神の蜜蜂

kami no mitsubachi

神の蜜蜂
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
14
評価数
4件
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
リンクスロマンス(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥855(税抜)  ¥923(税込)
ISBN
9784344825871

あらすじ

規律を破った天使・リウを追って人間界に降り立ったラトヴ。そこでラトヴは魔族に、リウは人間の男に出会うが…。

(出版社より)

表題作神の蜜蜂

永澤暁唯 人間に擬態した魔族
ラトヴ リウを追って来た権天使

同時収録作品神の蜜蜂

浦田哲 人間(商社マン)
リウ 下級天使

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

天使ものなのに何故かファンタジーに感じない

なかなか面白い設定でしたね、天使や悪魔が出て来るのにファンタジー感覚が薄い、
天使ものにありがちなふわふわ感は皆無で、微妙に心理的な深さがあってシリアス系。
夢見るようなファンタジーを期待して読むと、ひどく地味なイメージがあるかも。
でも、天使や悪魔って事をそれ程念頭に置かなければ、初めて自我を芽生えさせた
天使の成長や人間との普通の恋、ただし、それなりの障害ありな展開。
神の為に存在している権天使が、悪魔に捕まり、屈辱の中で次第に心が変化していく過程。
普通の天使と人間、上級天使と悪魔、その2カップルのそれぞれの出会いから
関係が深まっていく過程を、相互に描いてリンクしながらストーリーを1冊にしている。

天使と人間の恋だと寿命的な事が個人的には結構気がかりになるんだけど
このお話はその点を簡単にクリアしてる優れものでしたので悲恋嫌いの私には
安心感がある内容でしたね。
天使と悪魔は、似たような同種だからその辺元から大丈夫なカップル。
このお話で描かれている天界は人間的に見れば面白みに欠ける世界でしたね。
タイトルの神の蜜蜂の蜜蜂=天使なのですが、初めの天続き使の様子を見てるとまさに
そんなイメージで、天使が遺伝子の単なる産物みたいに描かれているのも面白いし、
人間の男女の性が完ぺきなら、天使は欠陥品扱いなのもシビアで好き嫌いの感情や
自分の意思で物事を考えられない、考える必要が無いって生き物って考えたら
このお話で出てくる天使は何やらありがたみのカケラも感じられないのではなんて
思ってしまうけど、美貌だけは抜群なんですよね。

普通の天使と言う区分のリウが展開の禁を破り人間界へ行った事から始まるお話。
それを権天使で、捕縛の任を務めるラトヴが追いかけ、見つけた先に見た物は
リウと悪魔、リウを悪魔から逃がす為に自分が捕らわれてしまう。
そしてリウは、天使が見える人間と出会い、その人間の浦田哲の自宅で匿われる。
そこから2カップルのそれぞれのストーリーが始まる。
個人的には悪魔と天使、傲慢だけど、惚れた方が負けを言葉通り実践してる悪魔の
やけに人間臭い感じが良かったですね。
そもそも、この作品の天使や悪魔はファンタジー的な存在に感じない人間くさい感じで
悪魔の可愛い嫉妬が萌えたり、天使のツンデレなんかが感じられたりして面白い。

1

天使の恋模様。

深月さんのファンタジー、大好きなんです。

これは過去作にも言えるんですが、大元の設定ではなくラブ面が、なんというかいつも甘い(ぬるい)気はします。でも、私はそこも好きなんですよ。

ただ、今作は2人の天使(権天使・ラトヴと下級天使・リウ)のそれぞれのラブを追ってるんですが、1冊で2組ではその分それぞれが浅いように感じました。まあ当然と言えばそうなんですが。

ラトヴの相手は、人間に擬態している魔族の永澤(攻)。どうでもいいですが、魔族なのにごく普通の日本名ってなんとも違和感が・・・
永澤は傲慢で、いかにも『魔』って感じですが、でも結果的には相手の意思は完全無視・聞く耳持たずの、ホントの傲慢ではなかったのでまだOKでした。いえ、『俺様・傲慢攻』大キライなので。
だからと言って好みのタイプではないですが、まあなんとかギリギリ大丈夫ってところです。

これで永澤がラトヴを『凌辱・強姦』っていう、まあお決まりのパターンだったら、その時点で完全に醒めたと思います。でも、そもそも『辱める目的で攫った』と言うくらいで、まったく手も出さないとは行かないんですが(ラトヴにとっては、続き最後まで行かなくても『無理矢理』には違いないし)、はじめは無自覚のうちにでも、ちゃんとラトヴを特別に・大事に思って、受け入れられるのを待っているあたりはよかったですね。

ラトヴは権天使(=上級天使)だけあって気位も高く(無意味に威張ってるわけじゃないですが)、クールで澄ました、まあ所謂『ツンデレ・クールビューティ』って感じでしょうか。天使だけあって純粋・純潔だし。
そのラトヴが、少しずつ永澤に惹かれて行き、そういう自分にも戸惑って・・・

翻って、リウの相手は人間の哲(攻)です。陶芸が趣味の(小さな砥部焼窯元の息子の)商社マン。キャラクターとしても、まったくエキセントリックなところはなく、いやもうフツーの一般人です。

リウは、特に最初はまるきり子どもです。いえ、それ以下ですね。感情のないロボットのような感じでしょうか。
リウは『記録・記憶』を担当する下級天使で、自己判断はできないとみなされた存在だったんです。情報端末のようなイメージでした。

それが、人間に擬態して哲の家で暮らし、人間の中で過ごすうちに、どんどん『成長』して行くんです。感情が出て『人間的』になって行く。

このCPのラブは、なんとも初々しくて微笑ましいです。『保護者と被保護者』的ポジションから、双方が相手に特別な思いを抱いて行くんですね。いやもう純愛ですよ~。

2組のCPを並行して描くには、少なくともハッキリした差異がないとツライ、というか無意味だとさえ思うので、そういう点ではわざとらしいくらいの違いが出ていてよかったんじゃないかな。

それでもやっぱり、1CPを1冊でじっくり書いて欲しかったと思いました。それなら『神』だったかもしれません。どうしても物足りなかったので、それがホントに惜しいです。

設定については、私はフィクションに何が何でもリアリティを、という読み手ではありませんので、『作中で』辻褄が合っていればそれでOKです。

この作品の場合でも、『天使』に関してなんらかの根拠(と言っていいのか?)があるのか、完全に作家さんのでっちあげなのか、それはどうでもいいんですよ、正直なところ。ひとつの作品として、明らかな(気になって意識が逸れるほどの)破綻を感じずに読めればそれでいいんです。
そういう意味では、私は十分楽しめました。

言いたいこともありますが、というか言っちゃってますが、それでもトータルではすごく好きです。

1

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