erotica

erotica

erotica
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神58
  • 萌×222
  • 萌8
  • 中立7
  • しゅみじゃない2

155

レビュー数
24
得点
409
評価数
97件
平均
4.3 / 5
神率
59.8%
著者
 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
発売日
価格
¥1,400(税抜)  ¥1,512(税込)
ISBN
9784799711705

あらすじ

弱みを握られ、脅され、ふたりがかりで辱められ――
支配するものがその立場を奪われ、悦楽に跪くとき…。
『10×3』をはじめ、書き下ろし含む全6編、密室、玩具、極道など、榎田尤利がこだわりぬいた極上のエロティック短編集。

illustration 今 市子、えすとえむ、円陣闇丸、鬼嶋兵伍、腰乃、中村明日美子

(出版社より)

表題作erotica

それぞれのキャラで
それぞれのキャラで

その他の収録作品

  • 痛い靴
  • ストロベリー
  • 10×3
  • カルメン
  • クリスタル
  • 書生の戀
  • afterword

評価・レビューする

レビュー投稿数24

一話一話が濃くていい

短編集ということで、読み応えが気になっていたのですが、気にすることなかった!!

0

短編のえろが盛りだくさん

全部で6つのストーリー入り。

eroticaというタイトルですから、H度は高いのですが、
1話目は、痛い部分も入っていて、ニガテな私には
ちょっと辛かったです(><)

他に勘違いカップルのリバ話。
これが腰乃さんなので、オモシロおかしく進みます。

そして私の一番のお気に入りが、あとに「threesome」
として一冊の本になる10×3。
組長さんというエライ立場(?)の人なのに
その人が2人に好き放題、良い様に愛されてますw
この会話がまた面白い。

他にもまだまだ入っていますが、
それぞれ短いのに、セクシーなお話がたっぷり入っていました。

0

珠玉のエロティック短編集

フェティシズムと愛欲と情と儚さに溢れた様々なエロスを堪能できました。
装丁やそれぞれの扉イラストも見所。
「痛い靴」は痛みとフェチ、「ストロベリー」は勘違いとリバ、「10×3」は極道と3P、「カルメン」はギャップと体格差、「クリスタル」は放尿と密室と下剋上、本当にどれも濃厚で読みごたえありました。
最後の「書生の戀」は手紙と日記と原稿という形式で綴られる間接的なやりとりにどきどき。昭和時代の作家と書生というしっとり耽美なエロスと、痛切な生と愛。
宝物にしたい一冊。

0

読みたいのは熱だった

最後の書生の戀がよかったです。

ほかのお話では様々なプレイがあってそれらももちろん面白かったです。
最後に身体の触れあいのないこのお話を読んで、丁寧に執拗に描写したHシーンよりも満足感において勝るなんて。BLに何を求めているのかを教えられてしまったような気がしました。
ダイレクトに個性が伝わりやすい絵と違って小説、しかもBLに限定してしまうと文体や言葉選び、表現もかなり限定されてしまうせいか、榎田さんの作品を読んでもあまり個性を感じないなと思っていました。もちろん私の読解力のなさ、読んだ小説の少なさによるところが大きいと思います。
これを読んで榎田さんの良さが少しわかったような気がしました。

2

はい。

 10×3、これが最悪でした。他の作品は最高です。
 私の地雷は、NL・ヘテロ・BLに女が混じるものなんですが、この話だけはちょっと地雷を掠りましたね。
 俺様系な受がワンコっぽいヘタレな攻(舎弟の方)に何か変なこと提案して(記憶から排除してるのでここらへん曖昧)、知り合いだか店のだかの女に筆下ろし的な事させる(直前で舎弟が逃げるので未遂っちゃ未遂だけど、モブ女にフェラはされてた)シーンには吐き気がした。ワンコ舎弟が可哀想過ぎるだろうが。

 この話を抜かせば素敵作品集でした。
 最初のヒールの話はエロかったし、リバの話は可愛かったし、最後の話は泣きました。

1

ウィットとエロスが詰まった一冊

「短編集」とあったので、榎田作品の試し読み的な感覚で読みました。

性愛がテーマの短編6作。SM・リバ・3Pなど、さまざまなシチュで性愛を描きながら、そこに登場人物たちの内面・人間模様を映し出した作品集です。
エロなしの「書生の戀」以外は、時にコミカルな文体で笑いの要素も挟みつつ、エロスもがっつり読ませてくれます。

