お前だけに、その名を口にすることを許そう――

青龍の涙 ~神は生贄を恋う~

青龍の涙 ~神は生贄を恋う~
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×212
  • 萌6
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
88
評価数
25件
平均
3.6 / 5
神率
16%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
白泉社
シリーズ
花丸文庫black(小説・白泉社)
発売日
価格
¥657(税抜)  ¥710(税込)
ISBN
9784592850991

あらすじ

十八歳で養子にもらわれることになった孤児の彰。しかし実態は、ある村が竜神に捧げるために要した生贄だった。抗う術もなく竜神に嬲られる彰だったが、彼の心の傷を知り…。和風幻想エロス。

(出版社より)

表題作青龍の涙 ~神は生贄を恋う~

村人に400年間閉じ込められている 竜神(緑青)
身寄りの無い養護施設で暮らす 彰 18才

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数7

竜神は人間らしく、人間はまるで神仏の化身

賛否両論あるようですが、私は好きでしたね。
前半で、竜神はそれはそれは酷いことを彰にしました。よりによってあんなにいい子を脅したあげく、メチャクチャに陵辱したのは、許せないことです。
でもこの400年竜神が、とても寂しかったのであろうことは想像できます。信じていた人たちに裏切られながら、それでも村を潰すことはしなかった竜神は、やっぱり優しい人だと思うけどなぁ。そして、とても人間らしい。彰を陵辱はして出血させる事はあったけど、暴力は振るわなかったし、牢屋に入れたり手枷なんかを嵌めたりすることもなかったわけで。
人の温かさを思い出し、彰にさよならを告げるシーンは涙出ました。
10年を経て彰が竜神の元へ戻ったわけですが、なんとか不老不死になる方法はないものか。だって貴重な10年間を離れ離れに過ごしてしまったんだし。

不思議なことにこの物語では竜神より、人間である彰の方が神様っぽかったですね。まさに、紀元前なら星座になるレベル。

0

受けが神様のよう


どんなに酷いことをされても攻めの事を考えるのが素晴らしい。
心が荒んでる自分にはちょっぴり痛いです。

この話はちょっとグロ系でもありますね。
蛇が何匹も腹の中に入ってきて目で見てわかるほどに……内側から内臓も突き上げるんです。
グロ系よりは、ホラーか……軽く怖い。でも嫌いじゃない。

最初は怖いと思っていた蛇にもだんだんと優しくなっていく彰に脱帽。

よく今まで変なおじさんに暗がり連れ込まれたりしなかったねと思いました。

彰が竜神様に名前をつけるシーンは何だか恥ずかしい。

最後まで読んだ感想はおめでたいな話だなと。
特に彰が、前半の性行為で蛇責めにあったあと、竜神様に責められて流血までしているのに……ここまで優しくなれちゃうのかと。
君は神か、仏かという優しさ。
一度くらい、憤慨してたら見方も変わりました。

きっと、私の心が荒んでるんだね。

0

人間に忘れられた神様

月東湊さんの書かれる、健気な受けが好きです。健気な受けに影響されて傲慢な攻めが変わっていくのも好きです。このお話は、好みど真ん中で何度か読み返してます。

施設にいた彰は、18歳で養子にもらわれます。不思議に思いながら喜んだのも束の間、目が覚めるとそこは広い湖の浅瀬だったのです。竜神の生贄になったと知る彰の、絶望するような日々が、その時から始まります。
そして、なぜか人間を憎む竜神。
絶望の中でも、健気に生きる彰に胸を打たれます。
一生懸命な彰の態度に、だんだん心を許していく竜神。
心を分かち合えたと思った時に訪れる別れ。それが竜神の愛情だと分かっても、切なくて涙が出ます。
竜神を諦めずに努力する彰にもキュンキュンします。

寿命が違う二人には、いつか本当の別れがくるだろうけど、それまではたくさんの幸せを分かち合ってほしいです。
最後の、彰と血の繋がらない最愛の弟の話でもウルッときます。会えなくても心が繋がってる二人に心が温かくなります。

