NYアートギャラリーが舞台のセクシー・コメディ!!

恋のしっぽをつかまえて

koi no shippo wo tsukamaete

恋のしっぽをつかまえて
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×25
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
52
評価数
15件
平均
3.6 / 5
神率
20%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
モノクローム・ロマンス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥900(税抜)  ¥972(税込)
ISBN
9784403560125

あらすじ

とびかう会話とアルコール、カメラのフラッシュ、半裸のバーテンダー。
狂乱のギャラリーでのパーティの翌日、従業員のシーザーが目撃したのは、
解除されたセキュリティ・システム、消え失せた1万5千ドルの胸像。
そして腕時計をあそこに巻き付けられて全裸でトイレに転がる、売り出し中の俳優で元恋人シェプの姿だった!!
いったい何が起こってる!?
混乱するシーザーはうさんくさくも魅力的な捜査官・ダンとともに調査にとりかかるがーー!?

訳・解説:冬斗亜紀

表題作恋のしっぽをつかまえて

ダン・グリーン,私立探偵
シーザー・ロマノ,ギャラリーのアシスタント

その他の収録作品

  • 解説:冬斗亜紀

評価・レビューする

レビュー投稿数4

えっちシーンはエロい

女性作者の海外翻訳物です。
翻訳者はお馴染みの冬斗亜紀さん。
字は大きめです。
翻訳物の宿命である字数の多さはあまり感じない作品でした。
翻訳物に多い、受け一人称です。
あ、ちなみにレビュータイトルについて…
翻訳物のえっちシーンはあまり萌えを感じないことが多いのですが、この作品のえっちシーンはかなり国産BL、ゲイ物に近いと思います。
こうなんと言いますか、行為の流れのようなものや表現の仕方も。

********************
受けは、ギャラリーでアシスタントを務める28歳のシーザー。
懐具合の関係で祖母の家に間借り中。

攻めのダンは、ある依頼を受けてシーザーを調べる元警察官の私立探偵。
シーザーとは12歳差なので、40歳。
********************

舞台はN.Y。
アートギャラリーに務めるシーザーが、アーティストのイベントを仕切った翌日、その作品が盗難にあうというスタートです。
序盤、少々読みづらい印象でした。
冬斗さんの訳には慣れているので、これはわたしと作者さんとの相性なのでしょうね。

このメインの事件続き自体もはけっこう最後まで引っ張ります。
ふたりはこの事件絡みで知り合うのですが、なんともダンが色気のある大人なのですね。
この色気に初っ端からシーザーも惹かれていますし、ダン自体もサクッと体を求めてきます。
なんというかその辺りはサバサバした、これこそ男同士の関係だなあと思わされます。
もちろん情緒的なストーリー物も大好きですが、こういうリアルな感じも楽しめました。
それに体を重ね出した頃からは、意地っ張りなシーザーが拗ねているのも甘々に見えるから不思議(笑

個人的に笑えたのはふたりのやりとりよりも、シーザーと彼の上司との電話での会話。
上司の秘密を思わぬ形で知ってしまったシーザーの、いかにも外国人らしい「ホント、ガッカリです」という心からの台詞が(苦笑
ちょっと日本人では上司の理解できない秘密に対して、本人には言えませんもんねえ。
それに対して上司も、衝動の言い訳をしっかり話す辺りが本当に『らしい』感じで面白いです。
この上司、あまりに最後まで濃いので笑えます。

こういう翻訳物を読むといつも感じるのは、挿絵が思い切り『外国調』していることです。
えすとえむさんがどうのこうのと言うのではなく、ただでさえ国産BLよりも売り上げが低いであろうレーベルでしょうから、せめて少しでも表紙で手にとって貰えるようにイラストはキャッチーでも良いのではないかと。
まずこの表紙では、萌えを求める方は手にとらないでしょう。
イラストまで中身にともないそこまで意識して『外国』を売りにしない方が良いと個人的には思うのですが、翻訳物を出しだしたのは良いけれど早々に消えてしまったレーベル(こちらはキャッチーな挿絵もありまして)とは一線を画したいということなのでしょうか。
ただ、新しく立ち上がったハーレクインのキャッチーな挿絵と絶対に比べられてしまうであろうことがひじょうに残念です。
モノクロームロマンスさんは扱う作品の質が素晴らしいので、なくなって欲しくないんですよね。

5

Trouble With My Business

思ったよりも手早く読めたその後真っ先に連想したのは
アメリカンホームドラマ…と言うかソープオペラのあちこちに
挟み込まれる笑い声の効果音。
はて、評者は仮初にもロマンス絡みのミステリを読んでいたと
思ったのですが違ったのでしょうか?

