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パパ’s アサシン。~龍之介は飛んでゆく。~

papa's assassin

爸爸的暗杀者

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表題作パパ’s アサシン。~龍之介は飛んでゆく。~

同時収録作品パパ’s アサシン。~龍之介は飛んでゆく。~

ヴィス,父親にソックリの恋人
龍之介,報われない片思い中の高校生

その他の収録作品

  • ダニエルのSEXY日記

あらすじ

高校生の龍之介は、常にモテる男前の父・ダニエルと二人暮らしをしている。龍之介は知らされていないが、龍之介は14年前、ダニエルがある女性から託された子供だった。気の置けない友達もいて、楽しい毎日を送る龍之介。けれど、ダニエルには言えない秘密を抱えていて…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
パパ’s アサシン。~龍之介は飛んでゆく。~
著者
SHOOWA 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
シリーズ
パパ's アサシン。
発売日
ISBN
9784813053521
4

(228)

(100)

萌々

(73)

(33)

中立

(12)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
33
得点
903
評価数
228
平均
4 / 5
神率
43.9%

レビュー投稿数33

一緒に泣いた

「うわー、やられた!」という感じです。
表紙があまりに濃かったので、敬遠していて損しました!
ミリオンさんもその辺りどうにかしてくださったら、もっと手にとられる方、増えると思うに。
しかも、続き物でした。
副題の『龍之介は飛んでゆく。』を見た時は、頭の中で『コンドルは飛んでゆく』が流れましたよ(笑


受けである龍之介のパパ・ダニエルはアサシン(多分、今は引退しているのでしょうが)。
龍之介は高校生で親友(男女)と体を重ねている、バイ。
10歳のある日からパパを意識しだし、今現在も恋心を抱えています。


ダニエル目線と龍之介目線で進むお話に分かれているのですが、ダニエル目線ではひたすら龍之介を心配し、龍之介目線ではダニエルへの報われない恋に切なさ全開。
実際、ダニエルと龍之介は血の繋がりはないのですが龍之介はそのことを知らないので、自分の恋心に苦しんでいます。

龍之介がダニエルの彼女と三人で食事をして、良い息子を演じていた時の心中での『地獄』という一言にやられました!(涙

はっきりした説明調のセリフはなくとも、SHOOWAさんの描かれる作品は共通して表情で感情を読ませ、引き込んでくれます。

後半に登場した攻め、ヴィスは何者なんでしょうかねー。
嫌いですよ、わたしは!
断然、ダニエル派ですから!(笑
ラストのダニエルには震えます。

SHOOWAさんの作品は、受けも攻めも大好きになれることが多くて読んでいて応援したくなるから不思議です。
龍之介の親友ふたりの存在もすごく良かった。
全部は打ち明けられていなくても理解者がいてくれて、ほんのちょっとでも安心できました。
出来れば龍之介はダニエルと幸せになって欲しいけど…ダニエルが完全に息子として愛しちゃってるから無理でしょうかね。

次巻も必ず買います!
はやく出て欲しいー。

9

ギャグと切なさが溶け合って独自の空気に

◆あらすじ◆

父一人子一人で日本に暮らすダニエル(42歳 フランス人)と龍之介(16歳 ヨーロッパ系ですが出生は謎)。
ダニエルは、14年前に見知らぬ女から預かった龍之介を自分の子として育てています。
成長するに従い、ダニエルを父親としてではなく恋愛対象として見るようになった龍之介。
ダニエルと血が繋がっていないことを知らない彼は自分の気持ちに戸惑い、苦しんだ末、ダニエルにそっくりの男・ヴィスと付き合い始めますが――
続編(未刊)ありの第1巻目です。

◆レビュー◆

「イベリコ豚と恋と椿」と同時期に発行されたコミックス。龍之介のセフレのゴン太は、「イベリコ豚~」の入江の弟・翔太です。
「イベリコ~」の人気に食われた感がありますが、個人的にはこちらのほうが雰囲気があって好きです。(表紙絵は中身とは雰囲気が違います。)
ダニエルのモノローグで進行する一話目は、まるでフランス映画みたい。
モノローグが語る「いい子に育った」龍之介像と、モノローグに重ねて描かれていく龍之介のSEX三昧の現実とのギャップに苦笑しながら読み進むうち、ダニエルの知らない龍之介の心の闇がじわじわと見えてきて…
可笑しさと切なさのバランスが逆転していく感じがまた、心地良くて。

ダニエルは表稼業はガテンですが、どうやら裏稼業がありそう。龍之介に関しても、本人の知らないところで不穏な動きが…ただ、そこはまだ匂わせる程度で、今回は二人の、基本は親子関係、でもちょっぴり恋人入ってるような、微妙な関係の描写がメインになっています。

この2人、一見したところは本当にステキな友達親子なんです。まさに理想。
ダニエルには恋人(女性)もいますが、龍をすごく愛してて、子煩悩で。
でも、実は他人な二人の関係を意識してこの作品を眺めると、景色は一変。
個人的に心拍数が上がったのは、スーパーで夕食の買い物をする龍とヴィスの会話を盗聴したダニエルが、「あきらめろ龍 お前とそいつは徹底的に食が合わん」と心の中でつぶやく場面。
ダニエルの中にあるのは、父の愛?それとも無意識のジェラシー?・・・(≧▽≦)
どちらとも取れる微妙な心理が淡々と描かれていくさまは、まさにフランス映画的。
ギャグも盛大に挟まっていますが、笑いと切なさがお互いを浸蝕し合わず絶妙に溶け合ってる感じ。これはSHOOWAさんならではのワザですね。

龍がダニエルに激似のヴィスといたしてしまうシーンもほんとに切なくて。
龍がヴィスを好きな理由が「ダニエルに似てるから」という時点で、ヴィスがダニエルにかなうわけがないのに。
ヴィスとの出会いに、初めは舞い上がってたのに次第に虚しさも感じ始めているような龍の表情にも惹き込まれます。

ダニエルと龍、一体どうなるんでしょうか?
龍の想いが叶ってほしいような、このまま良い親子でいてほしいような・・・(/ω\)フクザツ
龍の親権をほしがってる謎の人物の正体も、すごく気になります。

◆SHOOWAさんの昭和ネタ◆

SHOOWAさんの作品には昭和を感じるネタがしばしば登場しますが、この作品もパパが42歳のせいか、昭和満載でしたね。昭和ではないけど、バブル時代の象徴「ジュリアナ●京」も。
その一方で、「OKつかまつり~」(「イベリコ豚~」にも登場。入江兄弟が発信源?)のような誰もが使ってみたくなる独自の言い回しを発信したり、画風も今感覚のスタイリシュさで、アナクロ臭ゼロ。
1人で二世代分のカルチャーを軽くカバーしてる気がする年齢不詳なオーラも、SOOWA作品の魅力だと思います。
昭和の記憶をお持ちの方は、ぜひこの作品に散りばめられた昭和を探してみてください。

8

こっそりリンクされてるのが嬉しいやら悔しいやら

やっと読めた。
なんてsexyなパパなんだ!アサシンらしきとこはまだ出てこないけど、ダニヨルさんは『ジンと猫は~』にちょっと出てるんですって?もう手元に無い…。タイトルにもあるように、ジン~に出てたときはアサシンだったのかな。冒頭で、もうこんな仕事は辞めようと誓ってますが、その仕事が殺し屋だったのかも…
そしてその後どんな理由や経緯で日本に住むようになったのかなどなど、細かな説明がないのですが、これがだんだんと明かされていくのでしょうか。

自分がダニヨルパパの実の息子ではないことを知らない龍之介は、パパに恋してることで悩んでます。
さらに追い打ちをかけるように、息子がゲイかもと疑っていたパパに、おまえストレートだよね?よかった~と言われ、落ち込みます。
パパのことは諦めようと決意したところに現れたのは、パパを10ぐらい若返らせたような男ヴィス。あっけなく龍はヴィスと恋に堕ちちゃうわけですが…怪しいですこいつ。どこかのスパイかも。だいたいなにこの学ランみたいなコート。なんて疑いながら読んでく内に、ページ数残り僅かでアレ?ちょ、あれちょっと待って!これ続きもの~~~!?
どっかに「1」って書いてたか…な。書いてないよね。いやいやびっくりした。
もひとつびっくりしたのは、龍の親友というかヤリ友のゴン太こと翔太。
イベリコと同じ顔…と思ったら、ペーパーに相関図があって、イベリコの弟とな。
別ペーパーでは、イベリコさん20歳とあって、どんだけ留年してんねんって笑ったけど、あるいは留学してたとか?もっと意外だと入院してたとか?
そんなこと思いながら『イベリコ豚~』を読み返してみたら、カバー下にイベリコ兄妹がしっかり載っていました。
龍之介が載ったイケメン高校生特集の雑誌にも、知ってる面々がたくさん載ってるようですし、いま配信中の作品にも接点があるみたいだし、これもいずれコミックスになるのかな。見逃せないです。

6

2巻を読んで「神」確信です

そんな評価の付け方もどうかと思うんですが。
すいません…(汗)

この巻だけだとまだ序章も序章、タイトルの「アサシン」要素まるでゼロなんですよ。
これからいよいよ何かが起こりそうだぞ~って期待をさせるも、まだ何も起こっていないところで終わるんで。
なので評価を決めかねていたのですが、2巻読んで“間違いない”と思ったので改めて「神」!
いくつか読んでる続きモノの中で、いま一番続きが楽しみで仕方のない作品です。

ジャンルとしては「向日性のとびら」的骨太ストーリーなSHOOWAさん。
あちらが単巻の足早展開でストーリーの肝となる部分が端折られて拍子抜けだったのに対して、こちらは複数巻構成でガッツリ楽しませてもらえそうです!

この巻は丸々一冊、息子〔龍之介〕の恋愛ターン。
パパに恋してしまった息子の行き場のない切な苦しい恋心が、可笑しさを交えた絶妙のトーンで描かれています。
切ないのに笑っちゃうっていうのが個人的に大好きなので、SHOOWAさんのこの独特のトーンは堪りません。
笑っちゃう。
パパの子を思う愛のこもったモノローグに合わせて息子のトンでもない日常(親友2人と3Pしてるw)が描かれてるのとか。
SHOOWAさんの狙い通りにまんまと全部笑っちゃってるw

で、そんな風に性欲だけは何とか吐き出せても心は何も満たされてない龍之介がなんかもう気の毒過ぎて(T_T)
パパがデートでいない時に、部屋で独りでパパを妄想して慰めてるのとか泣けます…

パパはパパで、ある日龍之介のベッドの下からゲイ雑誌を見付けてしまって「ゲイが悪いとは言わないが…まさかうちの子が…いやいやナイナイ」的な親としての葛藤に悩まされて、龍之介が女の子とエッチしてることにあからさまに安心したり。
そのあからさまな態度がまた龍之介を傷付けてしまう訳で…う~(T_T)
自分の恋人に言われた「いい父親ね」って皮肉を言葉通りに受け止めて上機嫌になっちゃってるし…パパはホントいい“パパ”なのです。

パパの親としての愛情が深く愛されてるだけに、全く報われそうにない龍之介の恋心が余計に切ないです。

あとストーリーとは関係ないですが、ちょっと一般受けしなさそうな6%DOKIDOKI(原宿にあるグロカワ系の雑貨屋さん)みたいな絵面のヘンテコリンさもすごく好みです。
ガチャガチャした色味の表紙デザインとか、ヘンなぬいぐるみで溢れ返ってる龍之介の部屋とか超カワイイヨー!

3

ストーリーに引き込まれる

SHOOWAさんは「イベリコ豚」でツボにはまり、何作か集めてしまった好きな作家さんです。珍しく絵はめちゃくちゃ好みというわけではないのですが、魅力的な絵だと思います。

パパも龍もキャラクターがいいです。
親子(近親)ものは自分的にNGですが、本物の親子ではないし
ストーリーも伏線がたくさんあり、続きが楽しみです。





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