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ブコツな男の本気、見せます!男同士のプライドぶつかる攻×攻LOVE。
久々再読。初読時に萌評価で入れていてもはや変更できず。今だったら「萌x2」。
短編集ですが、どのお話も好きです。
「Parallel lines」
「Rise line」
同じ男の子を巡って張り合う2人がくっつく、というストーリーは今になっても新鮮。
舞台は服飾系専門学校。
夢を同じくして、持つ才能が違う2人。
何もかも張り合ううちに、その「気になる」が恋情になる…
一言でケンカップルというよりも、やっぱりライバルBLなのかな。
「名前を呼んだら」
友達はいるけれど昼は一人になりたい勝(まさる)。ぼっちランチの定位置・高校裏の公園ではボクシング部の1年が一人で練習していて。
2人の時間はやがて…
…という短編なんだけど、この短さの中で出会いから心の動き、起きるさざなみと恋の進展、そしてタイトル回収が非常に巧みに詰まっている。
「まっすぐ飛び立て大空へ」
同じ棒高跳びの選手なのに、優一とは記録も勉強の成績も何もかも差がついていていじけている翔。
優一は自分の壁だと思っていたけれど、思いがけず優一から告白されて…
これもライバルBLなんだけど、これぞ友達以上恋人未満という空気感がいい。
「カフェ・ラテ・レター」
カフェを営むマスターはいつでもひとりの男性の来店を待っている。待って、待って、いつ来るかもわからない世界を飛び回るカメラマンの男性をただ何も言わずに待って。
これ、カメラマンの方は待たせてるつもりなんて無いんですよね。写真を撮っているといつのまにか数ヶ月〜一年になってるだけ。だからニコニコと店にやってくる。
そんな鈍感な男を迎えるのは、彼専用のクローバーのラテアート。
静かすぎる心の告白、通じて良かった〜!
ゆくえ萌葱先生の作品て、どれもこれもここからってところで終わってしまうんです…関係のこの先の煮詰まりが見たいのに、途中で終わっちゃうからもどかしくて。
◾︎表題 パラレルライン/ライズライン
◾︎南一弥(表紙左) 丸美二郎(表紙右) 服飾専門学校
この作品もパワーバランスが拮抗していて、両方攻めな感じが好きなのですが、ここから先が読みたい。キャラもいいし、港くんの立ち位置も良くて、題材(服飾専門)の使い方もうまい故に残念。
◾︎名前を読んだら。
名前が結構大事な要素になってまして、その"迅"て名前がぴったりだし響きも良いし場面にもガツンときて、演出うまいな〜と。
港に一目惚れをした一弥と二郎が恋人同士になってしまう、攻×攻LOVE状態な二人の関係がすごく素敵です。
結局どっちが受になるのか、そこまで描かれずに終わってしまうので、とても気になります。この二人はずっとこのまま受攻を固定しない関係でやりあってるのが私は好みかな。
短編集と気付かずに買ったので、表題作の「パラレルライン」が2話で終わってしまったことがとてもショックでした。表紙・裏表紙・帯、どこにも短編集と表記がなかったので、一冊丸々表題作だと思い込んでた・・・orz
表題作の他に3作品収録されています。
私は攻×攻を期待していたのですが、こちらは攻×受。
期待とは違ったけれど、後悔はありません。
もっと読みたい!短編で終わってしまうのが勿体無い!!と思える作品ばかりでした。
エロはほとんど無くキス程度。だけど、それがいいんです!!
青春のキラキラした眩しさと、甘酸っぱさに萌えられる素敵な一冊だと思います。
短編集で作品が発表された時期は2010~2011年。全部で4組のカップルのお話が収録されています。
絵柄や背景の描き込み方が個性的なので好きか嫌いが出るかもしれませんが、私は嫌いではなかったです。
ストーリーや状況は全てのカプで違っていて、この先どうなるんだろう?と思わせる展開は面白く、且つ萌え所も沢山詰まっている作品集だと思います。
どの作品も良かったのですが、特に好きだったのは「カフェ・ラテ・レター」。切ない想いが一杯で、もう萌え死ぬかと思いました(笑)。
どの作品ももっとこのカプのお話を読みたいと思わせる終わり方で、その後の各カプのお話を想像させてくれる余地を残してくれているのも美味いかなと思います。
Hシーンも少なめなので、そういうのが苦手な方にもお勧めできる作品です。
「攻め×攻め」らしいと伺い、購入。
個人的に<完全なる攻め、完全なる受け>よりも<攻めか受けか分からない>くらいのものが好きなので、攻めには攻めを! の傾向は大好物です。受けっぽい攻め、よりも攻めだろうと思っていたけど受け!? の意外性が好きです。
お話ごとに味の違う短編集です。表題作に関しては二話分収録されています。
[Parallel lines/Rise line]
二作読了後に思ったのは、一番の攻めは港なのでは……ということ(笑)
一弥もアイドルが男前と認めていますし、読者視点でも港は彼らより男前だと思います。見た目こそ可愛いけれど、大事なのは中身です!
この一弥と二郎が攻め攻めカップルであり、カバー下でも(エッチもこんな感じってどんな感じですかゆくえ先生! そこ詳しく知りたいところなんです!)同封ペーパーでも最後までどちらがどちらかは明確にされませんでした。
なので、感想はともかくどっちなのかなーという妄想をひたすらしておりました。
パラレルラインの方では、二郎の方がより積極的でしたので二郎が攻めになるのかな? と思っていたのですが、ではライズラインはとなると一弥の方がしっかりしていますし、しごき合いでは一弥リードですよね。
メンタル面でより大人なのは一弥かなぁと思います。ヴィジョンがしっかりしているぶん、二郎はずっと追いかける側になるのではないかと。
でもリスペクト的な意味で、一弥は二郎を認めていますよね。これは多分ずっと、そのセンスに焦がれるんじゃないのかなぁ。
ベッドの上で攻め受け交代でやりあえるほど器用には見えないふたりですから、毎度どちらかが我慢というか許容することになるのでしょう。先に快感を覚えるようになるのはどっちかなー。二郎かなぁ…。勢いと強引さは一弥の方があるような気がする…。
と、ずっとこんな感じで悶々しています。どっちか分からないのが、攻め攻めカプの<らしさ>なのでしょうね!
[名前を呼んだら]
秘密のある関係性っていいですよね。
あと男性の男性らしい要素を持つBLっていいですよね。(今回はボクシング部)
そして時間限定、っていうのも心くすぐられますよね…さらに年下君って胸が熱くなります。
キスが若々しい情熱と勢いを孕んでいてとてもセクシーでした。もっと拝見したいなぁ。
[まっすぐ飛び立て大空へ]
高校生BL! とてつもなく爽やか!
他収録作品に比べると、爽やかなぶん薄味かなという印象がありながらも、キスは一番しているし絡みも一番ある! けしからん若さ! 若いからこその素晴らしさ!!
中西くんの攻め攻めしさがまぶしいくらいです。
[カフェ・ラテ・レター]
物静かな人こそ、うちに秘める感情って熱いものがありますよね。
普段多くを語らないぶん、心の中に秘めるというか。ついつい口にしがちなことも心に収めてる。そういう人って、知らず知らずのうちに周りに人が集まっています。種さんはまさにそのタイプの人なのでしょう。
待つことは決して楽なことではなくて、むしろ辛いこと苦しいことが多いかと思うのですが、小太郎くんはこうして帰るところがあるのだし、シャイな種さんを大切にしてほしいなぁと願ってしまいます。
全体を通して、ゆくえ先生は「なにかに打ち込んでいる」人が好きなのだろうと思いました。
その熱心な様子に重なるラブはとても爽快ですし、こちらも気持ちがいいのです。
絵柄はさっぱりしていますが、決して紙面が白いわけではなく、むしろ洒落てるなぁと感じる節もありました。短編集ながらも、個人的には満足しています。