• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作三食昼寝花嫁ツキ。

片山彰悟,30歳,親族経営の会社社長
長谷部夏樹,24歳,会社が倒産して無職

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

失恋に会社の倒産。夏樹は憂さ晴らしに飲みなれないお酒を飲むが、そのお酒の失敗で、ある男の婚約者のフリをすることになって…。

(出版社より)

作品情報

作品名
三食昼寝花嫁ツキ。
著者
榛名悠 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775518335
4.1

(20)

(5)

萌々

(12)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
82
評価数
20
平均
4.1 / 5
神率
25%

レビュー投稿数7

これは良い花嫁モノ!

「花嫁モノ」でオススメいただいた作品。泥酔の末に一夜限りの関係を持ってしまった相手とすぐさま再会し、何故か彼の婚約者役として(ときどき女装しながら)過ごすことになってしまった主人公・夏樹が奮闘するドタバタラブコメです。

とても可愛くて面白い一冊でした。受の夏樹はもちろん、個人的には攻の彰悟が可愛かった!!夏樹の女装姿に感心し、胃袋を押さえられ、やがて素の夏樹に本気で恋してしまう彰悟ですが、夏樹が覚えてない「最初の夜」にすでに恋心は芽生えていたのでしょうね。キリッとしながらも内心では受にベタ惚れの攻…萌えました。

請われて婚約者を演じているはずが、彰悟の強引さに絆されて支配されたいと感じてしまう夏樹がなかなかエロ可愛くて良かったです。キーパーソンとなる彰悟の祖母も素敵なキャラクターで、登場人物みんなが適材適所で輝いていました。序盤こそちょっと強引な気もしましたが、全体的には気持ちよくハッピーエンドで良かったです。

5

読み返した評価は、萌え萌えです

大好きな花嫁もののお話です。おまけに、糖度高めなので、読みながらニヤニヤしてしまいます。特に、ちょっと意地悪に見えて、実は優しい彰悟の祖母が大好きです。

彼氏に振られて、会社も倒産して、ついていない夏樹。そんな夏樹と居酒屋で隣りになったことで酔った夏樹に絡まれた、会社社長の彰悟。

出会いや再会や同居するきっかけは、よくあるようなお話です。だけど、二人が心を通わせていく様子が、可愛くて甘くてキュンキュンするのです。
家事が万能で、一生懸命彰悟の祖母と接している夏樹は可愛いし。
夏樹が元彼に襲われそうな時には、颯爽と助けに来る彰悟がカッコイイし。
彰悟の祖母は、夏樹の正体を知っていても、気付かないふりをして夏樹を可愛がってるし。

悪い人も登場しないし(元彼は可愛いものです・笑)、二人のエッチも甘々だし、夏樹に惚れてからの彰悟の嫉妬は可愛いしで、甘々好きとしては大満足な1冊です。

3

昼寝はなかったです

ライトな可愛らしいお話でした。
三食花嫁はついてたけど、昼寝はなかったですねぇ。
ただ、ほんとに山も谷もないのでひと息合間にいれたい時に読むのにいいかと思います。
私は最近軽めの明るいお話が好きなので十分楽しめました。
受けの描写があんまり印象に残らない感じだったんですが、キレイ系だったのかな?
このお話なら、元気でやんちゃな感じの方が合ってる気もしますがやんちゃだと女装がすぐバレちゃうかな?まぁどっちにしろバレるんですが(^_^;)
攻めの無意識(?)な嫉妬とか家庭料理に対する無邪気な感じがとても可愛いかったです(笑)
黒松の出番がもっとあれば良かったのになぁ〜。番外編で『黒松のとある1日』とか読みたい(笑)

2

何事も相性次第

今回は大手企業経営者の次男坊で関連会社社長と
失恋と勤務先の倒産で攻様の偽婚約者になる元会社員のお話。

偽りの恋人関係がお互いに大切な相手になるまで。

恋人ができても
なぜか長続きしないゲイの受様。

春先のとある火曜日
もうすぐ付合い始めて一年を迎える恋人に
結婚したいから見合いすると別れを切り出されます。

同性婚が認められない今の日本では
ゲイの受様に否やは言えません。

その上、その週の金曜日
不況のあおりで務めていた会社が倒産、
仕事も無くしてしまいます。

恋人も職も失った受様は
一時でも全てを忘れたいと
居酒屋の暖簾をくぐるのですが

翌朝目覚めたのは
上品なホテルのダブルベッド。

痛む頭を抱えつつ
怠い体をなんとか起してみれば
隣に見知らぬ男性が寝ていたのです!!

いくら飲んだからとはいえ
知らない相手と一夜を過ごした受様は
相手が起きないうちにと遁走します。

しかしホテルを出た後、
元彼の見合いの日が今日だった事と
料亭の名前を思い出してしまい
ついついその場に向かってしまうのですが

なんの因果が
その料亭でホテルに残してきた男と
再会を果たしてしまうのです!!

