その手が恋に気づくまで

sonote ga koi ni kiduku made

その手が恋に気づくまで
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
1
評価数
1件
平均
2 / 5
神率
0%
著者
 
作画
 
媒体
コミック
出版社
リブレ
シリーズ
シトロンコミックス(コミック・リブレ)
発売日
価格
¥638(税抜)  ¥689(税込)
ISBN
9784799711132

あらすじ

絵心も無いのに美術の授業を選択した鳴海は、美術教師の神楽坂の好意で放課後、絵の描き方を教わるようになる。
ある日、鳴海は神楽坂に頭を撫でられた。その大きな手によって曖昧だった過去の記憶を少しずつ思い出していく。
お互いに惹かれ合うものを感じていたが、それは2人にとって人生の分岐点である共通する悲しい過去が引き寄せたものだとわかり…。
汀 万里のオリジナル初単行本。本格派骨太ドラマティックラブストーリー。

(出版社より)

表題作その手が恋に気づくまで

その他の収録作品

  • 安らぎの口づけ

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レビュー投稿数1

その手に覚えていたもの

作者さん、初の商業コミックです。
citron掲載で最初からずっと追っておりましたが、最初のインパクトと物語の謎に、その展開を期待したものでしたが、途中お休みを挟んだ頃から何故か失速。
一冊にまとまって続けて物語を追うことで、この作品の良さがもっとみえてくるのかな?と期待したのですが・・・
とてもパーツはいいのです。
5歳のある記憶だけを喪失している少年と、クオーターの美術教師とのの再会。
少年と幼馴染との関係。
記憶喪失にまつわる父親に関する出来事と、自分に関する重要な過去。
それぞれが組み合わさってランディングを迎えるのですが、パーツパーツはいいのに、その踏み込み方と比重の掛け方が足りない。
何か一つ忘れ物をしているような気がどうしてもしてしまうのです。
絵のトーンはとても丁寧です。
一見青年マンガ風で、とてもリアリティのある人間を描いています。
ただそれによって、ちょっと人物の色気が足りないところがちょっと残念な気もしないでもない。
とても、いいものをもっているとは思います。
絵も要素も。
恋愛という部分の心の描写に弱さを感じるような気がするので、そこ続きがもう少し掘り下げられたら、もっとよかったのにな、と思わずにいられません。

鳴海の父親は画家だったが事故で亡くなったという。
母親はその父の絵が好きだったのだが、その絵が残っていない。
病弱な母の為に自分が絵を描いてあげようと、選択教科で美術をとるのですが、そこで出会ったのがクオーターの美術教師・神楽坂。
鳴海のあまりの絵の下手さに、神楽坂から課外指導をうけることになったのですが、神楽坂に頭をなでられた瞬間、鳴海に突然感情の波が押し寄せフラッシュバックと共に欲情を、そして気を失ってしまうのでした。
そんな鳴海を気にかけて心配する幼馴染のしげ。
神楽坂と鳴海の間に何かあると邪推した彼は先走って鳴海に告白するのですが、振られてしまう。
このフラッシュバックをきっかけに、鳴海が自分のうしなった5歳の記憶を、そして神楽坂との関係を知ろうとするのです。

鳴海の突然の欲情にまず、つまづきました。
何故?どうして?
そしてその手の感覚から呼び起こされる過去の感情といったものをあらわしたかったのかもしれませんが、いかんせん、当時5歳の幼少です。
それがどうして欲情というものになってしまうのか?
そしてそれが恋愛感情にむすびつくのか、多分そこが理解できない部分だったと思います。
むしろ、親友のしげの存在のほうが、しっくりきます。
いっそ、神楽坂があて馬で、その存在に鳴海が悩みながらしげと、、の方がなっとくできる展開が生まれたのでは?と思わなくもないのです。
そして、神楽坂についてもそうです。
当時、かわいがっていた、懐かれていた、というものはあるにせよ、ショックな場面を共有したという過去があるにせよ、いきなり恋愛感情に発展するものなのか?そこが不思議でなりません。

物語のシリアス展開とはうらはらに、鳴海の亡くなった父親がとても良いキャラクターで登場していました。
むしろ、神楽坂はその父親に惹かれるほうが妥当だったのでは?と。。。
ちょっと、本編カプが今一つだったと気のお約束、脇キャラが大変に気になる、脇キャラが立っている、その徹を、このお話も踏んでしまっているような・・・

本体に描かれた4コマ漫画のできあがってからの二人という、コメディタッチのやりとりには、本編のしがらみがないので、歳の差カプという面の楽しみがとてもたくさんあります。
実に、もったいない、もったいないな、作品だったのでは?

しかし、冒頭にも述べたようにパーツ画力共悪くないんです。
どうか、色々な作品をもっと書いて、この作家さんのいいところをもっと魅せてください。
今後も見守りたいです。

3

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