お願い、お嫁さんになって。

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作溺愛貴公子とうそつき花嫁

リアム,子供の頃に結婚の約束,イギリス在住
藤倉陽,訳あって子供の頃は女の子の恰好をしていた。

その他の収録作品

  • イブの蜜月
  • あとがき

あらすじ

花嫁には、永遠になれないのに……。
大学生の陽は、兄のように慕うリアムから頼まれて、縁談を壊すための恋人役をすることになる。だが、問題がひとつ。幼い頃に離れて以来、交流はネットのみで彼は陽を「女の子」だと思っているのだ。再会したリアムに好きだと甘く囁かれ、揺れる陽の気持ち。期間限定の恋人だけど、リアムが笑ってくれるなら陽は幸せだった。そんな時間は突然のキスで終わりを告げた。リアムが好きなのは「俺」じゃない。嘘を重ねたくない陽は、彼から離れる決心をして――。
英国貴族×純真学生の、いじっぱりロマンス♡

(出版社より)

作品情報

作品名
溺愛貴公子とうそつき花嫁
著者
真船るのあ 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
溺愛貴公子とうそつき花嫁
発売日
ISBN
9784773086423
3.1

(9)

(0)

萌々

(3)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
27
評価数
9
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

王道BL

擬装婚約者、人揉めあってハピエン、王道もの。

リアム・ L・アルダートン /リアム:ロンドン在住 
離別した母は日本人、父英国人。
リアム12才、陽5才、日本で結婚を口約束。
ずっとその日を待っていた策士
26才、父が勧める見合いを断りたい

藤倉 陽:男子。病弱の為、女装で幼少時養育、
リアムに事実を告げられない。
18才、リアムの依頼で、婚約者偽装のため渡英。

0

なんで別レーベルでコレ!?

と思ってしまいました。コバルト文庫の花嫁シリーズとどう違うのかと。

たとえばネットで書影だけ見てて実際に手に取らなきゃ(文庫と新書で版型からして違うから実物を見ればすぐわかりますが)コバルトのシリーズだと言われても疑問に思いませんよ。イラストも同じ緒田さんだし、タイトルもシリーズの1作だとしてもまったく違和感ない。

基本設定は、事情があって幼いころ女の子として育てられた陽が、その時に出逢ったリアムに女の子だと思われたまま『大きくなったらお嫁さんになって』と言われますが、リアムはそのままイギリスに帰国してしまい、2人は離れ離れになるんです。

その後も遠く離れてはいても細々とネット(メールやスカイプ)での付き合いは続き、リアムに縁談を断るために恋人役をして欲しいと頼まれた陽がイギリスへ行くことになります。もちろん女の子として。

ストーリー展開は『王道』そのものでたいして試練もないし、多少はあってもすべて想定内に過ぎません。

リアムに求愛された陽が騙していることに良心の呵責を感じて(まあそれ以前に『男』なんだから受け入れられないと)、身を引こうと帰国してしまいます。

その後いろいろあって、本当のことを打ち明けてもリアムからの返事はない。そして・・・

↑レビュータイトルの通り、ホントに『なんでこれ別レーベルでわざわざ!?』と思っちゃうくらい読んでてコバルト文庫の花嫁シリーズとの違いがわかりませんでした。
ちょっと切ないすれ違いをスパイスにした、でも結局はあまあまラブラブなお話。

ただ、ラストのラストでわかったリアムが実は・・・のくだりがコバルトとの差異と言えばそうですね。
そこまではまさしくお約束そのままの『貴公子×健気』なんですが、意外にも完璧な紳士で優しいリアムが延々と策略をめぐらしていた腹黒貴公子だったとか。

正直『新書でコレか・・・?』と思わなくはないんですが(お値段的にも)、それでも結構よかったです。

なんだかんだ言って、真船さんの王道花嫁ものは安心して読めてそれなりに楽しめるんですよね。

4

知らないうちに絡めとられてる

子供の頃に近所に住んでいた貴族子息の攻め様と幼い時には女の子として育っていた
受け様との14年ぶりの再会から恋になるお話を甘く描いています。

内容的には、攻め様は貴族の父と日本人の母親を持つハーフで、攻め様が子供の頃に
両親が離婚をし、攻め様は母親と日本に住む事になった屋敷で、ある日日本人形のような
受け様が庭に入って来たことから始まる二人の関係。
7歳の年の差があるのですが、攻め様は受け様をとても可愛がっていて、攻め様が
イギリスへ帰る事になってしまった時に、二人は結婚の約束をする。
時に、攻め様12歳、受け様5歳の出来事。
でも受け様は小学校入学まで女の子の恰好で育てられ、攻め様がイギリスに行ってからも
遠距離ながら付き合いのあった二人だけど、受け様は自分が男だと言う事が言い出せず、
攻め様の前では女の子のフリをし続けていたんです。

そして、攻め様の家で攻め様の結婚の話が持ち上がり、攻め様は幼なじみの受け様に
恋人のフリをしてもらう為にイギリスに来て欲しいと願うが、受け様は女の子のフリで
長い間騙していた事に罪悪感を感じながらも、好きでも無い相手との結婚を断る為に
恋人役を引き受けるが、14年ぶりに再会し、攻め様に告白され、性別を偽っている
受け様は、攻め様の事を好きだと自覚しても思いに応える事が出来なくて、
拒絶するように日本へ帰る。
でも受け様は男同士なのに、攻め様を好きなことに苦しみ、嫌われてもいいから
自分が男でありながら、攻め様を好きになってしまった事をメールで伝えるが
攻め様から返事が返ってくることがなくて・・・

騙すつもりがなくても、実際に性別を偽り続けた受け様と御嫁さんにしたいと長く
思っていた攻め様との、切ないラブかと思ったら、最後に攻め様の本性みたり~~
なんて展開もあって、なかなか楽しめるお話でした。
書下ろしもたっぷり激甘なお話で、やっぱりクリスマスプレゼントに、
自分にリボン付けては、BLな王道設定だよねぇ~と納得しつつ楽しませて頂きました。

2

花嫁につられて。

女子(女装)として育てられていて見た目、女の子!という
受け様設定大好きです (*/∀\*) 

題名通り、攻め様は受け様を溺愛してるし、まあ貴公子だしと
王道的なラブラブぶりでしたが
最後の最後で…攻め様の腹黒さがたまりませんでしたw
そして友達の晃が、ひそかに受け様を見守っていただなんて…
そこのところのエピソードが欲しかった!
きっとおいしかったでしょうw 

「貴公子」「花嫁」「緒田先生」でもう買うしかないでしょw

0

天然受けがひたすら愛される

クロスノベルスでははじめましてと書いてありました。ということはこれが原点なのかな?真船さんはクロスノベルスからたくさん本を出してますよね。しかも女装や花嫁ものが多くて!

陽の罪悪感と葛藤が切なくて。
幼馴染みの憧れのリアムお兄ちゃんから求愛されて。実は男の子なのを隠してて。
14年も想い続けてくれて。

それが最後にリアム視点になると!
なんと!そんなことをしてたの?そうだったの?な驚きの連続でした。逆手に取った感じかな?いっそ頼もしい策士ですね。初恋の一目惚れの相手と結ばれて良かったですね。

女の子として再会したり口説かれたりイギリスでバカンスを過ごしたり楽しかったです。真船さんらしいお話でした。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP