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表題作ルートヴィヒ2世 上

バイエルン国王・ルートヴィヒⅡ世
馬丁官・ホルニヒ

その他の収録作品

  • 鎮魂の島
  • 蒼き月影の狂王
  • 幻の姫君
  • 皇帝円舞曲
  • ローエングリン幻想譚
  • ヴァルハラの使者
  • ルー様を訪ねて
  • ルー様を訪ねてⅡ
  • あとがき

あらすじ

時は19世紀半ば。18歳の若さで即位した美貌のバイエルン国王・ルートヴィヒII世。プロイセンとオーストリアが対立するさなか、ルートヴィヒII世は現実と逆行するかのように、ワーグナーの音楽に彩られた、絢爛な美の世界に耽溺していく。彼をとらえて放さないものは、幻想か狂気か。伝説の白鳥王・ルートヴィヒII世の物語が、いま幕を開ける──。

作品情報

作品名
ルートヴィヒ2世 上
著者
氷栗優 
作画
氷栗優 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
双葉文庫名作シリーズ
発売日
ISBN
9784575726220
3.2

(4)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数1

史実+ファンタジー

ルートヴィヒⅡ世は、(以降ルー様:by作者)
白鳥王・童貞王・狂王・メルヘン王・・・などと呼ばれた美貌のバイエルン国王。

表紙の軍服に惹かれて何気に手にしたけど、実話が元になってるとはつゆ知らず。
ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになった
ノイシュヴァンシュタイン城を建てた王様だと言われても、まだピンとこない・・・。
高校で世界史を専攻してたのに、まったく記憶にないってどーゆうこと?^^;
う~ん、年はとりなくないですね(笑)

BL界で有名なあの「タンホイザー」を作曲したワーグナーを援助してたのがルー様。
そして、ミュージカルで有名な「エリザベート」は、ルー様のいとこ。
ルー様には数多くの恋人がいたけど、馬丁官(馬係)のホルニヒとは最も長く続いたらしい。
そんな史実に基づきながら、ルー様が謎の死をとげるまでが上下巻で描かれています。

歴史を知ってれば尚おもしろいだろうけど、わからなくても全然OK。
結構楽しめました♪
私はこの作品を読んで、歴史の方に興味を持ち、事実とファンタジーの違いを調べました。
H描写はそれほどエロくないので、歴史入門としても良作だと思います。

ルー様は若くして王様になったけど、美しいものが好きすぎて
戦争や政治を疎み、音楽や建築などに全財力をつぎ込んでいきます。
妄想の中の美しい世界が、現実より心地よかったんだろうね~
私が現実逃避でBLに没頭し、散財してるのと同じような感覚?(笑)
王という立場じゃなければ、もっと楽に生きられたんだろうな。
でも王じゃなければ、あんなに美しい城をいくつも建てられなかっただろうけど。

この作品においては、ホルニヒが一途にルー様を想うところが、とにかく切ないです。
婚約されたり、殺されかけたり、傷を負ったり、強姦されたり。
それでもルー様ひとすじ!
最初はムリヤリだったのに、こんなに愛せるとは。
これも主従愛のなせるわざ?

下巻へ続く。。。

2

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