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表題作the killer

バーの常連の会社員 灰原
バーテンダー 北条由哉 21歳

その他の収録作品

  • 描きおろし劇場

あらすじ

年上の男に好意を寄せられやすい由哉は、由哉が働くバーで客にせまられているところを常連客の灰原に助けられる。
いるも素っ気ない灰原は他の客とは違い、由哉に興味を示さない。
そんな灰原を由哉は好きになる。
けれど、由哉の態度が客を誘惑していると灰原に思われてしまい、由哉は誤解を解こうと告白するが…!?

(出版社より)


作品情報

作品名
the killer
著者
金井桂 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813030089
3.6

(59)

(6)

萌々

(29)

(20)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
209
評価数
59
平均
3.6 / 5
神率
10.2%

レビュー投稿数11

恋愛育成ゲームをみたいで楽しいvv

作家買い。
絵が綺麗で、じっくり読み込めるストーリー重視の作品が多い作家さんです。
今回は、1冊まるまる1カップルということで、長さ的にも読み応えあるボリューム感でよかったですvv
個人的にとっても楽しめた作品ですが、意外と読まれてないようなので、もっと沢山の人に手にしてほしいな~と思い、気合いれてレビューかいてみました!
もし迷ってる方がいれば、ぜひ参考にしていただければと思います(*`▽´*)

バーの常連の社会人(製薬会社の主任)×人に好かれやすいバーテンの男の子。
本人無自覚だけどやたらと好意を抱かれやすい男の子(受)と、
そんな彼の危なっかしさについつい口を挟んでしまい、なんだかんだと世話を焼くうちに情が湧いて惚れてしまった大人の男(攻)が、恋を自覚して、両想いになって、家族になる(籍を入れる)までの話。

展開として面白いのは、物語の序盤で双方がそれぞれに告白をしてしまう、ということですかね。
しかし、話の流れというか、そのときのノリみたいな勢いでなされた攻めからの告白を、受けの子は本気にせず、指導の一環として冗談で言われたものと解釈し、その状況から「それでも自分は攻めが好きなので、ちゃんと自分を好きになってもらうように頑張ります!」みたいな宣言をします。

この辺のやり取りは、その後の展開のためのこじつけみたいなムリも感じるのですが、あとの流れが面白かったので、深くは突っ込まないで読み進めるのが得策かと。

そんなこんなで、ノリとはいえ告白したにも関わらず、それを無視して逆に「告白し返された」攻めは、仕方なく自分に好かれようと努力する受けの子に付き合います。
で、意外にも体育会系で礼儀正しく、非常に謙虚で控えめな受けが、本当は恋愛初心者で全然恋愛慣れしてないことを知り、段々本気で可愛くなってきて、好きなように甘やかし、自分好みの彼氏に仕立てていくという…
それが、ある種の恋愛育成ゲームをしてるような感覚で、ものすごく楽しかったです!!

正直はじめは、理由もよくわからずに唐突に告白した攻めの行動とか、
その攻めの告白を曲解してノーカウントした挙句、自分から告白し返した受けの行動とかが、意味不明で、わざと面倒くさい方向にもっててるようにしか思えなかったのですが、、、

物語が進んで、攻めが受けの行動を見守りながら、彼の内面や性格を知るに連れて彼をかわいく思うのと同様に、読者である自分もこの受けの魅力に気づき、すごく健気でかわいく思えてくるのです。
そして、そんな彼に時には優しく、時には強引に接しながら、自分好みに育てていく攻めの包容力とか余裕にもキュンvvとします(*´艸`*)
大人の男の余裕というか…ガッツイてないけど、遠慮もしない攻めのエスコートがあって、受けの子はどんどん攻めに惹かれ、彼にふさわしい恋人に成長していくわけです。

攻めキャラの目線を中心に、そんな純情少年の成長過程がみれるのが何よりも楽しかった!!
そしてさらに素晴らしかったのは、ちゃんと家族になるまでを描ききってるところ!
受けの子が父親との関係にちょっとした確執を感じている…という事情もあって、攻めが「俺の籍に入る?」とさらっと言い出したのには驚きと同時にめちゃめちゃトキメいてしまった…!!
その後、ちゃんと親の了承も得て結婚(入籍)した二人が、イチゴ狩りに行って他の家族を見ながら「うちも家族じゃん」って言うシーンとかあってめちゃめちゃ萌えました…(*≧ω≦)vv
なんかすごくあったかいカップルですvv
攻めが余裕のある大人の男で、かつ基本素っ気ない質なので、あまあまというほど甘すぎず、見ていてほっこりするような適度な甘やかされ具合というか……そういう雰囲気が好きでしたvv
とても安定したバランスの良い二人なので、ぜひとも続きが読みたいものですvv

