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表題作魔獣に魅入られた妖精

伏見瑛一 千浦を研究所から救い出してくれた恩人
透視能力を持っていた為幽閉されている 室橋千浦 

その他の収録作品

  • 魔性の傷が癒える指
  • ラプンツェルの約束
  • あとがき

あらすじ

透視能力と微弱なテレパシー能力を持つ室橋千浦は、超心理学の研究施設に監禁されていたが、ある日伏見という人物に助け出され…。
(出版社より)

作品情報

作品名
魔獣に魅入られた妖精
著者
水島忍 
イラスト
日野ガラス 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344824812
3.3

(3)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

超能力者のそれぞれの愛と救い

透視能力と微弱ながら人間以外の生き物とのテレパシーの交信が出来る受け様は
その能力故に、長い間研究施設に監禁されるように暮らしていたのですが
ある日、部屋に置いてある緑の植物たちに、助けが来たと教えられて
現れた人は研究施設に新たにスポンサーになるかも知れない人攻め様で・・・

初めて会った攻め様に、受け様は人間には通じた事がないテレパシーで
助けを願うのです。
そして、攻め様はそのテレパシーを受け止めてくれて、受け様を救い出してくれる。
でも、その条件は攻め様の願いを叶えることだったのですが受け様は何故か
攻め様は信じられると感じられて・・・・

人間以外には通じないはずのテレパシーが攻め様に通じる時点で、攻め様は
普通の人間ではない事が書籍の表紙にも表れていますよね。
攻め様は獣の血を受け継いでる家柄なんです。
攻め様は、その呪われていると思い込んでる血族の秘密を受け様に解き明かして
貰いたい思いで受け様を助け出したんですが、二人で暮らすうちに・・・・
攻め様が過去に負った苦しい思いを解離すべく、受け様は攻め様の夢に入り込む
共につらい過去を持っている二人の一途なファンタジーラブです。

魔性の傷が癒える指  は、こちらも超能力者なんですが、前の受け様とは違い
身の危険から自ら隠れ家的な研究所にやって来た受け様なんです。
こちらの受け様は物体から残留思念を読み取る事が出来る能力なんです。
その能力の為に、殺人犯から狙われる事になってしまったのです。
受け様は、能力を生かし、占い師として生活していたんですが、ある客の思念を
読み取った事で、能力が本物だとバレ、その男の殺人の犯行を見てしまう。
ごまかしたが、相手に悟られ、女装していたにも関わらず、男の姿の時に襲われる。
己の身を守る為に研究所にきた受け様は、そこで、雑誌の取材で来た攻め様と出会う
でも、その攻め様とは、占い師の仕事で1度取材を受けたことがある人物で・・・

その攻め様に、次々と品物を見せられ、能力を使い思念を読み解いていると
最後に出された品物を見たときに、攻め様の母親が殺される思念を見てしまう。
攻め様は自分の母を殺した犯人を見つける為に受け様の力を利用しようとしている。
でも、受け様は、自分が研究所にきた理由も殺人事件だったことから恐怖し
攻め様からの願いを退けてしまうのだかその時にセクハラじみた誘惑を仕掛けられ・・・

攻め様の熱意と、自分を守ると言った攻め様の言葉を信じて受け様は攻め様の家に
いく事になるのです。
後半のこのお話はかなり運命的な流れを感じさせる展開なんです。
受け様自身が思い出せない程の過去も大きく係っていてミステリアスです。
なかなか読みごたえがあるストーリーでした。

2

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