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表題作君主サマに全戦全敗

国家施設SD養成所で受様を担当した鬼教官・藤村陣
SD養成所を無事に終了した新人SD・橘斗貴

同時収録作品君主サマ以外にも全戦全敗

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

南の海の孤島に建つ、護衛のスペシャリスト・SDの養成所。2年間の過酷な訓練を終えた斗貴は卒業の時を迎え、恋人でもある鬼教官の藤村とは間もなく離れ離れになる。『これから』を決して口にしない藤村に苛立ちと不安は募るけれど、すぐに命がけの任務が始まるのだから弱音なんて吐いてられないと自分を奮い立たせる。そして与えられた初任務は、超VIPの若き天才科学者・南雲博士の護衛だったが──!? 斗貴の初任務編!

(出版社より)

作品情報

作品名
君主サマに全戦全敗
著者
真崎ひかる 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
シリーズ
難攻不落な君主サマ
発売日
ISBN
9784775518458
3.2

(8)

(0)

萌々

(3)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
25
評価数
8
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

勝つのはどっちだ?

シリーズ4作目で、藤村×斗貴篇の3作目、2年ぶりの続編になります。
はっきり言って続編があるとは思っていなかった(笑)
体育会系のノリで、無人島みたいな場所でのSDの養成所施設での教官と生徒の
戦うラブストーリー&友情物語みたいなお話なんですよね。
今回のお話は、思いが伝わりあって一応恋人同士みたいになった二人のその後編。

斗貴が2年間の訓練を終えていよいよ卒業して訓練所を出る事になるのですが
恋人である教官とは離ればなれになってしまうのに、藤村からは何も言われない。
斗貴も意地っ張りだし、そんな女々しい事は言いたくなくてそのまま卒業を迎える。
まぁ、卒業前日に二人でエロいことしてるけど、それも甘いアンアンじゃなくて
プロレスか格闘技技ですか?なんてノリで体力勝負的な関係ですが・・・

そして共に訓練に明け暮れた仲間と別れ、斗貴は初任務で国の宝と言われる程
優秀な科学者で25才と若い博士の護衛を命じられて、P国へ赴く事になるのでが
新米のSDは単なるもしもの時の人身御供扱いの役にたたない犬だと思われてるのです。
更に、斗貴と一緒にベテラン二人がチームを組むことになるが、その一人が
数日前に離れた、教官である藤村だったのです。
斗貴は密かに嬉しさと驚きを感じますが藤村は不本意だと言うオーラ出しまくり
斗貴は自分だけが喜んだ事を悟られないように・・・ホント意地っ張りです。

斗貴的にはいつも子ども扱いされて、自分ばかりが振り回されてるように思っている
のですが、結構藤村の方もホントは気が気では無いのに、無理しちゃってる気がします。
素直になれない二人で、藤村は教官としても、年上としても負けるわけにはいかない。
そして今回は、護衛対象者を守る為斗貴が自ら博士の身代りで拉致されてしまう。
警護対象者は無事目的を遂行したが、斗貴を追って藤村もわざと捕まり
二人で脱出の機会を狙うが、事態は思いがけない方向に・・・
二人が互いに殺し合いをすることに?!

今回はかなりスリリングな展開になっているのですが、ともあれハッピーな展開。
甘い恋人同士には永遠になれない二人ですが、見た目以上の関係を築いていくような
ストーリー展開になっていましたね、熱い男同士の戦いラブです。

1

いよいよ『現場』へ。

SDシリーズ第4作目。本編(1・3作目)CPの続編ですね。

養成所を卒業して、SDとなった斗貴(受)の初任務になります。
実は、私はもう卒業後の続編はあるとは思ってなかったんですが、もしあるとしたらこうなるだろうな~という通りになっていましたね。ご都合主義と言えばそうなんですが、でもこのシリーズはホントの意味での『ハード』ではないので、そんなものでもまあいいでしょう。

ただ、ストーリー展開のわりに、アクションが少なかったのが物足りなかったかな、という感じです。別に『アクション大好き』なわけでもないんですけどね。どうしても設定がこれですから。
あと、博士があまりにもあっさり退場してしまって、もっと重要なキャラクター(CPとの絡みで)かと思っていたので拍子抜けでした。

あとは、ラストのSSがよかったです。卒業して1年後の同期会(複数の期が合同で)なんですが、スピンオフ組の名塚×円佳CPのその後もわかりましたしね。とはいえ、世界中飛び回る(まして名塚は、外国での任務を希望してましたから)SDと、日本の国立病院勤務の医師じゃ、逢うのもなかなか難しそうだな~と思いましたが。

しかし、こうしてSSで1年後を描いてる(それぞれのCPの未来をそれとなく暗示してる)ってことは、もうシリーズはここで終わりなのかな、と感じました。

0

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