待望の「花シリーズ」新作登場!

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作花の迷い仔

ウ— 黒社会で生きる黒孩子 18才
柳夕矢 柳家の三男で黒社会組織幹部の零飛の部下

あらすじ

一人っ子政策が生んだ中国社会の影・黒孩子——戸籍も国籍も持たない公的にはこの世に存在しない人間。中国黒社会の一員として生きてきた黒孩子のウ—にとって自分という人間を初めて認めてくれた警視庁の刑事・阿南斎は特別な存在だった。黒社会の情報提供を口実に斎と接触するうちにミスを犯したウ—は、組織のトップ・零飛の命令で現れた柳夕矢のもとへ拉致同然に連れ去られ……。

(出版社より)

作品情報

作品名
花の迷い仔
著者
沙野風結子 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
花の堕ちる夜
発売日
ISBN
9784861345456
3.6

(9)

(1)

萌々

(4)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
33
評価数
9
平均
3.6 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数1

ウーがちょっぴり大人になりました

花シリーズの新作は「千年の眠り花」でも登場していた、戸籍を持たない黒孩子の
ウー君が主役で登場しています。
少年だったウー君も既に18才になってるんですが、彼にとっては警視庁の刑事の斎は
未だに大好きな人なんですよね。
斎に逢いたい一心で黒社会の情報をこまめに流してるウー君ですが・・・・
そんな健気な思いも暗黒社会のボス、零飛に知られてしまいウー君窮地です。

暗黒社会で零飛の為に働く柳家の三男の夕矢がウー君の身柄を零飛から任される
それは、斎と二度と会えないことだったんですよね。
ウー君にとって斎は自分を一人の人間と見てくれた初めての人でそれだけで傾倒
しちゃってるんですが、斎に二度と会えない事で自暴自棄になって・・・・
でも、死んでもいいとなげやりなウー君は夢で斎に生きろみたいな夢を
ウー君は生きる為に、夕矢の言うことを聞くことにするが・・・

今回の主役の二人はお互いに叶わない相手に思いを寄せているんですよね。
でも、ウー君の斎への思いは恋情とはちょっと違うかもなんて気がします。
ヒナの刷り込みみたいに命の恩人で優しくしてくれた斎に懐いてる感じかも。

夕矢は愛する人を忘れる為に、自分から嫌って離れていた柳家の仕事をしてるみたい。
二人とも共通してるのが好きな相手以外どうでも良いと言うか、目に入らない感じ
そんな二人が共に暮らすようになって互いを認識し合い、ウー君は初めて斎以外の
人が気にかかるようになり嫉妬も覚えます。

人身売買される黒孩子の子供たちの事件を背景に二人の心と身体が繋がるまでの話。
零飛の他人にセックスを強要させる展開は今回もあります。
何気にかなり変態ですよね(笑)
そして何やら次回でも出て来そうな可愛い男の子が登場するのですが・・・
シロくんの成長した姿も見てみたいなぁ~

4

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP