「淋しいの?」と、問う代わりに、僕は彼の手に手を重ねた。

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作虎王の祝祭

ラージャ/受様を助けたアルハラードの謎多き王族18
八尋麻那/学者の両親と共に虎の保護区に住む少年17

同時収録作品虎王の祝祭

ジン 魔神と呼ばれる先王の異母弟
志賀野葵 カメラマン

その他の収録作品

  • 楽園の日々
  • あとがき

あらすじ

ゲリラの襲撃で崖から落ち、見知らぬ砂漠の宮殿で目覚めた摩那。彼の視界に最初に飛び込んできたのは印象的な金の瞳。そして気づけば、何も纏わぬ体を、共に育ち慈しんだ虎と同じ『王(ラージャ)』の名を持つ青年に抱きしめられていた。呆然と受け入れる、初めてのキス。舌を絡めてくる生々しい感触に体の奥までかき回される気がする。信じられない事をされているのにも拘らず、嫌悪はなかった。それよりも不安を抱く摩那に与えられる温もりは心地よくて…。アルハラードシリーズ文庫化第二弾★ 愛情いっぱいの書き下ろし有り

(出版社より)

作品情報

作品名
虎王の祝祭
著者
神楽日夏 
イラスト
カズアキ 
媒体
小説
出版社
ブライト出版
レーベル
ローズキー文庫
シリーズ
魔神の婚姻
発売日
ISBN
9784861232596
3.2

(11)

(2)

萌々

(3)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
33
評価数
11
平均
3.2 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数2

またまた運命なのですね

同時発売された「魔神の婚姻」文庫化再販シリーズのスピンオフ的な続編2作目です。
前作から1年が経過している設定で、今回のカップルはまだまだ幼さの残る若い二人。

1年前に王が亡くなり王族の奴隷制度も廃止されて1年が過ぎたことろの話です。
受け様は日本人なのですが、野生動物の研究者である両親に連れられて色々な国を回り
そして動物保護区で落ち着いた両親と共に暮らしていたが、両親はいつも研究が1番で
受け様の事まで手が回らない、そんな寂しい中で育児放棄された仔虎を受け様が
両親にかわり育てる事になり、人間と虎だけど、家族みたいな愛情が育っている。
受け様はその虎といる事で寂しさも薄れ、いつも一緒に行動を共にしていたが
ある日ゲリラに襲われ、虎と受け様は崖に落ちて・・・
そして目覚めた時に、目の前に虎のラージャと同じ目をした人間がいて、受け様は
虎が人間になったと思い込んでしまうのですが、直ぐに違うと理解するが
何故かその虎と同じ名を持つ攻め様に優しくされ、自分も不安な気持ちを持っていたので
二人は急速に仲良くなるのです。

攻め様であるラージャは前作の攻め様同様に王族でありながら奴隷扱いで、挙句野生で
育ったようで、常識も言葉も勉強中の王族だったのです。
本当なら前作の攻め様が砂漠の王になる予定でしたが、日本に行ってしまった事から
急きょ白羽の矢が当たった攻め様なのです。
だから、どこか卑屈な面もあるし、癇癪持ちの子供みたいなことも有るが受け様だけは
特別で、それは砂漠の民には珍しい髪の色と金の目を持っていたので、皆が攻め様を
忌み嫌い怖がると思っていて、受け様だけが攻め様を怖がらないで受け入れてくれると
まるで雛の刷り込みのようなのです。

そして受け様も寂しいくて心細い思いを、大事に可愛がっていた虎と同じ名を持つ攻め様に
無意識で代わりを求めている感じなのですが、二人が本当に信頼し合い愛し合うように
なるまでを描いた作品です。
前作の主役二人も後半からかなり頻繁に出てくるので、前作のその後も楽しめる作品です。

0

アルハラード2作目

シリーズもので2作目ですが、1作目を読んでいなくても独立したストーリーとして楽しめます。

1作目は砂漠の中に立つ宮殿の雰囲気がすばらしく、凜としたジンのキャラも魅力的ですぐにファンになりました。期待して挑んだ2作目はちょっと期待外れ。

受けの摩那は、たった一匹自分の味方だった虎のラージャとともに移動中襲われ、アルハラードの次期国王候補、ラージャに助けられる。
人間のラージャはまだ若く、王の器ではあるもののまだ修行中。しかし摩那のことはとても大切にしていて、言うことを聞く。ラージャのお世話係としてアルハラードに住み着いた摩那。
次第に二人は惹かれ会う。

特に陰謀や事件はなく、ごくシンプルに二人がくっつくお話し。美しい風景の描写もなく、退屈なシリーズ2作目、という印象を逃れられなかった。後半だいぶ読み飛ばしました。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP