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表題作ふたりの特別授業

友達を作りたい高校生 宇田川
孤立している同級生 渡部

同時収録作品君へのきもち

同時収録作品ひどくてあまい、

その他の収録作品

  • ふたりの課外授業
  • 小峰先輩のきもち
  • あまくてすっぱい
  • あとがき

あらすじ

友達って、こんな気持ちになるんだっけ…? でも、すごく好きだ。
宇田川は人に嫌われるのが怖くて、必要以上に明るく振る舞っていた。だが課題で近寄りがたい雰囲気の渡部と組むことになり、話しかけたところ「お前みたいなやつ、大ッ嫌い」と言われてしまう。ショックだったものの、やがて率直な物言いをする渡部といるのが心地良く感じ始める。彼に好かれたいと思い、素直な気持ちを伝えた宇田川。いつしか渡部は、大切な「本当の友達」となっていたが……。

(出版社より)

作品情報

作品名
ふたりの特別授業
著者
花森みと  
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829685280
2.8

(8)

(0)

萌々

(2)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
21
評価数
8
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

友達からの特別

作者さん2冊目の単行本です。
1冊目は確か雑誌で既読で今ひとつを感じて購入しませんでしたが、今回この表紙の構図に惹かれて、思い切ってみました・・・結果・・・よかった!!
ちょっとね、絵柄は宝井理人さんに雰囲気が似てる。
この本発売してからすぐに読んではいたのですが、レビューしそこねて、実は何度も読んでいたのです。
最初は、つかみでギュッと胸をつかまれたのですが、友達から恋愛感情という移行に、あれやこれやと疑問やつっこみを入れてしまい、これでいいのかな?って。。。
でも読み返すほどに素直に彼等の気持ちを受け入れられて、その関係にキュンキュンが襲ってくるうになりました。
そして、何よりも一見受けっぽい子が多分攻めと思われた子を押し倒してます!
おおー!受け攻め逆転だったか♪
犬×猫、な組み合わせも然ることながら、表題だけに関すれば、萌え萌えに近い萌えでありました。

中学校時代、友達のいなかった宇田川は高校へ入ったら友達を作りたいと、本来の自分を隠してお調子モノの姿を演じている。
授業で、二人ひと組で課題を作成することになったのだが、ペアになったのは、クラスで誰とも馴れ合わずいつもひとりでいる渡部でした。
宇田川のことを「お前なんか嫌いだ」と言い放つ渡部だけど、クラスでひとりで浮いている彼の姿は、過去の自分の姿と重なってどうしてもきになってしまう。
しかし、一緒に進めるうちに少しは打ち解けてきたような感じになるのだが、不用意な宇田川の言動が渡部を傷つけてしまう。
こうしたスレ違いを経て、彼等は友達になり、
そして「恋人の好き」を自覚して、特別な存在になる話。

この「友達ができない」って、すごく深刻だったり、身近だったりするのではないでしょうか?
宇田川の嫌われたくなくて、多数に合わせて調子よくする姿も、
もう、仲間に裏切られて一人ぼっちになるくらいなら、ひとりでいる、と周囲をはねつける渡部の姿も、
この二つ対応はとっても切ないです(涙)
特に渡部の過去は、現在の子供達のいじめ問題にも通じるのでは?
それはさておき、やっと出来た友達が、特別になるのって、なかなか突飛かもしれません。
だけど、一人の思いが強くてつられていっちゃうっていうのもありかな?て。。。
そしてゆっくり、もっと特別になればいいんだよね、って思えたのです。
だから、3年経っても彼等はなかなかにスローペースなのですw

【君への気持ち】【小峰先輩のきもち】
甘いもの好きな図書委員の下級生が、その舌を買われて調理部の部長にかわいがられているのですが、それは下級生を好きな図書委員長に行動を起こさせるために調理部長がわざとアテ馬を演じていた、、という話。
だけど、何となくこの調理部長が主人公っぽいんですよ!
下級生の意思は??と思わなくもないし、一番ふがいないのは、図書委員長!
これでいいのかな~~~?

【ひどくてあまい】【すっぱくてあまい】
好きな人に告白されて、てひどく振られた過去のある主人公は、同じ劇団員で友人が本当はすkなのだが、過去があるためにその思いは胸にしまいこんでいる。
今度演じることになった劇で、同性を好きになる役、友人は主人公で好かれる役を演じることになってしまう。
相手が男性ということを全く考えられない友人は、無自覚で主人公のきもちをえぐるのだが・・・
といった、ノンケの無自覚のひどさみたいのが切実に感じてしまう話だが、彼は主人公そのものを否定する人ではなくてよかったデス。
これからですね。

エッチはまったくありません。
だけど何となく受け攻めわかりますw
やっぱり、3本+番外と、ある程度の長さをもって綴られる話は、それなりに読ませますよね。
次はどんな世界をみせてくれるのでしょうか?

1

お前みたいなやつ大ッ嫌いなんだけど

とか言うやつが大ッ嫌いなんですけどー←大人気ない!

攻めさんが人に嫌われたくなくて必要以上に明るく振舞うタイプで、自分を偽ってまで他人と仲良くしようとする攻めさんを受けさんは嫌いなんですね。
で、「お前みたいなやつ大ッ嫌いなんだけど」というセリフにつながるんですが。
ないわー!いくらなんでも攻めさんが可哀想だと思いました。
人間多かれ少なかれ場の和を保つために自分の気持ちに嘘をついてふるまうことなんてよくあることなのにそこまで言うか、と。たしかにそこまで媚びへつらって友達を作っている攻めもどうなんだとは思いましたよ。でも受けさん小学生じゃないんだからそういう言い方はやめて欲しかったです。
無駄にトゲトゲしい受けさんがちょっとアレなキャラで好きじゃなかったなぁ。

実は受けさんは過去にいじめを受けていて、それで人を寄せ付けない人間になってしまっていたという話だったのですが、
だったらなおのこと「無駄にトゲトゲしない一人が好き」なキャラのほうが良かったです。
そこだけ評価がマイナスです。
二人が仲良くなってからはそんなに不自然に思うような展開とか嫌な展開は無かったです。

あとこの二人、見た目が逆転カップルだったので、
ずっと攻めさんのほうが受けになるんだと思って読んでいました(笑)
最後の展開で、あ、こっちが攻めなのか!と。
自分的にはちょっとだけ驚いたのでした。

1

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