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表題作探偵は月夜に恋をする

探偵,田向直哉,32歳
捜査対象のホスト,杉本雪彦,27歳

その他の収録作品

  • 探偵はソファで愛を語る
  • 二世議員は秘書を独占する
  • あとがき

あらすじ

探偵の田崎直哉は素行調査の尾行中、ターゲットである池端が執心している美貌のホスト・雪彦に一目惚れしてしまう。所詮住む世界が違う相手だと忘れようとしていた矢先、バ—で雪彦に声をかけられた直哉。戸惑いながらも謎めいた雪彦に誘われるように蠱惑的な一夜をともにする。そんな中、ホストクラブと暴力団の繋がりを耳にした直哉は雪彦に店を辞めるよう忠告するのだが——!?

(出版社より)

作品情報

作品名
探偵は月夜に恋をする
著者
遠野春日 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861345814
3.7

(7)

(2)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
25
評価数
7
平均
3.7 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数4

一目ぼれした相手は美青年ホスト

文庫化再販作品で、古さを感じさせない優れもの作品です。
一昔前の作品ですが、スリルもあるし、読み応えばっちりで楽しく読めました。
主役は探偵の攻め様で、相手は顧客女性の素行調査対象と関係があるのではないかと
思われる男性専門のホストクラブのホストなんです。
仕事で素行調査対象を尾行している時に、攻め様は素行対象と一緒にいたホストの
受け様が何故か気になってしまい、受け様を尾行してしまう。
尾行がバレたのではないかと思うような相手との視線の絡み、その時点で攻め様は
一目ぼれ状態なんですよね。
そして、偶然バーで再会、駆け引きめいた雰囲気の中で互いに恋に落ちたみたいに
関係を持つ。

素行調査対象にしつこく口説かれる受け様を心配しながらも嫉妬心を抱きつつ
ホストを辞めて欲しいと口にする攻め様ですが、あと少し待って欲しいと受け様に言われ
心配しながらも何も出来ない攻め様。
秘密めいた受け様の背景と、その裏に感じる事件の匂い、愛する人を守る為に
攻め様が取る行動、攻め様の双子の弟がカギを握る?
スリル感もあってなかなか面白い作品でした。

2

雪彦はホストのほうが適職な気がする

この話は攻め側の視点で話が進行していき、受けの雪彦がホストになった経緯や私生活の謎も絡めて話を引っ張っていく。

攻め・直哉は対象人物の素行調査をきっかけに見かけた美貌のホスト・雪彦に思いがけず一目惚れ。

雪彦のほうも直哉に一目惚れして二人は意気投合、身体の相性もバッチリなのだが、実は雪彦には本来の目的があり、その事を最後まで直哉に隠している。
そのネタバレを読んだ時は「おい、解決する前からイチャイチャしている場合かい!!」って突っ込みたい気も出たが(笑)、何故か憎めない甘々カップルなんだよなぁ。

ただそのネタバレ部分や直哉との身体の相性は別にして、う~ん、雪彦ってどうもホストのほうが適職なんじゃないの?って思ってしまった場面もある。
二人が初めて会話を交わしたバーでの駆け引きで直哉の懐へ飛び込んできたかのような様子、雪彦が自身の部屋へ誘った時とか、誤解からの喧嘩から仲直りする場面とか、読んでいてなんだかホストとしての本領発揮?って感じたもんで。

あと、お互いベタ惚れでお熱いのは結構な事だが、雪彦から見て直哉のどんなところに一目惚れしてのかって理由が読めたらもっと萌えたのにな。

巻末には雪彦の義理兄とその秘書の短編だが、せっかくなら今回失恋したままの直哉の双子の弟の救済をして欲しかったかも。

0

ひとめぼれ

初めて読む作家さんだったのですが、文章がとても読みやすくてスピード感ある展開でとても楽しめました。

探偵の直哉とホストの雪彦のおはなし。
直哉は依頼を受けたある男の素行調査をしたことがきっかけで、男性客を相手にするホストの雪彦を知る。
その雪彦に直哉はひとめぼれ!
個人的に雪彦を調査してしまうくらいにもう頭の中は雪彦でいっぱい。