4

ちょっと期待しすぎちゃいましたかね・・・

ここ最近で一番読みたかった作品です。大好きな陸裕先生の挿絵ですし。
人外、嫁と好物ワードが・・・
正直ですね、樋口美沙緒先生の『狗神の花嫁』が被りました。
蛇さんたちに思いっきりご無体な目に会う受様ですが、攻様の竜神にも拷問まがいの恥辱を受けます。
こちらの作品のメインは蛇エロスか!?と思うのですが、なんかさらっとしていて・・・
さらっと流されないと相当酷い目に受様が遭わされているので不快な作品になって
しまうかも知れませんが、来るものがないんですよね・・・
人間をもとは愛していた神様が人間に裏切られて荒んでしまって、その孤独や哀しみ
怒り等の感情から受様が救ってあげることになり、行き成りベタ甘な攻様になってしまう
という設定がもう『狗神の花嫁』なんですよ。
個人的に樋口先生の方がエロスの書き方とかも好みなのでね・・・
あと、こちらの作品は人間と竜神の時間軸が開いたままなのがつらい。
受様は歳をとって亡くなったあとも竜神は行き続けるわけで・・・
ほんの短い時間しか一緒にいられない。遺される方は辛いですよね。
やっぱり、同じ時を生きられる設定の方が好みです。
続き
陸裕先生のイラストはとっても美しかったです!

2

本来なら地雷なはずが!?

やっぱりですねーチャレンジャーでいて良かったと思いますよ(シミジミ、、、)
生贄・嫁・健気受け、これだけ要素が揃っていると大方地雷暴発パターンを予想するのですが、どこかで自分のアンテナが働いたのね(汗)
ただの生贄・嫁・健気じゃなかったんです!
どうやって心を通い合わせるか、その経緯。そしてラストでのドンデン。
こうした人外もので問題になる寿命の問題。
いろいろな問題に真摯に向き合って、主人公たちが自分の人生を選択する。
ただのほだされ、ただの陵辱強姦、そうしたありきたりの流れにならない展開が、苦手を凌駕させてくれたのです。
今まで花嫁&アラブが題名の作品ばかりで敬遠していた作家さんでしたが、いつもと雰囲気が違ったので、チョイスして正解でした♪

父親を早くに亡くし、母親が変死し、身寄りがないために施設で育った主人公・彰がある家に急に引き取られることが発端です。
それは実は龍神への生贄だったのです。
たくさんの蛇に、そして龍神に陵辱され、心が壊れそうなギリギリで己を叱咤して何とか理性を保とうとする彰に、なお龍神は容赦ない仕置をするのですが、子蛇を助けたのをきっか続きけに、元いた世界と今いる世界は出られないだけで変わらないのだと、平常を取り戻そうと努力する彰。
しかし、それは今までの生贄と違う態度であり彼に興味を持ち始めた龍神は少しづつ、心を開くように。
そして、龍神の悲しみと怒りを知った彰は、自分の心に閉じ込めた過去も話し、こうして結びつきの深い間柄となっていくのですが・・・

この彰がポジティブでした。そこがただの健気受けなだけでなく、男子らしい強さを感じます。
しかしそうなるまで散々ひどい目に合います。
蛇に、龍神にいためつけられるのですから、そういう場面が苦手な人には苦しいシーンかもしれません。
だけど、それがあるからその後の変化や優しくなる変化が目に見えて、そしてよかったね、と読んでいる読者も嬉しくなるのです。
そこに無理くり感はありませんでした。
好きになった龍神に、彼を裏切った同じ人間として何とかして彼の苦しみと悲しみと怒りをしてあげたいという部分は健気かもしれませんが、それは彼が施設で育った時に与えられた愛でしたから。

そして、どんでん部分・・・よかったですねー♪
互いが互いを思いやった結果でした。
生贄に出された時が18歳。その後という10年後があることで、子供じゃない大人の選択と考える余地と揺るぎない気持ちというのを示す年月があるのもよかったと思えた一因です。
陸谷千景子さんのイラストも好きでして、それの相乗効果も十分にありました。
自分と同じように地雷に想われる方、一度挑戦されてみては?陵辱とヘビがクリアできれば多分・・・?

2

いいじゃん!!

好きな設定なので、期待したい反面、
花丸文庫BLACKということで、あまりストーリーを期待しない
ほうがいいのかな?と葛藤しながら、読みましたが、
十分感情移入しながら読むことができました。
おもしろかった!

神と生贄のお話なのですが、この神が龍なので、
その眷属?は蛇。
生贄である彰は、蛇にまで蹂躙される様子があるので、
蛇が苦手な方には辛いかもしれません。
私自身、あまり好きではないので、その様子を想像するのは、
なんとも恐ろしかったです。

でも、物語には、蛇を使ったことにも意味があるように思います。
蛇は姿形から、忌み嫌われる存在。
だからこそ、彰の蛇に対しての対応から、
彰の本性というか性格も垣間見れます。

ネタバレしたくないので、うまく表現できませんが、
ラストが好きです。つい、ウルっとしてしまいました!

2

ヘビが嫌ぁ~~~~

これは・・・ある意味たまんない程恐怖でした、何度読むのを挫折しかけたか・・・
個人的にヘビさんは、ほんとダメなんですよね。
まぁ、来年は巳年、ヘビさんの年なのでこれも試練なのかっ!なんて読みました(笑)

読み進めるうちに結構ハマって読み進める事が出来たのですが、やっぱりヘビに
嬲られる受け様はかなり痛くて、不気味以外の何ものでもありません。
受け様が鳥肌が立つと言っている意味が痛い程伝わってくるんです。

内容は、身寄りが無くて施設で育った受け様に養子の話が舞い込み、受け様はそれを
即承知してしまう、7歳で父を亡くし、母親に育てられたが、母親は2重の生活をした
挙句に、もう一つの家族を殺し自殺して受け様を独りぼっちにしたような設定。
でも、受け様は引き取られた施設で職員に可愛がられ、素直に健気に育つ。
そんな受け様に急な養子の話がきて、経営難の施設の為にも養子を受け入れる。
しかし、自分を養子に望んでくれた相手に会える事を緊張しながら楽しみにしていた
受け様は、竜神への人身御供と言う形で生贄にされるのです。

竜神は村人が男の生贄をよこした事に腹を立て続き、竜神の手足のような沢山のヘビを使い
受け様を凌辱し始める、これがかなりキツかったんです。
ヘビに嬲られ、竜神に犯され、受け様はズタボロ状態なのですが、一匹の白い子蛇との
出会いで、結界内に閉じ込められた受け様は、まだ、感謝出来る気持ちを持てる事に
気が付き、どん底のような日々を前向きに生きるようになるのです。

そして、傲慢でキチクな攻め様が、村人に裏切られ続け、閉じ込められている事を
知った受け様は、攻め様の自分への仕打ちは仕方ないことだと、竜神が可哀想だと
受け様が出来る事を攻め様相手に尽くそうとするのです。
そんな受け様の態度が攻め様の気持ちを軟化させ、二人の距離は縮まり一気に甘いムード。

そして、ラストに向けて、閉じ込められている攻め様を助けようと受け様は村人と
トラブルになり、命を落とすのではないかと思われる暴行を受けていた時に奇跡が起きる。
結界の外だから、攻め様は受け様を助ける事が出来なかったのですが、その奇跡は
受け様の母親に対するこだわりを癒してくれる内容でもありました。
そして二人は心を通わせハッピーエンドでラブラブかと思えばもう一つヤマがある。
竜神様も意外に思い込みが激しくて意地っ張りだったのかと思える感じです。
人間と神とのラブは、ファンタジーでも生きる時間が違う設定があるので、
この作品は人間である受け様が天寿を全うしたら攻め様が可哀想だとちょっと感じるけど
ハッピーエンドには違いがなく、その後の二人、受け様のにも何か神かかった奇跡が
起きて恒久の時を生きていければいいななんて思いながら読み終えた作品です。

4

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