恋愛以上

renai ijou

恋愛以上
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神5
  • 萌×26
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
3
得点
68
評価数
18件
平均
3.8 / 5
神率
27.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
大洋図書
シリーズ
SHYノベルス(シャイノベルス・大洋図書)
発売日
価格
¥860(税抜)  ¥929(税込)
ISBN
9784813012559

あらすじ

「本当のことを教えてほしい。十年前、何があった?」
かつての親友、遠山からそう訊かれたとき、河埜隆は言葉を失った。高校の卒業式の翌日、河埜が遠山の前から姿を消したのは、眠っている遠山に思わずキスしてしまったのを、気づかれたと思ったからだった。意図しない再会の後、もう一度友人としてつきあうようになったふたりだが、河埜は終わっていたはずの気持ちが育ち始めるのを自覚し、このままでは友人というポジションさえ失うのではないかと再び遠山を避けるようになり……

(出版社より)

表題作恋愛以上

10年ぶりの再会をした元同級生で建築士 遠山宏典
玩具メーカー勤務 河埜隆・28歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数3

腹を括れ

タイトル通り、「いい加減、腹を括れ~」と思わず受けに言いたくなる作品でした笑

受けの隆は、高校生の時、孤立化していた遠山に声を掛け、唯一の親友といわれる位仲良くなります。
が、いつしか彼を恋愛対象として見てしまい、卒業時に思わず寝ている遠山にキスをした後、気付かれたかと思って彼の前から姿を消します。

それはもう、見事な逃げっぷり笑
引越先住所は教えず、携帯は繋がらず、おまけに他の友達とも連絡は取らずといった完璧さ。
まぁ、家庭の事情もあるので、全てが隆のせいではないんだけれど。
一方、いきなり親友に去られた遠山は、焦って探すものの、隆があえて自分から連絡を取らないようにしていることに気づき、落ち込みます。

この逃走劇を見ていると、思わず遠山に同情してしまいますー。
その時ははっきりとした恋愛感情がなくても、人生の一番大事な時期を一緒に過ごした親友にいきなり音信不通にされるなんて。
しかも、 遠山にとって隆は恋愛感情を越えた、自分にとってたった一人の大事な人だったのに。いやー、私なら人間不振になるよ、きっと。

まぁ10年後、偶然友人を介して2人は付き合続きい始めるんですが、「隆と人生を共にする」と腹を括る遠山とは対照的に、ここにきてまたしても隆は逃げる逃げる笑
いえ、「俺のせいで遠山をこっち(ゲイ)に引きずりこんでしまった」っていう隆の気持ちはよーく分かります。BLでも「相手の幸せの為に自分が身を引く」というのは、普遍的なテーマだと思うし。
でも、遠山が人生の大事な岐路に立っている時に、相手を傷つけるやり方で話し合いもせずに一方的に去るのは、もういじらしいというより、自分勝手かな、と。思わず、「いい加減、遠山を信じて腹を括れ」という気持ちになりました。

遠山が自分にとって何が大事か分かっていて迷いがない分、余計に隆の迷走が目立つだけで、この隆の対応も非常に人間らしいといえば人間らしいんですが、ちょっと煮え切らない感が。
同級生・ずっと好きだった・受けが強気、といった設定は好みだし、お話自体はよく纏まっているので、余計に残念。
雨澄先生の挿絵は、安定のスーツ萌えで素敵でした。

1

好きで好きで好きで、壊れるほど好きだから逃げるのです

高校生だった二人の再会ものラブで、片方が一方的に音信不通になって、10年の月日が
流れてからのお話になります。
どちらも意味合いはちょっと違うのかも知れませんが、かなり執着度が高い二人。

二人は高校時代の親友同士、真面目で優等生の攻め様と、やんちゃで行動力のある
受け様ですが、二人の仲が急速に親しくなったのは高校2年からなんです。
それも、孤高の人みたいに、いつも一人でいる事が多かった攻め様に興味を抱き
受け様が話しかけた事から始まる関係で、攻め様はかなり家庭の事情が複雑で
離婚した両親の友人に引き取られて生活しているのですが、その為にいい子であろうと
自分の欲求や不満を出すことも無く過ごしている為に、同じ同級生からは遠巻きに
される存在で、逆にいい子過ぎて反感を買ってしまうのです。
でも、受け様と親しくなるにつれて、同じ年頃らしい付き合いが自然と出来るように。
それでも、攻め様にとって受け様は特別の存在だったのです。

受け様も、いつからか攻め様と二人でコンビでいる事が多くなってきて、まさに親友と
言う関係になるのですが、卒業間近になり、攻め様に対して続き独占欲を感じ、寝ている
攻め様に思わず口づけてしまう。
自分のやってしまったことに混乱し、その日から受け様は姿を消してしまう。

大学生になり、受け様はやっと自分の気持ちと性癖を受け入れる事が出来るようになり
攻め様への思いが恋だったと自覚するんです。
それでも、攻め様に気が付かれたと思った事から二度と会う事が出来ないと・・・
かなりヘタレで、本気の相手には逃げ腰全開の受け様なんです。

そして学生時代を共にした別の友人と偶然出会ってしまったことから攻め様とも
再会する事に・・・でも、攻め様は10年前の事を覚えていなく、また友人としての
付き合いをしたいと、受け様は10年たっても好きだと言う気持ちから何とか
逃げようとするのですが、攻め様に10年前の事を知られていないのならと交流を
でも、付き合っているうちに、好きな思いが溢れて、苦しくなってくる受け様。
いつ思いが暴発してしまうか分からない、これ以上好きになったらとの思いで
再び離れようとするのです。

でも、今回は攻め様が逃がしてくれない、受け様は攻め様に問い詰められ自分の思いを
とうとう告げて、挙句、キレたように煽ってしまい、友人付き合いを辞めるつもりが
ないと言い張る攻め様と一線を越えた関係になってしまう。
お互いが執着していて、擦れ違いながらもハッピーになるのかと思えばここから更に
ガンガンすれ違っていくんですよね。
全ては受け様が攻め様を好き過ぎて、不安で怖くなるからでホントヘタレなんです。

受け様の大学時代のゲイの先輩たちの別れや、弟からの性癖に対する暴言や
攻め様を引き取って育てていた家族とのいざこざが複雑に絡み合って受け様は一人で
全てを諦め、一人で攻め様への思いを一方的に断ち切って、でも諦めきれなくて苦しむ。
相手がいるのに、10年前と同じく、相手の気持ちを丸無視して逃げる受け様なんです。

後半は、攻め様の諦めの悪さが二人の溝を埋める事に成功してのハッピーです。
きっと、10年前も受け様が逃げなければ二人は離れる事はなかったんだろうと思う
内容でしたね。
未来の事よりも今を、今の気持ちを大事に育てて行くような展開になってました。

4

逃げクセのある主人公

とことん臆病で逃げるのが上手い主人公に、いったいどうやってケリをつけさせるのか?
よくある本当の恋には臆病になる、同級生再会ものではあるのですが、
初回ざっと流し読みの時には、はずしたか?と思い放置してしまったのですが、じっくり読みの時には思わず引き込まれてしまった、評価が上がった作品でした。
最近萌えは?と聞かれると、この作品もどこに萌えるというのはないのですが、物語として読み手があったとか、面白かったとか、そんな作品のひとつです。

河埜は10年ぶりに再会した高校時代の親友の誘いで当時仲の良かった仲間たちと合うことになるのだが、そこには再会したくなかった遠山がいた。
10年間音信不通だった理由をとりつくろい、また友達付き合いが再開する河埜だが、その心中は複雑で、自然と離れて行ってくれないだろうかと思っているのでした。
それには、卒業式の夜、遠山にキスをしてしまった後ろめたさが河埜にはあるのでした。
その過去を暴露して、遠山をあおり嫌われてやろうとするものの、遠山は河埜を受け入れ、それでも、遠山をあきらめようとする河埜。
そして、再び河埜は遠山から逃続きげるのです。

父親が転勤族だった為に、転校が多くそんなせいか、人づきあいがうまく明るい河埜だったのに、遠山だけは別。
彼等の高校時代のエピソードにその河埜の気持ちの真実が隠れています。
なのに思いやりというには、あまりに後ろ向きで自分勝手で相手の気持ちと意思を考えない、まさに自分こそが自分勝手だったということを後後になって気がつかされる。
運悪く、超ブラコンの弟のおせっかいや、大学時代自分の嗜好の相談に載ってくれたゲイの先輩カプの別れの話などがあり、
また遠山にも色々な事情があり、それらが余計に河埜を臆病にしてしまったのでした。

彼等がやっと解り合えるのは、初めてきちんと本音で話し合った最後の最後。
それまで拒否してきた河埜だったから、そこへは無理矢理そういう状況をもってこなくてはいけない。
その展開に強引さはあるものの、結局とどのつまりはそういうことで。
主人公のかなりのヘタレぶりは、優しさの裏返しと傲慢の裏返し。
そして、かなり相手主導であるということw

とっても地味~ぃなお話なんですが、この河埜の逃げップリがイライラをもよおさず、いい加減あきれかえるほどだったのが、冥に自分に気に入った特殊なケースかもしれませんw

2

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