明日屋商い繁盛 (1)

ashitaya akinai hanjou

明日屋商い繁盛 (1)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神16
  • 萌×210
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
13
得点
136
評価数
32件
平均
4.3 / 5
神率
50%
著者
 
媒体
コミック
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
バーズコミックス ルチルコレクション (コミック・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784344825567

あらすじ

自称からかさおばけで男色家のキッカとふたりで古道具屋を切り盛りする秋緒。今日も店にはいわくありげな品物が持ち込まれて……!?

(出版社より)

表題作明日屋商い繁盛 (1)

キッカ(?),男色家でからかさおばけの付喪神
若草秋緒(?),家族を失くし古物店を貰い受けた

その他の収録作品

  • 楽しい俳句教室三 秋探し
  • 楽しい俳句教室四 冬温し

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レビュー投稿数13

特別なコミックス

 一番好きなARUKU先生の作品です。この表紙もとても好き。ちょっと版画のような雰囲気があり、物語の世界観にぴったりです。

 突然始まる奇妙な世界の物語。東京のどこかにある【明日屋】という古道具屋。事故で家族を一度に亡くした秋緒が遠い親戚から譲り受けたという【明日屋】は、死者が訪れる不思議な店で、キッカという唐傘お化けの付喪神が住み着いています。キッカは男色家なのですが、その設定がほっと一息つけるとてもいいアクセントになっています。
 事故の記憶が無い秋緒ですが、いわくのある箪笥を持ちこまれたことで少しずつ記憶がよみがえり、家族の事故に自分も大きく関係していたことを知るのでした。
 喪失と罪悪感を抱えた秋緒が【明日屋】で出会った人々と係わり、様々な愛の形を知って再生していく姿が読み切りの形で進んでいきます。
 どのお話もじんわりと心に沁みて好きなのですが、中でもお盆に突然現れた軍人さんの1篇の『旗』が大変印象深く涙なしには読めないお話でした。子沢山でガサツな家で育った敦彦(軍人の少年の頃)が、隣家に下宿するやすえに抱いた憧れの気持ち。敦彦にとってやすえの何気ない親切は「心を続きわけあたえてくれたのと同じことだった」という。この『明日屋商い繁盛』にはこんなあたたかな想いがあちこちに溢れています。まさに「心をわけあたえられたような」そんな気持ちになれる物語なんです。
 出てくる人たちはみな不思議な事を口にして秋緒はそれを自然に受け入れるのですが、【明日屋】のあるこの場所ではそれになんの違和感も感じません。
 訪れるのは死者達だし妖の様な生き物も沢山いて、友人の天宮とキッカの関係など謎は深まるばかりの1巻ですが早く先を読みたいとか結末を知りたいと思うよりも、じっくりと一つ一つの話を堪能したくてもう何度も何度も読み返しています。そしてその度に子供の頃に一緒に暮らしていた、誰よりも優しかった祖母を思い出します。もしも私が【明日屋】に行けたら祖母に会えるのかな、会えたらいいなぁと、とても切なくてだけどきゅんとあたたかな気持ちになる、私にとって特別なコミックスなのです。

3

グロもありますがストーリー良いです

表題作と、コミック「極東追憶博物館」収録の「楽しい俳句教室」の続編が収録されています。全2巻の1冊目。

表題作は、あの世との境にある小道具屋「明日屋」が舞台。客は死人であったり人であらざるものです。
 ・秋緒の過去(事故)
 ・キッカと雨宮の正体
という謎を抱いた長編に、秋緒とキッカの二人で営む明日屋での騒動のショートが絡んでいく感じです。

2冊を一気に読みましたが、全1巻にしようと思えばできたような構成だと思いました。そこを無理に伸ばして2冊にしたのではなく、好評だったので2冊に伸びたんだと思います!と力説したいくらいストーリーがしっかりしていてお勧めです。

ただ、「極東追憶博物館」で手首を切ろうとしたり、目玉を食べる人魚のようなグロテスクな場面が、全体的にあります。ただ、さらっと描かれている印象の絵のためか、グロも幼虫も苦手な自分でも大丈夫でした。