愛を交わす場面を挿絵に頼らず文のみでしっかり刻み込もうと
言う押し切りの強さはお国柄と言うべきでしょう、多分。
多彩な言葉で綴られる読者もつい頬を染めてしまう様な
甘酸っぱいはしたなさは一度味わっておいても恐らく損は無いかと。
甘さで食事を〆る習慣が無い方には少し不向きかも知れませんが。

2

お国柄の違いを感じる作品

アメリカンテイストのこの作品とえすとえむさんのイラストがガッチリマッチしていて、
テンポの良いコミカルな作品とのコラボはかなりしっくりくるような感じですね。
海外ものは随分前に何本か読んだことがあるのですが、今回のこの新創刊の作品、
海外BLのモノクローム・ロマンス文庫として2冊同時発売の1冊なのですが、
この作者さまはゲイミステリーの先駆者的な御仁なのだそうで興味深いですよね。

内容が日本人向けかと言えば、どうだろう?と思う所でもありますが、
ゲイに対する差別的なニュアンスがコミカル風にシュールな表現もあったりして、
その国の成り立ちや宗教的な流れで日本人の感覚とは若干違う感じがします。
そして日本で言う所のBL作品と言うよりも、ゲイって言葉がしっくりくるような
内容だと思います。
ラブ的な内容よりもミステリアスな推理ものが前面に出ていてラブは二の次。
日本的なラブラブBLが好きと言う方には満足までいかないかも知れないけれど、
コミカルミステリーの主人公がゲイだと言うストーリーだと思えば比重がゲイの
恋バナより日常の中で突然起きた事件がメインだと考えれば続きかなり楽しめる作品。
BLだと思わないでゲイが主人公のコミカルミステリー作品だと理解して読めば
海外ゲイ事情も興味の対象になるかも知れないなんて思いながら読みました。

5

アメリカンコメディ

一昨年、オークラからスラッシュの和訳モノが数冊出たが、今回これを読んでみて、あれはかなり日本のBLに近いファンタジーだったんだな~とその違いを感じた。
ではこのモノクローム・ロマンス文庫で出たものは、というとかなりゲイものなのです。
登場人物がゲイなのでもちろん恋愛観というより思考がゲイ思考で存在しており、日本のBLのように恋愛の機微や心の動きなどを期待するとちょっとハズす方が多いかもしれない。
そして、この本は特にコメディです。
アメリカのコメディドラマがまんま文字で展開される。
狭い世界の限られた登場人物が、主人公を中心にてんやわんやする様はまさに、であるが、どうにもTVドラマで見る分にはいいのだが・・・
幸いにこのシリーズはイメージを壊さないバッチリのイラストの人選により、冒頭に人物紹介もあったりするので、それのイメージで頭の中でドラマがイメージを伴って展開してくれはするものの、まんまのアメリカンコメディを文章で見るのはちょっと辛いものがあったかもしれない。映像で流れたほうが楽チン。
この世界、「萌え」とはちょっと違うんだな~

シーザーはギャラリーのアシスタン続きト。
アーチストの作品を売るためのパーティーが催されていて、彼は売るためにあちこち気配りに余念がない。
そこで招待客の連れという刑事?の男にナンパされている気がして、悪くはないと期待をしていたのだが、パーティーは大盛り上りに盛り上がりそのままフェイドアウト。
その翌日、支配人はすでにバカンスへ。
シーザーがギャラリーに入るとセキュリティーのスイッチが切れており、以前恋人で今俳優になったシェプがあられもない姿でトイレにいた!?しかも売り物だったJ・Tの超像が盗まれている!?
そこへやってきた、昨晩の男。
実は彼は探偵で、ある人物に依頼されて脅迫している犯人を探しているのだという。
容疑者は、シーザー、シェプ、支配人のピーター、他にもシーザーに関連するあまたの人物が。

しかし、この容疑者たちもみな脅迫されていたり、何かあったりと、一体誰が犯人?
という具合に、シーザーの周囲の人物が全て被疑者であったり、なにかしら因縁があったりとかあるものの、シーザーが1人ジェットコースターなのだ。
この犯人探しの中で、探偵ダン・グリーン(彼もゲイ)といい雰囲気になり、彼との関係も盛り上がったり傷ついたりと、やはりこちらもシーザーのUP&Downが。
恋愛というより、シーザーにとっては好みのタイプ、ダンにとっては1人であたふたする彼がかわいいかも、な割と気軽なものであります。
登場する人物も、よくNYをイメージさせる映画やドラマのまんまのイメージで連想しやすいという親しみはあるかもしれない。
この推理の事件についても、割と本格的ではなく、人物を見せるために、それぞれのエピソードを知らせたい為に、引き伸ばしているような安易なものではある。
もし、何かとても時代的な先端ジョークが含まれているとしても自分はわからないかもしれない(汗)

この一冊を読んで、シーザーは結構繊細でマジメで自分の性癖とまっこう向き合いながらもわりと誠実に生きてるゲイの男子って感じが、
ダンについては・・・彼については不思議や謎が本当はいっぱいあるんだけど、割と自由に生きてるゲイって感じがする。(ひょっとしてバイ?)
ただ、言えるのは自分にとってはアメリカンコメディはやっぱり映像がいい、ということです(涙)

6

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