「痛い靴」・「ストロベリー」の二作が、黒いハイヒールに赤いペディキュア、白いショートケーキに赤い苺と、鮮やかな色彩を印象付ける作品だったので、当初は全編テーマカラーを持った作品なのかと思ったのですが、必ずしもそういった一貫性で結ばれた作品群ではないようです。
すでに「性愛」という共通テーマを持つ作品集ですので、この上テーマで結ぶ必要はないんですが、そういうワンセットで眺めた時のお楽しみ、みたいなものもあれば、さらに楽しめたのかなとも思います。(あくまでオマケの楽しみとして)

私はBLのシチュではSMが好きなので、自分でもわかりやすく「痛い靴」が好きでした。
えすとえむさんの扉絵も、モノトーンのコントラストを活かした大胆な構図が素敵。
真っ赤なペディキ続きュアを塗った足に、敢えてサイズの小さいハイヒールを履かせ、靴ずれを起こさせる…痛い上に羞恥プレイも兼ねてる新手のSM?これは斬新ですね。
足フェチがSになると、こんなことをしたがるんでしょうか?
でもたしかにあの痛みはSMチックかも。自分自身もパンプスの靴ずれの痛みを知っているだけに、ちょっとゾクゾクきたりして。
受け=Mは会社ではエリートだけどコミュ障の男、攻めはその上司。
会社では心を開けなかった男が、ハイヒールですっかりM性を開花させられ、攻めの前に全てを晒す…って、ちょっと方向性は違うけど、これもまた立派な自己の解放。カタルシス。この勢いでコミュ障も治るといいですね(笑)
狂った(でもちょっと滑稽な)世界に堕ちて行く二人を彩る、真っ赤なペディキュアと黒いハイヒール、大理石の床…赤と黒と白の鮮やかなコントラストに包まれた、視角的にもシュールで美しい作品です。

濃厚な絡みを描いた5作の後、トリは戦中期の日本を舞台に、作家と学生の淫靡な文通を描いた時代物「書生の戀」。この作品だけは異色で、プラトニックな悲恋物語です。
単体で読んだとしたらあまり印象に残らなさそうな作品ですが、この作品集の締めとして読むと、何か格別な後味が加わる気がします。
作中の二人がもし平和な時代に生まれていたら、或いは「痛い靴」の二人のようにSMを楽しんでいたかもしれない。自分の妄想の中に「先生」を嵌めこんでいく松岡にはSの素質があったかもしれないなと…
性愛に惑溺できるのも、平和な時代ならではですよね。

榎田さんを好きになれた一冊。今後とも追いかけたい作家さんです。

3

どれかひとつ、お好きなものを。

「痛い靴」 illustration:えすとえむ
上司・久我×部下・日高
SM ハイヒール

「ストロベリー」 illustration:腰乃
館野×篠田
リバーシブル

「10×3」 illustration:円陣闇丸
顧問弁護士・財津、舎弟・菊池×頭・辻
3P 極道

「カルメン」 illustration:鬼嶋兵伍
ドラァグクィーン・桐生×千歳
女装

「クリスタル」 illustration:中村明日美子
取締役・狩野×秘書・芳原
スカトロ

「書生の戀」 illustration:今市子
書生・松岡×作家・廿楽
純愛


まさに、エロティカ。

3

読むつもりはなかったのですが…

 元々この手の話はかなり苦手なので、手にする気はありませんでした(笑)

 しかし、たまには自分が苦手とか、好きではないと思っている作品に手を出すのもいいのかもという思いあり、読んだ1冊です。『書生の戀』以外は生々しいエロティックな雰囲気や行動ばかりで、これは正直好きになれませんでした。

 『書生の戀』では、廿楽の書いた『土蔵の蝶』を読んだという、松岡からの手紙から始まります。廿楽の作品に感化され、自分の書いたものを送った松岡と、作品を読んだ廿楽のやりとりが、廿楽の日記という形で明かさせていきます。

 松岡は、廿楽にあてた作品に自分の思いをぶつけている様に思いました。そして、作品に対して作品にどきどきしたり、戸惑ったり、心待ちにしたり、納得したりする廿楽が堪らなく好きでした。

