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表題作エゴイスティックな相棒

真藤杏平 元刑事で弁護士(29→32)
小鈴佑青 小柄で童顔の刑事(29→32)

あらすじ

刑事の小鈴佑青は、絶対的な信頼を寄せていた相棒で親友の真藤杏平に突然犯された。だが直後の事件で真藤は怪我を負い、数日間の記憶と視力の一部を失ってしまう。小鈴はその真意を知ることができないまま、警察を去る真藤の背中を見送るしかなかった。その後弁護士に転身した真藤とは疎遠になっていたが、ある殺人事件の弁護人として現われた彼は、「俺たちは敵対関係にある」と冷たい眼差しで告げてきて…。
(出版社より)

作品情報

作品名
エゴイスティックな相棒
著者
結城一美 
イラスト
麻生ミツ晃 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778112875
3

(11)

(0)

萌々

(1)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
34
評価数
11
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

さびしい・・・

あらすじが面白そうなのと挿絵が麻生ミツ晃先生で、しかも攻めが格好良く眼鏡な上、受けとの体格差がありそう・・・(////)どきどきと読み始めました。

--(以下ネタバレを含んだ感想になります)--
容疑者に舐められやすい、小さい背と童顔、そして可愛い苗字が、コンプレックスの小鈴(受け)でも中身は男前で検挙率NO.1  その相棒で、頭の回転が速く、冷静沈着でクールにみられるが、正義感が強く熱い部分を持っている真藤(攻め)。検挙率NO.2

小鈴は、この相棒に絶対的な信頼を寄せており、何でも話せる親友だと思っています。しかし、とあることがきっかけで、襲われてしまいます。何でこんなことを・・・とショックを受けるのですが、翌日の事件で小鈴をかばい真藤は数日間の記憶と視力の一部を失います。真藤の気持ちも、あの時の理由もわからないまま・・・。彼はその後、警察を辞め、弁護士として出会うのですが・・・

という感じで、事件の内容もハラハラしつつ、二人の関係を楽しく読めました。
ベッドシーンの話は、ソファで無理やりが2回あり、最後にお互いの気持ちが通じ合って1回ありました。真藤がクールな雰囲気なのに、小鈴のことになると感情が抑えられず、常に現在の小鈴の相棒にすごい嫉妬しまくりで、笑ってしまった・・・。小鈴が鈍感すぎるというのもあると思うんですけど、お互い好きだと分かっても、同じなのでこの人、余裕が無さ過ぎます!!わーこういうタイプ好きです(笑)好き好きオーラただ漏れしてます。
と、二人のお話は良かったのです。大好きなずっと片思いしてた攻め→→受けだったので。

ただ、事件の話がちょっと気になりました。いくらかつての相棒、そして彼が昔の事件と関わっていて頼れる頭脳とはいえ、子鈴と深森(現相棒)は、単独行動で調べてますけど、いろいろと話をしていいのかなぁ~っと思っていたら、最終的に上から怒られてました・・・(^^;)(笑)

---(結末部分のネタバレ率かなり上がります)---
事件の結末が・・・やりきれないですね。何か、もう少し道はなかったのかな。(お話の書き方がとかではなく)犯人が切なくて、当然ですけど報われなくて、悲しいです。もっと悪いやつだったらいいのに。捕まったあとでも、そのあとでも、彼に何か伝えられることはなかったのかなぁ~と思いました。

子鈴達、二人が同姓同士の壁を破ってやっと幸せに結ばれるのを見る分、犯人の生きてきた道がさびしく、誰かそばにいてあげれたら良かったに。と、何だか読み終わった後は、ずっと犯人について考えてしまいました。

3

離れても離れる事が出来ない執着愛

刑事事件を舞台にした不器用な元同僚同士の擦れ違いラブストーリーでした。
3年前の事件で受け様を庇い負傷してしまった攻め様は会社を辞めて弁護士
そして今、殺人事件の被疑者を弁護する立場で再び受け様の前に現れた攻め様は
何故か冷徹な瞳で受け様を見て、これからは敵同士だと・・・

