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表題作甘い水 2

神宮寺稔,29歳,1年後輩の同じ所属
遠藤啓一,29歳,警視庁特殊犯捜査係SIT所属

その他の収録作品

  • 甘さの在処
  • あとがき

あらすじ

警視庁特殊班捜査係・通称SITに所属する遠藤は、新たにSITに配属された神宮寺と同僚以上、恋人未満な関係を続けていたが…。
(出版社より)

作品情報

作品名
甘い水 2
著者
かわい有美子 
イラスト
北上れん 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
天使のささやき
発売日
ISBN
9784344825239
4.5

(180)

(126)

萌々

(36)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
21
得点
802
評価数
180
平均
4.5 / 5
神率
70%

レビュー投稿数21

見事なタイトル回収に涙。最高of最高の二人

バディもの、刑事もの事件もの、そして「強い受け」「ひたすら追いかける攻め」大好きな自分の全てに刺さる神作品でした。
もう好きすぎて一度読み終わった後、最初からもう一回読んだ…

タイトルの「甘い水」って、どういう意味だろう?…と、1巻が終わった時点で不思議に思っていたのが、そういうことかーーー!!!と2巻で解決。グッと胸の詰まる、痛く切ないエピソードでした( ; ; )遠藤…!!!

もうね、なんといっても遠藤という受けの魅力。そして遠藤に恋焦がれてやまない神宮寺。攻め受け二人とも最高に格好良いです。

1巻序盤であんなに頑なに神宮寺のことを嫌っていた遠藤が、「遠藤が死んだら泣きます」とはっきり言い切る男に”守られる”ことの心地よさを感じ、徐々に徐々に心を開いていく様子に、神宮寺じゃないけど心が震えて涙が出そうになります。

すごく好きなのは、神宮寺の実家に行き、二人で花火を見上げながら遠藤が呟くシーン。
「花火とシャボン玉は似てる。きれいに跡形もなく消えるあたりがさ。桜も…パッと咲いてパッと散るところが(ちょっとうろ覚え;)」とかもうね、切なくてなんとも言えない気持ちになっちゃいました。この人をどうにか自分が守っていきたいーという神宮寺の強い思いと胸の痛みに、グッと共感してしまいます。

とても強い(肉体的にも精神的にも)んだけど、過去の壮絶な経験から、誰にも偽ない脆さを抱えた遠藤が、拠り所にできる場所。それが神宮寺の腕の中なんだなあ…そんな場所が、ついに遠藤にもできたんだなあ…と感慨深く、読み終わった後も色々噛み締めてしまいました。

ああ、この続きが読みたいなあ…

1

甘い水の意味…!

前作で長年の想いを打ち明け、遠藤と体の関係を持てた神宮寺。快楽に弱く、20歳で両親をハイジャック事件で喪った遠藤は大事な存在を作ることに消極的。それどころか大事な人という意味がよく分からない。そんな遠藤に響いたのはあんたが死んだら俺は泣きますという神宮寺の言葉だった。

ここまでが前作まで。以下、ネタバレありです。体の関係を持つようになったが遠藤は神宮寺に好きという言葉を使わないし、そもそも付き合っているという認識もなさそう。神宮寺に結婚して親に孫を見せて上げろと勧めるほど。

その根底にあるのはハイジャック事件で亡くなる前の母親のこと。詳しくは書かれていないが体の欠損や体の大部分を占める大やけどの影響で徐々に意識を保てなくなり、苦しみから生命維持装置を外して欲しいと訴える母親。母親がなくなればこの世から身内がいなくなる遠藤は母親の苦しみを身近に見ていながらもその決断をできない。そうこうしているうちに母親はなくなってしまう。母親の葬儀などが落ち着いた時、遠藤はそれまで何を食べても味覚を覚えなかったが、飲んだ水が甘いと感じた。もうこれで、母親から生命維持装置を外してくれと決断を迫られることは無い、と安堵の気持ちからようやく味覚が戻ってきた。そんな自分を薄情者だと断じた遠藤。

甘い水ってそこからかぁ~!と思いました。正直、前巻では甘い水なんて表現出てこなかったので、タイトルの意味が分からなかったのです。自分を薄情者だと思うからこそ自分は結婚をするつもりは無い、ということなんだろうと。辛い期間の終わりを告げた甘い水の存在。

その場で遠藤には何も言えなかった神宮寺。どこか刹那的に生きる遠藤に神宮寺の永遠を誓うほどの愛情は伝わるのか。

この巻でもSITらしい事件が起こり、人質を取られた現場に突入するなどかなりハードな展開が待ちますが、命を賭けられるのは自分の生命維持装置を切ってくれる神宮寺が後ろを守ってくれるから。危険に身を置く警察官CPらしい信頼関係のあり方でとても痺れます。果たして神宮寺は遠藤にとっての甘い水の存在になれるのか?