直哉は雪彦を尾行している時に一度見失い再び見つけた時に二人は初めてお互いの顔を見る。
元々ノンケの直哉は男を好きになったことにとまどい、そして調査の流れで知った彼をつけまわしてはいけないと思い悩みバーで飲んでいると、なんと雪彦から声をかけられる。
雪彦もまた直哉にひとめぼれしていたのです。
スパークしたようにあっという間に二人は結びつく。

雪彦の勤めている会員制のクラブは裏の世界と通じていて危険だと、直哉の双子の弟で刑事の弘哉からの情報でわかると、直哉は雪彦に忠告するが聞き入れない。
そんな雪彦の素性やホストとしての行動も怪しいことがあり、直哉は心配で疑心暗鬼にもなり口論となってしまうが…

ラストはクラブに関わる事件がまるっと片付いて、雪彦の素性もわかり、お決まりのハッピーエンド。
もう二人はラブラブあまあまです♪
仲が良過ぎて近所迷惑だからとお引越しをするはめになるなんて笑えますw

直哉の双子の弟弘哉や雪彦の保護者的存在の真人が上手い具合に絡んでなかなかに面白い展開でした。
SSで真人のお話もありました。真人と雪彦の義兄秀行のおはなし。
これはスピンオフがありそうなのにないみたい?

0

申し訳ないのですが…

遠野さんとは相性がイマイチなのでは…と最近思っているのですが、それでも飽きられめきれないわたしはまた懲りもせず手を出してみました。
そして、撃沈…
ただ、こちらの作品は十年以上前のものですので、今の遠野さんの作品とは違うのかもしれませんね。

********************
攻めの直哉は探偵歴八年の32歳。
いわゆるハンサムと言われる容姿で、双子の弟は現職刑事。

受けは作りものめいた理知的な美しさの青年で男性客専用クラブのホスト、雪彦(源氏名アツシ)、27歳。
********************

直哉が依頼された、交際相手の素行調査で出会ったふたり。
調査対象者が入れ上げていたのが雪彦で、そんな雪彦へ直哉までホイホイされてしまったわけです。

うーん、なんでしょう、いまいち乗り切れませんでした。
『一目惚れ→寝る→愛してる連呼』なわけです。
舞台って離れた席にも伝わるように大仰に演じますが、そういうものを見せられているように感じてお尻がもぞもぞしました(苦笑
それに人物にも魅力を感じず、キャラ設定に違和感があるというのが大きな点です。
序盤、直哉の探偵になった経緯のようなものが書かれているのです。
大学卒業後民間企業に勤めたのは良いが、上司とソリがあわず半年で辞めたこと。
探偵の専門学校へ行き、その後今の探偵社へ勤めたこと。
そして忍耐強さを求められる職種に才能があったこと。
…半年で上司に我慢できなかった人間に忍耐強さがあるとはとても思えないです(汗
もちろん聖人君子のような主人公しか認めないわ!というわけではありません。
人柄が良かったり忍耐強かったりするならば、会社を辞めた理由を別のことにすれば人物像にバラツキがなかったと思うのですが…
そのため、直哉の輪郭が自分の中で固まりづらかったです。
加えてタカツキさんの描かれる首太系の受けさんも苦手(すみません・汗)なこともあり、読み切るのに時間がかかってしまいました。
雪彦はもう少し線の細い感じを(細くて綺麗とあったので)イメージしていたのですが挿絵は完全に逞しい攻めちっくビジュアルで、しかも脳内に貼り付いてしまい拭い去れませんでした。
面白いと感じたのは、直哉の弟が実は…という辺りだけでした、すみません。
しかも仲も悪くないのに双子の弟はなぜか直哉を『あんた』呼びするという…せめて『おまえ』なら…

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