《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
★★★・・ :エロス
★★★★・ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★★・ :構成/演出

8

受けが可愛すぎる

かなりめちゃくちゃ天然な受けがとにかく可愛すぎる作品ですね。
天使力がすごいです。
そして内容もしっかりあって面白い。
何回も読み返しても飽きませんね。
おじさんキラーの受けですがこの天然さと可愛さでおじさんの心を射止めているのだなあ、、なんて思いました(笑)
個人的にはすごく読みやすいです。絵柄もすごく可愛くて綺麗です。
ほかの方が書かれているようにわたしももっとたくさんの方に読んでいただきたい作品だと思っています。

3

彼は殺し屋♪

キラーとは何とも的を射たタイトルです。
天然の笑顔に心臓を撃ち抜かれて死んじゃいます!

それにしてもお互いもどかしいですね。
好きと言っているのに信じてもらえない灰原。
好きと言われても信じられない由哉。
人間不信だから信じられないのではなく
恐ろしく謙虚なだけなんで苛めたくなる。

ハタチと30歳。10歳の年の差というのもいいですね。
由哉の思い込みの激しさ、謙虚さの原因も解決するでしょう。
最後の灰原の行動には感服です。迷いがない所がGOOD!

1

天然受けに振り回される

歳の差カップルと言ってもお互い社会人。
ですが主人公の由哉が童顔でどうみても子供に見えます。
性格も天然・健気・わんこで子供っぽい。対する灰原はハイスペック。
こんないい男、なかなかお目にかかれないなぁ…。
灰原が自分のことを「おっさん」とか「年寄り」って言うけど全然そうは見えないんですが…。

職場の常連客として来る灰原を気にかけていた由哉。嫌われてないと思ってたのに冷たい言葉をかけられて、そっけない態度を取られて苦しみますが、何てことはなく灰原はただのツンデレでお互い好意を持っていた…という出だし。
こう書くとなんかサラリとしているけど、実際読むと1話目から引き込まれてとても良かったです。
大概歳の差のあるカップルだと、攻めが受けを大事にする描写が多いものが多数ですが、これは最初から灰原が結構意地悪でなんていうか…萌えました。

灰原が由哉を好きなのは見てると分かるんだけど、由哉は「勘違いしないから」という態度で臨んでいます。
もう恋人でしょう、って思うのに恋人でないままお話は進んでいきます。
お互い好きなのがばればれのすれ違いカップル。なかなか面白かったです。

あと、個人的に灰原の口調がとても心地よくて好きでした。
大人が年下を労わる器量のある喋り方ですね。こういうのに大変弱いです。
…といいつつ書き下ろし漫画でちょっと壊れてましたが 笑

1

百戦錬磨風大人? vs 不器用な子供

ああああ、可愛かった!
もう、おっさんが可愛すぎて。

おっさんとおっさんキラーの話ですが、おっさんどこ!?っていうくらい灰原がイケメンです。
このひと、お金持ってる、モテる、何でもスマートにこなす、って感じのスパダリ感満載なキャラなのですが、この「いつでも余裕のある完璧な俺様」をめっためったに崩していくおっさんキラーとの攻防がすごい。

「好きだ」と言っても信じてもらえず、
「好きです」と言ってもらえたのに両思いになれず、
いつもなら遊べるくらいの余裕があるはずの恋愛フィールドで、好きな相手の壁を壊せずにわたわたして、どんどん子供っぽくなる灰原が愛おしすぎます。
冒頭の、しつこいおっさん客から由哉をさらっと救ったときのクールな灰原が、ページをめくるごとに聞き分けのない駄々っ子になっていくのがたまりません。

由哉は由哉で、人懐っこい性格も、その反面内側までは入り込ませない壁も、ひとの言うことを信じられないところも、ちょっと複雑な事情があったものの、灰原の影響で誤解も解けた上に、その後の行動も意外!というか、ああ、この子は信じたらそこまで突っ走れる子だったんだ!という喜びの展開で楽しかったです。

欲を言えば、父親との対決をさらっとやってのける灰原も見たかったけど、描き下ろしの2人で笑いつつ、ほのぼのできたので、それで我慢します。

久々に最初から最後までしあわせに読める作品に出会えました。
灰原、可愛い。
何はなくとも、灰原、可愛い。
溺愛系攻め好きにはたまらない作品でした。
極めて神寄りの萌2です。

1

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