 昭和13年から昭和20年まで、およそ7年間の文のやりとりをする間に、二人は一度も顔を合わせることはないのですが、なぜここまで切なく、堪らなく悲しい。
 直接の体の交わりがなく、エロティックな行動、雰囲気もないけれど、実はこの作品こそが結構官能的だったのではと思います。

 後日、昌琉続きの接吻こそが、余計官能的に感じられて萌えるのです。

 そして、最後のあとがきですが、死とエロスについて書かれているのですが、納得してしまいました。何でもバランスが大切なような気がした1冊です。

4

高級感ある1冊

やっと読めました。榎田さん作品ということで、
気になって購入したものの、後回しになっていましたが
最後まで面白いと思える短編集でした。
1作ごとにイラストレータが違うので、
その世界観が違ってくるのが興味深いです。

文庫本と違い、高いのがネックかと思うのですが、
高くて、凝った装丁だからこそ、この高級感ある
味わいがあるかと思うと、高くても仕方がないか~と
納得するしかないか。と思えました。

きっと作者さんの狙いだと思うのですが、
どの作品も、「もうちょっと読みたい!」という
ところで終わっているのが、もどかしい!

3

短編で読みやすいBL小説入門書

榎田尤利先生は人気な先生なだけあって
短編でも面白い作品が書ける稀有な存在でいらっしゃる。
挿絵も人気作家さんで固めてるので
表紙だけで欲しいと思わせたり
カバーの手触りとか、とにかく上質な感じだ。

でもこの作品、あくまでも入門書だと思う。
高級洋菓子店のスイーツを、ちょっとずつテイスティングしてる感覚。
「もっと食べたいのにもうないの?」そんな感じ。

榎田先生の世界観はこんな規模ではないので
あくまでも入門書なのだ。
食べたいなら、単品をちゃんと買ってね?みたいな感じ。

私は物足りなかったし、期待外れの印象が残ってしまった……。

2

本の装丁が素敵だった

榎田さんの本ってあまり読んだことがなかったのと、読んだ本は全て長編だったので短編集ということで購入をかなり迷いましたが買ってしまった(笑)
そして、やはり迷いながら読んでしまった感じで「痛い靴」と「書生の戀」はちょっと読みづらかった。
特に「書生の戀」はかなり難解だな~と感じました。
エロがテーマの短編集ということでしたが、読み終えると意外とあっさりしていたような気がします。
榎田さんの作品をもう少し読んでから再読しようかな~(笑)
この本は装丁がお洒落でした。
中村さんの帯がとても良かった。透明カバーが必要ですね♪

3

エロスという名の人間ドラマ

エロスの語源は言うまでもなく、古代ギリシア語の「恋」と「愛」の神、
のちにローマ神話のクピド(キューピッド)といっしょくたにされる神様ですね。
さて、このeroticaは単に劣情をガンガン盛り立てるというより、そうした原義的な「愛」や「恋」の形をセックスないしは性的興奮を用いて体現しているかのように思えるわけです。

ですが、出てくる人々はなにかと素直じゃありませんね(笑)
つまり…セクシュアルな行動っていうのは照れ隠しなのか!?
好きな人に好きといえない、あるいはそうコクるきっかけが見つからない
はたまた好きな子にいじわるしたくなっちゃう

形は違えど、とにかくひねくれすぎている人々が大集合です。

そうしたメンタル性がかなり強く出ているせいで、
どんなに過激なプレイを書こうと、いやむしろ過激になればなるほど
どこか奥ゆかしさを感じる「erotica」。
なるほど、「ポルノ」ではないわけですね。納得。

いや、そーくるだろーとは思ったんだよ…ギラギラニラニラ、エロいのを
期待してもよろしいんだが、読んでみると意外なほどにすがすがしい。

5

劣情を抑え込んだ敬愛

短編集だったので、気楽に読み始めました。
エロの濃い小説は、そのシーンがあまりに多いと途中で飽きてしまって、
けっこう流し読みしたり場合によっては飛ばしちゃったりするんですが、
これは色々盛りだくさんで、全く飽きませんでした。

