• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作やさしい雨と彼の傘

佐久間仁 大学生 19才
藤森貴生 院生 23才

あらすじ

夜の大学図書館で出会った院生・藤森に積極的にアプローチする一年生の佐久間。頑なに拒む藤森は人に言えない事情を抱えていて!?...

(出版社より)

作品情報

作品名
やさしい雨と彼の傘
著者
染井吉乃 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344826182
2.8

(5)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
12
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

何処まで信じる事が出来るか

「秘密の花」の続編スピンオフで前作の攻め様の友人の弟で、受け様の友人になった
佐久間が攻め様として登場するお話です。
舞台はまたもや同じ大学で、初めての出会いも前作から続く幽霊騒ぎが起こった図書館。

幽霊の噂を消す為に、シノから閉館近くになったら図書館から揉める事無く、
好奇心で集まる学生を帰すバイトを依頼された攻め様とその図書館に幽霊を探して
来る受け様とのお話で、受け様は心霊現象を科学的証明する研究の為なのですが
実はそれには誰にも言えない理由がある。

攻め様から2度目に会った時に告白されるが、受け様は自分の学内での噂を聞いた
攻め様が遊び半分でからかっていると相手にしなかったのですが、攻め様は何度つれなく
されても、受け様に声を掛ける。
でも、攻め様も受け様には内緒にしている事があって、その為に後に誤解され
すれ違いになってしまうのです。

受け様は後見人でもある教授と人に言えない関係にあるのですが、それはかなり
切ない出来事故の結果なのですが、受け様はそんな関係を断ち切りたいと攻め様と
出会った事で思い始めるのですが、受け様に近づく攻め様を排除する為に、
教授は策を労して、受け様にも精神的打撃を与えて、受け様は信じていた攻め様を
信じる事が出来ない状態になってしまう。
初めて本気で好きになった相手に騙されていると思う受け様ですが、それでも攻め様に
逢いたい、信じたい思いが強くなってくる。

大事な人を突然失ってしまった人の悲しみと、間違った依存的な関係、
それを煽るような心無い受け様に対する噂話。
笑顔をを無くした受け様に笑顔を取り戻そうと奮闘する攻め様。
実は受け様が認識している出会いよりも前から二人は出会っていて、
攻め様はいつも受け様を見ていたのです。
すれ違いや誤解要素てんこ盛りで、受け様が攻め様を信じようとすると何か起きる。
そんな二人に、前回の主役二人と攻め様の霊感兄も登場していて、
前作のその後も楽しめる展開になっています。

2

好きな作家さんだからこそ

染井吉乃さんは、「虹の入江」シリーズではまりにはまったのですが、
久しぶり手にとった本作、ちょっと私には合わなかったようです。
すみません。勿論、作品として面白いですが、
どうも受があまり好きになれませんでした。

また、もって回った表現というか、意味深な表現が多すぎるように感じました。
強調点があちらこちらで見られます。
こういうのって、本当のポイントにつけられているから、
読み手はその裏とかを感じられるんじゃないかな・・・と思ってしまった次第です。
ただ、作品として、裏がある人物が多いので、
そういった表現は仕方がなかったのかな?とも思います。

ストーリーは、大学生とその大学生が出会った院生とのお話。
大学生の佐久間は、院生の貴生に出会ったばかりだというのに、告白。
貴生にとっては、からかわれたと感じる半面、
自分の裏の境遇からも、佐久間に答えられないという想い。
対して、佐久間も、ただ一目ぼれではなくて。。。
というもの。
2人がそれぞれの困難に立ち向かう姿は良かったと思います。

ただ、貴生を束縛してきた教授への対応は、それで良かったのかが
イマイチ納得できずでした。

1

何だか印象に残らない感が…

『秘密の花』のスピンオフで、既読済みですが、そちらもあまりよく覚えていません(笑)
ただ幽霊の噂のある大学の図書館の印象はあったので、とりあえず今作を読み始めましたが…

いきなり佐久間(攻)が大学院生の藤森(受)に出逢って二回目で告白します。ここいら辺からもう先を考えるワクワクドキドキ感が無くなってしまっていました。唐突感がありますが、後から二人は以前にも会った事があるのが分かるのですが、こういう展開が好きでは無いんですよね。

佐久間とシノ先生(秘密の花の攻)は状況を把握できているが何も語らない状態で話がダラダラ進んで行くので、読んでいて何度も面倒くさくなってしまって読む手が止まってしまいました(苦笑)
後から種明かし的に出す展開なのでしょうが、何故かどんどん興味が持てなくなってしまいました。

途中で他の積み本のコミックを二冊も読んでしまいましたよ〜
小説を読んでいる途中で他の漫画に手を出すなんて珍しいのですが、そう言うぐらい私にとっては初めのうちから何だか先を読みたい感が無くって(辛口ごめんなさい)
何だろう…自分でも分からないんですが進んでいかなかったんです。

ただ、後半は急展開で解決しますが、ここいら辺でようやく藤森が素直になってきて少々可愛くなるのですが、佐久間は相変わらず都合の良いやつ過ぎて共感出来ず…とにかく、趣味じゃないって言う話でもないのですが、面白いとも全く面白く無いとも印象にも残らない話でした。

最後までとりあえず読みましたが、自分でも地雷を踏んだわけでも無いのにここまで食いつきの悪いのも久々でびっくりしました。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP