追憶の残り香

tsuioku no nokoriga

追憶の残り香
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
13
評価数
5件
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
リンクスロマンス(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥855(税抜)  ¥923(税込)
ISBN
9784344825673

あらすじ

高校時代の同級生の玲と、九年ぶりに再会した修司。だが、二人の間には苦い思い出があり…。

表題作追憶の残り香

川村修司・外科医・27歳
高柳玲・修司の高校時代の親友・27歳

その他の収録作品

  • 春を抱く香り

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レビュー投稿数3

松雪さんらしさが……(泣)

奇天烈な設定で楽しく且つ時々キュン!なエロラブコメ♪と言ったら
今や松雪さんの名が真っ先に挙がるんじゃないかという程ですが(個人比)
偶然目にしたこの作品、どうやらコメディのコの字も無さげ!!と
松雪さんの新たな魅力を感じられるんじゃないかと思いまして
ドキドキしながら読んでみました!

…が、結果、玉砕………(がーん)
あれ…?これ、去年発行されたんですよね??
なんだか、10年くらい前にこのお話が出ていても違和感ないような、
そして松雪さんという名が無かったら手にさえとっていなかったかもしれないような、
悲しい読後感に見舞われました…;;

9年越しの恋が成就するという、切ない展開なんでしょうけれど、
攻めはイケメンの外科医、
受けは父親が議員であり、秘書を務めている(と思いこませている)人物。
高校の時の戯れによって友達関係が崩れ、
それでも未練が断ち切れず、
攻めの修司は本気の恋など出来ずに体だけの相手と寝てきた男。
一方の玲は、脅されながらも修司と関係が持てたらと健気に耐える男。
いくらお互い勘違いしたまま、過去を引きずりながらとは言え、続き
そこまでこじらせちゃうかな…?とか
どうしてもいつもの松雪さんの良さが、文面から伝わってこない気がしました;;

当て馬を登場させるのも、なんとなく消化不良でしたし
同僚(男)からセクハラを受けた玲は、
もっと強気で撥ね退けてもいいんじゃないのかな?等、
自分の中で納得できない部分も多くありまして……。

ただ、修司の行っているバーで、
期間限定の金木犀のカクテルに興味を持ちました(己はまた酒かい!!)

修司がわざと意地悪する言葉責めに好感が持てなかったという点も
今回の中立評価の要因でもあります。
言葉責め、好きなんですが…。
嫉妬してついそうなるというのは嫌いじゃないのに、
なんだかその情熱が感じられなかったんです。私は。
それを我慢して、抱いてくれさえすればって思う玲にも
あんまり共感出来なかったのです…。すみません。

そうだ、一度デートのような休日を過ごし、
すっかり恋人同士の気分になった修司が
帰り際「もうやめる。もう会わない」と玲に言われた時は
「…ほらね。イケメンな医者だからって調子こいてんじゃないわよ?」と
めちゃくちゃ意地悪な気持ちになってしまいました…。
これってただ単に修司が好みじゃなかったんだろうなぁ…;

どこか抜けてる、「おま、バカだなぁ!」っていうくらいの攻めが
いいのかもしれないな、と思いました。

私の結論:松雪さんは、やっぱり
「えー!?何それ、そう来ますか!?」っていう作品が楽しいかも。

2

ごくごく普通の・・・残り香は残りませんでした・・・

デビュー作品でヒットを飛ばした作家さんだけに、次に出る作品、次の作品と、ハードルが上がってしまうのは仕方ないだろう。
いろんなレーベルで出されているので、それだけオファーも多いし、色々なタイプの作品を書く事のできる、もしくは現在チャレンジ中なのかもしれない。
しかしながら、読者がそういった過去作品をリセットしてみても、どこかに強く萌えたとか、どこかに印象的な部分があるとか、切なさ溢れて、とかそういった特徴が自分には全く感じられない、ごくごく平凡な作品で終わってしまった一冊だった。

話としては、攻め視点で展開。
高校時代本当は気持ちがあった二人なのだが、ひとりが臆病になって引いてしまったためにそれ以来別れてしまい、在る晩突然のゲイバーでの再会。
なんとか自分のものにしたいと願った攻めは受けが議員の息子だったことを思い出し、それを縦にとり無理やり体を奪う攻め様。
呼び出せば断るでもなく、そして関係が続くある日、受けからデートに誘われた日に切り出される別れ。
実は・・・という、実に10年近くかかって成就する恋の物語。

後日談は、受け視点。
恋人になった二人だが、受け続きにセクハラを仕掛ける会社の同僚が出現。
逆恨みした同僚が襲ってきたところを攻めがスーパーヒーローになって危機を救うという展開。

ある意味、王道のベタでやってきたな、という感じです。
金持ちの息子で傲慢で、医者で、という、いわゆるスーパー攻め様要素を兼ね備えているのだが、家一件分というプレゲの時計だの、シトロエンの車だの、パークハイアットだの、ホテルオークラだの、具体的ブランドを出すことで、傲慢感をだそうとしているのか?
自分的にこうしたブランドが出るのは、安易な方法であまり好きではないのだが、薄っぺらい上っ面の成金に見える。
いっそゼニスのオーダースーツくらいのほうがエグゼクティブ感は演出できるのだが。

受けに関しては、事情と裏があるにせよ、攻め視点ですすむから仕方ないのですが、気持ちの強さがあまり感じられなくて、受けだけに受身(ごめんなさいw)感が強い気がします。
何か、こうもうちょっと訴え掛ける強い思いみたいのが知りたいな~と思うのですが。

ということで、リンクスのレーベルらしいお話だったとは思うのですが、まだ暗中模索の感じが否めないです。

2

香りが呼び起こす淡く苦い思いが幸せの香りになる

淫魔でイロモン的な印象がなかなかぬぐえない作家さんなのですが、今回のお話は
長い時間をかけて初恋の相手と再会し、すれ違っていた思いを通じ合わせる、
そんな切なくも甘くて思わず金木犀の花の香りが漂ってくるようなお話でした。
正統派なラブストーリーって言う感じが1番しっくりくるような内容でした。

前半部分は攻め様視点で、現在と過去が描かれていて、後半書下ろしは受け様視点。
前半部分で、医師になった攻め様が年に1度は必ず訪れるゲイバーで、受け様と再会
するのですが、攻め様には学生時代に苦い思い出があるんです。
それは親友だった受け様と、ちょっとした偶然から相合扶助の自慰行為を強引にして
その日から受け様に避けられるようになってしまったことがあり、そのまま和解も出来ず
離れてしまったのです。
でも、その時になって攻め様は受け様を好きだったと自覚するきっかけにもなったのです。
しかし、受け様には完全に嫌われていると思い込んでいて、さらに受け様はノーマルだと
思っていたのに、ゲイバーで再会し、見知らぬ男の誘いを受けている現場を見て
感情が高ぶったまま、寝る相手を探して続きいるなら自分でもいいだろうと強引に関係を
結んでしまう。
それも、受け様の父親が議員だから、スキャンダルになると脅すように・・・
何度か関係を持つうちに、受け様から突然日中のデートに誘われる。
いつもセフレみたいに抱き合って終わる関係だったのに、攻め様は密かに自分の思いが
叶うかも知れないと思ってしまう、受け様が好きな人がいると信じ込んでいて、
その相手を吹っ切って自分と付き合う事にしたのかと都合よく思うのです。

でも、攻め様は、無理やり関係を持っただけで、自分の思いを告げていないのだから
ホントに気持ちが叶うなんて思う事がおかしいのですよ。
かなり自分勝手に受け様を振り回している感じで、でも受け様が好きで・・・
期待をした分落胆も大きいのですが、受け様にはっきり関係を解消され落ち込む。
そしてフラれた寂しさを紛らわす為に再会したバーへ、1週間だけの期間限定のカクテル
金木犀があしらわれた酒を飲みたくなる。
でも自分たちの関係と同じようにそのカクテルも姿を消して、幻だったのかと憂う。
再び別れた二人は受け様が救急車で運ばれて来たことからまた動き出すのです。
そして、互いに秘めていた思いを・・・

攻め様も長年受け様への思いを忘れられなくて一途みたいな感じですが、受け様には
敵わない感じでしたね。
受け様が行動を起こさなければ、この再会は無かったのです。
学生時代の受け様は相手を好き過ぎて不自然な態度で相手に誤解されてしまったけど
大人になっても誤解されてしまうが、それ以上に攻め様が好きで身体だけでもって
思うくらい、一途な思いを持っているんです。
ちょっと乙女思考的な受け様ですが、かなり健気で可愛かったです。

書下ろし部分は恋人同士になった二人の甘い雰囲気と、受け様のトラブルを解決する
攻め様が見られる内容です。
そして、相手が好きだから困らせたくない、心配させたくないと言う受け様の思いが
再び二人に擦れ違いの危機を感じさせるストーリーでもあります。

1

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