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表題作ロマンス作家の恋人

キース 城の所有者で企業経営者 31才
桜井理央 ロマンス作家で執筆の為に城逗留する21才

あらすじ

ロマンス作家の桜井理央は新作を書くために英国の古城に2ヶ月間、滞在することに。ところが到着早々、城の所有者だという傲慢不遜な男・キースと衝突。滞在中も嫌みを言われたかと思うと、いきなりキスをされたりと振り回されっぱなしだ。この城に来てから理央は何度も不思議な夢を見ていた。それは中世の騎士である自分がキースそっくりな領主の息子に恋をしているというもので——!?

(出版社より)

作品情報

作品名
ロマンス作家の恋人
著者
秋山みち花 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861345784
2.6

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
7
評価数
3
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

現実と夢が交差する不思議な現象

ロマンス作家の受け様が担当出版社で担当の実の姉からの申し出で、新作を書く為に
英国のお城で2か月間過ごしながら執筆活動をすることになります。
しかし、城に着いた途端に、半年前から城の持ち主になった攻め様から契約を破棄し
出て行くように言われるが、受け様は断固として拒絶し、怒りで思わず強気の発言に
なってしまった受け様を見て、不意に城への逗留を認める攻め様。
受け様にとって傲岸不遜で、態度が横柄で無礼な男で二度と関わり合いになりたくない
と思ったような相手が攻め様なんです。

そして城での初めての夜に、受け様は不思議な夢を見るんです。
受け様自身もこれは夢だと認識できる夢で、リオネルとエリオットと言う中世時代が
舞台ではないかと思われる二人が出てくる夢を見る、そして受け様と名前が似ている
リオネルに受け様が同化してしまうような現象が次第に強くなる。
過去の城の記憶が見せてでもいるような感じの不思議ワールドです。
そしてその相手役も受け様が嫌いだと思っている攻め様と何故か同じ顔なんです。

実生活の受け様と攻め様、夢でのリオネルとエリオット、次第に夢を見るたびに
受け様がどんどん夢の中に感情移入していき、白昼夢まで見るようになる。
それから切り離すべく、攻め様は強引に受け様を凌辱するように抱いてしまう。
何処かファンタジー要素もあって不思議な感じがして面白いのですが攻め様が突然
受け様のデビュー作を読んでいたと思ったらいきなり受け様に無理やりキスしたりする
過程がかなり唐突でびっくりします。
いくら受け様の作品にその手の色気が足りなくてもなかなかに唐突過ぎてちょっとだけ
不自然な気がしてしまいましたが、最後までオレ様暴君の攻め様だったのでこの性格なら
アリだと思えてしまうお話です。

0

なんとも、もやもやする話でした。

大学生ロマンス作家と、古城の持ち主の攻の、タイトル通り「ロマンス」溢れる作品です。
面白かった、面白くなかったかでいくと面白かったとは思うのですが。
なんとも、入り込めない話でした。

やり手の企業経営者で男前、なれど傲慢な性格の攻とちょっとした事が切っ掛けで、あれよあれよという間にロマンス小説家になり、姉のすすめで次回作の為に古城に訪れたロマンス作家の受。

受は城に訪れてから、中世の時代の騎士二人の夢を見る。お互いに想い合い、慕い、けれど身分差のようなもののあって。
主従愛よりも、もっと深い絆と愛情をお互いに示しているが一線は越えず、あくまで兄弟のように付かず離れずな関係で。

この夢の中の二人と受と攻の物語が交互にやってきます。
夢の中の登場人物エリオットには攻が投影され、リオネルには受が投影される。

受はどうにも、この夢の中のリオネルの気持ちに引きずられているように感じてならなかった。
夢を見る度に、エリオットとリオネルの関係に憂い、二人の幸せを案じる。攻と自分の事よりも、夢の中の二人の行く末の方が受にはずっと気がかりだったような気がして。

なので攻のどこを好きになったの?という切っ掛けが自分は読みとれずに、もやもやしてしまった。
夢の中の二人の方が、よっぽど「お互いに好き合ってるんだな、でも一線を越えられない立場や環境が・・・」と感情移入したり情景を想像したりすることが出来た。
攻も初対面の受への態度が傲慢(受も憤慨していた)で、取り付く島もない雰囲気だったのに翌日にはそれが嘘のような興味の示しっぷりで、あれ?「きっちりと棲み分けしろ」と滞在中に受と顔を合わさないようにしろと執事に命令した筈なのに、なんで構うの?
とこの部分でも、もやもや。

夢の中の二人にももやもや。
いっそのこと転生ものとして、過去幸せになれなかった二人が時空を越えて巡り逢い、再び恋に落ちて結ばれたという結末の方がしっくりきた気がします。
そして夢の中のエリオットとリオネルの行く末が、どーにもバッドエンドっぽく感じてしまって。
攻も、結末を夢で見ることの出来なかった受に、お前だけの物語を書けばいい(受が書いた物語ではハッピーエンド)という流れになったんだろと思うのですが。

攻の傲慢さは最後までぶれなかったです。それが独占欲からくるものだとしてももう少しなんとか、もうちょっと傲慢と優しさのメリハリがあれば萌萌だったのですが、それが感じられませんでした・・・。
でもこういうロマンス溢れる作品は好きなのですっ!

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