囀る鳥は羽ばたかない (1)

saezurutori wa habatakanai

鸣鸟不飞

囀る鳥は羽ばたかない (1)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神489
  • 萌×268
  • 萌31
  • 中立15
  • しゅみじゃない18

54

レビュー数
67
得点
2825
評価数
621件
平均
4.6 / 5
神率
78.7%
著者
 
媒体
コミック
出版社
大洋図書
シリーズ
H&C Comics ihr HertZシリーズ(コミック・大洋図書)
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784813030133

あらすじ

ドMで変態、淫乱の矢代は、真誠会若頭であり、真誠興業の社長だ。
金儲けが上手で、本音を決して見せない矢代のもとに、
百目鬼力が付き人兼用心棒としてやってくる。
部下には手を出さないと決めていた矢代だが、
どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。
矢代に誘われる百目鬼だが、ある理由によりその誘いに応えることができない。
自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。
傷を抱えて生きるふたりの物語が始まる──!

H&C Comics ihr HertZシリーズ

(出版社より)

表題作囀る鳥は羽ばたかない (1)

?元警察官でインポの部下・百目鬼
ドMで淫乱の変態やヤクザ・矢代

同時収録作品漂えど沈まず、されど鳴きもせず

同時収録作品Don't stay Gold

傷フェチの医者 影山
年少上がりの狂犬 久我・22歳

評価・レビューする

レビュー投稿数67

不可侵な魂の美しさ

 「ヤクザ受けBL。マジ矢代最高だから読んでみてー!」と全然そそられない勧め方をされて読んだのがきっかけで、それに対して「マジ最高だったー!」と私もアホみたいに返したことを覚えています…。多くを語れないぐらいに、矢代の美しさに心酔してしまったからです。

 ずっと書きたかった『囀る』のレビューを4巻で書くことができたので、このまま一気に書いてしまおうと思います。矢代という人物の根幹が描かれている1巻は私にとって一番神な巻です。
 「人間は矛盾でできている」という矢代の最大の矛盾。影山と久我、影山と自分。綺麗な顔に傷の付いた体。世の中からはみ出した存在の矢代と久我。とても似ている二人。だけど矢代はわかっている「きみはひかり、ぼくはかげ」
 影山はなぜ久我に惹かれたのか。なぜ矢代じゃなくて久我だったのか。影山の言葉にその答えがあります。巻頭と巻末に並べられた話の中で、久我を「ギラギラしている」と言い、矢代には「ひとりだからだ」と言う。そして本編で百目鬼は矢代に「綺麗な男(ひと)」だと言っています。影山にとっての久我と百目鬼にとっての矢代は、眩しい存在だったのですね。ひとりの場所を照続きらす光になる眩しい存在。
 百目鬼は矢代の好みのタイプだと語られますが、それは影山に似ているからですよね。確かに二人はとてもよく似ています。寡黙な口を開くと真髄を付いてくるところなんかもそっくりです。だから部下に手は出さないと言いながら、矢代は来たばかりの百目鬼を特別扱いしてしまうんだろうな。
 
 ヨネダ先生は囀るのラストシーンは決まっていると、3巻が発売されたころに読者の質問に答えていますが(note参照)、1巻を読むと多分最初からラストは決まっているんだろうなと感じます。漫画やラノベなどではキャラが勝手に動き出すようで、どんどん話が膨らんでいく作品が多い中、囀るが小説のように感じるのは、そう言うところかなと思います。1巻ですでに完璧。それぞれの話の並べ方も秀逸過ぎて、逆に粗探ししたくなるほどでした。

 高校時代を描いた『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』の中で、ひとり涙を流す矢代の姿が鮮烈に焼き付いてしまうから、本編の矢代がどんなに汚れても、“犯す”ことのできない不可侵な魂の美しさが際立ち、「綺麗な男(ひと)」だと言った百目鬼の言葉が、驚くほど心にすとんと入って来て、何度も読み返したくなりました。

4

これぞ神作品。

3巻まで買って、さらに囀る〜目当てでイァヘルツの雑誌まで買ってしまうくらい、大好きです。イァヘルツを読んでみても、この作品は別格だなと感じます。
雑誌に興味がなかったのに買わせるなんて、すごい威力。しかも大満足ですし。笑

深い!とか、人間ドラマが〜とか、色々と言われているけれど、やっぱりメインは男同士の関係性萌えや、セクシュアルな萌えだと思います。なので、一番この作品を楽しめるのはわりと、ハードコアな腐の皆さまなのではないかと思います。

もう、ほんとに、色気がはんぱない。
殺伐としたヤクザものの世界とは裏腹に、人が人を想う気持ちがピュアで、切なくて。セリフや行動の端々からさりげなく伺える心情が、すごく繊細に描かれていて息を飲みます。
どんどん八代さんと百目鬼さんが惹かれあっていっていて、でも、決してそれを悟られてはならない。秘めた恋心や欲求の緊張感というか、たまらなく色っぽいです。
初めの方は、八代さんがキレイで色っぽくてすごいな、と思っていたけれど、3巻以降、想いが募ってきた百目鬼のエロさがすごい。男くさくて、ちょっと可哀想で萌え!
腐女子で良かった。笑

続き完結してないので、ほんとにお2人にはお幸せになってほしいものです。

1

矢代が。凄く綺麗な顔

ヤクザBLが好みで、高評価という事もあり、
現在出ている3巻まで購入。

「Don't stay gold」
医者の影山とチンピラの久我がメインの話。
正直この2人が恋人同士になる過程は
「う~ん」って感じでイマイチ感情移入や
共感は出来ませんでしたが影山という男がいるからこそ
表題作「囀る鳥は羽ばたかない」の矢代という男に
深みが出ると思うので私にとってはそれだけで高評価。

囀る~の受けの矢代が影山に密かに想いを寄せていて
「何故俺じゃ駄目だったのか」と。
影山が初恋の相手、切ないです。

表題作「囀る~」攻め百目鬼と受け矢代の話。
主要キャラ以外は見分けが付きづらい
囀る~の攻めの百目鬼(どうめき)の名前が珍しく
読み始めはルビが振って無いと「あれ?読み方なんだっけ」
と一瞬止まってしまったりと気になる所は細かい所だけでした。
矢代の優しさが心に沁みる
矢代はまだ色々と抱えてそうですが
百目鬼が矢代を幸せにしてくれると良いな。

「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
高校時代の影山と矢代の話。

矢代の性癖について矢代によって続き詳しく語られた所、
矢代が適当な男とホテルに行った所を偶然見かけた
クラスメートからお前ホモ?と言われ
クラスメートにいきなりキスし、タマを掴むという
まさかの行動そしてそれを止めに入る影山・・・
とかなり見ごたえある1話でした。

本作は心にグッとくる言葉が多いです
一言一言に重みがあり、
言葉だけ並べられてもピンと来なくても
話の中で言葉が出てくる事により
ズーンと心に重くのしかかります。

長くなりましたが最後に一言。
最高です!!

2

素晴らしいです。ほんとうに。

ヨネダコウ先生の作品はかねてから好き好んで購入していたのですが、この作品もまた素晴らしいです!
一見タチに見える人(矢代)ネコで、そのギャップが素敵でした!
また、ヨネダコウ先生らしく、とてもシリアスで、萌えというよりはジーンと胸に染みるような作品で、それもまた素晴らしい!
私のような若年層には極道の構成があまりわからないのですが(若年層でないから分かるわけでもないとは思いますが)、なんとなくぼんやりとわかるだけでも内容はつかめるかと思います!これからの百鬼目と矢代さんの展開に期待します!

2

受けに惚れる

「囀る鳥は羽ばたかない」、
ヤクザBL、初めて読みました。
「矢代→影山」かなわない恋、萌えます。
受け(矢代)がかっこよくて、本当にいたら恋してしまうだろうな
と思いました。
矢代と百目鬼二人が幸せになれるのを願ってます。
でも、もしかしたら幸せになれないのかな?

1

こんな受キャラ存在していいのか、と思うほど愛おしい。

「どうしても触れたくない」があまり個人的にヒットしなかったので
中々手を出せずにいた本作品ですが
もっと早く読んでいればよかった!
でもいっそのこと完結後に知っても良かったかもしれない。
続きが気になって仕方ないというこのもどかしさを味わうことなく
一気に読破するというのも快感だったかも・・・
と考えるほど続きが楽しみで楽しみで
新刊が出るたびに興奮で吐きそうになってます。

なんといっても矢代。なんなのこの受。
こんな受キャラ存在していいのか、と思うほど愛おしい。
可哀想という感想はチラチラ顔をのぞかせるけれども
矢代に対して可哀想という言葉をつかっていいのは
彼を本当に愛した(恋愛じゃなくとも)人だけだろうと思うので
誰か早く矢代を救ってくれよ!幸せにしろよ!と呟いております。

3巻でようやく何かが大きく動き始めた・・という印象。
今後がさらに楽しみです。

4

面白い。

なぜヨネダコウさんの作品はこんなにも惹かれるのか。
感情と行動と言動がちょっとずつ、ていうか、かなり(笑)ずれてたりするんですね!
そういうところが人間くさいっていうか…
ヨネダコウの作品に出てくる登場人物は、なんかこう、もどかしいっていうところがいいですね!
何も希望をもってなくてもそれでもって思わせる何かっていうか…
うーん…基本的に優しさに溢れてる、気がします。
矢代は凄く優しい人なんだけど、それを面に出さないし、彼は人前では基本的に強いんですよ。
失うものはなにもないって感じで、誰も必要としていない。
そんなところが彼を好きな人はほっとけない、っていう所がいいですね!

3

本当に

矢代さん美しい…
彼みたいな人が滅茶苦茶にされてるのは、なんか、こう、かなり来るものがありますよね…笑
本性を見せない、飄々としたイケメンっていうのも、わたし大好物なので、まずキャラ萌えから始まりました。

ただ、さすがヨネダコウさん。ストーリーも素晴らしかった
矢代に絶対的に従う百目鬼(と家族)の過去とか、そうでなくても普通のシーンですら、すごく魅力的に描かれていて、引きこまれました

ネタバレしないようにこの辺で終わらせておきますが、迷っているのであれば買って損はないと思います。

3

もっと驚きたい、楽しみ


序盤、百目鬼と矢代の話の前、矢代の唯一だった想い人・影山 × 矢代が目を付けていた久我の『Don't stay gold』はおっさん攻めか〜と。終盤、その影山と矢代の高校時代『漂えど〜』も含め純粋に面白かったので、影山がなんだかんだ人間らしくてすきでした。

会ったら惚れると何となく予感していて、加えて高校時代からのことがあって、それを見(守っ)ていた矢代が切ない。

百目鬼来るのでいいのですが!笑

表題『囀る〜』。第2話、忘れるくらい前、矢代が百目鬼から見つけて持っていってしまったものが最後に出て、ああ…!と。人気の理由を見ました。二人だけの秘密を一番バラされたくない人にバラしたと言われ、カッとなってそっちに行く百目鬼。けど、それは嘘で。本当は攻めは嫌っていないと、嫌われていると思い込んでいる人に教えてやる為の優しい嘘だったわけですが、そこで攻めの怒りを向けられた受けに恋愛感情が滲んでしまったのがよかった。

第3話は攻めの忠犬的な甘さと、受けの清々しいまでのMさが可愛い!

矢張り、元々深みのある893もの×ヨネダさん、良いですね…凄く考えられているなぁと続き思えることがもう有難いです

3

八代を知るにあたって秀逸な1巻目

私が買って読んだ頃にはすでにたくさんのレビューが付いてたので評価だけでいいやって思ってたんですが、3巻を読むのに1,2巻を読み返したらやっぱり何か書きたくなりました。

この作品の一番の魅力を挙げるならば、〔八代〕というキャラだと私は思っていまして、キャラ惚れという点で言えばヨネダさんの作品なら「NightS」の間崎が私はダントツ好きなのですが、それとはちょっと違った意味で〔八代〕という男が非常に面白くてこの作品にハマっております。

その特徴をざっくり書き出すと…

ひょうきん。
飄々としている。
性癖は開けっ広げにしているわりにそれ以外の部分がいまいち掴めない。
他人のことをよく見ているわりに他人に関心が無い。
マゾヒストというわりにはサディスティック。
というか自虐的。
だけど自己否定している様子は一切ない。

と、まぁなんだかよく分からなくて、言動もいまいち全部は理解しきれないのですが、その反面、非常に解りやすいキャラでもあるのです。
八代の解り難さは解り易さの裏返しとでも言えばいいのか、とにかく、解り難いんだけど解り易い。
そこに掴まれる。まん続きまと。

そしてこの1巻は、その解り難い八代を知っていくにあたって、構成まで含めて秀逸なんです。

『Don't stay gold』で、唯一の友人〔影山〕と自分のお気に入りくん〔久我〕を引き合わせキューピッド役に徹する八代を見せられた後、『囀る鳥は羽ばたかない』で、影山への恋心がさらりと明かされ、最後に『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』で、八代と影山の高校時代が描かれます。

最後まで読んで、八代が実はとても解り易い男なのだと分かった時、一読目はさらりと通り過ぎた本編の冒頭で久我と自分を比べて「きみはひかり ぼくはかげ」なんてベルバラの歌を口ずさんでる八代の心境に泣けてきます。
でもってその後八代が百目鬼に無自覚のまま惹かれていく理由も分かるように。
百目鬼と影山は似てるのですよね、ある部分がとても。

ぶっちゃけ1巻を読んだだけではこれから何が起ころうとしているのか全く想像できませんし、八代と百目鬼の恋愛サイドも目に見えて甘い描写は限りなくゼロです。
だからこの巻は位置付け的にはプロローグでしかないんですけど、その一方でめちゃくちゃ完成されている一冊でもあって、そこにおおっと思いました。
続き物の1巻目でこんなに良く出来てるのってそうないんじゃないかなって思います。

2

矢代の魅力にはまりました

3巻を読んでレビューしようと思ったら1,2巻はしていなかったことを思い出しました。
あまりの衝撃に言葉で表せなかったんだと思います。

『どうしても触れたくない』でヨネダコウ作品に出あってファンになりました。バイオレンス系には弱いのでコミックのヤクザものはあまり読まないのですが『NightS』で好みと違うかもと思いつつ読んだらますます好きになったという経緯があったので2巻まとめて入手しました。
ヤクザものということで躊躇している方にも、暴力やえぐいエロエロや痛そうなのは絶対ダメと言うのでなければぜひ読んでいただきたい作品です。

立っているだけで綺麗な八代、何気ない仕草や立ち姿にも艶を感じさせる絵です。百目鬼じゃないですが「頭、きれいだ」とか思っちゃいます。

なんだかんだ言いながらも百目鬼と妹の仲を取り持つところや、影山たちの応援をしてしまうところにわかりにくい八代の優しさを感じます。

コンタクトケースを握りしめて泣くシーンは、ドMで変態な八代の純情な想いが切なく伝わります。

勃たない百目鬼のナニに執着する八代の心情が複雑です。
百目鬼から俺に抱かれた続きいと思うかと問われて「優しそうな普通のセックスしそうだから嫌だ」と答えるまでの3コマの顔の表情が何とも言えない。
質問に驚いたのか、どう答えたらいいのか、あるいは自分でも自分の気持ちが分かっていなくて自問自答していたのか数秒の逡巡にいろんなことを想像させられました。

3

悩んでいるなら買ったほうが良い

3巻の発売を機にレビューを書かせて頂きます!

とにかく矢代が綺麗なんです…!!ヤクザでありながらドMで淫乱なネコ…しかし精神的にはS側であり、しかしどこか優しく男らしく美しい。
私はは250冊近くの商業BLコミックスを読んできましたが、こんなにも魅力的なキャラクターは初めて出会いました。魅力的なキャラクターはたくさん居ますが、その中でも一番です。これは誇張ではありません…!

そして何より物語が面白い。
ヤクザものという舞台をしっかりと表現しており、実際には知らない世界でありながらもどこかリアリティがあって、読んでいるうちに本の世界に引き込まれました!

BLですから勿論恋愛が必須ですが、彼らの人間としての心の変化が繊細に描かれており、1巻ではあまり甘い要素はありませんが充分に楽しめ悶えさせられました…!今後の展開が期待できます!!

