逃避行 ~穢された愛の軌跡~

逃避行 ~穢された愛の軌跡~
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
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  • 中立1
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レビュー数
2
得点
11
評価数
4件
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
白泉社
シリーズ
花丸文庫(小説・白泉社)
発売日
価格
¥581(税抜)  ¥627(税込)
ISBN
9784592876922

あらすじ

記憶を失ったリョウは、殺人犯として捕まりそうになったところを探偵のジョーに助けられた。真犯人を探して失われた記憶を取り戻そうと逃走するが、不安のあまりジョーと体を重ねてしまって…!?

(出版社より)

表題作逃避行 ~穢された愛の軌跡~

葛谷丈 探偵
リョウ? 殺人現場にいた記憶喪失の青年

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レビュー投稿数2

2時間サスペンス調のお話

殺人事件に巻き込まれた記憶喪失の美少年が、突然現れた探偵を名乗る魅力的な男に窮地を救われ、幾つかの手がかりを元に謎を追うべく逃避行する…という
愁堂先生らしい設定、2時間サスペンス調BLです。

探偵と名乗る謎の男 • ジョー × 記憶喪失・リョウ。

記憶喪失になったことも、実際に見たことがあるわけではないんですけど…
気がつくと目の前には血に染まった死体と、べっとり血のついた自分!
手には凶器と思われるナイフ!
自分の知らない男の顔…俺が殺したのか?
いや…それより自分こそ誰なんだ!
という感じで、最初、リョウが記憶をなくして動揺する様は、実際にそうなのかと思う位伝わってきます。

そこに、「お前は犯人じゃない」とジョーが颯爽と現れて、何か裏がありそうなジョーと2人、手がかりを元に事件の謎へ踏み込んでいく…
危険をかえして2人はどんな恋の落ち方をしていくのかワクワクさせられる導入部分だったので、このお話期待できそうだなあ〜と思いました。
でも、読み進めていくと、危機感がどんどん失われていってしまい、とても残念なものに。

リョウの性格が記憶前のリョウ続きと、記憶喪失のリョウ、そして記憶が戻ってからのリョウで、余りにも違い過ぎて結びつきにくかったんです。
過去に悲痛な部分を抱えていて、もともとは素直ないい子だとしても、記憶が戻ってもいい子っぽくいられると違和感が!
記憶喪失が自分を見つめ直させるきっかけになるものなんだろうか⁉︎
と、変な所にこだわってしまいました。

2人の関係も、大切な部分が抜けていて、結果だけはハッピーエンドみたいな印象を受けてしまいます。
ジョーが何かを思い出させようとワザとからかってくる度に、記憶前の悪質なリョウの姿が見え隠れ。
リョウも自分は凄い嫌な奴だったのかも⁉︎…と思い悩み、不安になり…
それがいつの間にか性嗜好の悩みになっていき、見え隠れしてくる自分の性質にかき乱され、ジョーに縋って関係を持ってしまうんです。

実際に、記憶を失う前のリョウが、犯罪すれすれの事をしてきた人物だったことがのちに発覚するんですけど…それと同時にジョーもその事を知っていたことが発覚。
ジョーは、記憶前のリョウの魅力的な部分に惹かれたからって告白するんですけど…説得力がないというか、ぬるい感情過ぎて伝わってきませんでした。

リョウの記憶をなくして性嗜好に思い悩む所にも、えっ⁉︎そこなの⁉︎
みたいな感じで…ツッコミたくなります(笑)
今の状況下で、この2人の展開は早すぎるのでは…と思う位、2人の気持ちの移行の仕方が、どうして好きになったか伝わりにくかったんです。

リョウが事件に巻き込まれる原因についても、読んでいると大体予想もついてくるので安心して読めるものの、ちょっと無理矢理な部分もあったりで、評価としてはまあまあといった感じでした。

ネタバレになってしまいますけど、遺産相続絡みにしても、展開は結構急なので、後半にいくほどバタバタと解決していきます。
ただ、私は家族もので涙することが多いので、再会シーンは思わず泣いてました!

あと、最初に殺されてしまう探偵の城田さんが、自分が殺されてまでリョウを気にかけ、依頼人の家族に合わせたかった理由があったら良かったな〜と。
もしもの時は…とジョーに託すくらい危機感を感じながらも、踏み込んできた、その背景が描かれていたら、多分お話の読み方も違ったのかもと思いました。

愁堂先生らしい読みやすい設定なの、軽くサクサクっと読むには面白いとは思います。

0

記憶喪失で性格は変わるか?

記憶喪失もので殺人事件を絡めたサスペンス仕様の作品です。
テーマは2時間ものサスペンスドラマでしょうか、目覚めた時、目の前に血を流して
死んでいる遺体、そして返り血を浴びたような衣服に血濡れた手とナイフ。
自分で殺人を起こしたという記憶も無く、更に自分が何者かもわからない事態にパニック、
慌てて逃げる先に見知らぬ人物が助けてくれる。
何が何だか解らない事態に、自分を助けてくれる人物に対する疑念も湧き上がり、
しかし、自称探偵と名乗るその攻め様に頼る術しかない受け様は、自分が持っていた
ロッカーのキーと、そこで見つけた3千万入りのバック、そこに入っていたメモの
地名と名前を手掛かりに、攻め様と二人で逃避行の旅に出る。

まさにサスペンス展開で、記憶が無い受け様と探偵が真実を探す旅に出るのか?なんて
お話ですが、攻め様は実は受け様に言っていない事実があるのです。
それを知った受け様が攻め様の元を飛び出し、命の危機に遭遇する。
そして攻め様が助けに来て、ショック状態から記憶がよみがえり全てを思い出す。
そしてハッピーエンドになるようなストーリーです。

二人で続き逃避行を続ける中で、受け様はあまりの心細さから攻め様を誘うように関係を
結び、その行為に対する嫌悪もためらいも無かった自身に色々思いを巡らす。
何一つ確かなものが無い中で、二人でいる事で、受け様は攻め様に密かに恋心を持つが、
記憶が戻った時に、素直になれない状況に、それは自身の今までの過去が犯罪に近い、
もしくは犯罪だと思える行為をしていた事実があり、引け目を感じてしまう。
でも、攻め様に全てを承知で、受け入れられ、意地っ張りな受け様が素直になる。
そんなラブストーリーでもあります。

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