ありがとうやごめんねが聞きたいわけじゃない。

ムーンライトマイル

ムーンライトマイル
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神6
  • 萌×212
  • 萌8
  • 中立0
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
9
得点
102
評価数
31件
平均
3.5 / 5
神率
19.4%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
ISBN
9784403523113

あらすじ

上映中のプラネタリウムで彼女に浮気を咎められ派手に振られた大地。学芸員の昴にきつい皮肉を浴びるものの、なりゆきで科学館でアルバイトをすることになる。昴は大人しげな見かけに反して気が強く厳しい。そんな彼に最初は苦手意識を持つ大地だが、天文一筋で誠実ゆえに偽りのない昴を知るほどに惹かれてゆく。その視線の先に別の誰かがいると気づいた時にはもう後戻りできないほどに――。年下攻星屑ロマンス。

(出版社より)

表題作ムーンライトマイル

チャラ男のフリーター 高梨大地 20歳
科学館の学芸員 迫原昴 28歳

その他の収録作品

  • ムーンライトドライブ
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数9

あっさり、さらさら

「オールトの雲」のスピンオフということで読んでみました。内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

一穂さん作品て、ツボに入るものと入らないもの、私は両極端に評価が分かれちゃうのですが、ごめんなさい、これはぜんぜん萌えれませんでした…。

まず大地が全然好きになれなかった。下半身がゆるゆるなのはまあいい。それなりにモテる20歳くらいのお年頃の男子なら分からなくはない。ただ「Fカップだから」と彼女の友達と浮気するなんて人としておかしい。恋人を作らずにふらふらしてるってだけだったらここまで嫌悪感は感じなかったと思うのだけど。
女の子絡みでなければ割と良い子、っていうのもなぁ…。ていうか、仕事を真面目にするとかある意味当たり前だしね。
そして昴の事を好きになる過程が、全くさっぱりわからなかった。なんか唐突に昴への愛にあふれてて「???」ってなってしまった。

対して受けの昴。オールトで読んだ時と全然イメージが違っててびっくりしました。もっと大人な男性かと思っていたのですが、ちょっと子どもっぽくないですか?
確かに大地はヤリチンではあるが、そして仕事を邪魔されたという憤り続きも理解できるが、それでも子どもたちがいる中で、仮にもお客さんに向かってヤリチンって言っちゃうって…。

ずっと片思いをしていた幼馴染への自分の想いと、大地の自分への想いを重ねてしまって、大地に抱かれるっていうのもよく分からなかった。愛情がないのならむやみに情をかけずにすっぱりと断るべきだし、昴も大地の事が好きになってるならああいう言い方しなくてもいいんじゃない?とも思うし、う~ん、なんだかよく分かんないな、と思ってしまった。昴のほうも、え、いつ大地の事を好きになってたの?って感じでした。ただ幼馴染への想いと、大地への想い、自分の気持ちがどっちに向いてるか分からない、っていう状況は理解できるんですけれども。
ただ自分の仕事に誇りを持ち、一生懸命頑張る姿は素敵でした。

個人的にオールトの二人に再会できたのは非常にうれしかったです。が、大地も昴も、どちらの気持ちもよく分からなかった。なんだかさらさら~と話が終わってしまった感じでした。皆さまからの評価は高いので、私の理解力が低いだけなのかも。

評価下げてホントごめんなさい。

2

あのふたりのその後も

『オールトの雲』の受け・太陽の弟である大地がまさかの再登場。
あらすじ読んだ時は目を疑いました。
そして相変わらず、木下けいこさんのイラストが素敵。

攻めの大地は20歳のフリーター。
女性関係に奔放で、上映中の静まりかえったプラネタリウムで思いっきり彼女に浮気を責められ振られます。

受けの昴は科学館の学芸員。
『オールト〜』での流星の部活の先輩で、28歳。(見えませんけどね)
真面目で、大地への印象は最悪からのスタート。

しょっぱなから大地がやらかし、昴から「死ね、ヤリチン」と外見に似合わぬ辛辣な言葉を聞く大地。
その後、大地が科学館でバイトをすることになります。
最初は反発しあっていましたが、大地の影での他人への気遣い、昴の天文へ真摯に向き合う姿勢をお互いが認め、徐々に距離が縮まってきます。

大地はほぼ生粋の女好きなわけですが、昴には以前から想いをよせる相手がいます。
その相手は昴のことを親友と思っているだけ。
はじめから望みのない恋。
ある意味恋愛慣れした大地ですから、そんな昴の心のありようは眩しかったのではないでしょうか。

ふたり続きは体を重ねても紆余曲折あり、ずっと平穏とはいきません。
昴は潔癖な部分がありますし、その外見とはまったく違うキツさがありますので。
それでも自分の軽率さを認められる強さももっています。
ふたりが寄り添っていこうとする姿が見られて良かったです。

個人的には、『オールト〜』のふたりが今も一緒にいられることがわかってすごく嬉しかったですね。
大地がふたりの関係性を語るのですが、そこはぜひ読まれて確認していただきたいです。
なんか感動しました。本当に。

2

今度はあの子が…

今回のお話の主役は、『オールトの雲』の太陽の弟である大地と、流星の先輩である昴です。

 
 女性とのおつきあいがなかなかに派手な大地ですが、昴の働いているプラネタリウムで
女性と派手にやらかしてしまいます。(笑)
 
 どこまでも真面目な昴と、ちゃらちゃらしてる大地は、初めこそ仲が悪いのですが、昴が経営する星の博物館でアルバイトをするようになってからお互いの距離が縮まっていくのです。最初は、ただアルバイトとして業務をこなしていくかに見えた大地ですが、そのうち彼が影で努力し、ただちゃらちゃらしている人間ではないことをうかがい知ることになるのです。

 一方、大地も、昴にも密かにその身を案じる「想い人」がいることを知ることになるのです。

 元々はノンケで女の子が大好きと言った感じの大地でしたが、どうしても昴のことしか想えなくなる姿が重くならず、さらっと書かれていたのが印象的でした。

 『ムーンライトマイル』から読んだので、『オールトの雲』のことは知りませんでしたが、それでも楽しく読めました。その後『オールトの雲』を読んで、再度本作を読むと、「あのいつも元気いっ続きぱいで、お醤油をかけすぎていた子が…。」「女の子と結構遊んでる子に成長したんだ…。」なんて感慨深いものがありました。大地の昴との恋愛は、兄の太陽の恋愛が、きっと心の底の方で少なからず思っていてくれていたらいいななんて思う作品でした。

2

スピンオフ

スピンオフ作品って、どうしても気になってしまいますよね。
しかも、今回は「オールトの雲」のスピンオフ!
これは、逃せません(笑)

一穂さんの作品は、独特ですね。
その独特さが、皆さんに好かれる要因だと感じます。
こうやって、文字に透明感があるものを描ける作者さんというのは、
このBL界では貴重だと思っています。

大体のストーリーは皆さんお書きいただいているので、割愛させていただきます。

この作品では、昴のズルさに胸を突かれました。

昴は、あまりにまっすぐで生真面目な性格なのだけれど、
前の恋を引きずったまま、大地に向き合おうとする様子。
これって、結構ズルいと思います。でも、そんなズルさって、
人間あるよな~と感じさせられ、より昴を身近に感じることができました。

星の話がちょこちょこ出てくるのも、
この作品の雰囲気を形作っているように思います。

2

評価にかなり迷いました…!

神か萌×2か。
相変わらず、作品全体がいちいち私の心の琴線に触れて
レビューするのも時間がかかったくらいです;

前半の『ムーンライトマイル』は、
大地が、初っ端からちょっと感情移入出来辛そうな攻めだなぁと思いました。
下半身の緩い男は好かんw
男はそういうもんだと言われればそうかもしれないけど、
出来ればBLでは…っていう序盤の感想。
しかし、もちろんそんな主人公では終わらせませんよ、ミチさんは。
お金に汚くない、子供好き、面倒見が良い、おおらかで家族愛があるという
初めの印象が帳消しになるような魅力的な攻めでした!
昴は色恋沙汰なんてまるで縁が無いように見えて、
実は幼馴染にずっと片想いをしていて…。
その相手の完璧なまでの健全さが切なかったです。
昴の想いに区切りを付けられるように、勇気をくれた大地。
そりゃほだされるよ、こんないいヤツじゃ。こんなに想われたら。

『ムーンライトドライブ』
“絶対的な好意を手のひらに収めているという残酷な満足感”
昴視点での続きです。
好かれている安心感と、すんなり大地に応えられない罪悪感。
恒の思いを続き引きずっていないと言えば嘘になる昴は揺れます。
そしてつい素っ気なくしたり…。複雑な心境です。
恒のおめでた婚を人伝いに聞き動揺せずにはいられず、
「俺のことだと、相変わらず理路整然だね。恒さんなら大騒ぎなのに」
大地に責められます。
それをきっかけに別れを告げる昴です。ずいぶん気持ちを揺さぶられながらも。

「アロハを正確に解釈するなら、今この瞬間の気持ちを分かち合う」
お土産をくれた流星の話に、胸も胃もきゅーっとなってしまう。
あんなに想ってくれた大地の手を離してしまった後悔に苛まれます。

大地は恒のように大きな夢は叶えられないけれど、
ずっとそばにいて、これからも昴だけを愛し続けてくれる。

気が合わない事もあるけど、
そんな二人が一緒にいる事はお互いの寄り添った気持ちがないと不可能なわけで
よっぽど好きじゃないと無理なんじゃないかしら。
運命的な二人より、ある意味心の結びつきが大事になるので
私は『オールトの雲』の流星×太陽より好きかも。
こちらのカプは完璧すぎな気がするから。

なぜ神評価にしなかったかというと、
昴の女性の同僚・美樹さんのエピソードがしんどかったんです。
お見合いで結婚した彼女は、妊娠した事によって旦那さんが
これまで以上に大事にしてくれ、愛を感じるのです。
ただ別れた元彼にあてつけみたいに結婚をしたのに。

私事で恐縮ですし余談ですが、私は一応恋愛を経て結婚しました。
望んでいた妊娠にも当時、元旦那はそれほどの反応も無く、
子育てにも家事にも協力的ではなかったんです。何でも自分優先で。
なのでそういうのをつい思い出してしまってつらくなりました…。
幸せそうな美樹さんに嫉妬しちゃったんですね。情けない;

なんというか、ただBLとして楽しませてくれるだけじゃなく、
心を抉られる様な、自分の人生ですら辿らせられる様な作品をお書きになる
ミチさんはやっぱり素晴らしいな!!と改めて思いました。

なんだか今回もとりとめのないレビューに…。すみません。
大地のような愛に包まれたいわ!!w


4

いつから好きになっていたんだろう

アップダウンの少ない恋愛模様なのに、何故か優しさの残る後味がする作品。
やっぱりこの作家さんの感性の賜物なんだろうと思います。
内容的には、根っからの女好きで、その日だけの関係なんてざらにしてるような
年下でやんちゃな何故か憎めない攻め様と、幼なじみに長い間片思いしていて
見た目子供なんだけど、仕事には熱心で勤勉な受け様との年の差カップルのお話。

今まで自分の周りにはいなかった受け様と、情けない出来事がきっかけで知り合い、
攻め様はドンドン惹かれていくのです。
やんちゃな子供が先生に叱られるみたいな二人のやり取りに、近くなる二人の距離。
でも受け様を恋愛の意味で好きだと自覚した時に、受け様には誰か大事な人が
いるのだと感じてしまう。

届かない思いを断ち切れないままに、その思いを知りながらも攻め様に返事も
しないままに付き合っていく中で、このままではダメだと思いながらも片思いの
辛さを知っている受け様は攻め様にはっきり告げる言葉を持っていない。
いつの間にか自分でも気づかないうちに育っている思いを自覚するまでに
受け様自身もかなり混乱してるのですが、片続き思いしていた相手に指摘されて気が付く。
何光年も長い光を出す星の光や月の美しさを背景に、新しい恋が育つお話でした。

2

年下攻め祭り中

現在、期せずして、年下攻め祭り突入中。
一穂さんの新刊は、「オールトの雲」の太陽くんの弟・大地くんのお話。
流星くんと太陽くんを間近に見て育った弟くんは、性愛について、なんというかとっても素直でおおらかに育ってしまいました。
二十歳にもなってフリーターで、女の子からの誘いは断らないヤリチン。
この、一見最低のチャラ男のようでいて、実は、、、の大地くん。
プラネタリウムでの印象的な出会いと、大地のアルバイト先での偶然の再会。
大地と出会ったことで、固まってしまっていた昴の時が動き始めたことを、昴が自覚するまでの物語。
おっきな子供と、小さい大人。
誰かのために叶えたいのが夢。

2

ひとことでは語れないけれど、やはり好き。

「オールトの雲」のスピンオフ、太陽の弟の大地の物語です。
(ということで、長文レビューです…)

一穂先生と竹美家先生との黄金コンビは勿論素晴らしいのですが、
空気の感じが木下けい子先生の挿絵ともすごく合っていて、
表紙を見たときから期待が高まります。

               :

読み始めて最初に思ったのは、え?オールトから何年経っているの?ってこと。
だって大地って、オールトの時に小学生でしたよね?それが大学生?え?え?

その大地くん、御年20歳(実はフリーター)はプラネタリウムデートの最中、
浮気を彼女になじられ、引っ叩かれ、観客一同の面前で振られる。
出て行くタイミングを逸して眠ってしまった大地くん、終映後に学芸員に起こされるが
その学芸員にボソッと「死ね、ヤリチン」と呟かれてしまう。

この学芸員が、実は兄の親友(恋人)の先輩、昴くん。
見た目は大学生、下手すると高校生に見える小柄な眼鏡くんだが、実は28歳。
彼にスカウトされ、科学館でバイトすることになった大地くんだったが…


昴の頑さや健気さ仕事に対する真摯さ、
続き地の真っすぐさと若木のような生命力、
何気ない会話にクスクス笑いながらも切なくて、距離が縮まっていく感じがいい。
日常を丹念に描きながら、細やかな気持ちの動きが自然に表現されていきます。

Fカップだったからという理由で浮気しちゃったチャラい大地だけれど、
胸なんか海抜ゼロメートルの昴に、ひたむきに向ける気持ちがなんとも愛おしい。
長いひとすじの思いを抱えてきた昴が、大地を支えにその思いに一段落つけて
大地の気持ちに向き合ってみようかと思うまでが本編。

一穂先生の書く人物は、ある意味頑なというか、はっきりした個性を持った人が多い。
ステレオタイプな造形じゃなくて、
日常的な些細な行動にもその人らしさがある描写が、流石です。


書き下ろしの「ムーンライト・ドライブ」は、その後の話。
昴が自分の気持ちを認めて、暫定だった二人の関係が定まるまで。
後半は昴視点で話が進むので、こちらまで読むと関係も進展するし
前半で曖昧だったこともハッキリ分かって読み手にはスッキリします。
でも片側からの視点でしか見えない前半の、
月明かりの中で進むようなもどかしい感じも、好きだな。

ただし、前半にもHはありますw
「一発やらせて」という大地に、お前の気持ちが手に取るように分かるという昴は
「お前の気が、それで済むんなら。」と承諾する。
ことの前に昴がお米を研いでいたり、
淡々と手順を踏む実験のようで、でもやっぱり初々しかったり、
翌朝とぼけたようなやりとりをしていたり、そんな二人が好き。


早々にオールトコンビの太陽と流星(26歳)も出て来るのですが、
10年経っても未だにちゃんと睦まじそうな様子。
(あれ?流星は大学院生って分かったけれど、太陽はなにしてるのかな?
私読み落としている?)
その二人に関して大地が語る、「あのふたりには互いの骨をひとかけら交換したような、
余人には立ち入れない結びつきがあった」ということばに、
ツーッと涙が流れてしまいました。

一穂作品に関しては、どうもなんらかのスイッチが入ってしまうようで
最初からその空気感にどっぷり浸かってしまうので、
客観性というのは全く期待できない私ですが…w
こうしてスピンオフでドンドン広がるホモの輪はどんなものやら?と
思わなくもないのだけれど(だって高梨家は兄弟二人ともそうなっちゃう訳ですか~?)
なんだかずっと知っている人達の、深い心模様を垣間みさせて貰っているようで、
萌えというのとは違うような気もするのですが、心が甘く切なく一杯になります。

               :

ところで余談ながら、Moonlight Mileというと思い出すのは、Rolling Stonesの曲。
1971発表の名盤『STICKY FINGERS』のトリを飾る曲です。BGMに如何でしょうか?

7

甘くない、かといって苦くない恋愛は秋の空のよう

挿絵が木下けい子さんで、プラネタリウムという文字に「あ、オールトの雲のスピンオフだ!」とすぐ見当つきました。
何げに一穂作品ってホモ連鎖多いですよねwww
主人公は太陽の弟・大地。太陽より流星のほうがちょこちょこ顔出します。
実は一穂作品って一度読んだだけでは色々書くことができない。
この本ももうすでに何度ページをめくったことか(それでレビュを書き損ねることがよくあるのですがw)
二人の関係性のヒントを、どうだったけ?あれの根拠は?そんな表現あったけ?とか最後の結末から何か見落としたものがあるんじゃないかと不安になり、何度となく検証するはめに陥るからです。
表題は雑誌掲載分、そして書き下ろしがつきます。
この雑誌掲載分だけだと、やはり不十分です。
できのよい優等生みたいな感じで、とりあえず、二人はくっつきました、で終わってる。
書き下ろしがあることで、とても謎だった部分がようやく見えてきて、この一冊が肉厚のものとなる。
やっぱりですね、一番の問題児は受けとなる昴です!!
表題が大地視点ですから、そして彼の性格は非常にわかりやすいのですが、大人である分シガラミを抱え続きた昴が曲者なのですよ。
彼の人となりが、もっと色々見えてこないとね♪

大地はとてもストレートな人だと思います。
ニートでフリーターで、女性にもモテて結構来るもの拒まずなところがある人。
でもね、決してフラフラしてる、いい加減なやつではないんです。
子供の面倒を見る、与えられたことは一生懸命やる、そして努力をする。
20歳で大学へも行ってない、きちんとした就職もしてない、まだ自分探しをしてるようなふわふわした人かと思えば、そうではなくて、マイペースで自分の足で一歩一歩進んでいく人。
自分の兄が流星とそういう仲だろうとは薄々気付いていて、性別にこだわりをもたない。
そんな彼がいるからこそのこの物語の進展だったのだと思われます。

昴は、ネガティブで暗い人なのかな?と思えばそうでもない。
最初、大地との出会いがタイミングが悪く、大地の事を「ヤリチン」と言いたい事いって悪態つくところ、28歳男性としても、大人として、一体?と疑問でした。
ただのやっかみ?とも思ったのですが、それは内容で触れられていなかったのですが、ひょっとして、関心を持ったということではないんだろうか?と推測しました。
昴は流星の高校の先輩で、兄たちが昴と面識があったということ、大地が面倒見がいい、ただそれだけで、科学館のバイトにスカウトしたりしないよねーと思ったのですが。。。

話の進行として、大地が科学館でバイトをして昴を知り、昴は大地を知り、惹かれあうという明確なシーンや描写があるわけではないです。
それは日常の些細なやり取りやシーンで、理解を深めて言ってるんだなという程度。
それが七夕の短冊で、昴に誰か思う人があると知った事、その相手が帰国して昴をスカウトしたことで、一気に進む展開ですが、
この表題ラストにおいても、大地の気持ちは「好き」かもしれないですが、昴は決してそうではないです。
よくある普通の恋しい気持ちが募って、欲情して、そして結ばれるという流れではなく、昴が過去を断ち切ることで、やっと新しい一歩を踏み出すというものだったのではないでしょうか?

彼のこだわりが不思議です。
もう思い切ったはずなのに、嫉妬の感情さえ持っているのに、いつまでも叶わなかった恋にしがみついて捨てきれないでいる。
それを本人も自覚してないからタチが悪いんですよね。
最初から恋愛はありえないと思い込んでいるなら、大地とは一体なんだろう?
科学館の同僚の美樹ちゃんという人のエピソードがかなり効果を与えてるような気がします。
お見合い結婚で、激しい感情がるわけでもないけど、子供ができて初めて夫に恋をできて、無自覚に持っていた元彼へ本当の失恋をして終わらすことができた。
昴は、まさにこれに近いモノがあったような気がします、なので、とても上手い比喩だな~と思われました。

この話の中で気に入ってるのは、忘れる為に一度だけ寝て、とお願いして了承した昴の、二人のその翌朝の会話です。
妙な気まずさも、後ろめたさもない、サバサバした様子。
エッチの最中の、何だか面白感。
そして、書下ろし中においての、昴帰国後のアパートの部屋でのじゃれあいの会話。
こうした、サバサバした、なんでもないやり取りが、男同士をかんじさせて、好ましく思えます。

表題だけだと中立。
書下ろしが萌え萌え。
割って萌え評価です、

6

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