1巻だけではなく、3巻まで思いきって買うことを強くお勧め致します!!
適切な表現ではないかもしれませんが、3巻は本当に鼻血ものでした…!!
思いきって!3巻まで!!ねっ(((o(*゚▽゚*)o)))

3

矢代の矛盾する言動の答えが今やっとわかった

3巻が発売されたことを期に、
神過ぎて書けなかったこの作品のレビューをついに書こうと思います。
でもBL漫画で何度も読み返してのめり込むほど
一番大好きな作品なのですが、
一番ダークで重い話だとも思っているので、
読むのが怖い気持ちもありました。
でもせっかくの機会なので、勇気を出し、
漫画とCDで作品を味わおうと思い、今に至ります。
久々に作品に触れて胸が苦しくなるくらい、泣きました。

私はこの作品に出会って
本格的にBL漫画にのめり込んでいったのを覚えています。
この作品を買った後、
いてもたってもいられず2巻を近くの本屋で買いました。
そしてこの作品を越えるような感慨深くて良い意味で人間くさい受けは
他にいないと思っています。
初めて読んだ時は受けの矢代の言動の意味がわからなくて
何とか理解したくて紙に書いて分析したくらいでした。
それぐらい私に衝撃を与え、心を揺さぶって深く刻み込まれた作品でした。
あれから約1年半経った今、
読み返して矢代の矛盾する言動の答えが今やっとわかった気がします。
これから主に矢代の行動に関して触れていこうと続き思います。


◯Don't stay gold
初めて読んだ時は矢代の気持ちが理解出来ませんでした。
なぜ矢代が好きな影山を久我とくっつけさせたのか。
でも読んでいくうちに、
矢代は影山に幸せになって欲しかったんだと思いました。
嘘をついてまで遠回しに愛情表現をする・・・
それが矢代が人を愛する方法なのだと。
本当に人を愛する方法がわからないんだと思います。
それに「俺みてぇな人間にまともなレンアイなんて出来るわけねえ」と
自分は幸せになれるはずがないと諦めています。
幸せになってはいけないと思っているかも知れません。
でも、せめて影山だけはと思って、
影山のためなら恋のキューピッドにだって、何だってやる。
それは2巻でも痛いほど伝わって来ました。
矢代は本当は優しいのに不器用で可哀想で・・・その言動は切ないです。

◯囀る鳥は羽ばたかない
矢代は本当に影山を愛しているんだと思います。
「”人間”に惚れたのは後にも先にも一度だけだ」
この言葉がそれを物語っています。
でも、百目鬼が現われ、矢代はきっと百目鬼に惚れ、
百目鬼は惹かれていると伝えているので、
実は二人は両思いだと今更気づきました。
初めて読んだ時、矢代の百目鬼への気持ちはわからなかったです。
百目鬼とは矢代が犯されてる時に出会いますが、
(百目鬼の妹へのトラウマもあり、矢代を止めさせたかったんでしょうね)
矢代は部下には手を出さないクセにすぐに百目鬼のナニをしゃぶります。
もうその時点で、百目鬼は矢代の特別になったのでしょうね。
でも百目鬼はインポで、何回しゃぶっても勃たない。
矢代はセックスが謂わば人とのコミュニケーション
(何人も相手してザーメンまみれになるくらい、
自分探しと称して己の快楽のみを追求する・・・これもまた衝撃でした)
だからセックスが出来ないならどうしたら良いかわからない。
百目鬼のナニをしゃぶっても勃たなければ、違う男とヤるしかない・・・
縛ってヤらなかったのは百目鬼とヤりたかったからだと、
今更気づきました。
また、矢代はきっと百目鬼を想って妹と話をしたり、
百目鬼が妹が載った新聞の切り抜きを持ってることを
妹に伝えたんだと思います。
だけど百目鬼には嘘をつき、自分を傷つけ、勃ってしまう。
(百目鬼が妹のところへ行くだろうと予想してたのも凄いと思いましたが)
その方法が自分への愛でもあり、
影山みたいに嘘をついてまでの遠回しの愛情表現・・・繰り返してます。

◯漂えど沈まず、されど鳴きもせず
矢代と影山の高校生の頃の話なのですが、まるで映画みたいで、
初めて読んだ時はもう・・・
どう表現したら良いかわからないくらいです。
今更気づいたことは
矢代は影山に「ありがとな…」と言われて
嬉しくて好きになってオナニーをしたんだと。
影山に笑いながら言ったオナペットが「葬式ん時泣いてたお前」は
本心を伝えた訳じゃない。
ある意味嘘が上手い・・・だけど嘘をつけばつくほど切なくなる。
(矢代の歪んだ人とのコミュニケーションの仕方は
高校生ですでに出来上がっていたようです)
男友達とキスをしたのも嘘で本当は影山に構って欲しくて、
親友と言われて笑い飛ばしたのも嘘で、
家に帰って影山のコンタクトレンズを握りしめながら
この恋は叶わないんだと思い知って泣いたのが
本当の気持ちだったんだと、読み返した今やっとわかりました。


最後に、疑問だった矢代の矛盾する言動についてです。
矢代はどうして自虐的な言動ばかりするのか、
辛いはずなのに笑うのか、今ならわかります。
私自身も自分を客観的に見つめると会話が自虐的で、
辛いのに笑ってしまうんです。
それはやはり厳しい家庭環境で育った影響だと
カウンセリングを受けてわかりました。
家庭環境は性格や生き方だけではなく、
自分自身の言動にまで影響してくるものだと思った矢先に、
この作品を読み返して矢代がそうだったので、
まるで自分を見ているみたいで、
漫画だと人事だと思えなくなりました。
切なくて痛々しくて涙が出ました。
矢代は母親にネグレクト、義理の父親に性的虐待を受けたため、
自分を傷つける=自虐する、嘘をつく、セックスする(=自分を愛する)、
そしてそれらが人とのコミュニケーションだと刻みつけられ、
繰り返して来た。
あまりに辛い過去を背負ってしまったため笑い飛ばすことで、
自分を守っていたのではないかと思います。

この作品を通して矢代の矛盾する行動の答えがわかったこと、
そして自分のことを改めて見つめられて良かったです。
これからもきっとこの作品を何度も何度も読んで、
違う発見をしていくんだろうと思っています。

ヨネダコウさん、
このような素晴らしい作品を本当にありがとうございます。
そして自分を傷つけることでしか生きられない矢代を
どうか幸せにしてあげて下さいと願うほかありません。

4

作家さん楽しそう。。。

個人的にヨネダコウ作品の中でベストです。

なんせノリノリで描かれている感じが伝わってきて、
たのしい。素晴らしい。

0

好み

私はヤクザものが好きなので
良かったです!
個人的にヨネダコウさんの
作品で1番好きでした!

とくに無口でイケメン攻めが
好みです♡

1

矢代さんの色気がたまりません!!

言うまでもなく超有名作品。
ヨネダコウ先生の作品はほかにどうしても触れたくないを
読了していて、実力もまた言うまでもないというのはわかっていたのですが、アングラものに抵抗があった私…
暴力的な描写に耐えられるか、そもそも893に萌えられるのか…?という不安があったのですが全くの杞憂でした!!!

受けである矢代さんはかなりの色気とユーモアがあって、攻めの百目木には切ないくらいの一途さがあって、お話にどんどん引き込まれて行きました。ヨネダ先生の作るキャラクターはどうしてこんなに愛しいんだろう…と思わずにはいられません。
笑いありシリアスありで、続きがきになって3巻がまだ出ていないことが辛くて仕方ありません…この作品で893文化や矢代さんにハマりまくって昼間仕事中でもふとした時に矢代さんのことを考えてはにやける程です…本当に続きを早く…!!!そしてどうか矢代さん百目木と幸せになって!!!

2

期待以上でビックリ

人の萌えとか好みというのは本当に千座万別なので、”私は好きだけど、興味あるなら読んでみたら”というのが基本スタンスです。
でも、本当にごくまれに「是非読んでみて!」と鼻息荒く勧めたい作品に巡り合えることがあります。
その貴重な一冊がこの作品です。

やくざ物、淫乱受け、複数プレイ、モブ攻めなどあまり好きではないのですが、気付いたら”属性”とか”萌え”を全く気にせず読んでいるのです。
それは多分、わき役を含めた登場人物に魅入ってしまうからだと思います。
受けと攻めと脇役というのではなく、やくざの世界にいる人達という一人一人の存在感をしっかりと感じます。
その中でもやはり矢代の吸引力は凄まじいです。
なんで影山は矢代に魅かれなかったのだろうと不思議でなりません。

矢代には幸せになってほしいけど、そのままでも素晴らしいですよね。
読んだ後みなさんが称賛されている理由がよく分かりました。
可哀そうだから幸せになってほしい、という単純な同情心だけでは済ますことができない魅力のある人だと思います。
過去の傷とか淫乱な部分全部ひっくるめて愛おしいです。
それに時折チラッ続きと伺える一途さにめちゃくちゃ萌えました。
百目鬼と末永く幸せになってほしいけど、秘めた想いを押し殺している姿もたまらないです。
結末を追うことよりも、その時のその状況が最高に面白いと思える作品って本当に凄いと思います。
終わってしまうのが寂しいと思うのでしょうね。
こんなにキャラ萌えしたのも久しぶり。

笑える所も凄く面白いし、ヨネダさん自体がツボなのかもしれません。
今作でとどめを刺された気分です。

3

好きです

BLでここまで面白いと思った漫画は今の所他にありません。漫画として読んで面白いです。絵柄、構図、背景、キャラ、ストーリー、全て一定のレベルはきたしていると思います。後は好みの問題かと思いますが、主人公の変な人具合が最高にツボです。普通のどこにでも居そうな主人公と自分を重ねて読む人には向かないかもしれませんが、現実逃避として読む娯楽としては余りにもちゃんと描かれていて作者のセンスを感じます。表紙絵も非常に中のお話にあってるし、個性があっていいと思います。

2

矢代の人類魅了スキル/二巻感想含む

BLに限らず、すべての漫画の中で矢代のようなキャラクターに出会ったことが初めてでした。
矢代と同じような壮絶な過去のあるキャラクターはひねくれていたり、八つ当たりに走ったり、或いは人間関係を拒絶したり、二重人格になったり、最悪死んでしまったりするわけです。
でも、矢代というキャラクターはそれを受け入れ、誰かのせいであってはいけないと思考し、自分の中では楽天的に捉えて前向きに生きていたいという圧倒的心の強さと優しさ、芯の通りすぎた人間性がそこかしこから垣間見えるんですね。
普通、リアルにこんな人いないだろうし、絶対にどこかおかしくなると思うんです。
矢代がおかしくなった箇所といえばセックス依存性になった辺りでしょうが、色々あったにせよわりと現在は楽観的に受け入れており今後気になりますがセックスで何か埋め合わせているという自覚があるような描写も見えますのでこの場面が"おかしくなった"に含まれるかはまだわかりません。
矢代がみんなの心を掴んで離さないのは、このような辛い場面が続きつづけた過去にも関わらず、本心はまっさらな綺麗ですばらしい性格、強さ優しさを保有しながらも前だけを向き続続きける、"人間の本音として完成された誰も見たことも聞いたこともないすばらしいキャラクター"だからなのかなと思いました。
あなたには百目鬼くんしか合いません。人間の底の底の心がまっすぐな百目鬼くんだからこそ、あなたが綺麗だと気付いてくれたのです。

ヨネダコウさんはすごいですね。この人格のキャラクターはすべての創作作品を通してそうそう出てくるものではありません。BLを好きでよかったです。BLを知らなければこのどきつい人もヨネダコウさんも知らなかったんだから。
すばらしい作品の完結を楽しみにしています。

4

これは、1位で納得。

タイトルや評価を知りつつ後回しにしていたのですが、なんとなくよんでいたら矢代という人間が深くて思わず最初からじっくり読み直しました。
ヤクザものってコミックに構わず映画、ドラマ正直生温いし、言葉遣いだけの中途半端物多いから避けていたのですが本当にやのお陰がぬるい温度のヤクザ物で本当に読みやすかったです。何より話の流れが自然で頭で考えながら読まなくてもスっと心に入ってきます。ほんと矢代がすきすぎる。自分という人間を客観的に見ているところがゆるくて心地よかったです。先生の実力を改めて思い知らされました。本番も少ないし、映画化とかしてほしい…(笑笑)

3

文句無し!

とってもとっても!面白かった!
苦手意識の強かった作家さんを好きになれた瞬間の嬉しさといったらそれはもう無いです。

いろいろと出遅れた時期のレビューなので超個人的な感想だけ。

先生のキャラクター(矢代)に「萌え」を初めて感じることが出来たのが何よりの喜びでした。苦手意識克服の到来は、ピンと来なかった同著の過去作品群と比べて何が自分の琴線に触れたのかを研究するのに非常に有益な機会なのでいろいろと想いを巡らせているのですが、本作の場合、メインの主人公二人が暗い過去を持っているにも関わらず、そこをあまり悲観的に、そして格好よく描いていらっしゃらなかったところに感情移入の隙間がありました。

実際、本編の導入作品であるDon’t Stay Goldは、クールな受け攻め同士のクールなお話で、正直まったく心に響いてこなかったのです。先生のこの手のお話が、個人的に響かないようです。
一転、表題作はインポ×淫乱という字面だけ見ると成立し難い設定に思えるのですが、これが非常に品があってエロティックなことに驚かされて一気に心をもっていかれた次第です。
結局エロか、エロなのか。いや、そ続きういうことじゃあない…多分。

以前、他作品のレビューで「先生の強い個性が見たい」と書いたのですが、やっと私にも感じることが出来ました。基本的に、デビューの頃から何をとっても非常に巧い作家さんなのですよね。話も巧い、絵も巧い、すべてが綺麗にまとまっている...ゆえに読んでも心に強く残らない作家さん(あくまで個人的にですよ!個人的に!)だったのですが、矢代氏によって魔法がかかったかのように変わりました。百目鬼ではなく、私自身が。

淫乱で、主導権をほぼすべて握っているにも関わらず、(半)プラトニックにお互いの思いを寄せる状況がこんなに淫媚でいいんですか。インポという設定にここまで必然性を感じる作品に初めて出会いました(そもそもBLでインポは割と致命的)。機能しない相手のモノを定期的に、自身の権限を使って好きなように扱うって凄い設定です。
百目鬼氏にもファンの方にも申し訳ないのですが、彼には一生インポでいてほしい…駄目でしょうか。 男性が男性に対して肉欲抜きで憧れを抱く様がとても好きなのです。
自分の過去に対して割と冷静に受け止めている二人(ゆえにちょっと浮世離れしている点も含め)が作品をお涙頂戴方向に持っていくことを許さないあたりも良い。

どう決着がつけられるのか心待ちにしております。

3

矢代のドMに感激です

すごくいい感じの1巻でした。
続きがすごく気になります。
BLに興味をもってから間もない私ですが、この作品は心の底から面白いと思いました
(笑)
矢代さんと百目鬼のやり取りがたまりません( *´艸`)
脇役の方々もいい味出してます!
続きが気になる作品でした。

3

ぜひ、カット割りの間を読んでください!

天才じゃないかと思います。
ヨネダコウ先生の作品数が少ないのが、本当に寂しいです。(同人誌を除いて)
いったい何なんでしょうか、読み手を惹き付ける魅力がこんなにもある。漫画という一言ではなくて、芸術と私は思っています。主人にも読んでほしいくらい。もっともっとたくさんの方に読んで、見て欲しいから評価をしたいけれど、う~ん(--;)私の貧困なボキャブラリーでは語れないのが残念です。とにかく、素晴らしい、凄い、面白い、素敵。

2

もっと早く読めばよかった・・・

もっと早く読めばよかった・・・。この一言につきます。
矢代から目が離せない・・・。この男どうなっていくのだろう・・・って思いながらも何をきっかけに変わるんだろう!?とかもう一生このままなの?とか・・・幸せになってほしいと真に願ってしまいます。
百目鬼のキャラもイイ味でてます。彼も矢代を初めて見たときは美しい人と目を奪われたくらいですからね・・・寡黙だけど芯のある男です。
妹との蟠りも矢代のおかげで解決できたし、やはりこの時の矢代の行動に百目鬼自身の心境の変化があったのでしょうね・・・。

この二人(とくに矢代)から目が離せません!!
影山と久我カプのお話も良かったです。
影山も今後いい仕事してれるはず(笑)

ストーリーもしっかりして読み応えがありました!文句なしの神評価です!

2

美しい男。

ヨネダさんの作品の中で1番好きな作品です。
何度も繰り返し読んでいます。


「どMで変態、なおかつ淫乱」
て言葉だけ見るとちょっと嫌悪感がわきそうなんですが、この矢代という男は嫌悪感を感じさせず、それどころか美しいとさえ思わせてしまう不思議な魅力のある男だなぁと。

そして登場人物の表情仕草がイイですね!
シンプルな絵でありながら色気が漂って見とれてしまいます。

この巻は
「Don't stay gold」
「囀ずる鳥は羽ばたかない」
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
の3話構成で、3話目の「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」で、普段飄々としている矢代が影山の顔が見れないって赤面する場面があってなんか貴重だなーって思いながら読み返しました。

お話はもちろん、表紙・タイトル共に秀逸な作品。

3

さすがヨネダ先生!!(ネタバレあり)

発売からだいぶ時間はたっていますが2巻目も発売されたということで、これから一気に読もうという方のご参考になれば…と思います。

ヨネダ先生の作品を読むのはこれで3作目。凝った人物設定と一筋縄ではいかない恋愛を描くのが上手な作家さんという印象で、今作もさすが…というのが一番の感想です。

ヤクザの世界を舞台とした今作は、ドMで変態で淫乱の若頭・八代と無口で無表情でおまけにインポな部下・百目鬼がメインキャラクター。加えて、八代が高校時代から好意を持つ内科医・影山と、可愛い狂犬・久我が登場します。

コミックのはじまりは影山と久我がメインの『Don't stay gold』。八代がきっかけで影山と久我が出会ってから結ばれるまでが描かれます。若くて怖いもの知らず、天真爛漫な久我に惹かれていく影山が可愛いです。あっさりとくっつくふたりにほのぼのします。

そして本編の『囀る鳥は羽ばたかない』でずっしりとした、ストーリーがはじまります。どM で変態、半分セックス依存症の八代と、八代のルックスに魅了されながらも全く反応しないインポの百目鬼。こじれた性を持つふたりのストーリーにどんどん続き引きこまれます。彼らの性問題は八代と百目鬼がそれぞれ抱える過去の傷が影響していて、読んでいて胸が締め付けられます。

ふたりがどうやってお互いの過去に触れるのか…。百目鬼のインポは治るのか…。八代さんがセックス以外で満たされる日は訪れるのか…。
続きが気になって気になってしょうがなくない!!!

コミックの最後に収録されている、八代と影山の高校時代を描いた『漂えど〜』も切ないです。

6

無駄がない

こういった雰囲気を漫画で描けるのは本当にすごい。

過去の辛く不幸なできごとが、各キャラクターに影を持たせ、こうも魅力的に感じさせるのは流石としか言いようがありません。

傷を舐め合うでもなく、否定するでもなく、受け入れて少しだけ寄り添うような関係性にとても切なくなりました。
モノローグが重く胸に響きます。
無駄なセリフがひとつもない。

あらすじだけで苦手なジャンルだからと決めつけずに読んでほしい作品です。

しかし八代は突き抜けた変態ですねー。
大好きですw
彼の思う幸せって何だろう…

2

それぞれの根底にあるもの

同時収録されております、『Don't stay gold』『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』もこの[囀る鳥は羽ばたかない]の関連作品です。
またそれらは、主人公である矢代の過去や人間関係を知るために非常に重要な鍵となります。

過去にも原因はありますが、根っからのマゾである矢代の奥底には到底叶えられない恋に似た憧れがあります。
この美しくひどく蠱惑的な目をする矢代にさえ、叶えられず手に入れられない、極道の力では及ばないなによりそれらを行使できない相手、影山がいます。
おそらくそこがなにより、満たされていないトコロなのでしょう。
矢代は空虚な気持ちを自覚しているわけでも、それを知って憂い悲劇の中心にいるわけでもありません。確実に彼自身は『自分がなにであり、どこに立ち、どんな立場であるか』をわかっているし口にも出さないし、むしろ口に出すことや自覚することなどといった俗っぽいことではないのでしょうね。
矢代にとって、彼の唯一の友人といっても過言ではない影山は聖域なのだと思います。たとえオナニーのオカズにしても、どんな下品な言葉を投げかけてムードを壊したがっても。
向かい合うの続きが怖いのもあるでしょうし、影山が言った「親友」という言葉が矢代に足枷をかけているのだと感じます。
一番の思い人が親友。矢代の口から親友なんて出なくても。もう影山の口からさえも出なくても。親友。
矢代は不器用でぞんざいながらも、影山のことを誰よりも大切にしたかったろうと思います。その影山からは「親友として、大事だ」と言ってもらえた現実は至極喜ばしいことなのに、とても残酷な事実です。彼の手に握られたコンタクトケースなんて、矢代らしくないくらい女々しいところなのに。もしかしたらその瞬間にみせた女々しさが、矢代の本質なのかもしれません。
快楽主義はそれとして、矢代の奥底でくすぶりいまだ昇華しきれていない、影山という決して清らかではないけれど不可侵の聖域が存在しているのでしょう。今は影山に久我という恋人がいても、それは変わらないものだと思います。
(影山って、放っておけない人に気を惹かれるのでしょうね。甲斐甲斐しいというか、矢代に対してもですが久我だって、見た目じゃなくて中身になんとなく似通るところがあります)

と、この百目鬼。
寡黙で忠実、それでいてキレ長の目。この上なく素敵です!
彼にも取り戻せない過去があり、おかげで性的不能になっております。矢代を魅力的だと感じるにも関わらず、一切勃たないのですから。
しかし(たぶん)そのおかげで、矢代との少し不思議な関係がはじまりました。いや矢代の本心というか本音としてはイイ目をした百目鬼にガツガツやられたい! のでしょうが、致し方ありませんものね(笑)
どうにもできないからいい、それでいい。ふたりの行為にはやや虚しさがあるのは…百目鬼の目のせいでしょうか。読み手側のわたしは、いつかきちんと百目鬼が矢代の体と通じ合えるときがくればいいのにと、それが今すぐならもっといいのに…と考えつづけてしまいます。

今このふたりは気が付いているのか、そうでないのか。感情に蓋をしてしまいたいのか、それとも異なる関係性を求めているのか。そのあたりを読み取ることは難しいです。
ただ、補いあうように、厳しい言葉と棘のあるセリフが目立っても、埋めあうように傍にいるような気がします。もっとそれぞれがそれぞれのことを苛烈に求め合うのは先でしょうね。
矢代の奥底に流れる影山への感情を、百目鬼が必ず昇華してくれるのでしょうがこのとき百目鬼はふつうの心で居られるでしょうか。――綺麗だと思っていました、頭のこと――このシーンがすごく好きです。あと、百目鬼が矢代の髪に触れたがる各所。

少し強引な(けれど主人公矢代はちっとも嫌がってはいません)セックスシーンは多いので、そういったものが苦手な方には酷な内容です。あと暴力描写もあります。ヨネダ先生独特のキャラの「目」で語らせる
今はまだ混沌としていますが、そのなかで攻めである百目鬼のどこか透き通った存在感が一筋の光を落としている作品です。この光が矢代を包んでくれるといいな、闇にかき消されないように。

3

一度読んで、もう一度読む

個人的にストーリーテラー組に入る作家さん。
過去作も面白かったですが、今回が一番破壊力があるなと思います。

メインの登場人物がヤクザですが、任侠物としては少し色味が違うのでご注意。
明るいノリをお好みの方や、逆にとことんドロドロエロスをお好みの方にもオススメできないかも。

もちろんマンガなのでフィクションなのですが、登場人物たちにちゃんとリアリティがあるのが素晴らしい。
八代であれば、なぜ倒錯した性癖になったのか。
百目鬼であれば、なぜ不能になったのか。
キャラクターの根源に関わる部分を設定だけで終わらせず、ちゃんと描いているところはさすがです。

ヤクザの攻でインポ設定という斬新な設定の百目鬼も、寡黙で誠実な男という空気が出ていて好印象ですが、何より個性的なのは受である八代。
淫乱でドSかつドMで、頭が回って性格が捻くれている、どう見てもまっとうじゃない男。
こういうタイプのキャラクターは脇役や当て馬キャラでたまに出てきたりするのですが(この本でも冒頭の作品では脇役として登場してます)、最初は彼が主人公で大丈夫か!?と思いました。
けれど、この八代がど続きんどん魅力的に見えてくるから不思議!
どこか洗練された容姿に潜む崩れた色気や冗談めかした時の微笑、ふとした時に覗く寂しげな表情。
百目鬼が惹かれていくのとシンクロするように、八代に魅了されてしまいます。

八代は好意を持った相手にはすごく人間臭い行動を取ってしまうところがあるんですよね。
たぶん本当は誰かに優しくしたいのかもなぁ、なんてしみじみ思ってみたり…でもやっぱり変態だよ!(笑)

この作家さんのうまいなぁと思うところは、「無表情」「無言の間」「言葉のチョイス」。
動と静、台詞と無音。
独特の間合いや描写がとても好きです。
言葉としては「こんなに綺麗な男がいるなんて~」という百目鬼の台詞や、百目鬼の性器を咥えて「勃たない方がいい」というシーン。学生時代の話の中のモノローグなど胸にグッとくるものが多くて時として涙腺にきます。

一度読み終わって、すぐにもう一度読み返しました。
読み返すと気付かなかったことが目に入ったり、複線に気付いたりできるのでぜひ複数回読んで欲しいですね。
今までは一冊完結でしたが、この作品は続刊有りとのこと!
二巻を楽しみに待ちたいと思います。

7

美しく見えてくる

コミックスとして初めて読んで、素晴らしい構成に引き込まれ、最後は涙が溢れました。
影山と久我の話から始まり、→本編は八代の密かな片思いが木っ端微塵になるところから始まります。八代の影山への気持ちが繊細に描かれた「漂えど~」を読んで最初に戻ると、八代の切なさは倍増されました。
八代はただの変態なんですが、百目鬼目線にしてもどんどん魅力的な人間に思えてくるのが不思議。百目鬼はとても正直で純粋で、八代とは違うけど過去に傷を持った人で、主人公のお相手役なのに、攻めになれるの?って問題まで抱えていて、さらに部下には手を出さない主義らしい八代相手だけに、どうなるの?!って先が気になりドキドキです。

最初はお互い、きれいな人だと思ったり、(顔が?)お気に入り程度の感情だけど、いろんなことがあって、お互いへの気持ちにも変化みたいなものがちょっとだけ見えたりしてキュン・・・。台詞は少ないのに二人のそういうシーンがとっても好き。

まだ1巻ですが、これはヨネダコウさんの作品でもかなり素晴らしい作品だと思います。


5

読み返すたびに発見がある

最初は、「続き物だからこんなものかな?」とそこまで面白いとは思っていませんでしたが、読み返す度にどんどんヨネダコウさんの世界に引き込まれていきました。

まず、色気があって仄暗い矢代の表情がとても魅力的です。特に「他の奴らには言うなよ?」と言う場面など、矢代の表情を百目鬼の目を通して見ているような錯覚におちいります。
矢代だけではなく他の登場人物も、目線や微妙な表情や何気ない台詞の言い回しなどで心情の機微が伝わってきて、プラトニックで切ない愛が一層リアルに感じられます。
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」は最後思わず涙がこぼれました。

続きがとても楽しみです。

3

プラトニックで淫らな関係

この作品には、影山と久我、そして恋愛未満?の八代と百目鬼という二組の進行形のカプが登場します。でも、4人の関係の基底にあるのは、高校時代から実を結ばないままにくすぶり続ける、八代の影山に対する想い。
久我は八代が影山にあてがった自分の分身。影山を試したかった?それとも、自分と或る共通点を持つ久我を通じて、影山とつながっていたいから…?二人の情事を盗撮する八代の真意は分かりません。
一方で、どこか影山に似てる百目鬼と急接近する八代。
ポーカーフェイスで掴みどころのない八代ですが、影山への想いをかすかに覗かせる瞬間があって、それがとても切ない。

にしても「ドMで淫乱」が看板の八代と、インポの百目鬼…この組み合わせ、絶妙すぎです。或る意味で二人の関係はプラトニック。半面、昂ぶることのない百目鬼の前で一人果てる八代が淫らで、八代が愛しいのに触れるのをためらう百目鬼の手がまたエロくて…何ておいしいツーインワンのシチュエーション♪
いや、はっきり言ってこの作品はエロいです。

ただ、八代と百目鬼、影山と久我の関係がこのまま固まるとも思えず。
というのも、影山の本心は今のところグ続きレーのまま。八代と影山の高校時代のエピソード「漂えど~」は、八代の側の目線でしか描かれていないので…。影山は八代に対して本当はどんな感情を持っているのか、それが明らかになった時、4人の関係はどう変わるのか?…それは今後のお楽しみというところでしょうか。
個人的には、久我が好き。彼の危うさゆえの輝きが眩しくて切なくて。「頭に血が上るとどうにも止まんねえ」と言う久我の暴力シーンからこの物語が始まっていることにも、何か意味を感じます。彼は意外に4人の関係にとって重要な人物なのでは…(思いすごし?)

ヨネダコウの作品を読むのは3作目ですが、今回の「囀る~」は長編ということもあってストーリーに立体感がありますね。しかも煽情的でエロい。
かすかに気になってるのは、ドM淫乱の顔とドSの顔を使い分ける八代が、少々器用すぎること。ともすればご都合主義に流れてしまいそうな八代の「ドMで淫乱」という一面が、今後ストーリーの中でどう光を放っていくのか?もう一つ、今後どこまで作品にアウトローものらしい緊迫感が加わっていくのか?という辺り…いずれにしろ全て今後。
先は未知数ですが、続編への期待と応援をこめて、神評価を贈りたいと思います!

5

読めない男

矢代の自分の過去を良くも悪くも冷静に受け取めて、その時々にある熱も毒も笑顔で全て飲み込んでしまう。
今立っている場所がどれほど危ういか分かっていながらも、その危うさをも楽しんでしまう。
潔さと自身のシミ一つ卑下しない強さ。
そして「黄金期ですねぇ」と懐かしめるスキモノぶり。
衝撃的なセリフと笑顔に軽いショックで痺れてしまいます。

百目鬼を側に置くことで湧いてくる情に
「優しそうな普通のセックスしそうだから嫌だ」
と言う矢代がとても愛しくなりました。

他2編。
そんな矢代が唯一の友人影山との腐れ縁ぶりと馴れ初め。
久我の色気に心鷲掴みです。

2

全部個人的な思い込みです

Don't stay goldの狂犬・久我のセリフ
「かぁわいいなぁ アンタ!」

これを見た瞬間に脳裏に細美さんが浮かんで、もう私の中では久我は彼です。彼が喋ってるように脳内変換されています。ありがとうございます。
後に読んだNightSに収録されている感情スペクトルで、笛吹と仲屋がエルレの話で盛り上がってるのを目にしたとき確信しました。(思い込みですが^^;)繋がった!!と勝手にテンションがあがってしまったのです。

ここのレビューで解りました。そうか、久我の身体の、煙草の火傷痕を知って矢代が影山に引き合わせたんですね…。
ほんと矢代ってやつは、、、退路(影山)を断ったら百目鬼が現れるんだものなぁ。ツイてるんだか、でも相手が不能って、、、!!仕掛けた爆弾の多さに、恐々ながら先が気にならないわけがない。


NightSでレビュアーの東雲月虹さんが書かれてましたが、本当に、ヨネダコウさんをリアルタイムで追えることは幸せだと思います。同時代に生きていることを嬉しく思うし、印税に貢献したいと思う数少ない作家ですし、何より作品を読みたいと思うのが大袈裟でなく生きる糧です続き

この歳になると自分の誕生日なんて親への感謝以外何とも思わないんですが、暫定とはいえ続巻の発売日なんて嬉しすぎます。
待ち遠しい!!です。

6

散りばめられた伏線に、時間差ではっとなる。

読んでしまいました。
最初このあらすじを見て
苦手だと思っていました。
ヤクザモノも好みではない。
今迄避けていました。
でも抗えない引力。
読ませる力。
それがヨネダさんなんだろうな、
と思ってしまった。


一話目は主人公矢代が脇に回るスピンオフ
【Don't stay gold】。
続いて、本編の【囀る鳥は羽ばたかない】。
この二作品は、最後に配された
高校時代の矢代と影山の話
【漂えど沈まず、されど鳴きもせず】
を読んだ後でもう一度読み返すと、
張った伏線のようなものに沢山気付く。
掲載順とは違うこの収録順も、
読み返せば納得。
だからあの時、と振り返って何度も思う。
皆さんが、ヨネダさんが別格だと言う
理由が何となくわかってしまう。
その他にも、百目鬼(どうめき)が
持っていた新聞の切り抜き、
何度も手を掛けそうになりつつ、
最後のシーンでやっと
百目鬼が触れる矢代の髪。
この空気感なんだろうな。
作中、言葉の遣い方も絶妙。
モノローグも、キャラの台詞も。
不自然でもキザでも詩的でもないのに
上手いと思わせる。続き


「萌え」とは違う不思議な気持ちを
抱かせる作品です。
BLっていう感じではなく、
性癖を自覚しつつ裏社会を生きる男の話、
というイメージでした。
矢代は不器用ではない。
ヘビーな過去があるけれども、
それをトラウマと思わず、
性癖を自覚するきっかけだったと
高校生の時にすでに思っている。
だからそれが歪んでいるのか
本当にただの性癖なのか
この巻で私は判断がつかなかった。
だから今後どう展開していくのかが
とても気になる。
形はどうあれ矢代に惹かれている百目鬼は
これから矢代とどう絡むのか、
矢代は百目鬼と過ごすことで
何かが変わるのか。
予想がつかないけれど結末を見てみたい。


「中立」にしているのは、
とてもこの作品が語りにくかったから。
面白かったけれど、不思議な、
一筋縄じゃない感が体の中に残ってしまった。
泣いたり感動したりもするんだけど、
ヨネダさんの作品を読むと、
いつもそういう不思議な感覚が残ります。
誰か同じ人がいるだろうかこの感覚…

恋愛だけでない作品を
読みたい方には良いと思う。
其々のキャラは魅力的というより、
目を離せない何かがある、という印象でした。
萌え重視な方にはおすすめしません。
糖度低いよ!


