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表題作愛してるって、言わせたい!

本気で人を好きになったことのない探偵の協力者
プライベートで恋愛を楽しんだことのない別れ屋

作品情報

作品名
愛してるって、言わせたい!
著者
織田戎里 
イラスト
みその徳有子 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アイスノベルズ
発売日
ISBN
9784872785890
1.5

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(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
1
評価数
2
平均
1.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

本気になったことのない2人

 良彦はバーで知り合った男・渋谷にゲームを申し出る。それは、どちらか先に相手を自分に惚れさせ、本気にさせたら相手を抱くことができる、というものだ。
“別れ屋”を仕事としている良彦は仕事以外のプライベートで、恋愛を楽しんだことがない。だからこそ、刺激を求めて、“別れ屋”を職業として選んだ。
 大人でカッコいい渋谷とのデートは初めから、良彦の負けを予感させたが、同時に良彦は初めてキスされた時に見せた、渋谷の冷たい瞳が気になっていた。

 そんな渋谷には実は、会社員の顔の他に、探偵という裏の顔があり、以前、良彦の別れ屋の仕事のターゲットであった知佐子から依頼を受けて、良彦のことを調べていたのだった。
 知佐子の健気さに、良彦の行為に怒りを覚える渋谷だったが、次第にその感情は別のものに変わっていき……

 探偵も別れ屋も、ある意味では人をだまして近づくお仕事。
 それがバレた時に、相手がどう思うかは怖いよね。
 だって、一回だましてるんだもん、何を言っても信じられない。
 良彦は、渋谷がそうなるんじゃないかって怖れてたけど。
 結局は、自分が騙されてて自分がそうなった。
 そのことに関しての言及は、本文中には最後までありませんでしたが、いくら自分がそうやってても、相手にやられたら許せないんだよね。

 それでも、それを乗り越えて、結局二人はハッピーエンド。
 一度言って、信じて貰えなかったからって簡単にあきらめちゃいけない。
 信じてもらえるまで、がんばらないと!
 お互いの気持ちがそこにあるのなら、たぶん、どんな山でも超えられる……と、いいな。

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