2

寺山修司を思わせる、グロテスクで美しい世界

ARUKU先生ワールド全開の唯一無二の世界観にぐいぐい惹き込まれてしまう1巻でした!
特に、妖怪をはじめとする魑魅魍魎たちの独特な人外表現に寺山修司の舞台を思わせるグロテスクさとなんともいえない奇妙な魅力が共存していて夢に出そうです…。

シーンの中に不意に脈絡がないコマがはさまれたりする表現があり、ともすればテンポの悪い印象になってしまうので特に序盤の説明不足の中では「あれ、読み飛ばしたかな」と少しページを戻ってしまったりしたこともあったのですが、のちのちちゃんと意味があったことがわかり、サブリミナルみたいな不思議な表現で面白いなと思いました。
とてもドキッとさせられます。

全編通して、幽霊とナチュラルにコミュニケーションできる都合のいい感じもとても好きです。
(2巻まで読むとちゃんと理由があったこともわかるのですが)
芋虫の話のぞっとする感じとか、日本兵の話のどうにもぎゅうと絞られる感じとか、グロテスクなお話と切ないお話の合間に挟まれる、お母さんのスープの話の暖かさが本当によかった…。
1冊通して様々な感情を喚起させられるこの感じが、オムニバスの醍醐味だなと改め続きて感じました。
一話読み終わった後に、次のお話がやっぱりとてもわくわくするんです。

同時収録の俳句のお話もとてもキュンとして印象に残りました。
一つ一つの言葉選びがARUKU先生らしくて素敵な作品です。
受けのために価値観を改革してただただ前向きな努力をする攻めが、本当に尊くて素敵だなと。
(サボりがちだったジムにも真面目に通い始めたりするところ、特にぐっときました)
恋をして、好きな人の影響で季節の美しさを感じ取れるようになり、世界が違って見えてくる感覚…すごく好きなテーマです。

2

謎だらけの1巻

アルクさんの作品で2番目に好きです。2巻で謎が解けて、パズルのピースがハマるようにスッキリするのですが、1巻では謎だらけです。でも、謎がありながらも、心に染み入るようなお話です。

秋緒は、親戚から古道具屋を貰いうけます。その店には、唐傘おばけのキッカが住みついています。男色家と公言するキッカに戸惑いながらも、居心地のいい暮らしに慣れていきます。
この店にやってくるのは、死んだ人ばかりです。その人たちは、店に売り買いに来て、秋緒と関わることで、幸せに旅立って行けるのです。
『刀』の話では、かまたきみこさんの『KATANA』を思い出しました。こういう世界観が好きです。

絵もお話に合っていて、私は好きです。この世に未練を残した人たちの、思いや絆に切なくなります。どんな時でも助けてくれるキッカの存在。いつまでもキッカと一緒にいたいという思い。ドキドキしながら2巻に続きます。

3

絵が苦手…

口絵の横たわってる秋緒が…死んでるみたい……に見える。

でも、夏目友人帳や百鬼夜行抄が好きな私には面白い作品でした。

キッカさん…なんでも知ってそうなのに、俺に聴くな、聴くなって冷たい。
たまには答えてあげてよ。聴かれると答えないのね。困ってるよ秋緒くん。

そのやり取りが面白かったりもする。キッカって天宮の生き霊か何か?

変なおばけもいるけど、人情に溢れててとても良い作品でした。

でも、やっぱり秋緒の死人のような絵は苦手…。これは秋緒を表してるんですかね。過去とか死んでいたらという気持ちとか。

そして、「俺の菊も見ごろかもよ」のセリフにはそそるどころか吹きました。
んで、刀にも童貞があるとは…素晴らしい世界観でした。

BLの恋愛要素は今のところないんですね。2巻にはあるんでしょうかね。

2

夢なのか妄想なのか?

謎だらけだなあと思ってたら終盤にさしかかり、そこで初めて続きものと知りました(よくある)
時代はいつなのか?戦後まもなく?なのに秋緒の事故の記憶は現代だよねえ。
なんだかわけがわからないから、どんどん先が読みたくなる。でも一向にわからないままの宙ぶらりん。
早く続きが読みたくて困りました。

同時収録の「楽しい俳句教室」はどっかで読んだような気が、と思ってたら「極東追憶博物館」に載ってたあれですね~。
まさか続きが読めるとは。約三年越しで進展あってよかった。

2

唐笠おばけって、だいたいイイヤツ

ARUKU先生の良さとらしさが凝縮された連載です。
和風ファンタジーでありながらも決して可愛らしいだけではなく、読み手がゾッとするような描写も含まれています。それらすべてをひっくるめてとても面白くグイグイと引き込まれるストーリー展開です。
……といっても、伏線の回収がはじまるのは後半ですし、お話の構成自体はおおむね『古道具店・明日屋』を舞台とした一話完結型。ですから必ず数十ページで区切りがあります。
にも関わらず先が気になりページを捲るのですから、ARUKU先生の筆力をひしひしと感じますね。
付喪神は比較的可愛らしいキャラクターデザインなのですが、物の怪はがっつり あやかし! という風合いで、そこも好きだなと思う要因です。

各話それぞれに気に入りのシーンがございまして、少しずつ引き抜いてみると

帳場箪笥>天宮の職場のモブが全員スキンヘッド! ページを捲ってこちらを威圧する黒い死体…
硯>永龍と永雪のブロマンス
旗>西瓜を食べる軍人さん
鞠>おぞましくも幾らか滑稽な怨霊?がぼろぼろと崩れるところ
刀>どの物語でもタダでおもてなしを受けると大体怖い
琺瑯鍋>ピ続きーター●ビットの世界観! 好き! お母さんとわかるシーン、背景をなくすという効果が生きていて素晴らしい
陶人形>お歯黒は大体敵

一通り読み終えると「あれこれはボーイズラブなんだったっけ?」とつい忘れそうになるのですが、よくよく考えれば確かにボーイズラブ要素があるのですよね。でもニアと判断する方がいいと思います。なにかしらの絡みを求めている方は物足りなさを覚えるかと。

どうして秋緒はこんな世界に居るのだろう、なぜ訪れる珍客たちを普通に対応していられるのだろう、天宮とキッカは何者だろう……諸々の疑問をこちらに植えつけます。植えながらも違和感を覚えないのは、秋緒がなぜか当たり前にすべてをこなしているからなのですよね。とても自然で、彼に戸惑いがないからこそ読み手も困惑しないのだと思います。

また、明日屋とは別の俳句シリーズも収録されていました。
あっけらかんとした明るいお話は、明日屋とは真逆で癒されますね。忍田先生、坊主ver.もいいじゃなーい!

ARUKU作品を拝読してつくづく実感するのは、美しいものは美しく、そしておぞましいものはおぞましく、それらをいい塩梅で描いて表現し完成させていること。二度、三度と読み返すたび強く強く感じます。

4

ああ、矢張り素敵。

いま出ているARUKUさんの商業コミックスがこれで最後なので、勿体なくてとっておいたのですが結局読んでしまいました。

ああ、矢張り素敵。

何処だか分からない、彼岸と此岸の境の街の骨董屋さんのお話。
どれも素敵ですが、硯の話と軍人さんの話が好きです。

主人公が巻き込まれたであろう事故。天宮とキッカ。謎は深まりつつ、二巻へ。

巻末に大好きな俳句のシリーズの続きもありました。
ハッピーエンド(?)ですが、これで終わってしまうのは淋しいなあ。

ページ開いて思ったのですが、人の顔が以前よりもこなれてきたような気がします。まだまだ体が異常に小さかったりバランスが気になるコマもありますが、味が消えないまま、読みやすい絵柄になって下さったら嬉しいなあ。

あと、虫嫌いな方はご注意。かなり駄目なお話があるので、そこは読み飛ばしてもいいかも。私は頑張って読みました。怖いです、かなり。

3

妖怪・おばけ・どろどろ

デビュー作から読み続けている作家さんのうちのお一人です。
初めて絵を見たときは失礼ながら「こういう絵でも商業誌行けちゃうんだ」という感想。
ホント無礼なんですけど、思っちゃったんでございますよ。
でも私は割とどんな絵でも読めてしまうので以降は特に気にはしていません。
それに内容が私好みが多いので、ARUKUさん読んじゃうのです。

ARUKUさんといえばグロさも売りの一つだと思いますが、
まさにこの作品は「らしさ」で言えば「らしい」作品の部類だと思います。
毒気のないピュア系も好きですが。
どこか仄くらい雰囲気を醸し出す作品のほうがARUKUさんらしさを感じる。

絵柄については…思うところもありますが…、
きっと3Dに弱い方なんでしょうね。女性の漫画家さんには多い気がしますが。
特徴的な絵柄がグロ系の作品だと生きてくるように感じます。

妖怪どもがマジで怖い!夜に思い出したら寝られなくなる見た目ですw
グロ系が無理な人は絶対止めたほうがいいと思います。
キッカと秋緒の二人の会話とか関係性には萌えますがね。
万人にお勧めできないけれど、個人的には好き路線の内容でした。

妖怪?お化け?続きグロ?
どーんと来い!という方にはお勧めです。
あとはARUKUさんの絵柄が独特なので、それがクリアできるなら楽しめると思います。

4

付喪神

表題作は古道具屋を舞台にした、生き残りの男と付喪神のお話。
古道具屋に呼び寄こされるさまざまな「モノ」を介在に、秋緒とからかさの付喪神キッカの奇妙な二人暮らしの幻世の話と、秋緒とキッカに瓜二つの秋緒の友人天宮の現世の話が、絡まり合いながら展開していきます。
キッカと天宮、キッカが秋緒の元に表れたのは、そして秋緒と天宮の関係は・・・。
お話はこの本では終わらず、2巻へと続きます。

同録作品は俳句のお話。

ARUKUさんの作品は、お話に力があるからとてもおもしろいのだけど、これで、絵がもう少し好きになれるといいのにな。
丁寧できれいに描いてはるんやけど、微妙にプロポーションのバランスが悪い時があって、読後に地味に疲労がたまるのがちょっと残念。

4

古道具屋とお化け

 家族を交通事故でなくし、親戚の古道具屋を引き受けた若草秋緒ですが、彼が引き受けた古道具屋がまたちょっと風変わりなのです。

 買いに来るお客はほとんどがこの世の人ではない上、古道具屋の下宿人と名乗る天宮は、唐傘の付喪神なのです。
 それぞれショートストーリーから成っている1冊なのですが、その中でも特に印象に残ったのが「硯」と「琺瑯鍋」の話です。「硯」では、この硯を巡って持ち主達の葛藤が回想形式で描かれています。永雪がどんなに墨絵を練習しても、超えることが難しい永龍の技量に気づかされ、嫉妬するのです。どんなに頑張っても選ばれるのはひとりという過酷とも言える中、二人にはやがて別れが訪れるのです。これはせつないと言うよりも、「もし」という、過去と対峙しているような気がして、いろいろと考えるものがあったお話でした。

 「琺瑯鍋」では、明日屋においてあるホウロウ鍋をどうしても欲しいというスープの国のお姫様がやってきます。ホウロウ鍋を手にしただけでは終わらず、素材集め、そしてスープ作りと付き合わされる秋緒ですが、最後にできあがったスープを飲んで、自分にゆかりのある人を思い出すのです。続きこちらもちょっとじーんとするようなお話です。

 全体的に笑えるわけでも泣けるわけでもないのですが、本編とは別の「秋深し」と「冬温し」では萌えが激しかったです。俳句を教える忍田先生とその生徒の加賀美とのやりとりがかわいくもあり、笑えます。忍田先生気をつけてと思わず言ってしまったお話です。

3

次回が気になり過ぎる~~

なにやら不思議ワールドに飛び込んだような気がする不思議なストーリーでした。
亡くなった親戚の骨董店を継いだ主人公の秋緒。
両親と姉を事故で亡くし生きる希望が薄れているような秋緒なのですが
その引き継いだ骨董店には自称男色家で、その骨董店の下宿人だと言うキッカが現れ
次第に骨董店にも愛着がわいてきているようなストーリー展開なんですが
このキッカさんは、からかさの付喪神だと言うのです。
それを信じているのかいないのか、不思議に思いながらも傍にいる二人。
なんともほのぼのとした雰囲気なのですが、それだけで終わらないようなシリアスな面も
あってかなり興味深い内容なのです。

まるで、事故の記憶が抜けている秋緒なのですが、いわくつきの骨董品が持ち込まれる
度に少しずつ記憶の片鱗が見えてきたりするんです。
そしてもう一つ、キッカと秋緒の友人である天宮さんとの関わり。
一人は友人で一人はからかさ付喪神、でも同じ顔をしている双子みたいなんです。
この二人の関係も何やらありそうなんですよね。

そして秋緒が店を構えている町もなにやら不思議ワールドなんですが、
さらりと死続き人がかっ歩していたりするんです。
古いものに取り付く霊や、道具そのものの付喪神が当たり前に出てくるのですが
秋緒と何か深い関係があるみたいで、秋緒が誰かに狙われている感じでした。
秋緒の家族が亡くなった事故と色々と関係がありそうなのですがまだまだ秘密ベール
次回作がホントに待ち遠しい1冊です。

4

男前のからかさおばけ!?

またまた今回も胸を打つストーリーに、何度かギュっと締め付けられて涙腺を刺激されてしまいました!
親兄弟を亡くし、遠縁から譲られた古物屋を引き継いだ秋緒の元に、この店の下宿人だという親友の雨宮に瓜二つの、からかさの付喪神(しかも男色家)だというキッカがやってきて、秋緒を影で支えています。
この店にやってくるのは、人間でないモノたち。
そして、それらの物が持つ物語を通して、主人公・秋緒の「本当は生きていてはいけない者」という家族を失くした時の失った記憶を混ぜ合わせて、ファンタジーとして展開していきます。

最初、こうした妖モノの古物商ということで、某作家さんの某シリーズやある作品などが連想されたのですが、読み進めるうちに、全く違うものだと!
ARUKUさん独特の ”大人の童話” の展開が非常にそれが愛を伴っていて、
明日屋に持ち込まれる”モノ”にまつわるエピソードが実に心を打つ物語になっていると同時に、
瓜二つだというキッカと雨宮の存在は一体?という謎や、
秋緒の本来の運命は、そして家族を失った事の顛末は?という謎。
すっかり家族として生活している秋緒とキッカの関係の発続き展への期待など、見所がとてもたくさんあるのです。

モノにまつわるエピソードは、切ないしあったかいですね♪
硯の話では、絵で大成したかった男がどうしても勝てない相手がいて、思い余って彼を毒殺しようと計画するのだが、彼が自分の絵が好きで、自分を励みにまた自分も精進していることを知ったとき、肺病に犯されていてという、ライバル転じて愛情を感じさせる話や、
自分に優しくしてくれた青年に、言えなかった言葉が心残りの出征兵士の話や、
亡くなった主人を待ち続ける健気な猫の話、
平安の世になり戦う刀が必要とされなくなった刀工が、命を込めて作った刀で、秋緒を守る話や、
スープ姫の話も。。。
どれも心を打つものばかりです。

この1巻のラストが非常に意味深で終わっております。
ルチルを読んでいないので、楽しみに次の単行本を待ちたいと思います。
キッカは着物を着流し風に来ているのですが、それの描かれ方が実に旨いと思います♪
キッカには色気があります。
自説ですが、着物を綺麗に描ける作家さんは絵がうまいのでは?と♪

同時収録は、俳句教室に通うことになったチャラい会社員が先生に惚れて、、のシリーズの秋と冬編ですw
春夏秋冬巡って、これはこれで終わりなのでしょうか?

ただ単に感動する話というだけではなく、キッカが実に魅力的で気になる存在でしたし、ちゃんと萌え要素もあります。

6

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