装丁はもうアートだなぁ。
そして中カラーになっていた
【漂えど沈まず、されど鳴きもせず】の表紙は
風景だけなのに痛みとか迫りくる矛盾を
これでもかと感じさせてくる。
そしてこのタイトルよ…好きだ。
ノベライズも似合う作品だと思います。

3

ほう。

ヨネダ先生初買い。

なんだろう。
いろんなことを心の中に思う人たちがうっくつしてるようで、結構はっちゃけてるかんじ、ですかね。

そして、全員、なんというか、自覚ありなしにかかわらず、変態。
そして、どことなくかわいい。

もっとくれ!となるかんじです。

うっくつしてるの、か?という微妙なラインに萌え!

4

痛い萌える切ない、全て感じられる作品。

主人公の矢代は、今まで読んだBL作品のキャラで最も強く刻まれました。ドMの変態ヤクザという強烈な設定ですが、普段クールでうつくしい彼視点のストーリーが始まったページから即、魅力されました!カップリングの百鬼目はもちろん、他のキャラクターも味があって面白いですw
言葉にしない感情の揺れ動きがちょっとした視線や間合で伝わってきます。読み返すとさらに発見があり、もう何度読んだかわかりません。セリフ、表情全てに意味と関連があり、ヨネダコウさんの作品はやはり最高だな、と実感(*^_^*)
この本のラストは読んでいて感情が溢れてとまりませんでした。矢代、好きです!!

4

少年誌の脇役風なキャラにピンときた

きっと作家買い。だが購入に一片の悔いなし。
「どうしても触れたくない」にはまり、CDまで買ってしまった私ですが、
前作と全然雰囲気が違うじゃん!!
と怒ったりすることは・・・なかったよーんです。

というのも、できれば前作と全然違うタイプのヨネダさんが見てみたい!と思っていたので、
自分の思ったとおりの路線で来て頂いたので、個人的には前作と全然違う雰囲気で嬉しかったのでした。

それに矢代がかなりのキワモノキャラというのがまた自分の好みで。
ジャ○プ等では脇役や敵役にいるタイプだと思うんですが(笑)
矢代のキャラって日常生活の中でお目にかかることのない人だと思うので、
とても漫画的なキャラクターという感じがします。百目鬼も同じく。

きっと矢代が超能力使えたり、百目鬼が波動拳を打っても「そういうキャラだから」で通用しそうな漫画として描くのに適したキャラクターって感じで。
そういう意味ではこの作品は二次創作の手法がプンプンするのでございました。

私の場合、商業BLでキャラ萌えってあんまりないのですが、矢代はキャラ萌えできたかも。
我ながら変態だなーと思うこの結果。
嫌だ!そんな自分を否続き定したいのに、たまに壊れたキャラを好きになってしまうw
そもそも主役のゴ○君より脇役のヒ○カが気になるというタイプなので個人的路線にぴったりハマってるじゃないか!と今更気づいたのでした。でもク○ロが一番好きですが←

もはや内容に触れる必要はないと思うので、内容については特に書きませんが、
今回も細かい演出などがある点が良かったです。例えば百目鬼のスーツの内ポケットの新聞記事とか。細かいけれど、ハッとさせられる描き方がお上手だなーと思うのでした。

まぁストーリー的には無理があるだろう、という部分は否めないんだけど、自分の場合キャラクター萌えがありましたし、ヤ○ザものも大丈夫だったので、あまり気にはなりませんでした。
話の内容は中途半端に雑誌のほうで続きを読んでしまい、話の筋がわけわかんないまま続きが気になっております。とにかく次巻コミックを待ちたいと思います。

5

変態を超えた…芸術域級の作品では

ヨネダ先生の待ちに待った4年ぶりの単行本です。本当に新作にお目にかかれて嬉しいです。今回もやってくれたなあと絶賛です。
まず裏表紙にあらすじが斬新で読む前から萌UPでした(笑)

内容は、ドMなのに毒を帯びていてエロ美しい、抜群の存在感を放つ矢代を中心に、同級生で医者の影山×久我のスピンオフに始まり、矢代×百目鬼の話、最後に矢代と影山の高校時代の話と三話続くんですけど、とにかくどれも目が離せない、とてもうまく構成されたお話になっていました。
やっぱり凄いたくさんの魅力をもった作家さんだと改めて絶賛です。
エロが結構ハードなんですけど、変態系の言葉では終わらしてはならない、芸術域の素晴らしさはヨネダコウ先生ならではかと嬉しくもありました。
今後の展開が…個人的には矢代という人間の変化がどの様になっていくか楽しみな作品です。
ヨネダコウ先生の世界観は本当に素晴らしいです。オススメです。

4

MよりSだと思う

『ドMで変態、淫乱の矢代』と見出しに惹かれて購入しました。

・SMと言ったら、亀甲縛りや青姦、強要などを予想して読んでみると、あれ?…どこがM?と感じました。矢代の変態さは素晴らしいです。しかし精神的Sな部分が際立っていたのでMと言われてもピンと来なかったです。

・任侠もの好きには少々物足りないです。

・出てくるキャラでは一番百目鬼が好き。何考えているか分からないキャラが突然見せる自我とか萌えます。あと矢代の髪に触れたい時の表情が何とも言えません。最後に、インポはいつ治るのか。とても気になります。

・矢代の学生時代のストーリーが不意打ちでした。まさか涙を流すとは・・・。こちらもつられて涙がはらりと流れてしまいました。※このストーリーにSっ気もあると表現があって納得しました。

2

待ちに待った単行本化!

…発売からずいぶん時間がたってしまいましたがレビューさせてください。

まず私はこの単行本の表紙のかっこよさに飛び跳ねました。
この作品を雑誌で追いかけていたのもあって、矢代さんの人物像と作品の世界観にぴったりすぎて鳥肌ものでした。この表紙を店頭で見たら、たとえ作品を知らなくても手に取ってしまっただろうと思います。

作品の大まかな設定はヤクザもの。主人公がドMで変態、淫乱―。
こうして主役の矢代さんはかなり振り切れた人物設定ではあるけれど、
どうしてかその存在に違和感がない。
矢代さんは欲望に忠実であけっぴろげなようでいて、本音を隠して生きている。
そこに空気を読まないむき出しの百目鬼くんが触れてくる。
このふたりのやりとりが不器用でせつなくて、どこかあたたかい。

この作品を読んでいると一つ一つの言葉や、台詞のない“間”を大切にしているなと感じる。互いの言動で揺れ動く感情をすごく大切に描いているなと思う。
だからこそ、その緊張感やゆらぎに同調してどうしようもなく感情を揺さぶられるのだと
思う。

また「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」も本当にすごい。続き
冒頭の“人間は矛盾でできている”という言葉から、高校生の矢代さんが淡々と自分を語りながら物語が進んでいく。
すべて自ら望んだものと受け入れているように見せていても、ごまかしきれない矛盾した
自分の存在―。
最後のシーンなんて、もう一緒に泣くしかなかった。

この「漂えど~」と「Don't stay gold」がリンクすることで
「囀る~」はより深みを増しているなと感じます。1冊で全部読めて本当にうれしかった!

本誌でも読んでいるんですが、2巻が非常に楽しみです。
次の表紙はどんな感じになるのかな~♪と、わくわくしています(^^)

5

つづき絶対買うわ

こんなん待ってたやっほーい!な作品。
ドビッチな主人公ヤクザ……たまらんよ……たまらん!
こんな作品に飢えてたんだな自分。

ヨネダ先生の絵はシリアスに映える絵ですよね。
で、このストーリー。
完璧に近いんじゃねーの?
続編絶対買いますwwwwwwww

でも評価が-1なのはね、これ完結してないからなんですよ。
終わるまで作品の良し悪しはわからん!っつうことで-1しました。

ゆるふわ系に飽きた方には是非オススメです。
痛いの嫌いな子とかグロがダメな子は要注意。

2

人間観があふれている

圧倒的な、ヨネダ先生の考えるところの「人間」というものが
溢れています。
矢代というキャラクターはヨネダ先生しか描かないキャラクターだと思います。
とんでもない境遇を生き延びるためもあってか、
もともとのたちもあってか、とんでもない思考の持ち主なのだけれど、
すごく人間らしいように思えたなあ…
最後に泣いてしまうシーン、すごくよかった。
人間というものは矛盾でできているという言葉がすごく
納得でき、愛しく思えたのです。
考えてみたら、歪んた境遇で本当に心から歪んでしまう人間はいるけれど、
ここで泣ける矢代は、そのぶん純粋で、歪みきらないのだと思います。
途中までが、ものすごい境遇と世界なのだけれど、ひょうひょうと
進んでいるところも、いいと思いました。
本当に大変な世界を生きている人は、かえってそこをサバイブするために
明るくよそおうものだと思いますし。
矢代が高校時代、自分はすでにMで、家庭内暴力とかいう辛気臭いものではなく
望んで傷ついていると言いますが、現実のそういう被害者やいじめの被害者だって
自分が被害者であるという現実を認めたら、生きていけ続きないので、
そういう現実を認めず自分は違う、と思い込むもので。
どこまでが矢代のさがかなあ。
もともとの性質も全て含んで矢代なのでしょうが、それが人間ってやつかなあ。
こちらの評価で読んでみて、あわなかった作品も多々ありますが、
これは神評価の多さは伊達じゃない!と思いました。

