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表題作ルートヴィヒ2世 下

バイエルン国王・ルートヴィヒⅡ世
馬丁官・ホルニヒ

その他の収録作品

  • ラインの黄金
  • 憂愁のジークフリート
  • 王なき王城 白鳥は語る
  • 裁きの樫
  • すべて世の上に神はあり
  • ルー様を訪ねてⅢ
  • あとがき

あらすじ

バイエルン王国がドイツ帝国に併合された19世紀半ば。自分ひとりのためだけに歌劇や芝居を上演させ一生独身を通した、美貌のバイエルン王・ルートヴィヒII世は豪奢な夢の結晶・ノイシュバーンシュタイン城の中でひとり、夢と現のはざまを彷徨っていた。「私はすべてにおいて永遠の謎でありたい」そう遺したルートヴィヒII世の物語は、いま終演の時を迎える──。

作品情報

作品名
ルートヴィヒ2世 下
著者
氷栗優 
作画
氷栗優 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
双葉文庫名作シリーズ
発売日
ISBN
9784575726237
2.5

(2)

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萌々

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(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

現在Rentaで毎週無料連載中(~1/16まで)

BL要素は薄いけど、歴史物としては面白かったです
加藤さんの同時代を描いたBL『天上の愛 地上の恋』(オーストリアが舞台・ルドルフ主人公)と合わせて読むと、作者の解釈や視点(主人公)が変わるため見方が変わってまた面白いですよ

共通する史実キャラの比較
・バイエルン国王・ルートヴィヒ
[ル]一癖ある、意外と情熱家
[天]儚げで悟ったように大人し気な美青年 (4巻に出てきます)
・オーストリア皇妃・エリザベート
[ル]自由を愛し、女で唯一ルートヴィッヒの理解者の美人いとこ
[天]放浪癖があり気まぐれ、親子の情薄いルドルフの母親
・オーストリア皇太子・ルドルフ 
[ル]真っ直ぐなお坊ちゃま
[天]若い頃はいばりんぼで意地っ張り、年を経て冷徹になった美青年

ちなみに本書の悪者?叔父のルイトポルト親王の息子が、ルドルフの姉姫のジゼルと結婚した
レオポルト・フォン・バイエルンです

エリザベートとルートヴィヒの関係は
本書では「いとこ同士(4親等)」、天愛では「叔母甥(3親等)」なのですが
どっちも違っていて、実際は「エリザベートのいとこの子供(5親等)」の関係です
ルートヴィヒとルドルフの関係がはとこ同士です

2

美しい終焉

ルートヴィヒⅡ世(以降ルー様:by作者)の生涯を描いた、歴史モノの二次作品。
私は歴史にうとく苦手意識があったけど、すぐにその世界観に引き込まれたので
歴史好きでなくても結構楽しめると思います。

ホルニヒを本気で愛せば愛すほど、そばにおけなくなるルー様。
そして、遠ざけるため他にも恋人を作り・・・。

それでもホルニヒは、ルー様ひとすじ!なんです。
ルー様が他の人と戯れてる部屋にワインを運んだり。
ルー様の命令で目の前で他の人と・・・・。
H描写はないのでそれほどなんですが、ホルニヒの涙にきゅーんと切なくなります;;
もうっ ルー様のバカ~~~!!
こんなに愛されてるのにどうして?

そして破滅へのカウントダウンは始まってて。
ルー様が「共に生きたい」と涙するところはグっときました。

史実では、湖で謎の死をとげたルー様。
それを作者なりの解釈で、物語をうまく完結させてました。
ホルニヒの涙と湖の十字架がとても印象的。

シュタルンベルク湖の十字架は、実存するそうです。
すごく幻想的なんだろうなぁ・・・ 一度見てみたいけど、ドイツは遠い^^;

実存した人物の実話に基づいたファンタジーだとわかっちゃいるけど。
とにかく絵柄が綺麗で魅力的なんですよね~
ルー様はひたすら美しく、ホルニヒはひたすら一途に!
そんな2人のロマンスに、めっちゃ萌えました♪
実は、晩年のルー様がポッチャリ中年だったとか、ホルニヒには妻子がいたとか。
それはそれで萌え要素あるけど・・・現実的すぎるネタはスルーで。
とにかく終始美しい世界観で統一したのが、哲学的で良かったと思います。

ところで、この作品ではルー様×ホルニヒだけど、ルー様は童貞王って呼ばれてたんだよね。
ってことは、実際は逆だった? ちょっと気になります。
ちなみにWikiのゲイリストで、日本のゲイ能人とルー様が並んでるのがシュール^^;

2

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