もっと君を泣かせて、忘れられない夜にしよう───

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表題作先生の恋人

新川英一 生物担当の先輩教師でマイペースな変わり者
山本旭 生物担当の後輩教師お酒に弱ーいドジっ子

同時収録作品ドクターの密かな楽しみ

甘木、腕は良くてもドSなドSな開業外科医
上田明紀、なぜか不良に絡まれ怪我が絶えない高校生

同時収録作品扉を開けて

真広、受様の親友の息子の大学生
翔伍、親友の息子を預かる事になった陶芸家

同時収録作品オオカミさんにご用心!

氷川、受様のいるコンビニによく来る謎の常連客
渡辺智也俺様オーラの攻様が気になるコンビニバイト

その他の収録作品

  • cherish
  • 忘れられない夜
  • 天職天国(表紙カバー下収録)
  • 禁酒撤回?(裏表紙カバー下収録)

あらすじ

素直で人懐っこい理科教師の旭は、同僚の新川先生が一目会った時から気になっていた。そんなある日、酔った勢いで新川先生とベッドを共にしてしまい…!? 「ドクターの密かな楽しみ」のアフターストーリーも収録!!

(出版社より)

作品情報

作品名
先生の恋人
著者
高沢たえこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックス
発売日
ISBN
9784864362986
3.4

(5)

(0)

萌々

(2)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
17
評価数
5
平均
3.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

お酒ってコワいね

本作は表題作を中心にまとめられた短編集になります。

表題作は主カプの2話目になるので
1話目の方でご紹介しますね。

【cherish】
生物を教える先輩教師×後輩教師のお話。

高校で生物を教えている新米教師の受様は
新任当時から先輩教師である攻様が
とーーーっても気になっていました(笑)

ある日行われた
同僚との親睦会で
攻様のお隣の席をGETします。

日頃の憂さを晴らすべく
早くも盛り上がる一角がありますが

普段から淡々としていて動じない攻様は
飲み会でも騒ぐでもなく…

一緒に盛り上がったらという攻様に
受様は攻様と話したいと言うと
攻様は照れた様な笑みを見せてくれます。

普段見られない攻様の笑みに
ドキドキのとまらない受様は
やたらとグラスを煽る事になり…

翌朝目覚めたのは見知らぬベット!!
しかも隣には全裸の攻様?!

何がどうしてこうなったのか
スッパリ記憶が抜け落ちている受様は
もうパニック状態!!

呼びとめる攻様を置いて
自宅に逃げ帰ってしまうのです(笑)

切れ切れに思い出した事を繋いだ受様が
出した結論は
「泥酔した結果、攻様を襲った」でした。

しかも
翌朝顔を合わせた攻様の様子は
いつもと変わらずで
受様はズーンと落ち込んでしまいます。

こんな受様の恋の行方とは?!

無意識に恋をしていた受様と
受様の愁派を心地よく思っていた攻様の
恋物語になります♪

高沢さんの受様は
天然系激ニブ君が多いためか

攻様達の方が先に
受様に好かれている事に気づいて
ハマって行くってパターンが多いかな。

本作も新任時
ドジっ子パワー炸裂だった受様に
攻様もちょっと辛辣だったのですが

受様のポジティプシンキングな姿勢に
おやって思わされてしまうのです。

そして漂う好き好きオーラ♪

コレでは好きにならずには
いられませんよね(笑)

好きな子ほどいじめちゃう系な攻様と
天然過ぎて攻様の意図に気付かない受様の
掛け合いがとっても面白かったです。

最後に意図せず2人の邪魔をしたのは
高沢先生の既刊『やっぱり君を好きになる』の
攻様だと思うのですが違いますか?

高沢作品の学園モノは
ほぼ同じ学校が舞台なので
思わぬキャラ繋がりがあったりするので
次作に期待したいです♪

その他のお話も
受様達はかなりおニブですが
どの攻様もソコが可愛いって感じですよ。

【先生の恋人】
【cherish】続編
3度目の正直、しらふでH編♪

【ドクターの密かな楽しみ】
ドSな開業外科医とツッパリヤンキー高校生のお話。
既刊『ドクターの密かな楽しみ』の続編。

【扉を開けて】
親友の息子の大学生と陶芸家とのお話。

【オオカミさんにご用心!】
水商売っぽい客とコンビニアルバイトのお話。

【忘れられない夜】
表題作カプの後日談SS。

目次の収録作は上記6作ですが
カバーの下にも短編有りなので
こちらものがさずにチェックして下さい♪
裏ミッションらしいです(笑)

【天職天国】
【ドクターの密かな楽しみ】の後日談四コマ。

【禁酒撤回?】
表題作カプの後日談四コマ。

本作はフェア店で購入すると
特典ペーパーがもらえました。
中味はコメントとキャラ絵になります。

高沢先生の特典ペーパーは
ほぼカットイラストのみっていうのが多くて

あまり期待はしてませんが
できたらカバー下みたいな
4コマっぽいのにして欲しいですぅ(泣)

今回は本作で番外編が書かれているお話の前作
『ドクターの密かな楽しみ』をお奨めとします。

2

毎回お酒で失敗してる受け様なのです

cherish と 先生の恋人は前後編で恋人になる前となった後のお話になります。
同じ生物教師の二人ですが、受け様はまだまだ新米でドジっ子でもあるのですが
飲み会の席で変わり者だと周りから思われてる先輩教師の攻め様ともっと親しく
なりたいと思っていた受け様ですが、目覚めたらなんと裸で隣には攻め様が!
記憶が無く成る程お酒を飲んでしまい、訳も分からないままに逃げ出す受け様。
冷静に考えて思い出してみると自分から誘って身体も激しく求めてしまった記憶が・・・
そして自分の気持ちが攻め様を恋愛の意味で好きだったのだと気が付く受け様。
攻め様の気持ちが解らぬままにナーバスになりながらも攻め様に接触されただけで
顔色まで変わってしまう受け様、そして攻め様は自分をリトマス試験紙だと~
やっぱり生物教師ですから変なたとえが出るのですね。
思い込みが激しい受け様と淡々としながらも甘い攻め様とのラブです。

ドクターの密かな楽しみ は、何故かいつも不良に絡まれ怪我をしちゃう受け様と
その治療をするドクターとのお話。
受け様は苛めてオーラを無意識で出してるのですよ、それにつられる不良達
その怪我が攻め様との出会いになっているのですが、ドクターに好きと言われて
いないから怪我をしていないと逢えないと・・・
意地っ張りな受け様とちょっと意地悪なドクターとのラブです。

扉を開けて は、年の差カップルの再会ラブで、人嫌いの受け様と強気な年下の
攻め様との初恋が叶うお話です。

オオカミさんにご用心! は、ホスト?とコンビニ店員の強引な関係のお話。

忘れられない夜  は、先生の恋人の番外編書下ろしで、お酒に酔って記憶の無い
受け様との夜の出来事を攻め様が受け様に話して、受け様は恥ずかしさで撃沈する
様子が描かれている作品です。
全体的に甘めのお話ばかりです。

2

全ての収録作品が面白くて楽しめました。

いつもの書店で特典つきフェアがあり、
その時にこの作品を初めて知りました。
フェアの機会に新本で購入しました。
特典ペーパー付きだったのですが、
帰宅後にペーパーを見ると破れていてショックでした。 (;_;)
レジに持って行く時は確か破れていなかったと思うのですが、
元から破れていたのを気づかなかったのか、
レジで店員さんが開封してブックカバーをつけていたのですが、
その時に破れたのか、どちらも記憶が曖昧で、
読む前から何だか楽しさが半減してしまった感じになりました。

◆『cherish』、『先生の恋人』、『忘れられない夜』
◆『 禁酒撤回?』((裏)表紙カバー下の漫画)
天然という訳ではなく、不思議系の攻めが
何だか珍しいような気がしました。
良い意味で変わっていて、受けとの会話が面白くて萌えました。
受けは周りの人と違って攻めに対して理解があるところに
好感を持ちました。
攻めとの夜の営みを、何をしても思い出せない受けは、
一種の特異体質なのではないかと思いました。
受けの仕草や行動が可愛らしいと思いました。
『先生の恋人』は、どこかで読んだ記憶があると思って、
過去の雑誌を出して探したところ、
2013年 2月号の雑誌に掲載されていたのを見つけました。
(目次には『先生の恋人』以外の収録作品すべてに掲載号が
記載されていました。)
雑誌を読んでいた時は一話完結だと思っていたので、
まさか続き物だとは思いもしませんでした。

◆『ドクターの密かな楽しみ』
◆『天職天国』(表紙カバー下の漫画)
受けが攻めに会いたいために、わざと怪我をして病院に来るのが
健気だと思いました。
攻めのことを考えて悶えている受けが可愛らしかったです。
特に『天職天国』のお話がとても面白かったです。
自分の治療した所が綺麗に治っているのを見て酔い痴れる攻めの気持ちが
よく伝わってきて、共感しました。
レビューを投稿する直前まで、一話完結だと思っていました。
レビュー前に関連作品に同じタイトルの単行本が、ちるちるさんの
作品ページに載っていたのを見て続編だったことを知りました。
単行本の目次や作者さんのコメントのページには続編など
一言も触れていなかったので、一言でも記載されていたら
前編の漫画も読むのに、何だかなぁ…と残念に思いました。

◆『扉を開けて』
子供の頃から受けに想いを寄せている攻めと、
オヤジ受けの設定に萌えました。
タイムカプセルを通じて二人の距離が縮まっていくのが良かったです。

◆『オオカミさんにご用心!』
ホストの攻めと、夜のコンビニのアルバイトをしている受けが、
顔なじみの客と店員という関係を越えるシチュエーションが、
現実の世界でも有り得そうな感じで、萌えました。


今回の評価は、あまり迷うことなく「萌」評価です。
作品すべて、物語の内容や展開、人物設定など不快に感じる所はなく、
適度に萌えて、適度に面白くて楽しく読みました。

作品の評価には今回は全く影響しませんでしたが、
やはり既刊の続編を収録しているなら、
そのことについて記載してほしかったです。
既刊の紹介ページも無かったので、
今回、収録している分だけで十分に話が通じてしまったので、
ちるちるさんの作品ページで気が付かなかったら、
もしかしたら既刊や前編の存在を極端に言うと
一生、知らないまま過ごしてしまっていた人も居るかもしれない
と思いました。
『先生の恋人』も掲載号の記載をしていなかったので、
『扉を開けて』や『オオカミさんにご用心!』のお話も、
もしかして何かの続編や番外編なのではないかと、
逆に疑心暗鬼になりそうになりました。

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