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表題作熱砂の花嫁は囚われて

エーヴィル 留学生でアゥラールの王子
菊池弥勒 普通の大学生

あらすじ

大学生の弥勒は教室で偶然隣り合った留学生、エーヴィルと親しくなる。
褐色の肌、精悍な体躯、そして何より印象的な青い右目と金色の左目…そんなエーヴィルに魅了され、誘われるまま夏休み、一緒に彼の母国アゥラールへとやってきた弥勒。
驚いたことにエーヴィルは正真正銘の王子さまだった。
どんな時も自由に振る舞うエーヴィルだが、弟のアファルートだけは彼を異眼、悪魔の子と呼び、弥勒に対しても憎悪をむき出しにして…。
砂漠に咲く蜜恋♪

(出版社より)

作品情報

作品名
熱砂の花嫁は囚われて
著者
氷高園子 
イラスト
兼守美行 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
発売日
ISBN
9784781608938
2

(2)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
2
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

微妙にぬるい。

アラブもので、シンデレラストーリーなんだろうか?何故疑問符が付くかと言うと
王道的なんですが、何に萌えを探していいのかちょっと迷うのです。
日本に留学に来ている攻め様と大学で知り合い仲良くなるのはアリがち設定で、
攻め様が女の子と一緒にいる姿を見てモヤモヤしちゃうから嫉妬で、いつの間にか
好きになっている、攻め様も日本へ大和撫子を探しに来て、受け様を見つける。

そして攻め様の日本でのマンションワンフロアぶち抜きセレブ部屋で、メイドの前でも
エロ突入は、よくありがちなアラブ感覚。
そして攻め様の里帰りに付き合って攻め様の故郷で王子だと知る。
でも、別にだからと言って何かが変わる訳でもなくて、帯に駆け落ちしてでも云々なんて
明記してあるけれどそれ程の激情も感じない。

そして、攻め様の瞳はオッドアイなのですが、それが攻め様の国では異眼と言われ
嫌われると言うか災い的な事があるが、それを言っているのが母親違いの弟。
弟と仲の悪い攻め様なのですが、その弟が攻め様のものを全て奪ってやると言いながら
受け様を犯し、自分の従者二人にも輪姦させる痛い展開。
しかし、その悪役の弟も悪役になりきれていないせいで全体的にぼやけてる気がする。
攻め様が国の王様になる事が決まっていて、忌み嫌われる目を持つ攻め様なのに、
自分が弟だと言う事で何やら攻め様に子供のような敵愾心を持ってる子供みたいで、
その後に攻め様が受け様を助けに来るけれど、受け様も大丈夫だからで終わるって・・・
う~ん、全体的に半端なぬるさを感じてしまい、何がメインなのか分からない。

同性同士の恋愛で宗教的な問題や攻め様の立場的なもの、弟の存在やその後、
何一つとっても納得出来る完結なものが見えてこなかったような気がしました。
恋人が強姦されても、愛してるで抱き合って終わりなんてアラブ的にはどうなのよ~
なんて思ってしまった1冊です。
でもアラブものでよくある傲慢で鬼畜で監禁的なものが苦手な人にはほど良いのか?
などと思いながらも個人的には萌え度減なお話でした。

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