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表題作きみと暮らせたら

森崎真帆 美大生
篠田一哉 大学生

あらすじ

実家を出て、男ばかりのシェアハウスに入居することになった大学生の一哉(かずや)。ところが隣室になったのは、十年前に別れたきりの幼なじみの真帆(まほ)だった──!? 花より可憐な美少女は、眼光鋭い強面な男前に大変身!! 昔は「大きくなった ら一緒に住もうね」と懐いてきたのに、なぜか一哉に無愛想で素っ気ない。そのくせ一哉から目を離さず世話を焼いては、他の住人とは特別扱いしてくれて…!?
 
(出版社より)

作品情報

作品名
きみと暮らせたら
著者
杉原理生 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199006852
3

(53)

(5)

萌々

(13)

(23)

中立

(6)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
11
得点
152
評価数
53
平均
3 / 5
神率
9.4%

レビュー投稿数11

このパターンは

ほんとに、どうしようもないくらい好き。
特に杉原さんが書くと、なんか、抗えない感じで好き。

お話は、とっても王道な「幼なじみ再会もの」
一応、子どもの頃は美少女と見まごうようなかわいかった子が、自分よりずっと体格のいい無口なイケメンになっていて、戸惑いながらもシェアハウスでの同居生活をするうちに…。

この、片方は、最初から恋愛感情でいたのに、もう一方はそんなことはまるで考えず、まず、自分の気持ちに恋愛があるのかどうかから考え始める系の、ジリジリと進むパターンがとにかく好き。
この作品にも、それは遺憾なく発揮されていて、真帆の思いはなかなか一哉まで届きません。
それでも作者様が後書きにも書いているように、くっつくまでに時間がかかる分、イチャラブ成分が最後にちょっぴりになってしまうのを、少しでも糖分の増量を図って、抱っこで充電シーンが割合早い段階から登場。
これが、なかなかかわいくってイイの。

多分、私と杉原さんの文体はすごく相性がよくて、その中でも杉原さんのこのパターンのお話が萌ツボにドンピシャで、この作品も作者が杉原さんじゃなかったら【萌×2】

4

なんかツボにはまった

自分でも何でか分からないのですが、なんかツボにはまりました。
あらすじだけなら、「萌」ぐらいなのですが、「萌萌」です。
文体が合ったのかもしれません。

大学生の一哉は、ひょんなことから、シェアハウスに住むことになります。
そこで、子どものころの幼馴染、真帆と再会します。
子供のころの真帆は、女の子みたいに可愛く、
今は、高身長のカッコいい男に成長してしまっています。

一哉はも最初は、子どもの頃との見た目の違いがありすぎて、
子供のころ好きだった真帆ということが分からず、
変わり方に驚きを隠せないのですが、
一緒に過ごす内に、内面は変わらないことに気づきます。

対して、真帆は、無口で、全く何を考えているのか分からないような
性格なのですが、
だからころ、読み手としては、真帆がかわいく見えてきます。
昔はかわいかったから、一哉は自分を大切にしてくれたけど、
もうかわいくなくなってしまったから、一哉は自分を嫌がるんじゃないか?
でも、好意を寄せることは止められない!という様子が、
いじらしいです。

登場人物にも、色々癖のある人が出てきますが、
安心して読める1冊です。

3

無口な大型犬とご主人さま。

杉原作品大好きです!
高久さんの絵がまたとってもよく合う!

話としては幼馴染みものです。
久々に再開した幼馴染みが昔は美少女のようだったのに、背の高い無口なイケメンになっててとまどう話です。
そう、無口すぎて視線と雰囲気で察してあげないといけない(笑)でも目は口ほどに物を言うってことですよね!
プラス、甲斐甲斐しくご飯を作ってくれたり、一人だけシフォンケーキ多めに切ってくれたりと露骨な態度を真面目にとってきたり、他人の目が気にならないくらい心配されたりしちゃうと、ご主人さまとしてはよしよしとしてあげたくなります!
そう、作中にも出てきてましたけど、かわいいと思ったら負けです(笑)
負けました〜きゅんってきました〜!!

確かに、ちょっとまわりの人たちがごちゃごちゃしている感じはあったけど、でもこの2人だけだと話が進まないと思うからありっちゃありです。

1

幼馴染再会モノ

設定は、ベタというならばこの上なくベタ。
しかしベタだけどやっぱ面白いよな、と感じさせてしまうのはさすが杉原先生だなと思いました。

本作の攻めは、攻めの従兄弟が「ほんとムカつく」「かわいくない」と言うだけあって、確かに可愛げがないし変わってるし無愛想で神経質で、よくわからないキャラクター。
……なのに、読み進めるにつれてどんどん可愛く思えてくる。
よくわかんない攻めだけど、でも受けのことが好きなんだなぁというのはよくわかる。
可愛げがないけど、なんか可愛い。
無愛想で神経質だけど、孤高とか硬派とかいうカテゴリーには入らない。
そんなよくわからない攻めを、受けが四苦八苦するのがとても読んでいて楽しかったです。

攻めと受けに関しては、そんなこんなで読んでいてとても楽しかったのですが、その他の周辺の人物に関しては正直、そこまで筆を割かなくても……という気がしてしまった。
周辺人物のことを掘り下げるより、攻めと受けの二人に集中してほしかったかな。そこがちょっと残念です。

1

不器用なツンデレ君は一途です

これと言って大きな変化や盛り上がりがある訳ではない作品ですが全体的に優しい時間が
流れているように感じる作品で、ラストはほんわかしてる感じがしました。

小さい頃に出会った二人、攻め様は無口で引っ込み思案で人見知りが激しい子供で
受け様は攻め様の母親に頼まれ、面倒を見る事になりますが、女の子よりも可愛くて
一緒にいるとホッとできる存在の攻め様といつしか一緒にいる事が大好きになる。
受け様の引っ越しである日突然疎遠になった二人が運命的な再会をすることになる。

攻め様は一目で受け様だと分かるが、受け様は攻め様の外見の変わり様に全然気が付かず
勝手に家を覗いた不審者だと思われたと勘違いして逃げ出す。
でも、一人暮らしを始める為に立ち寄った不動産屋で攻め様の従兄弟に出会い
友人と暮らしている家に格安でシェアする事になり、攻め様と同居する展開になる。
受け様が気が付かなかったからなのか、攻め様からのリアクションの無さに、
受け様は自分が攻め様を解らなかったから怒っていると思い込んで、
無口で機嫌の悪そうな攻め様に一生懸命コンタクトを取るが反応が芳しくない。
数年ぶりで再会した幼なじみの変わりように戸惑う受け様なのです。

でも本当は中身は全然変わっていなくて、照れ屋のツンデレさんなのですよ。
幼い頃に一緒に暮らそうと約束した二人の思いの温度差が始めはあるのですが、
次第に受け様の気持ちが近づいていく、まぁ初めから大好きな幼なじみ同士ですから
攻め様の違和感のある様子も、攻め様の受け様に対する気持ちが分かれば納得する内容。
無口で不愛想なイケメンだけど、受け様に対する変わらない思いと、愛情の深さ、
そして意外に乙女的思考で受け様に尽くしてる姿がツンデレ萌えなのです。
攻め様の受け様が好きでたまらないって思いが読んでると凄く伝わる作品です。

5

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