その事件を終えたからこその甘々な温泉旅行があり、最後にご褒美をいただけた気分です。

2

良かった〜

時系列的には「墨と雪」にグッと近付いてて読んでて嬉しかったです。

相変わらず篠口のイメージはあんまり良くはなくて、1人で空回ってる印象でした。遠藤にちょっかいを掛けながらも、黒澤と関係してたんだなと思うとちょっとだけ複雑でした。

今作では遠藤が網膜剥離を起こした原因である事件が書いてありました。
お仕事BLとしてもとても面白いですね。

事件が起きたきっかけとか、犯人との交渉、遠藤の活躍や神宮寺の思い…全てがバランス良くて読んでて唸りました。とにかく遠藤も神宮寺も格好良かったし、二人が恋人になって行く過程に凄く萌えました。

シリーズの他の本も購入してるのでゆっくり読んで行きたいと思います。

3

神宮寺が好きすぎてつらい

一巻では女の子にモテモテで色んな子を取っ替えひっかえしていたことを、遠藤だけじゃなく周りのキャラからも何度も言われていた神宮寺。そんな設定ながら、遠藤に対してはひたすら健気&一途な神宮寺。恋愛の進め方に関しては不器用そのもので、なんかもう、女の子云々と言われてるのが可哀想になってくる。それくらい、前作よりも神宮寺の大型犬ぶりに拍車がかかっていると感じた。

こういうキャラが、本当に好きで好きで。もう愛しくて応援したくなってくる。神宮寺のテキトーな敬語というか、ですます口調なのに「あんた」呼びとか、もうツボで。
神宮寺の言動に萌えすぎて悶えながら読んでいたのだけど、遠藤の語ったタイトル回収のエピソードで、まったく予期せず泣いてしまい…。

ストーリーに関してはまったく不満がなく、レビューしようにも書くことがあまりない。「甘い水」からの一連のシーンは重い雰囲気で読ませるし、脇キャラもしっかり立っていて、クライマックスは緊張感もあって面白かった。神宮寺がなにかと目の敵にしてた篠口さんも、私は嫌いになれなかったので、ちょっと切なかったな。でも遠藤の断り方がなんか腑に落ちたというか、納得のいく退場のさせ方でよかったです。

糖分マシマシのために書かれたという巻末のSSも、メチャメチャよかった…。気を許してる感じの遠藤が超可愛い。温泉エッチの話なんで、まあそこは期待通りにフフーンハハンなんだけど、それだけで終わってないのがすごいところで。神宮寺の愛は、遠藤の凍りついていた心を溶かすことができたんだと思えて、あー、いい話だったなと素直に感動してしまった。報われてよかったね、神宮寺。

1

一巻より断然良い。

アサルトスーツ萌えとか言ってる場合じゃない(笑)
とっても感動しました。

個人的に欲のままに奔放に生きるタイプって好きじゃないんですが、遠藤の場合そうなってしまった理由がきちんと見えてくるので、嫌悪感なくむしろ愛しく思えました。

本編の終わり方、ふたりが交わす約束がなんとも淡く儚げで好き。
と思っていたら『甘さの在処』のラストがさらに良い。
あぁ...ここで泣くんだね、遠藤。って。
遠藤の変化や、やさしい未来の兆しを感じ取れる、じんわりと泣けるラストでした。

神じゃ足りないくらいよかったです。

3

タイトル…!

甘い水2巻はBLとしては勿論、警察もののハラハラさ、そして生死について考えたり…と、とても読み応えがあり面白かったです。
タイトルの『甘い水』は、そこからか…と唸りました。
秀逸なネーミングセンスに脱帽です。

遠藤の壮絶な過去は、彼にいろんな物を麻痺させてしまいました。
それが神宮寺によって目を向けるようなり考えるように。
当て馬の篠口氏は嫌な役割でしたが、彼無くては遠藤もそこまで考えられなかったのかもしれません。
そしてお互いが命を預けられる存在って、とてつもない覚悟と情ですよね。
そこに辿り着いた二人が、たまらないくらい愛おしかったです。

れん先生のイラストもとても良かった!
表紙・口絵・挿絵、どれをとっても想像以上に素敵でした。

1巻は面白いけど『神』寄りな『萌2』かな〜という評価だったんですが、タイトルの意味を知り遠藤の心理が完璧じゃなくとも理解できた2巻は、間違いなく『神』作品でした。

1

神宮寺が健気

墨と雪を読んで、当シリーズにドはまりしてしまいました。
当本も長らく寝かせていたのですが、最近になって、
神宮寺可愛いと思えるようになりました。
警視庁特殊班捜査係(SIT)所属の二人がカプで、
1巻で体の関係は出来てるけど、恋人なのか???
という状態のところから始まります。
本編210Pほど、あっまあま後日談30Pほど。
最初「甘い水」って、てっきり「あの出るやつだ」と思い込んでたので
分かった時、めっちゃ恥ずかしかったです、先生すいません・・・

メインカプの神宮寺、遠藤以外では
宮津:SIT&寮の先輩。チェシャ猫みたいに笑う。シリーズ通して出番多め。
篠口:墨と雪のメインカプ。交渉役をやる。物静かでソフトな印象。
   遠藤にアプローチ中で神宮寺をけん制中。
   遠藤とだったらどっちが攻めだったんだろう。。。とふと思う。
   墨と雪の時とちょっと印象が違って、ちょっと嫌な感じ(笑)
田所:SIT&寮の後輩。遠藤の愚痴聞き役。
が出てきました。峯神、名田(天使のささやき)、山下(Zwei)、
黒澤(墨と雪)は出番なし。

なんで遠藤を好きになったのかがやっぱり納得しきれなかったのですが、
神宮寺のワンコ属性としか思えないキャラが面白くて、
何回か噴き出し笑いしてしまいました。
耳つけてたら、絶対垂れてるよ、今・・・と想像してしまって。
(コミカルな作品ではないのですが)

当作内でケガをしてしまう遠藤ですが、そのことにより、
神宮寺への想いを再確認でき、そして神宮寺も前にもまして
一生懸命「そばにいる」と訴えるところが、とても良かったです。
口下手な神宮寺だけど、頑張って言葉で伝えてよ!と応援あるのみです。

そして、なかなか厳しい人生を送ってこられた遠藤が
神宮寺と一緒にいることで、生きていく!と思えるようになったのでは
と感じられ、ちょっと安心できて終わることが出来ました。

お話としては王道なのかなと思いますが、
各キャラについ入れ込んでしまうのは、キャラがすごく生きてるから
なのかな。

1

甘い水とは何であるのか

上巻レビューがついにアップできました。この勢いで下巻レビューにも挑見たいと思います。
上巻の初めのぎこちない雰囲気はどこへやら、すっかり雪解けして(一線も超えましたしね)、宮津には「お前らいつの間にそんなになった?」と不思議がられる下巻の神宮寺と遠藤です。
一気に下巻まで読み進めると、神宮寺のキャラ描写に若干の違和感があるかもしれませんね、基本的にワンコなのは変わりませんが、何というか、より無口な不器用さが前面に出ています。
遠藤はですね、ヤバイくらいに魅力爆発です。下巻は遠藤に照準を当てて描かれていますので、ページを捲るごとに、惹かれていく感じでした。
遠藤は非常に優秀ですが、情緒の面が一部止まっているような、危うい側面を持つ男として描かれています。
好きだからセックスするという思考回路に欠け、清々しいまでの食いしん坊。神宮寺の気持ちを頭では分かっても、心では今一つ受け入れてはいない。
それは過酷な過去に関係しています。
両親を失った飛行機事故。父親は即死、母親は重傷を負い、時間が経ってから亡くなった。
即死した方が苦しまなかっただろうと、悲しくも思わざるを得ない、非情な時間が流れた果てに見送った命。
甘い水とは、呆然自失の状態で口にしたミネラルウオーターのこと。甘い水の意味が分かると、篠口が言った、遠藤はどんなに打ちひしがれても自分の足で立ち、前へ歩こうとする。という分析が深く響きます。そのために、無意識に鈍感になっているのだと。
クライマックスは、昭和四十年代に起きた、浅間山荘事件がベースになってると思われます。
潜入していく遠藤、そうだ、ここでもグッとくるんだった。とにかく最後まで目が離せない展開になっています。
全体を通して私が思うのは、かわい先生はSITのハードな世界を見事にbl 小説として書ききったということです。
例えば、ガチな特殊部隊モノに精通している人からみれば、不思議な作品に位置付けられると思うんですよ。作戦段階はすっ飛ばして、男たちの物語が展開されてますから。
一貫したその姿勢が、甘い水に言い難い独創生を与えていると思います。
誰かに、bl 的な小説ってどんなのだろうと聞かれたら、私はこの作品を推すかもしれません。

5

攻めも受けも男前でかっこいい! 。・゚・(ノ∀`)・゚・。

2巻中、2巻目。
1巻目を読み終えた後すぐに本作を手に取りました。
さてさて主人公たちのその後の進展やいかに?

まずH後の二人が、お互い気まずさからよそよそしくなったり、微妙な関係に至ったりせず、いたってフツーな会話を展開しているのが良かったです。
あと二人きりでいるときの、お互いを呼び合う言い方が好きです。

神宮寺(攻め):「あんた」(←敬語攻めなのに何故か)
遠藤(受け):「お前」(←男前受けですから)

あと、本作を読んでいて私が一番ぐっと来たセリフが、これ。

「俺より先に死ぬな。な?」

遠藤(受け)の神宮寺(攻め)に対するセリフです。
遠藤(受け)自身は気づいていないかもですが、私には「愛の告白」に聞こえました。
相手を残すよりも自分が残されることの方が怖いのだ、と言いたかっただけとも取れますが…。
ですが、このセリフを最後に、二人の関係は微妙なものになってしまいました。
なかなか順風満帆で、ラブラブな二人というわけにはいかないものですね。

さて物語はいよいよ佳境に入ります。
立てこもり事件が起こり、遠藤(受け)は犯人側に捉えられてしまいます。
3人いる犯人の1人から、両手足を縛られたまま、蹴ったり殴ったりの暴行を受けます。
遠藤(受け)は他の人質たちと救出を待つ中、一番最初に自分を助けに来てくれる仲間が神宮寺(攻め)だと確信しています。
人質として捉えられている男の子に話しかける、こんな遠藤(受け)の言葉が身にしみました。

「うん。約束したんだ、絶対に助けに来てくれるって。あとで約束破ったなんて言われるのがすっごい嫌いな、負けず嫌いなお兄ちゃんだからさ、きっと来る」

私は「愛は信じること」と思っているので、この言葉はすごく嬉しかったです。
もう遠藤(受け)の心は、すっかり神宮寺(攻め)のものではありませんか。
最後の方の、来年も、その次の年も、またその次の年も、ずっとずっと「花火や桜を見よう」と約束している二人が好きすぎて、胸がキュウッてなってしまいました。

最後に。私は電書なので挿絵イラストは拝めませんでした。
ですが北上れん先生の表紙絵の美しさときたら!
ハードボイルドな男たちなのに「美しい」という表現がピッタリで、1巻目も2巻目も何度見ても惚れ惚れ。

SITとかSATとか、普段はあまり意識にない職業の彼らですが、私たちは彼らによって守られ、生かされている存在なんだな、と深い感動で一杯になりました。
また近々、先生の別の作品を読んでみようと思っております。
素晴らしい作品に感謝を込めて、有難うございました(*^▽^*)

6

二人とも恋愛に関してはDKレベルだと思う。

ちるちるのレビューを徘徊しているとき、気になったんで1、2巻まとめて買っちゃいました。
正直、1巻は「う〜ん?」だったので、2巻はどうだろーと少し不安でした。が、この作品は絶対2巻の方が面白いです。警察モノならではのアクションシーンも断然こっちの方が緊迫感ありました。
1巻では、身体は重ねたもののまださほど恋愛感情がなかった遠藤。2巻ではやっとこさデレてくれました。刹那的な快楽だけでなく、もし自分が助からないと分かったら神宮寺に終わらせて欲しいと告げる遠藤に胸が熱くなりました。そして、鰻を食べるシーンがとても可愛いんですよ。
経験値は高くとも、本当の恋愛に関しては不器用な神宮寺が必死に遠藤の気を惹こうとしたり、篠口に嫉妬したりするのは妙に微笑ましかったです。

1

甘くないのにとても甘い

うーん、参りました。
「甘い水」にきっと意味があるんだろうと思っていたけれど、あまりにも切ないことだった。
そして物語もぜんぜん甘くないんだけれどこれはもう究極に甘い話だったんだな。会話だけでももう甘かったです。

命をお互い預けられる関係って本当にいいなと思う。
男同士ならではって感じがする。BLが好きな理由のひとつだと思いました。

事件は今回もそれほど複雑なものでもなく予想外なこともなかったけれど、その中で二人が絆を深め解り合っていくのがとても素敵でした。
お互いを絶対的に信頼しているというのがもう羨ましい!
遠藤が自分の気持ちや想いを少しずつはっきりさせていく過程も良かったです。

単純な恋愛物ではなく過去を乗り越える物語でもあるので、心に響きました。
なんだろう。この胸にどんっと落ちてきた感動はw

これまで読んだ冊数はそれほど多くはありませんが、そんな私でもこれは胸を張ってオススメ出来ます。
(私も答姐でお二人の方に勧めていただいて手に取りました。ありがとうございました。)

個人的に気に入っていた篠口さんはなんだかちょっとかわいそうだったけれど、いつかいい人を見つけて欲しいです。
スピンオフはないのだろうか。

4

ふゆき

ココナッツ様
コメントありがとうございます♪
答姐でもお世話になりましたm(__)m「真音」はもうじき届きます~
先ほど読み終えて興奮冷めやらぬ状態でPCが目の前ってまずいですw
実は「天使のささやき」と「Zwei ツヴァイ」を早速ぽちっとしてしまいました!
同人誌情報もありがとうございました!買ってしまう予感です^^;

ココナッツ

ふゆきさま、こんにちは(*^^*)
わたしもこの作品、大好きです。
ご存知かとは思いますが、同じ平河寮物で『天使のささやき』と『Zwei ツヴァイ』がありまして、同人誌では『Inner Universe 平河寮シリーズ総集編』というものも出ています。これはまだコミコミさんで買えるようですよ。

わかりあえても愛しあえない

 一撃必殺の古式ムエタイの使い手で、破壊力なら屈強な攻めをもしのぐ剣呑極まりない受けの遠藤。(初エッチのとき、レイプでもSMプレイでもないのに要拘束の受けって後にも先にもこの人くらいだと思う)
 細身で綺麗な女顔。繊細な外見を裏切る遠慮会釈のカケラもない言動。常に生存欲求にのみ忠実で刹那の快楽には貪欲だけど色恋沙汰のスキルはほぼ皆無。

 よりによってそんな難儀な相手を好きになってしまった後輩のモテ男神宮寺。長い片思いを経てカラダは結ばれたものの、胸を張って「つきあっている」といえるほどの自信は持たせてもらえない。かねてより遠藤を手なずけて(餌付けして?)る風の先輩篠口には牽制されたり、挑発されたりで悩みは深まるばかり。

 多分、理解ってだけなら、頭脳派で犯罪心理学等にも造詣の深い篠口の方が、遠藤のことを理解している。今の一見生気に満ち溢れた彼が、過去の壮絶な体験から立ち直るため、無意識のうちに感性の一部を麻痺させているのも見抜いている。遠藤も篠口にはどこか自分と近しいにおいをかぎ取っている。
 神宮寺にとって遠藤は謎だらけ。自分の言動に対する遠藤の反応があまりにも突拍子ないので、デートひとつ誘うにもいろいろ悩んで、試行錯誤を繰り返す。その不器用さといったら、業界屈指のモテ男じゃなかったのかよお前・・・と目を覆いたくなるほど。
 でも、よくわかりあえる相手だから必ずしも愛し合えるというものでもない。わかりあえる相手とだけひたりと寄り添う関係は、どんなに居心地良くとも所詮は閉じた世界で、どこへも踏み出せない。逆にわからないからこそ人は知りたいと必死に手を伸ばす。扉をたたく。結局遠藤は神宮寺の手を取る。「遠藤が死んだら泣く」「セックスよりキスがしたい」という神宮寺。身体を張って護ってくれた神宮寺。それは遠藤にとっても初めて人から受け取る思いがけない感覚だった。計算ずくじゃなく、思わずあふれ出てしまったものだからこそひたひたと、遠藤がこれまで殺してきた感情の一番柔らかい部分にも染みてきたんだと思う。

 立てこもり事件で負傷して犯人に拘束され、死も覚悟した遠藤は「一度くらい好きといってやればよかった」と悔やむ。常に命の危険にさらされる可能性のある仕事を選んだもの同士。救出されて以降の遠藤はあくまで当社比にせよかなり甘めのモードに移行する。(なんたってゆびきりですよ、ゆびきり!)

「なんだ、こいつを恋人と思っていいのか」というのは結構彼にとっては衝撃の発見だったに違いない。ラストの露天付き旅館のいちゃいちゃも、どこか初々しい2人でした。
 
 甘さは十分な2巻だったけど、唯一の不満は、立てこもり事件での受け、攻めそれぞれのファイトシーンが少なかったことくらい。神宮寺の突入部分はほぼカットされてたし、子どもを人質に取られていたせいで遠藤のムエタイのキレも見せ場がなかった。でも命が危ないってときに、子ども相手になにげに自分のオトコの惚気を滔々と語ってる遠藤は、とてもらしくてツボでした。(だから空気読めって・・・)

 

 
 
 

5

北上さんのイラストとマッチしていて素敵でした。

読んでのまずの感想。カッコよかった~警察ものとか好きな事に最近気づいてきたんですが遠藤さんが今回カッコよすぎました。
前作で遠藤さんの気持ちとかところどころう~んてなるところがあったりもしたんですが、この1冊で見方が全然変わりました。遠藤さんごめんなさい。
そして無口な神宮寺。心から良かったね~って言ってあげたいくらい一途でした。
本当に報われて良かったよ~でも好きって言われてないけど。
でもそこが遠藤さんらしいですよね。

そしてタイトルの意味もきちんとでてきます。遠藤さんの自分でも気づいていないトラウマ・・・。タイトルに使われている『甘い水』の話をする遠藤さんのお話や、自分の命を神宮寺に託すという話のとき本当にせつなかった。
2人はいつまでもずっとこういう関係なのかなと思います。神宮寺にはちょっと可哀相な気もしますが。

守られるということ。守るということを教えてもらいました。

そしてどこかくえない当て馬役の篠口さんのお話もちょっと読んでみたいな~と思いつつ、宮津さんに可愛い恋人が出来てる事を祈りつつこの寮シリーズ続けばいいなと思いました。

また北上さんのカラーのスーツイラストがカッコよすぎでした。いいな~スーツ。
お話も素敵でイラストも素敵、神評価です。

3

続編を期待しています!

前作『甘い水』の続きです。
前作同様、警視庁特殊捜査係・通称SITが舞台。
今回も攻め受け両方の視点が楽しめます。

攻めの神宮寺は、SITではまだ新人。
学生時代に母親の病院で見かけてから、受けの遠藤に惚れています。
SITにも、遠藤を追いかけ配置転換を希望した言い換えるならばストーカー?

受けの遠藤は神宮寺の一学年上で、SAT時代に引き続きSITでも先輩。
小さな誤解が原因で長いこと神宮寺を嫌っていましたが、前作で神宮寺から「あんたが死んだら俺が泣く」という感じのことを言われ態度が軟化し、えっちまで勢いでしてしまった男前。

前作で体の関係が先に走り、心はどうなっちゃうの?とさぞや心配だったであろう神宮寺。
でも遠藤はああいう雑な対人関係しか築けない(特に恋愛は)人間ですから、神宮寺への気持ちを自覚するのに今作一冊くらいかかっても仕方ないですね。
当て馬的な篠口の存在もふたりを刺激して、思わぬ結果を導きました。
神宮寺はムカついただろうけど、きっと足を向けて寝てはいけないわ!
このおかげでスッキリとした形におさまることができたわけですしね。

しかし遠藤は格闘の達人クラスなのに、前作の神宮寺に引き続き篠口にもキスされちゃうって…
回し蹴りかまして欲しかった…
自衛ラインを引きながら駆け引きをする篠口は、わたし好きではありません。
いくらスマートでも、やっぱりズルいかな。
こういう押し方は遠藤のようなタイプには通じませんでしたね。

この本で『甘い水』の意味が解け「なるほどなー」となります。
そのくだりは、さすがかわいさん!
なので、これはやはり前作から読むことがお勧めです。
でもタイトルの意味が判明して、完結になって欲しくはないです!
お仕事BL色は前作より強いかなと感じる方もいらっしゃると思いますが、挿絵の北上れんさんのイラストと驚くほどマッチしていて素晴らしいですよ。

10

愛するからこその決断

前作で良い感じになった神宮寺と遠藤ですが。
「俺達、つきあってると思って、いいんですよね?」なんて言わなきゃいけない、
神宮寺が可愛いやらいじらしいやら(笑)
遠藤の事が好きすぎて、今巻でも振り回されっぱなしです。

一方篠口も、神宮寺と遠藤の関係の変化を敏感に察知します。
そして遠藤にキスをして、自分とセックスしようと迫ったり、
神宮寺にもチクリと釘をさしたり・・・
でも、篠口も遠藤の事が本当に好きだったんだろうな・・・って分かります。
過去に辛い別れがあった様なので、遠藤に振られる篠口がなんだか可哀想ですね。
次は彼が幸せになる話が、読みたいです。

今巻で、タイトルになっている「甘い水」の話が遠藤の口から語られます。
ここは本当に痛かった・・・
愛する人の安楽死を、その本人に求められた遠藤の痛みは、想像を絶します。
苦しむ母親を生かし続ける事は自分のエゴだと分かっていても、
どうしても決断が出来ないままに、結局母親は苦しみながら死んでしまいます。
終わらせる事が出来なかった自分を遠藤は責めますが、
誰でもその時になったら、迷い決断出来かねるのではないでしょうか?
すべての痛みを受け止める強さがなければ出来ないと思います。
そして遠藤は、神宮寺にはその強さがあると信じて、
自分の引導は神宮寺に渡してほしいと望みます。

立てこもり事件に巻き込まれ、拘束されて怪我をした遠藤が、
途切れがちになる意識の中で神宮寺を想うシーンは切なかったです。
そして病院で、桜を一緒に見に行く約束をする二人。
来年も、その次も、またその次も、ずっとずっと。
温泉旅行で遠藤が流した涙に、胸がキュンとなりました~

最後まで素直になりきれない遠藤でしたが、
いつか神宮寺に素直に「好き」と言ますように・・・

6

タイトルの意味が…

タイトルの「甘い水」の由来が明かされ、ああやっぱりかわいさんって凄い!と唸ってしまいました。
水を甘いと感じてしまったことへの罪悪感かあ…うまい。うまいなあ。
そしてこのシリーズで最も気になってしまった篠口。彼の過去話で一冊お願い申し上げたい。
そのときについででいいから、独身寮に長いこと住んでる、いや、棲んでる宮津さんにも幸せになってもらいたいものです。
なんかやるたびに物を壊したりな粗忽者が入寮してきて、同部屋になった宮津さんがめんどくせーなーとぼやきながらもお世話していくうちに…なんて話、誰も食いつかないですか。そうですか。

8

いつまでもこのままで(笑)

前作に引き続き、遠藤のデリカシーのなさにちょっと神宮寺が可哀想だな~なんて思ったのですが、BLに毒されていたかも、ホントは意外と遠藤みたいなのが多いかも、と気づいた(笑)
そう思ってみると若干、神宮寺の乙女っぽい遠藤に対するがっかり感が気になります(大笑)

遠藤の口から語られる過去と「甘い水」と遠藤の弱さ・・・
篠口とのこと。
結局、篠口と遠藤は同じような傷を持っている。そういう近しさでした。
このあたり、ちょっと重いし、このお話では大事なところなのですが・・・遠藤の破天荒な性格のせいでなんとなくシリアスになりきれない。そういうところも好き(笑)

とりあえず、今回のことで遠藤は神宮寺への特別な思いを自覚したと思います。
そして、遠藤自身も言ってもいいかな~と作中で思っていたように神宮寺の望む言葉をいつか言ってあげてくれれば嬉しいなと思います。

ま、私的には、遠藤に振り回される神宮寺を見るのは嫌いじゃないのでこのままでも良し(笑)

5

あんまり痛々しくて守ってあげたくなる。

前作がとても良かったのでかなり過度な期待をしていましたが、
裏切られることはありませんでした。
精神的・心理的に難しい問題をBLと絡めて上品かつ淡々と
(※そっけないという意味ではありません)まとめられている良作だと思います。