6

百目鬼ナイス

待ちに待った新刊?
と言いながら、どうしても、。が
好き過ぎてヘビーローテーションで読み続けている
こと、その後続編的な同人誌シリーズも
メチャはまりしてるため

実際そんなに待ちに待ったではなかったです。

ヤクザもの、SM的なものは苦手なので
ヨネダさん作品といえどかなり
躊躇しました。

苦手シーンが沢山あり、無理かなとも
思いましたが
チャリで帰る愛しいカゲヤマを窓越しにみながら
口ずさむところは流石。

やるなぁやはり、の部分は沢山ありました。
ヨネダさんが描く男のラインが好きなのかなと
思いました。

百目鬼が、スポーツ選手のごとく
室内でしゃがんだのは可愛かったです

学生時代の話はとても良かったです

私はカゲヤマが好きです。

続くのは買いますが
苦手な描写と設定です。

ヨネダさん作品じゃなければ
読まない内容でした。

3

サラッとしてますね。

「どうしても触れたくない」の、表紙の絵柄にまず好感が持てて、当時購入しまして。
中身も表紙を裏切らない程度、個人的には正面以外の顔がちょっと苦手(なんというか、シリアスな場面で力を入れて描くほどに鼻の大きさ、下唇の厚さが気になるのです。サラッと描いている時の方が好み)ではありますが、デッサンは見逃せる、さてあとはストーリー!…と思ったらなぜか萌えなかった過去。

あの頃自分は若かった。だから理解力が足りなかったのだ。
そう思ってこの度、ランキングも上位!これは!と購入したのです。
「ドMで変態、淫乱」ここまで煽られてしまえば買います。表紙もやはり好み。

それでですね…本当に、ファンの方には「見る目の無い読者Aだな!」で申し訳ないのですが…も、萌えられなかった…。

痛みを快楽と連動させること、自由を奪われた上で家畜のように扱われることに昂揚する、いいネタです。
SMプレイ好きには萌えです。若頭顔だけならば爽やかイケメンで好みですし。
でも本編…「ドMで淫乱」て、書くほどドMじゃない。
キズフェチ出てきましたが、もっとむわっと「彼に対してその性癖の露呈を抑え込ん続きでいた」感が弱い。

熱気があまりないのです。
それがファンの方の「ヨネダ作品の品のある部分、たまらない!」となるのかなあと思いながらも。

SM要素を絡める時(加虐と被虐、痛みや傷痕に対する興奮)精神的、肉体的な描写をうまいことしてくれないと「ただ血が出ただけ」「ただ痛いけど笑ってるだけ」みたいな、こう…あさーいモノになってしまうというか。
変態って結構、難しいと思うのです。
過去のEPもありきたりといっては何ですが、SM系BLが好きな輩だと何度も触れてきた内容、だからこそ王道は王道で描き込んでくれれば萌えるんですが、軽い。

BLに本格的な描写を求めるなよとは思うのですが、
ヨネダ先生の画力(若干崩れるのが気にはなりますが)で、それができたらそれこそワッショイだなーと感じた次第です。

確かに、この1巻はあくまでも導入ですが、導入こそ引き込む要素がある筈。
2巻に期待!という程の高まりが無かった、というのが正直な感想です。神評価が多い中でアレですが…。

9

続きが楽しみです

いきなり本編に入らず、矢代が片思いしていた医者の影山と矢代がスカウト?したがっている狂犬の久我の話から始まります。
そして、本編。
矢代のもとに用心棒として元警察官の百目鬼が現れます。
矢代の過去と報われない思いはいったい何処へ行くのでしょう。
そして、そんな矢代にひかれる百目鬼。
ふたりの関係はこれからどう変化していくのか・・・。
物語は始まったばかりです。続きが楽しみです。
矢代と影山の過去編。
矢代の流す涙がせつなく苦しくとても印象に残りました。

4

まだまだこれから?

ヨネダコウさんの待望の新刊ですね。
ある意味、特殊な世界が描かれているので読む人を選ぶものかもしれません。

「Don't stay gold」
これはまだ一般受けする感じに近いでしょうか。
久我が妙に色気があって好きです。
影山のつい逃げ出してしまうところ、それでも求めずにはいられないところ。
どっちが大人なのかわかんないようなところとか。
うまく言えないけど、キュンとくるお話でした。

そして「囀る鳥は羽ばたかない」
どんな人物が登場するのかはあらすじやなんかで本を読む前から知っていたのですが、果たしてそういう類の人が出てくる本を読んだことがなかったのでこういう具合になるのか、と。
これは感想を言葉にするのは難しいお話だな、と。
とにかく矢代がどこか壊れてしまっているようで。
歪んでいるとも言えますが、それを悔やんでいる様子もなく愉しんでいるようでもあって。
何もかもが普通の物の見方で見ちゃ駄目なような気がして。
感情がカラカラに乾いているようであり、深い沼にズブズブとはまりこんでいるような。
「不器用」とはまた違うんですよね。
そうして、自分を続き痛めつけることで快感を得てるわけですから。
でも、本当に望んでいるんはそんなものじゃないような気もして。
百目鬼というある意味、真っ直ぐな男に出会うことで矢代の中の何かが動き始めたような。
何かを求め始めたような。
個人的には百目鬼のをしゃぶった後に膝枕?みたく寝転がってるシーンが好きです。
まだまだこれからな感じなので続きが楽しみです。

「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
高校時代の矢代と影山のお話ですね。
これの方がなんか本編より痛々しい感じします。
本編ではそんな時代を超えた落ち着きみたいなのがあるからでしょうか。
矢代が影山に対して覚えた感情と影山が矢代に対して覚えた感情は違っていて。
それが明らかになるまでは矢代もどこか無自覚なようで。
切ないを通り越した痛々しさがありました。

ここから始まった矢代の時間が百目鬼によってどう変わっていくのかも楽しみです。

3

切ない

終盤でのお風呂場シーン…あのタメが切なすぎます(´;ω;`)

2

矢代という男

超人気作『どうしてもふれたくない』が、今ひとつだった私。
どうしてもすきじゃない、というよりも、正直全く印象に残らず(ファンの方ごめんなさい;)
皆様にあんなに熱烈に支持されているのを知って、
ビックリしたというか、自身の感性に首を捻ったというか…

ということで、最近ランキング上位にならんだこの作者の2作にも手を出さずにいたのだが、
こちらはお好きかもしれない…というお勧めに、購入してみたところ、
「うわあお!好みだ」と、小躍りしてしまいました。
うん、お勧め頂く前から、表紙もね、タイトルもね、好きそうな予感はあったんだ!

綺麗な顔をしてドMで壊れたヤクザの矢代。
彼を中心に、
『Don't stay gold』『囀る鳥は羽ばたかない』『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』
の三話で構成されている。

最初の『Don't stay gold』は、矢代の同級生で医者の影山の話で、
矢代は脇役として登場している。
次に矢代と元警官の百目鬼、最後に矢代と影山の高校時代の話と続く構成が上手い。

矢代というキャラクターが魅力的で、なんとも好み。
少年期に続き義父から犯され続け「セックスなしじゃ、生きられない体になっちゃった!」と
あっけらかんと言う矢代。
美しくて、賢過ぎて、淫乱で、歪んでいて、でも清々しい。

全体に漂う重いけれどドライな雰囲気もいい。
完結したら「神」かな?と思うが、個人的には矢代と影山の関係がツボだったので、
矢代と百目鬼という予想されるカップリングでのハッピーエンドは期待しない。
ということで、次巻の展開いかんかなー?

12

矢代に惚れました

影山と久我の関係より、矢代とインポの百目鬼との関係に惹きこまれたな。
そして読み進めて行くほどに矢代ラブになっていきました。
ちょっと買い忘れしていた作品で、読み終わった後になんてもったいないなんて
思える程全てが心にグッとくる話で最高だった。

コミックスを読んで、こんなにどっぷり満足した事って少ないし、小説読んでるくらい
じっくり読者が入り込んでいけるような作品でしたね。
個人的にはヤクザものが好きだし、ましてヤクザでネコ設定は色気があるのが多いので
大好物なのですが、そんなふざけた個人的萌えを凌駕するほどの骨太作品。
ファンタジー好きの私でも満足出来て、更に次を熱望するような内容でした。

6

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