実は受け様を庇った3年前に攻め様は受け様を無理やり犯してるんですよね。
攻め様の気持ちは読んでるだけで駄々漏れなんだけど、受け様はかなり鈍いです。
そしてその後起きた事件で受け様を庇って怪我をした攻め様は記憶喪失状態になって
事件の前後10日間の記憶が抜けてしまっていたんです。
受け様は無理やり襲われたことを攻め様に問いただしたくても言えなくなって
そのまま攻め様は怪我を理由に警察を辞めてしまっている。

でも受け様は気の合う相棒だった攻め様と今でも親しくしたいと思っていたけれど
攻め様に半年前に迷惑だと言われて疎遠になっていたのです。
それが今回の殺人事件の弁護士として受け様の前に現れたのです。

ホントに頭はいいけれど、不器用で、告白をすっ飛ばしていきなり襲ってしまう。
それも、嫉妬からなのですが、受け様は鈍感で理解出来ない。
受け様の新しい相棒にまで嫉妬しているのですが受け様には伝わらず、逆に攻め様は
自虐的な感じで過去の記憶が戻っている事すら言えず、受け様に思いを伝える事も
出来ないクールなフリしたヘタレさんなんです。

受け様はやんちゃで誰とでも仲良くなってしまうような明るいタイプなのですが
今回は攻め様の気持ちが全然わからなくて、まぁ、受け様は自分の気持ちも
解っていない、現在の相棒の解らせるための行動で後半に自覚する鈍さです。

事件は攻め様のアドバイス的なものがあって色々進展するのですが現在の二人の
立場の違いから受け様は戸惑いを・・・
どこまでも報われない攻め様で、挙句現在の相棒に嫉妬して再び襲ってしまう。
どれだけ不器用な攻め様なんだろうって思える内容です。
二人は最終的にはハッピーになりますが、事件は思わぬ展開を迎え悲しい内容でした。
刑事モノの事件とラブストーリーダブルで楽しめるお話です。

2

かわいくても男前な受け

ストーリー紹介を読んで「これは買いだ!」とたのしみにしていたのですが、なかなかストーリーに入り込めませんでした。
へんだな?この作家さんけっこうお気に入りなのに・・・ああ、オープニングの文章がなんか説明的? 走り出した刑事さんがつまずきそうなかんじ・・・すみません、シロートが偉そうにいちゃもんつけて(>_<)

事件はわりとアッサリ感。途中で大体予想がつきます(ヤな読者ですみません)いろいろツッコミをいれながら読んでいたのですが、捜査が今風で(Nシステムとか骨格照合とかドラマでやってたな)しだいにおもしろくなってきました。

キャラクターはとってもよかった。
親友が思いあまってレイプ? あ、それなら私の大好きな『許しを請うてひざまずく王子様』シーンが見られるわ!きっと!(^^)! と思っていたのにこの王子様・真藤は「いつだって、おまえがほしかった」と開き直ってるし・・お姫様(じゃあないけど)小鈴は天然だけど前向きで、グルグル悩んだかと思えば真正面から真藤に、「まず、あやまれ!許されないなんて決めつけて逃げるな!」と・・・
いやあ小鈴、男前だわ。ほんと二人ともいい性格してるわ。お似合いよ貴方達って・・・でも・・小鈴君よ、真藤君あやまってないんじゃね?

 サクサク読み進めてゆきましたが、事件の結末はやはり割りきれなかったですね。
犯人がもっと悪党ならよかったのに・・。小鈴の同僚・深森刑事の気持ちがせつない。
全体を通してみると、Loveはじゅうぶんですが私的には事件・捜査面をもっとという感じ。最後のエッチシーンは無くてもよかった。あくまで私的には・・・ですが。

2

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