前作に比べると格段に甘くなったふたりですが、
遠藤の心に潜む闇はずっと深いところまで根が張っており、
ふたりの距離がかなり近づいた今作を読み終えてさえも、
その根はそう簡単には解けることはないんだなと再確認し、切なくなりました。
遠藤を見ていて一番辛いのは、自分が深い痛手を負っているということを
明確に意識しないままに苦しんでいるところでしょうか…。
一見飄々としていて、時に陽気でさえあるものだから、
余計に痛々しくて仕方ないと同時に、その痛々しさが可哀想で、愛おしいです。
あっけらかんとした言動はそっくりそのまま自分を護る堅い鎧となって、
容易に他人を立ち入らせないんですね。
それでも、今回、似たような傷を負っている篠口のアプローチを断ったことで、
彼は変わりつつあるんだなと感じました。同病相憐れむも辛いですしね…。
遠藤の心が明るい方へ行きたがっているのかなとちょっと安心しました。

そんな彼にどうしてあげたらいいのかまだよく掴めないながらも、
ただ誠実な心で愛そうとする神宮寺がまたいいんです…。
「包容力」というにはまだそこまでの余裕はないけれど、
でもそういう気持ちを遠藤へ注ぎたいと思っている、
愛する人に自分がどこまで許されるのか知りたいけれど、
彼の内面に土足で立ち入ることは出来ないと思っている、
相手への思い遣りがあるからこそ、何というか凄く悩みの大きい立場ですよね…。
そんな中で、自分の行動と態度で精一杯の愛情を表現する神宮寺もまた愛おしいです。

「あんたを護る」と、言葉よりも態度で示す神宮寺に命を救われ、護られる中で、
彼への気持ちに確かなものを感じ始めた遠藤が、「甘さの在処」で
神宮寺に抱かれながら涙を流す場面が愛おしくて仕方ありませんでした。
月並みな表現ですが、彼の中の永久凍土が少しでも融けたものであればいいなと思います。
とても温かくて、愛が伝わってきて、忘れがたいシーンです。

16

レビューというより愛の叫び

数多あるBLのなかで、好きなキャラは誰?と聞かれたら『"甘い水"の遠藤啓一(29)です』と即答できる人間なので…

偏った意見で申し訳ないですが…

待ってました!!
2の遠藤はすごいです。

まず、北上れん先生の表紙イラスト!!普段、勝ち気な笑みを浮かべたイメージの強い遠藤の…なんでしょうこの頼りなげ&儚げな表情は!!たどたどしい手つき!!それに対する神宮寺のアサルトスーツ!!!かぁっこいいい!!!

オビ『何かあったら、お前が助けにきてくれるんだろ?』
上がりますよねテンションが…!!!!


物語の冒頭からデリカシーの無い歯に衣着せぬ物言いと裏表の無い人懐っこさ、食への執着(笑)恋愛に対するある種の欠落ぶりで神宮寺を翻弄する遠藤ですが

だんだんと、神宮寺に対して愛情ぽいものを抱くようになります(必死でかわいーなこのバカ。みたいな)

しかし、本人が未だ傷ついたままのことに気づいていない、深すぎるトラウマのためになかなか神宮寺と上手くつきあうことができません。(まず、恋人という認識から皆無なのですが)

刹那主義+快楽主義でどこか『自分が死んでも誰も困らない』と思っている遠藤。切ない…。

しかし、最期の止めは神宮寺に刺してほしい…でも神宮寺の止めを刺したくないのくだりで

再び、大切なひとを失うことを恐れ(怯える様も愛しい)

立てこもり事件の渦中に巻き込まれることで(得意のムエタイが見れないのがさみしい)


自分が死ぬことで神宮寺を悲しませたくないという…両親の事故以来、欠落してしまったであろう愛情を取り戻します



『好きだ』と言えないのですが、気持ちは充分、神宮寺に伝わったはず。




書き下ろし『甘さの在処』

今年あったいいことが、全て神宮寺絡みなのがもう…かわいいですよね…

神宮寺の些細な仕草で
愛されてるな とか 守られてるなとか感じて、一緒にいるだけで幸せだと思える。 いやー…もう…ホント、ごちそうさまです。



エロさも魅力的な遠藤in温泉。普段とは違った艶っぽい遠藤。

ラストは涙腺が破壊される出来。(つд`)遠藤…末永くお幸せに…!!!!



…神宮寺も良いですよ
(よく訓練された大型犬)

ただ、私、私生活に支障きたすぐらい遠藤が好きなだけで…

22

感情の一部が欠落したような遠藤に変化

待ちに待った続編で、前作で何となくくっ付いた感じに見えた二人の新たなその後
深く考える事も無意識に回避して享楽的に人間が本能的に求める事にのみ欲求のままに、
生きてきた遠藤が、苦手で嫌っていた神宮寺に好きだと言われ、遠藤が死んだら
泣いてしまうと・・・そんな言葉を、自分が大切だと言葉だけでなく行動で身体を張って
守ってくれた神宮寺との関係は、未だに恋人と呼べるような関係までにはなっていない。

神宮寺は遠藤に片思いをしていたし、遠藤に誘われ身体の関係にもなったけれど
遠藤の態度はそれ程変わってもいなくて、二人が恋愛関係にあるとも思っていないようで
悪気のない遠藤の言葉に落ち込む神宮寺。

遠藤は本気で自分のトラウマに気が付いていないんですよね。
気が付いていなからこそ、傍にいる神宮寺が代わりに切なくなるんです。
死ぬことは怖くないけど、生死を自分で決める事が出来ないのは怖いと言う遠藤。
それは遠藤の母親の姿なんですよね。
そして、そんな時になったら神宮寺に最後の止めを刺してくれなんて頼む遠藤。
それを聞いた神宮寺の心の痛みは計り知れないです。

10年前の事件から遠藤の心の一部は凍りついたままで、その事に気が付いていない。
タイトルの甘い水のくだりは遠藤が生きていることの証なのだと感慨深く感じます。
自分を薄情だと言う遠藤ですが、悲しむことも出来なくなった心がただの水を飲んで
甘く感じだ事こそが、凍りついた感情が動き出した時なんですよね。

でも、その時から遠藤の心は再生していないように思えるのです。
その遠藤が神宮寺との関係で本能的な思いとは違う感情が生まれてきている感じで、
でも、それを育てるまでは行っていない、深く相手に踏み込まれそうになると
心の壁が拒絶するように現れる。
でも、他の人には覚えた事が無い愛しいと思える感情を神宮寺に感じ始める遠藤。
でも、今回も最後まで好きの一言も言い出せないままでしたが、この先数年後の
桜を見る約束が遠藤の精一杯の思いの表れのようでした。
意外にツンデレさんだったんだと微笑ましく読み終えました。
とても奥深い余韻の残るストーリーで引き込まれました。素敵です。

11

命を預けられる、特別な他人

ふはー!かなり満腹です!堪能させていただきました!!

1作目「甘い水」では、なかなか遠藤に感情移入出来ず、
神宮寺も難儀なお人を好きになってしまったもんだよと
同情せずにいられなかったのですが。
こちらの2作目でようやく遠藤自身にも共感出来るところがあったり、
タイトル「甘い水」の意味もわかってさっぱりしました!

そしてなんといっても神宮寺の想いが徐々に伝わって…。
健気な神宮寺がまさに大型犬ですw
それも、普段口数が少なくて、遠藤と二人きりの時は
嬉しさでちょっとだけおしゃべりになるというのが萌え!
あとで自分の言動を反省して、遠藤に謝るあたり等
立派にワンコです。
だからと言って、デレデレしすぎていないのがまたポイント♪

当て馬の篠口がまた、いいスパイスになっていました!
遠藤は、篠口から好意を示され誘われても拒みます。
自分が篠口と抱えているものの本質が似ていて、
体を重ねる関係になったとしたら傷を舐めあうだけだろうと。

遠藤にとって神宮寺は、無骨ながらも温かい想いを運んでくれて
安心感を持たせてくれます。
1作目であった事件でも、今回の事件でも、
神宮寺は遠藤の為に体を張ります。
もちろん同僚なら当たり前ですが、
そこには好きな相手を必ず守りきるという強い想いがあって
遠藤はそれがとても心地良いんです。
もし自分が重傷を負って助かる見込みがないのなら、
とどめをさしてくれるのは神宮寺が良いと遠藤は言い、
両親も健在なのに、神宮寺は遠藤がいいと言うのです。
ふぅ、素敵だなー…。
命を懸けられるという面ではヤクザものがポピュラーですが
これは特殊犯捜査係ですから、堅気なので好きですw
使命を全うしようとする強い男は文句無しにかっこいいし!!
専門用語がたまに出て来ても難しくないので
流石の安定感と読みやすい文章で、するする進められます☆

かわいさんもあとがきでおっしゃっていましたが、
「日にち薬」というのが印象に残りました。
どんな事でも時間が解決してくれるというわけではないけど、
きっと時間が経っていく事で、
少しでもツラさが和らいだり、受け入れられるようになったり…。
日にち薬プラス、自分を心から愛してくれる恋人がずっと傍にいてくれたら。
あーもう、お二人ともお幸せに!!
これからも、お互いを守って守られて愛し合っちゃって下さい!

温泉(個室露店風呂)H、大変美味しゅうございました!!
「透過性恋愛装置」の同人誌を彷彿させて、
またそちらも読み返したくなってしまいましたよw

…つうか、まだ遠藤は神宮寺に好きって言ってないような…。
もう、早く言ってあげてー!!と思ったけど、
言わないのが遠藤らしい気もします。
充分態度に表しているし。ふふ。

宮津という先輩と遠藤の軽口のたたき合いが面白かったです♪
そして焼肉と鰻が異常に食べたくなりましたw
本当、食べ物が美味しいと思えるのは
ものすごく幸せな事なんですよね…。

北上れんさんのイラスト、ピンク色の溜息しか出てきません。
神宮寺は男らしいし遠藤は色っぽいし、たまらない!!!!!


14

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