もっと優しい人に恋すればよかった。 でも優しい人は、貴方じゃない。

春へ

haru e

春へ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神16
  • 萌×210
  • 萌4
  • 中立7
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
9
得点
139
評価数
38件
平均
3.9 / 5
神率
42.1%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
シリーズ
ダリア文庫(小説・フロンティアワークス)
発売日
価格
¥590(税抜)  ¥637(税込)
ISBN
9784861345746

あらすじ

俺は手紙を届けにいく。父さんが昔、渡すことのできなかった大切な人への手紙を??…。高校3年生の小嶋十希は父を亡くし、工藤旭のもとを訪れた。彼はかつて父が恋をした相手であり、十希にとって道標となる絵を描いた、憧れの画家でもあった。しかし、旭は十希が息子だと知ると「帰れ」と拒絶してきて……。雪の降るころ、一通の手紙から始まる恋のはなし。

表題作春へ

受様の父親の後輩で画家 工藤旭
父を亡くし一人ぼっちになった高校3年生 小嶋十希

その他の収録作品

  • あさひのとき

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レビュー投稿数9

「春へ」の朗読CD/Cv鳥海さん

「春へ」のCDですが、ドラマCDではなくダリアさんとリブレさん共同フェアの特典朗読CDです。

「春へ」に出てくる画家の旭が高校生の恋人、十希に「遺言」のような気持ちで声のメッセージを残すという設定です。

冒頭から何を話そうかそわそわする鳥海さんにかわいさを覚えてしまいます。
でも落ち着いたらちゃんと年上で頼りがいがある所を聞かせてくれます。

自分が天国に行き十希の両親に会ったらこう話すつもりだってこと。
(内容は聞いてのお楽しみ)
色々な事情から人間不信になって、絵に対する焦りや不安から落ち込んでいたのを
救ってくれた十希を「特別」だから、離れない。幸せにするという。
旭の十希への深い愛がこちらにも伝わってきます。

極めつけは「泣くなよ・・死んだって俺は幸せなんだから。」

あとは、是非CDを聞いてみて下さい。
これでもだいぶ省いたのですが、十希が聞いている所を想像するとうるっときます。
そして本編「春へ」を読んでもらえるともっと旭の性格がわかり、
どれだけこの告白を頑張ったかがわかると思います。十希もいい子ですよ。

他の方が「攻め視点続きの話しが聞きたい」と書かれていたので これはぴったりです。

0

・・・

あーーーー

読んでいる最中も、読後感も、
頭の中をこだまするフレーズは

・・・・・・・・ああ・・・朝丘戻。

モノローグで語られる、十希の想い。

文章的にはとっても切なきれいで、
文章からきれいな映像イメージがキラキラサラサラあふれ出てくる。
テーマが絵画だし、この絵画的な世界は、それはそれで素晴らしい。

で、そんな映像世界に酔っている分にはいいんだけども、ふと、思うんだ、
この高校生・十希、、ヤバイよね、っつか、できすぎ。

そして頭の中を駆けめぐる、ああ・・・朝丘戻。のフレーズ。

少なくとも、一度でも朝丘作品に地雷感じたことのある方にはオススメできない
と、言っておいた方がいいと思った。

そして、この際だから絵のことも。
小椋ムクさん、とっても人気があって、特にカバーのカラーイラストとか、とってもきれいで雰囲気あって、私も表紙買いすること多いけど、結構な確率で読むと三点リーダーの嵐的な、レビューに苦労する作品にぶち当たるの。
なんでだろう。




3

しっとり

しっとりしていていいお話だったと思います。
文章が瑞々しくて、キャラクターに合っていました。
引き込まれて一気に読みきるのではなく、
なる前に一日少しずつ読み進めていったので
最後まで読んで章のタイトルのからくりを知ると
とってもじんわりしました。
途中ちょっとキャラクターが掴みづらかったので
萌×2にしたけど、お話は神評価です。
主人公(受)がしっかりしているからなのか
年の差をあまり感じなかったのが残念だったかな(´・ω・`)

1

切ない話のはずなんですが、

亡父の縁で知り合った攻めを好きになったけど、その父の存在があるから、この恋は実らない…という切ない話のはずなんですが、地の文が受け視点で叙情的に進むわりにキャラの心情変化が唐突すぎてついていけなかったです。

特に最後の攻めの手のひらを返したような態度の変化に、今までの頑なな同性愛忌避や大切な人たちの忘れ形見に手を出したくないという倫理的な葛藤はなんだったんだろうかと、ちょっと遠い目に…お墓に土下座して済む問題だったのなら、さっさとしとけと。
受けも生い立ちを考えれば老成したような落ちついた性格もわかるのですが、周りの大人の勝手を受け入れすぎていて読んでいるこちらが釈然としません。

この作家さんの本を読むのはこれが初めてなので他の作品もそうなのかはわかりませんが、相槌をカタカナで会話の中に入れるなどの独特の表現があり、その度に意識が現実に引き戻されてなかなか話に入りこむことができませんでした。
それもあるのか、最後まで誰にも感情移入できないまま読み終わりました。

話が破綻してるわけではないですし、筋は通っているのですが…読む人を選びそうな印象を受けました。

4

お話は面白いと思う

ネタバレにならない様に書かなければならないと思うが
簡単に言うと、最後の最後でキレイにまとめ過ぎていた印象。

今までの葛藤はなんだったの?
そんなモンだったの?と。
十希が旭を好きになる動機とかも弱すぎる。

絵や過去の逸話などでは不十分の様に思う。
私は絵を鑑賞して、その作家のファンになることはあっても
恋心を抱くまでには発展しないし
例え発展させるにしても十希のやり方は
大人の観点から、かなり迷惑で受け入れがたい。

旭が十希を好きになる経緯もとても弱いと思う。
芸術面での精神論ならば、最初から惹かれあってくれる方が
まだ納得が行ったと思うのに中途半端なイメージだった。

だからといって面白くない話ってわけではないので
読んでみて損はないと思う。

1

この恋は報われない!?

そういう運命なんだと
勝手に決めつけて
読み進めていた私。

ラストには思わず
ツッコミを入れたくなりました。
(* ̄◇ ̄)ノ

話のあらすじは他の皆さまが
詳しくレビューされてるので
省きます。

とっても健気で
17、18歳の高校生がこんな簡単に
気持ちの整理つけれないでしょ!?
と言いたくなる
受けの十希クンが切なくて
途中、ウルっとくる
場面もありました。


こういった切ないお話には
小椋ムク先生の絵が
ピッタリですね。
朝丘先生は情景の色や形、匂いまで
比喩したポエム的な表現で書かれてますし
挿絵でより心情が伝わります。

話の内容としては好き嫌いが
分かれそうですが
健気受けが好きで
攻めが同性はダメ絶対!
からのベタ惚れ~が大好物なら
是非読んでみて下さい。

限定書店で購入すると貰える
SSでしか読めないお話もありますので
旭(攻め)の気持ちがどう変化したのか
知りたい方はSS付を
ゲットして下さいね。

欲を言えば
男はダメだって言っていた攻めが
同性を抱けるまでに
どんな革命続きが起きたか
攻め目線でもっと読みたかったです…

もし音声化することがあれば
攻め視点を入れてより切なくして
くれるといいなぁ(人´・ω・`)

3

何だかな~モヤモヤする…。

終盤の纏めに入った、慌ただしい展開に納得出来ず、萌×2から中立に下げてしまいました。
こういう情景が浮かんできそうなお話、本当は大好きなんですよ。
でも……御免なさい。チョットくどいです…。
絵画が絡んだ情緒的なお話なのでしょうが、何といいますか…

幻想的で美しく見せようと技巧に走り、逆にありきたりなモノになってしまった絵?のように思いました。(←本当に御免なさい)

終盤までゆっくり進められた話が、ラスト余りにもアッサリ纏まり、納得出来ませんでした。
私はSS付き本を購入しましたが、これ付いてない本編のみ読まれた方は、おそらくもっと―えっ?えっ?何で?になるのではないかと思います。

さて、この受け様(十希)ですが、
もうね、そんなに頑張って大人にならなくて良いんだよ、我慢するな~、健気過ぎて思わず抱き締めてあげたくなりました。

そして―、攻めの旭!
いい歳したオヤジが、高校生に頼るな!甘えるな!
往復ビンタして蹴飛ばしてやりたい~(-_-#)
ヘタレ・オヤジは大好物ですが、思考がお子様なオヤジは許せない~!!
こんなに純真で寂しがりやな子供を 包める位の包容力、持って下さいよ~続き

色々愚痴って申し訳御座いません。

でも…主人公カップルより、秋山×美里に興味を惹かれちゃいました~。
(≧ε≦)

8

景色が情景になる

正直読み始めて、朝丘さん、またやっかいな作品を書いてくださったものだと(汗)
『あめの帰るところ』もそうだったのだが、素直に受け入れてはじめて二人の関係がストンと落ちてくる。
だけど、そこへ行き着くまでに自分の中でクエスチョンマークが飛び交った事実も否めない。
確かに、既に旭の作品を見たときに十希は旭に焦がれる要素を持ち、亡くなった父親からの話により、会ったこともない旭にすでに既知の感覚を抱き、簡単に恋をする要素は備えているわけで。
それにしても、十希は父親が亡くなっても、それが既に5年も前からそのための準備がされてきていて心づもりも出来ていたとはいえ、まだ18歳の、まだ子供なのに、本当に子供っぽいのに老成している部分もあり、泣くのは父親であり自分じゃないと決めている心は痛々しくはないか?
その寂しさが、まだ一人でいる旭を慕う方向へ向いたのでは?とも。

旭は十希の父親の2コ後輩だから年齢的にもう30台半ばくらい?
比較してはいけないが「あめの~」の能登先生より壊れてないけど、彼もまた不器用な大人でした。
母親が浮気して両親が離婚して、それが家庭や結婚観というものにか続きなり影響を及ぼして同性愛を認められないでいる。
それは十希の父親がはじめて同性を好きと自覚した事を告白してしまったことで、旭が彼を拒絶した理由でもあるのですね。
彼には絵が全てで、絵が自分の分身で、絵が自分自身の表現である。
それを恋人だった女性は認めてくれなかった。
唯一認めて共感して、ずばりと当ててくれたのは子供の十希。
だから十希が旭の特別になりえる要素なのです。

旭のほうが十希より子供っぽい感じがするのですが、「○○バカ」とも言えるような絵がすべての旭には、甘えて甘えさせる、自分を引き上げてくれるただひとりの理解者である十希は、旭に葛藤を産ませながらも、必要欠くべからざる存在になっていく、その過程の表現が実はとても印象的な風景によって語られていく文章が綺麗でした。
その「風景」は「情景」描写なのです。
この情景は、旭と十希の心そのままのような気がします。
ひょっとして、作者さんはこれを表現したかったのかな?と思うほどに(それは旭の絵が情景であることからも明確だとは思うのですが)心情とシンクロした風景になっていたと思います。

十希がただ一途に思うだけじゃない、旭と対等にありたいと思っているのに、旭が正面から向き合ってくれていないことに不満をぶつけるシーン、そして別れはとても切ないものでしたが、完全な拒絶ではなかったのですよね。
だからこそラストの幸せがありました。
番外SSに、年末年始十希が北海道へ行っている間の旭の気持ちの確認が描かれているので、これは必見ですね!
これがあって、はじめて作品の全てのピースがピタっとはまる。

十希の父親が十希宝物を探させる宝探し・・・
ひょっとして、これは十希が旭という存在を宝物にするための父親の作為だったのでは、と錯覚させるほどに感じてしまいました。

なにをどう伝えたらいいのか、非常に考えてしまうのですが、
気持ちと風景とエピソードが絶妙に絡んで生み出される物語、やはり素直に受け入れるべきだな、と、そしてそれに値するお話だったのだと思います。

4

こんな大人な高校生っているのかな?

この作家さんのお得意な精神的感動系のストーリーで、深く人間の感情を
きめ細やかに描写しながら読み手に感動を与えて行くような作品でした。
片手間でパパッと読める本ではないけれど、味わい深い作品でした。

全体的にどこかパステルカラーなイメージがありながらも設定はシリアス気味。
受け様の背景もかなり寂しく感じられるのですが、小さな幸せを感情豊かに感じ取る
感受性の豊かな受け様がとても高校生には感じられなくて、相手役が亡き父の友人で
年の差もあるのに何故か同列に感じてしまう事もあるような芸術家。
芸術家って独創的で子供みたいな感性もあるお方が多いからこの作品の攻め様も
まさにそんな雰囲気でしたね。

母を5歳で亡くし、父を癌で亡くした受け様、でも父親との最後はかなり濃密で
父親が悔いを残さないとでも言う感じで最後の時間を受け様と二人で静かに終わらせる
そして、父親の一つだけ心残りを偶然見つけた受け様は父親の為と自分の憧れの意味で
学生時代の年下の友人で、父親が恋かも知れないと告白した事で相手を傷つけ
そのまま謝る事も出来ずに、渡せなかった手紙を亡き父のかわりに届続きける受け様。
そこから始まる切なくも苦しくそして穏やかで優しい時間を手に入れると同時に
受け様は子供の頃から大好きだった攻め様の絵と同じように、それ以上に攻め様を
好きになっていくのです。

しかしその思いは攻め様を再び傷つけることだとも理解している受け様。
攻め様は受け様の父親との過去のこだわりで苦しんでいたし、そのせいで同性同士の
恋愛にも必要以上の嫌悪を隠し立てしない程なんです。
そして受け様の気持ちを受け入れる事など絶対出来ないと・・・

過去のしがらみや攻め様自身の過去の傷、現在も続いてる苦悩、受け様は亡き父が
攻め様の幸せを願っていた事もあり、自分が攻め様を幸せにしたいと強く思うように。
でもそれは殆ど夢に近いような思いなのです。
始めから大人びた考えをしている受け様ですが、攻め様と知り合った事で更に大人に
そして、攻め様は大人のフリした子供みたいでしたね。
作品自体が手紙のような形式になっていて、各章のタイトルを繋げていくと
攻め様が受け様の父親で友人だった先輩への手紙にもなっているかなりよく考えられた
文章構成にもなっていて、素直に凄いなぁ~って思ったりもします。
そして読み終えると心の奥がじんわり温かくなる作品でした。

3

この作品が収納されている本棚

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