情熱の在処

亡き妻が引き合わせた奇跡かも

ちょっとうるうるしちゃうお話で、目的や情熱を持って生きることの難しさや
些細な出来事がその後の運命を大きく変える事があるような感動系のストーリー。
歳の差カップルなのですが、ラストで見せるオヤジの甘える姿と受け様がオヤジを
姫抱きしちゃって動揺してるオヤジが妙に可愛かったです。

内容は亡き妻との約束を10年かけて果たし、劇団『市ヶ谷シャーク団』主催にして
人気演出家となった攻め様ですが、妻との約束を果たした後にやりきった感と共に
燃え尽き症候群みたいになりかけた時に、妻の墓地で風に飛ばされた公演チケットを
拾い、演劇を見てくれた松葉杖をついた少年のお客様アンケートに書かれた
震える手で書かれたありがとうの一言に、1年は頑張れると思う攻め様。

そして、劇団のオーディションに現れた素人の青年、何故か気になる存在で、
更にこれからの一生を攻め様に捧げるなんてセリフを言って、攻め様を苦笑させる。
しかし、当然素人で受かるはずもなく、しかし攻め様の付き人として住み込みで
働くことになるが、攻め様はスランプで作品を書けない。
受け様の慰め的な言葉に八つ当たり気味に受け様を押し倒し犯してしまう攻め様。
それでも、受け様はなされるがままで、攻め様はその理由を後に知り、
生きる希望を再び手に入れるきっかけになっていく。
個人的にはかなり心惹かれるストーリーで、とても楽しめました。