その相手こそ今回の攻様になります♪

受様は攻様自身の事も昨夜の事情も
全く覚えていませんでしたが

攻様によると受様は居酒屋で
たまたま隣に座っただけの攻様を捕まえて
泣くて喚くて絡んで誘っただけではなく
ロイヤルスィートまでとらせたと言うのです。

それなら自分の分を払って
攻様との関係をチャラにしようした受様ですが
告げられた宿泊代はあまりに高額!!
コレから無職になる受様には痛すぎる出費です。

蒼白になる受様に攻様はひとつの提案をします。

しばらく俺の恋人役を務めたら
金は払わなくていい

なんと攻様もこれから
祖母に強要された見合いが控えていて
それを断る為にと偽恋人を用意していたのに
その相手がトラブルで来られそうになって
困っていたというのです。

仕方なく恋人役を引受けた受様ですが
攻様の祖母が納得するまで
偽恋人をする事を引受けさせらてしまいます(笑)

果たして受様の今後はいかなることに?!

一夜の過ちから
攻様の偽恋人を引受けた受様の奮闘記です♪

攻様の母親は放任主義だったので
攻様達三兄弟は祖母に厳しく育てられ
攻様は祖母に頭が上がりません(笑)

今回の攻様の見合いは
そんな祖母が持ち込んだ話だった為
攻様の恋人役となった受様は
攻様の祖母の嫁試験まで付き合わされます。

受様は攻様との契約も有り
おっかなびっくり対応するのですが
彼女に認められ始めると
本気で嬉しくなってしまうし

攻様と過ごす毎日が
今までになく楽しくなってしまうのです。

一方の攻様も
受様に本気になっていくのですが
受様視点なので
その辺りはなかなか伝わりません(笑)

そんな2人と
攻様の祖母、受様の元カレや
攻様の秘書's等が加わって

受様が攻様の嫁に認められるまで
とっても楽しく読めました♪

この手の展開ではほぼ登場する
2人の関係を邪魔する悪役が登場しないのも
ほのぼの路線を満喫できて良かったです。

本作はフェア店で購入ですると
番外編ペーパー付きです。
本編の一年後のお話ですが
ラブラブなのはお約束ですね♪

今回は本作同様、
攻様の花嫁役から恋に発展する
水瀬結月さん『花嫁の秘密』をご紹介します。

5

花嫁ものっていうのかな?

いやぁ、面白かったです!榛名さん、久しぶりに読んだんですが、こんな作風でしたっけ?(私の)間が空いたからか、ずっとルビー文庫だったのにレーベルが変わったからか、読んでる間中榛名さんだと意識することは一度もなかったです(文章は、読んですぐ分かるほど個性的でもないと思いますが)。
いや、というよりも、榛名さんと言えばデビュー作とそれに続くシリーズの、みなみ遥さんのイラストのインパクトが強烈だったんだ、と今気づきました。

彰悟(攻)のキャラクターが結構好きです。料亭での再会シーンの印象から、勝手に『ま~た傲慢な俺様かぁ。もういいよ・・・(私の好みではないので)』と思ってしまったのですが、違いましたね。一緒に暮らす中で自然と夏樹をいたわってましたし、実は意外とベタあまだったりして。
夏樹(受)も、もっとツンツンが前面に出てくるのかと思っていたら、根が生真面目ないい子でした。こういうタイプは好きなんです。

もうどこまでも王道ですし、あっと驚く急展開もありませんが、それでも十分面白かったんです。全体のトーンがとにかくあまあまで優しくて、脇キャラクターもそれぞれひと癖あるんですが、イヤなヤツがいないんですよね。その分、障害も少なくて、物足りないという方もいるかもしれませんが、私はいかにもなワザとらしい外的な『障壁』よりも、彰悟と夏樹の『(いい人たちを騙しているという)心の葛藤』が、とても自然な切なさを醸し出していてよかったと思います。

そして、脇キャラクターと言えば、外せないお2人。
まず彰悟のお祖母さまが、ありがちな悪役ではなかったところがよかったですね。それでいて、変に物分かりがよすぎることもなく、夏樹にも厳しく接するんですが、決して意地悪でしてるんじゃないんです。
そして、彰悟の第一秘書で旧友でもあるらしい黒岩。いや、この方は・・・脇で終わるのはもったいなさすぎるでしょう!なんなんだ、この存在感は。キャラクター設定が凝り過ぎてますよ。趣味がメイクに料理にお菓子作りにドール(ドールってパンスト穿くんですか?)、刑事ドラマにハマって影響されて、あんパン片手に張り込みごっことか、最高です!
とにかくこのお2人は素晴らしかったですね。

あと、ちょっと気になったのがイラストなんです。
北沢さんは、イラスト買いはしないものの、表紙を描かれてる作品はまず目に留まる程度には好きなんです。絵柄も綺麗で可愛いですし。今回の表紙イラストは、ちょっと硬いかな、と感じましたけどね。
ただ、他の作品でも思ったんですが、どうも女装キャラクターのドレスアップのイラストが今ひとつなんですよね(普段着は別に気になりません)。
今作で言えばウエディングドレス。どうも衣装のセンスがよくない、というかハッキリ言ってダサいんです。フリルの描き方がいちばん気になるんですが、デザインそのものもどうも・・・作中の文章と大きく矛盾はしないんですが(もともと事細かに描写されているわけではありませんので)、イメージは違いますね。どうでもいいと言えばそうなんですが、他がいいだけに惜しいと思ってしまうんですよ。

でも、トータルとして、かなり好きな作品です。

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP