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自分が開発したのに入れられないなんて!

短編集の時は今ひとつ感の大きいかぶとまる作品ですが、まるまる一冊この話なので、これは久々にいい(かぶとまる作品比w)
どっかとぼけた天然キャラ風味がこの作家さんの描く良さの一つだと思うし、今回はそれに少し切なさと健気さが入って、アホアホにはなってないので、また違った印象が見られると思います。

山奥の村の領主の家柄の当主・也光の依頼で、男色の指南をすることになった、家臣の家柄の息子・修吾。
今時の時代に、と不満顔の修吾だが、当主に従うのは祖母の遺言でもあり断ることができずに、修吾の部屋に成光がやってきて、日々の世話からセックス指南までする日々が始まるの。
成光が男色行為を覚えようと思ったのは、村で怪我をした男性を世話して始めて口吸い(キス)されて好きになり、エッチをしようと思ったけどできなかった事に端を発します。
やけくそで、それならいっそ自分好みに開発してやってやろうじゃないか、と開き直った修吾なのですが、セックスは好きな人とするもので修吾は指導者だからそれはできないと拒まれ、アナル開発はできるのですが、自分は行為をできないのです!
日々、修吾に貯まる精神衛生上悪い欲求不満。
成光に似た子で代替えしようと、そういう店に行くのですが、成光がちらついて結局できずに帰ってくる修吾。
成光を好きになっている事に気がつく修吾ですが、成光に初恋の相手に会いにいくようすすめるのです、そして・・・

この成光が純粋培養若様です♪
食事も作らない、風呂でも体を洗ってもらう、着替えもさせてもらう、何から何まで世話をされているのですが、それが思ったより傲慢でわがままではない。
すっかり冷えたハンバーガーを初めて食べて、おいしいと喜んだり、素直に言う事を聞いて従順になる姿、修吾が帰ってこないからと食事も食べないで待っている姿。
世間ずれしてないだけに、けっこう可愛くて、修吾がはまっていくのです。

山奥の村というだけあって、素朴です。
それは成光が持ってきた張形も、木製とかべっ甲製とか、”ずいき”という山芋の茎(?)で作ったという大奥でも使われたという((@_@;))道具が登場して、、、
だけど、何かいやらしいというより、面白かった?
それに、男色容認のお家で、ばあやは理解があったりと、、しかし、ばあや衆道と言っているが、この場合の関係は・・・?
でも、山奥という設定が生きてますね♪時代錯誤もはなはだしい(笑)

いつも、かぶとまる作品についてきて、本編より面白いと言われる(!?)まんまる劇場は今回本には収録されてなくて、ペーパー掲載です。
なので、パーパー付きをオススメしますw
ヘチマは突っ込めるか否か(爆!)ばあやがナイスでした♪

2

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