私はどちらかといえば、SMもリバも3Pも女装も放尿の様な変態プレイも、
どれもあまり好きじゃないんですけど、この本は面白かった!
グロくないしエグくないし、
とにかくエロいんですが、文章力のせいか何処となく美しい。
なんか、新境地開眼させられちゃった、な感じです(笑)

全部で6作なんですが、前から5作の感想から言うと。
どれも甲乙つけ難い位おもしろかったんですが、
あえて選ぶなら私は「カルメン」が面白かったです。
桐生の筋肉質なドレス姿、私も見てみたい(笑)
ムキムキの桐生が小柄な千歳に夢中な様子が、微笑ましいですね。
攻が受を好きで好きでたまらない・・・がヒシヒシと伝わる話は、私の大好物です。

そして、最後の「書生の戀」。
これを読んで、もう「神」しかない!と思いました。

松本青年が、敬愛する廿楽先生に手紙と自続き分の小説を送った事から始まる二人の文通。
いつしかお互いを想い合うようになっていったと想像できる、
廿楽の日記と松本の手紙と小説。
実際に本心や愛を語り合うことは無いにもかかわらず、
少しずつ2人の心が近づいて行ったのがすごくよく分かります。
でも、実際に2人が(小説の中の2人も)一線を越える事は無く、
場面は現代に切り替わり、廿楽のひ孫が2人の軌跡を読んでいるシーンとなります。
そして、廿楽の日記帳にひっそりと挟まれてあった松本の最後の手紙。

もう、号泣もんです。
読み終わっても余韻が去らず、胸が痛みます。

榎田尤利先生の作品では「永遠の昨日」でも号泣しましたが・・・
短編でもこれほど心に残る作品を書ける作家さんはそれ程多くないと思います。

6

erotica… The erotica!

美しい表紙や装丁や挿絵陣が、豪華で贅沢な一冊。
書斎に飾って嬉しいBLでしょうか。

6編の短編のそれぞれが、違った雰囲気や文体で描き出されますが、
根底に榎田さんの確固たる世界観と、エロへの意志が感じられる一冊。
(afterwordでかなり語っていらっしゃいますけれど)

単にエロいだけではなくて、話として短くとも面白い。
だからこそ、「エロチカ」なのだと思います。

個人的には一番好きだったのは「クリスタル」かな。
挿絵だけだったら、えすとえむさんの「痛い靴」が素敵でした。
「ストロベリー」は可愛いリバ。
「書生の戀」と今市子さんの絵は、流石のベストマッチ。

「クリスタル」は、密室プレイ、スカトロ、主従逆転と、
多くの美味しい要素が盛り込まれていますが
ただの変態プレイ話ではなく、ちゃんとストーリーとして切なくもどかしい。
だからこそ、際どいプレイが香り高い(臭いじゃないよ!)エロになっているのだと思います。
カードが落ちて、サッと世界の色が変わる感じは素晴らしい。



   ・    ・    ・    ・    ・    ・
続き



※追記: 小難しい話を語ってみる~「エロチカ」について

エロチカとは、ラディカル・フェミニズムの文脈から、
ポルノグラフィへの批判として使われるようになった用語だそうです。
差別的な価値観に基づく不平等な性行為を描写するポルノグラフィと違い、
エロチカは、人間的なセクシュアリティの悦びと
愛などの関係性を排除しない性表現である、と区別されます。

「エロチカ」と「ポルノグラフィ」は語源からして大きな差異があります。
「エロチカ」は「エロス」つまりは愛(=生そのもの)に由来し、
一方「ポルノグラフィ」という言葉は、「売春婦」や「女奴隷」を意味する「ポルノ」に由来。
したがって、ポルノグラフィの主題は相互的な愛情ではなく支配と暴力です。
それは男女間に限らず、同性愛であっても同様でありますが、
エロチカは積極的選択、自由意思、関係への熱望という観念から来ています。

最初は単にポルノグラフィーの駆逐を掲げていたフェミニズムの動きの中、
やがてエロティックなイメージによって得られる楽 しみを擁護し、
女性の手による「正しい性愛の表現」すなわち「エロティカ」 を創造しようという動きが登場しました。

BLにはエロが欠かせません。
女性の手による全ての人の為のエロティズム表現、ということでしょう。
BL万歳!! (パタッ。…と手が落ちる…、じゃなかった、ペコッ。←お辞儀)

