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表題作ランウェイで暴君とダンスを

ルカ イタリア在住の天才デザイナー
飯泉奏(謎のモデルのソウ) 地味な会社員 23才

あらすじ

奏は偶然出張先で出会った男・ルカに自分のブランドのモデルにならないかと言われて!? 天才デザイナー×地味男子のシンデレララブ!

著者:石原ひな子
イラスト:周防佑未

(出版社より)

作品情報

作品名
ランウェイで暴君とダンスを
著者
石原ひな子 
イラスト
周防佑未 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775519707
3

(10)

(0)

萌々

(3)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
28
評価数
10
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

マイフェアレディー張りのシンデレラストーリー

有名なファッションデザイナーと地味で冴えないリーマンとのラブなのですが、
この受け様の自己評価の低さは筋金入りで、高身長なのに性格が出ているから猫背で、
他人との面倒事なんてもっての外で、地味で目立たない受け様。
そんな受け様が仕事で京都にいた時に、一目で視線を奪ってしまうようなキラキラオーラの
攻め様を見つけて、目が離せない状態になる、そしていつもなら絶対近寄らないだろう
受け様が、何故か引き寄せられるように、道に迷っている攻め様に話しかけてしまう。

そして、結構強引に道案内をさせられ、受け様は何故か仕事のトラブルや愚痴まで
攻め様にこぼしてしまうが、攻め様に後ろ向きな性格を指摘され、返す言葉も出ずに、
逃げるように攻め様と別れる。
二度と会う事が無いと思っていた受け様は、会社に戻るとトラブルは解決し、
更に大口の新規注文まで受け様指定で入っている事に唖然とする。
そして、訳が分からないで自宅に帰ろうとした時に、攻め様が現れ、突然受け様に
モデルになれと請われる。

そこから始まるマイフェアレディーにも負けないシンデレラストーリーが始まる。
攻め様は受け様を一目見てスランプ気味だった創作意欲が湧きあがる人材として
受け様を手に入れようと、頑なの拒む受け様を言葉を尽くしてモデルを承知させる。
受け様は、自分自身でも次第にどこかで変わらなければと思うようになり、いつも
ネガティブだった思考を、精一杯努力して、次第に攻め様の望むモデルを目指す。
でも、何処か堅実で夢見がちではない受け様はリーマンを続けながら受け様と解らない
ようにモデルをする事になるんです。

始めは出来ない嫌だが、次第に攻め様によって磨かれていく、受け様の本来の魅力が
引き出されていくのですが、この受け様は何処までも謙虚でした。
そして、モデルの色気が足りないと、攻め様に快楽も教えられる。
それでも受け様は、これは全て仕事の為だと、攻め様に惹かれる心にストップをかける。
攻め様は、どうしても最後の一線やキスを許してくれない受け様に焦燥感がある感じ。
この辺から二人はすれ違う結果になる、攻め様は仕事柄モデルのセフレを常に持っていて
受け様はそんな遊びの恋人にはなれないと、攻め様との間に一線を引いている。
でも、攻め様にとっても受け様の存在は今までとは違うのですが、
受け様には伝わらない。

受け様が攻め様と出会った事で精神的にも全ての面で自信を持つようになる成長ストーリー。
そして、受け様も遊びの恋から最後の恋を手に入れる事になるお話で、
ラスト方面の攻め様の情けない姿に、本気の思いと愛に苦しむ男の姿が切なく響いて
何でも出来る天才デザイナーの意外な弱さが垣間見えて萌え心を擽ります。
とても素敵なストーリーでした。

6

中身を好きになる

シンデレラストーリーものです。
モデル世界のものなので、とても眩しい印象です。

地味でネガティブな性格の奏は、外国人のルカと出会う。
このルカは、デザイナーであり、奏のことを
自分のブランドのミューズにしたいというのです。
奏は自分にそんな価値があるとも思えず、
自分のことを信じられないのですが、ルカを信じ努力をします。

この作品で、よりグッときたのは、ルカです。
自信家であるルカなのですが、ちゃんと弱いところももっている。
奏のことを一時的なモデルへの思い入れだけでなく、
内面を知った上で、好きになっている様子が良かったです。

何となく、石原さんのイメージではない作品と感じましたが、
良かったです。

3

攻めのダメ加減がツボ

いわゆるマイフェアレディものだと思いますが、受けが自信がなく、うじうじしていて、ちょっと苦手なタイプでした。

ただ、天才肌なのか、ぶっとんだ芸術家肌なのか、攻めがおもしろかったです。
後半でダメダメになっているあたりが、ちょっとない展開で、あまりにも投げやりになってておかしかった。ふつうだったら受けが逃げ出して攻めが迎えに行くような展開がありがちで、よくあるパターンだと思うんですが、このおはなしでは受けが攻めを探しに行くというのがしんせんでよかったです。

それにしても、イラストの人の絵が・・・・これが味とか個性なのか、それとも、ただ雑なのか、時間がなくて急いでいたのか、ぱさぱさしたタッチの枯れた絵で残念でした。こういったおはなしなので、もっと濃い絵柄で見たかったかも。

0

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