13

リバが大好き

ウワサの本 読みましたよ。
全部素敵でしたね。
さすが!!
先生! わかってらっしゃいます。
かわいいエロでしたね。
もっとドギツイモノ入れてくるのかと思っていたので。
ちょっと残念。
イラストも素晴らしいです。
この本は 当たりです。
短編集もっと出版して欲しいなあ。
絶対読むのにな。
私は 『ストロベリー』が一番好きです。
リバップルっていいよ!!いいよ!!
もっとイッパイやっちゃってほしいです。
イチゴがかわいいプレイに はやがわり!!
面白かったです。

2

泣かされた!

素晴らしい!
文句なしに神評価です!


小説は大好きで、文学・歴史・ミステリーなどジャンル問わず読みますが、恋愛物の小説を買ったのは小学生の時以来です(笑)

普段BLは漫画派ですが、書店で装丁に惹かれて手に取り、イラスト陣の豪華さに帰ってすぐ注文しました。

ずっしりと重みのある贅沢な1冊。一気に読んじゃうのがもったいなくて、3日かけて噛み締めるように読みました。

短編集とは思えないくらい内容もつまっていて、最後の1話でもう完全に持っていかれました。まさかエロ短編集で泣く羽目になるとは。

私の拙い文章力では伝えきれないのがもどかしい!この話を最後に持ってくる榎田先生のセンスに脱帽します。人気も実力もある作家さんだなというのが分かる。
しかも各話ごとに文体を変えてませんか?すごいなぁ。

BL小説にハマりそうな予感。ここのレビューとかを参考に、いろいろ読みたいです。書店で手に取った自分GJ!

6

素晴らしい

他人が理解出来る恋や愛は存在しない。
そういった事を教えてくれる一冊でした。

初めてこの本を見たとき、題名から、もっとグデングデンとした、エロに特化した内容を想像していました。

ですが、この本はエロではありません。「エロス」を描いた本でした。
私は最初に粗筋を読む人間なのですが、今回は粗筋から入って正解の本。
榎田先生がこの本、また「エロス」について、どういう意図や考えを持って作品を産んだのかが分かります。
最初にここに目を通した為、第一印象とは全く違った期待を抱いて読む事が出来ました。

エロスを、私は初め、榎田先生は醜悪に描くのだと思っていたのです。
実際は、人間の心の優しさと暖かさ、不安、そういったものをエロスにのせて描いてくださいました。

エロスというものは、外野から見るといつも醜悪で、滑稽で、忌み難く、嫌悪されるものです。
人間が理性を忘れ、動物に近い感覚に陥ることは、傍から見ると恐ろしいものに違いありません。
「同性愛」も、傍から見れば畏怖からくる嫌悪は大きいと思います。
でも、きっとそれで良いのだと、理解する事も出来なければ、その必要続きも無いのだと。
そこには愛する者同士二人の世界で構成されているのだと、そう胸を張って言えるのだと読んでて思う事がありました。

エロスを理解出来ない人間は自分が愛されていないからよ!なんて子供じみた批判はしませんが、
エロスを「悪」とする人達には是非読んで欲しいなと、勝手ながらに思います。
貴方たちが想像する世界は、あまりにもチープで、酷く狭いものなのではないかと。


また、最初、「リブレ出版にしては珍しく知的な装丁で攻めて来たな」と思ったのですが。
ここにもエロスに対する、榎田先生の精神性の深さが表れていたのですね。
中村明日美子先生のことをBL漫画界で3本指に入るほど愛してますが、今回ばかりは、表紙に何も無くても良かったかなー...なんて贅沢な事を考えてしまうほど、素敵な装丁だと思います。
ただカバー下が何故手形なのかは意図が不明(笑)

エロシーンが読みたい方、愛の優しさを感じたい方、沢山の方にお薦めします。

--------ここから結構なネタバレ------------

個人的お気に入りは、「ストロベリー」と「書生の戀」。
とてもとても優しいお話です。
ただ一個、非常に贅沢なことを言わせて欲しい!!
書生の戀だけは、挿絵無い方が良かった......!!!!!
今先生の挿絵は、勿論文句ありません。美麗です。雰囲気も最高です。作品にピッタリです。
でも、本物の二人は、そして終盤に出てくる彼は、「書生」には会っていません。
そして書生もまた、「小説家」に会った事がない。
恋人同士がお互いを知らないなら、読者にも(容姿体格など)分からないままの方が、個人的にもっと感情移入しやすかったなー...と考えてしまうのです。
はい、贅沢過ぎますね、すいません........。

10

榎田作品初読み。

「今更?」という声が聞こえてきそうですが
「はい、今更ですが、初読みです。そして完璧やられました。」

あまりにも、文体が自然でテンポがいいので
引き込まれながらも、スルスルッと読み進んでしまう。

全然舌の肥えていない子供に、最高級の料理がふるまわれたら
食後、その子はどういう感想を述べるのだろう?
「あ~おいしかった! また食べたいな~」だろうか?

全然小説を読みなれていない、わたしはその子供のよう
「あ~おもしろかった! ぜひまた榎田さんの本を読みたい。」
率直にそう思うのだけれど、ここは~で…なんて正直全然語れる気がしない。

むだがなく、的確で、でもやわらかく、ちっとも気取ったところのない
その言葉たちを、
ひとつひとつのお話の、そのタッチの違い、魅せ方の違いの素晴らしさを、
わたしがどう表現したらよいのか、まるで分からない。
同じ日本語を使っているのだっけ?とさえ思ったりする。

でも、同じ日本人だから、感じられる
榎田さんが紡いだその言葉たちを
自分が母語で読めるのは、本当に幸せだと思う。

そして、その幸せをもっと感じた続きくて
子供のわたしはきっと、これからいっぱい本をむさぼるのでしょう。


8

素晴らしいの一言!!!!!

思わず、「Awesome! XD」とか「Amazing!!」とか叫んでしまいそうな短編集。

読んだ直後でも、何日、何か月か経ったとしても
レビューになんて出来やしません。
腹をくくって、想いのたけをぶつけさせていただきます。

短編だというのに、なんでしょうね、この愛とエロの詰め込みようは!!
何度でも読み返したくなり、その度に胸が震えます。

例えば「ちょっと苦手なシチュかも…」と思ったお話があったとしても、
榎田さんの筆にかかれば全てが愛にまみれていて
各話の読後がうっとりしてしまう魔法。

特に最後の『書生の戀』、“エロティカ”なのに泣かせられるってどういうことですか!
完全にやられました…。
肉体関係が無くとも、これほどまでにエロスを感じさせられる。
まいりました。

お値段がちょっとお高めだな、と躊躇している方がいらっしゃれば、
読んだらそんなお気持ちは無くなる筈です。
各話を素敵な表紙で飾って下さる豪華な漫画家さん方と、この榎田さんの筆力!!
私は書き下ろし以外の3作品が既読でしたが、
それでもこうして一冊にまとめていただいて、続き
新たに呻るしかない3作品を読めて身を震わせるばかりです。

ただエロいだけじゃない。
BLを愛する方々に、是が非でも読んで欲しいです。

ちなみに、ドラマCDというより朗読CDみたいになったら
二枚組だとしても予約してまで絶対買います!!
一言一句、榎田さんの文体そのままで
(変にいじると折角の榎田さん節が台無しになってしまいそう)
役はそれぞれの声優さんで…。
キャスト考えるだけでもわくわくしてしまいます。

6

エロに対してこだわりぬいた1冊。

Pet Loversシリーズで悶え、魚住くんシリ-ズに溺れた私としてはこの榎田先生の新刊は買わなくてはならないですよね。
買いました。
読みました。

………一気には読み切れませんでしたorz
だって重いんですもん!

6つの短編が集まった短編集で、
①「痛い靴」(ハイヒール) illust:えすとえむ
②「ストロベリー」(リバ) illust:腰乃
③「10×3」(お道具3P) illust:円陣闇丸
④「カルメン」(ドラァグクイーン) illust:鬼嶋兵伍
⑤「クリスタル」(放尿) illust:中村明日美子
⑥「書生の戀」(両片想い文通) illust:今市子
という(⑥を除けば)濃ゆい内容。
ひとつひとつに関係性がぎゅっと詰まっているので、じっくりゆっくりと味わいました。

全部読み終わった今、一言でこの本を表すなら「AV的展開のBL」。
短い中で行為まで達するためにはそうよね、そうなるよねって感じですが、普通のBLよりも行為に流されて気持ちよくなっちゃうのが早い気が…。
そんなビッチ受けも大好きだけどね!\(^p^)/


さて内続き容はさておき、この小説何がいいってまずは装丁ですよ。
白くすけるペーパーの表紙、中村明日美子先生のえろすたっぷりの帯。
開いた瞬間の鮮烈なピンクの遊び紙はあたかも唇からのぞく舌のよう。
本ってのはこういうのがあるから買っちゃうんですよねー。

そして次に挿絵を描いている漫画家の豪華さ!
この短編集の挿絵師の選び方はすごくいい。
そうよ、えすとえむ先生には「靴」よ!鬼嶋先生には「女装ガチムチ」よ!と唸らされる布陣。参った。文句ないです。
文体(口調)も挿絵に合わせて少しずつ変わっているように感じました。

こだわりぬいてる。すごい。

7

性愛の文学(芸術)作品

【erotica】その意味の通りの
短編集でした。

榎田先生の小説で
中村先生と腰乃先生のイラスト付きって…
もぅ買うしかない!

挿絵かと思っていた
イラストは扉絵のみです。
これが話とマッチしていて、
小説を読んでいるのに
イラストを描いた先生方の
漫画を読んでいるような
錯覚になりました。

特に腰乃先生が担当した
【ストロベリー】なんて
何度、扉絵を見たことか。

話の内容は他の皆さまが詳しく
レビューしてくださってるので省きますが…
必ずお好きなシチュエーションが
見つかると思います。

ヤクザモノや痛いコト、
ましてやス○○ロなんて
ダメな私でも
榎田先生の書く世界観なら、
受け入れることができました。

本の大半はエロエロで卑猥な
表現が多いのですが
最後に【書生の戀】を
もってきたのにはやられましたね。

プラトニックな戀(恋)、
愛する人と生きたいという
叶わなかった願望。

エロスがあるからこそ
人は生きていることを
実感できるんだと思いました。

タイトル通り
本当にe続きrotica!

装丁もオシャレで
この値段を出す価値ありです。

<9/19追記>
榎田先生のブログで知ったんですが
本を開いた時に最初にある白い薄紙は
カバーの折り返し部分に
挟むそうですね。

表紙を捲るといきなり
どピンク!
というデザイナーさんの
狙いがあったようです。

3

スタイリッシュ

<erotica=性愛を扱った文学>
もしかしたら、この本はうっかり普通文学の顔をしたペーパーバッグにして書店の本棚に並んでいてもきっと何の違和感もないでしょう。
ともすると、ファッション雑誌の後ろの方にある小説のページにさりげなく載っていても違和感ないかもしれません。
<性愛>に焦点を絞った作品だから、そこにあれこれ色々な余分な飾りはないから、「あ、男性同士だったのね、気がつかなかったわ」というくらいに、しがらみがないのです。
エロティカという名前に惑わされ、そこに淫靡で淫猥な世界を想像すると、実にそこからは程遠い、スタイリッシュな性愛が表現されていました。
ここまで、シンプルに抜き出すと男性同士ということも気にならないほどに洗練される。
普段、エロエロだのハァハァだのと評している某レーベルが、いかに泥臭いか、表現の違いを思い知らされた一冊だったかもしれません。

【痛い靴】SM
靴擦れは思い出すだけでも、痛い描写ですが、嗜虐と被虐の思考のマッチング。
【ストロベリー】リバーシブル
コメディタッチだけに、許容範囲がとても広がる
【10×3】3P
腹黒×ワンコ続き×タラシ 究極の悦楽かも♪
【カルメン】女装攻め
マッチョコンプレックスと、ドラァグクイーンの組み合わせが絶妙
【クリスタル】スカトロ
大いなるスレ違いから生まれる誤解の果ての結末に。。。
【書生の戀】純愛
プラトニックほどに、辛いのです。

イラストはシンプルに扉絵しかないのですが、各作家さんのイラストが実に的を得たイラストで、たった1枚なのに雄弁に物語を語る。
この起用は成功ですね。
特に腰乃さんにおいては、シーンのコラージュで斬新♪
ドラァグクウイーンのカルメンは、たしか小b掲載の時、岡田屋鉄蔵さんの素晴らしいカラー挿絵がついていたはず!あれが再現されていないのが実に惜しいのです!

この<性愛>をテーマにした各短編において、どの作品にも共通するのは、それがどんな始まりであろうと、全ての登場人物がそれに熱中するのです。
そして恍惚の域に至る。
これぞセックスのもたらす快楽。
エロスに解説と飾りはいらない、むしろ一枚一枚それを剥いで生身を晒していく、その様がエロティックなのでしょう。
それの再現が、この小説達だったのです。
【書生の戀】は唯一プラトニックでした。
プラトニックだけに、内に秘めた情熱は計り知れない。
その出口を求めて身のうちを焦がしていく、それが生への執念となる、松岡青年の無念が伝わって、彼の想い残しを知った小説家の心にいつまでも残る彼の熾火。
これもエロスの世界なのかもしれないですね。

マジ、角川とか幻冬舎あたりから出てても遜色ないと思います。

11

好みのエロが見つかるかな

至極のエロス満載な短編集で、様々なシュツエーションでバラエティーなエロスを
堪能できる読み応え抜群の作品集でした。
榎田先生の作品を更に盛り上げるような豪華イラスト陣も加わった豪華な作品、
お値段は多少値が張るけれど、損はしない作品だと思いましたね。

クリスタルはエロとじで読んだことがあると思うのですが、その他の作品も
文学的なものから、ちょっと狂気を孕んでるような雰囲気のものや勘違いから
リバに及ぶカップル、筋肉モリモリなのに女装をしてるダンサーなど、登場キャラも
癖のある人物や普通のリーマン、女大好きヤクザさんなど、登場キャラも豪華です。
きっと好みのエロスが見つかるのではと思えるお勧めの1冊でした。

4

エロの宝石箱や〜(ネタバレ注意)

それぞれ趣向を凝らした、味わいの異なる短編集。

「痛い靴」(イラスト:えすとえむ)←以下挿絵敬称略
営業部GMの上司・久我×部下・日高
内容は、愛というより執着を抱いてる鬼畜の上司に陥れられる話。
シチュエーションとしてはSMです。
陥れて籠絡させるような展開が苦手な人は注意(自分はダメでした…)

「ストロベリー」(イラスト:腰乃)
機械製造会社勤務・館野×デザイン事務所勤務・篠田(注:リバ)
内容は、誤解・思い込み話。
オチは途中でわかっちゃうけど、それでもほのぼのできてキュンときました。
最後の一文が、微笑ましい。

「10×3」(イラスト:円陣闇丸)
組の顧問弁護士・財津、舎弟・菊池×頭・辻
内容としては、これも陥れられる話(だけど愛があるし、まぁいいか…と)。
シチュエーションは、ヤクザ、3P(タイトルは指の数)。
主人公が男らしくサバサバしてるので、後味は意外と悪くなかったです。

「カルメン」(イラスト:鬼嶋兵伍)
ゲイでドラァグクィーンの後輩・桐生×小柄コンプレックスの営業マン・千歳
ほんのりコメディ調の話。
少々気弱なと続きころもあるガタイのデカい攻めと、小柄でツンな受けという組み合わせが、楽しいです。

「クリスタル」(イラスト:中村明日美子)
親の後ろ盾で取締役に就任した狩野×教育係でもある有能な秘書・芳原
こちらも、誤解・思い込み話(ややダークですが、ちゃんとまとまります)。
シチュエーションは、裏切られた怒りと嫉妬からの、羞恥責めです。

「書生の戀」(イラスト:今市子)
愛読者である書生・松岡×作家・廿楽
内容は、戦時中が舞台の、切ない話。
日記と、書簡と、習作小説の断片で構成されていて、この中では唯一SEXシーン無しです。
ラストの展開が、泣けます。

とにかくイラスト(各一枚だけど)が豪華です。
それぞれ内容に合った作家さんを選んでるなぁ…と思いました。
というか、各作家さんをイメージして書かれたのでしょうか…?
イラスト全部ステキなんですが、個人的には腰乃センセイが大サービスカットでうれしかったです。

9

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