• 紙書籍【PR】

表題作ぼくのプロローグ

天才イラストレーター・風見慎一(25)
新人作家で大学四年生・月充ひかる(21)

あらすじ

コンビニ強盗からひかるを助けてくれたかっこいい男は、ひかるがずっと憧れていた世界的イラストレーターの風見慎一だった!気難しいと評判の慎一になぜか気に入られてしまったひかる。
強引で自信家の慎一に、いつもHなちょっかいをかけられることに…。
「おれの指がいいんだろ?」慎一の才能に心酔しているひかるは、慎一に流されてしまいそうになる。
ふたりの関係は…。

作品情報

作品名
ぼくのプロローグ
著者
ゆらひかる 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
ぼくのプロローグ
発売日
ISBN
9784044376031
3.2

(4)

(0)

萌々

(1)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
13
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

長く楽しめるシリーズ物

ぼくのプロローグシリーズ(略して、ぼくプロ)の1巻です。
二十代の少し大人なカップルで、シリーズの中で年をとり、きちんと成長していくシリーズ物です。
長いシリーズ物を読むとなると、受けと攻めのキャラが決めてだと思うので、楽しみを減らさないようにして、シリーズの感じを紹介してみます。
俺様執着攻め×性格のいい天然受けが好きでラブラブカップルが大好きという方に、お勧めです。

攻めは、世界的イラストレーターの風見慎一(25)で、俺様で自信家でひかるに対する独占欲がかなりあるタイプ。
家庭環境に恵まれず孤独ではあるが、それを表には出さない強い人。
恋人のひかるには、弱いところを見せて甘える所もまた可愛いです。
受けは、大学四年生で新進の小説家の月充ひかる(21)で、編集部の方針でBLも書かなくてはいけなくて、現在四苦八苦中。ファンタジーやラノベ系が、いつもは本分です。
天然で自分の魅力には全く気付いていない鈍い所が、また可愛いというタイプ。それが幸いして横恋慕されますが、意思表示ははっきりとしています。
慎一のファンで、とても慎一に気に入られているのに全く増長する所がない。
自分がそんな慎一の傍にいてもいいのかなと、自分を常に律していて、向上しようと頑張る前向きな性格です。
受け攻め共に惚れていて、好きあっているので愛を告げるのをためらわず、言葉を惜しまない所がいい。
Hも互いに求めあう感じで、嫌々言っているだけでの受けではないし、無理矢理もないです。
少しSな攻めと少しMが入った受けなので、ちょっぴり拘束等はありますが、恋人プレイの一環です。
ラブラブに楽しんでいる姿に、こちらも安心して萌えられます。
脇役ですが、漢前な美人のお姉さんのじゅん先生も、忘れられません。
BL作家でひかるの良きアドバイザーで、慎一と対等に話せて、2人の愛を見守りながらお節介をしたり、慎一の暴走をたしなめたりと、とても頼れるお姉さんです。

男同士のカップルでリアル志向を貫くなら、乗り越えなくてはならない壁である両親へのカミングアウトや結婚まで、話が進みます。
とは言っても、そこまでシリアス方向ではなく、リアルを意識したラブコメです。
若くて元気すぎるカップルについていけない今日この頃なので、大人と子供のバランスの程良さが良かったです。

1巻は、初々しい感じで、正にプロローグです。
慎一とひかるの出会い編で、横恋慕キャラな松村のことは放っておいていいのかと思った位、既に2人の世界が確立されているような感じです。
恋愛的な自覚については、ひかるの方がまだまだと言った所です。

エロ:★1 キスのみです。
総合:★3 1巻だけ読んだとしたら、中身が少ないので物足りないと思ってしまいます。2巻、3巻と続けて読む方がより面白いです。

0

とても愛着ある大好きなシリーズ!

ゆら先生がデビュー前に、同人誌で書いていた初BL小説を、商業化したお話になります。
ペンネームゆらひかるの由来は、この作品の主人公『ひかる』からきているそうなので、ゆら先生にとっても愛着のある作品かと⁉︎
先生自身、大好きで、大切にしているお話だということが、シリーズを通して凄く伝わってきます。

2000年〜2006年の間に計10冊商業誌で発表されています。
(残念ながら、私は読んでいないんですけど、同人誌も結構存在しているみたいです…ただ内容は少し違っているよう)
大好きな桜城やや先生のイラストも、お話&キャラの雰囲気にピッタリ♡
落ち込んだり、気分が沈んでいても、この作品を読むと吹き飛びされます(笑)
その位、作品に登場するキャラ達が素敵です!
曲者揃い&中には犯罪スレスレな、性格的に問題大なキャラも存在したりするんですけど!
最終的には憎めない所が、ゆら先生の描くキャラの魅力。
キャラも多種多様に登場するものの、テンポよく、キャラも立っているので飽きさせません!
ラブだけでなく、職業ものとしても楽しめるオススメしたいシリーズです。

世界的にも有名なマルチな天才画家 • 風見慎一(25歳)× 小説家の卵&大学生 •月充ひかる(21歳)

内容自体は王道もので、タイトル通り、ひかるのプロローグ的内容が綴られていくのですが、
+慎一との出会い〜恋人、結婚、新婚生活までラブラブ&甘々な恋愛物語が描かれていきます。
そこに、2人の大切な家族•友人•仕事仲間達が加わり、過去の確執エピなどシリアスな展開を交えながらも、コメディ&リアルタッチなラブを繰り広げていってくれます。

第1巻は出会い編!
大学に通う傍ら、新米ファンタジー小説家としても頑張っているひかる。
編集部からボーイズラブ小説を書くように言われ、全く分からない世界観に思い悩みます。
そんな時、深夜のコンビニでかっこいい男に出会います。
負傷しながらもコンビ二強盗から助けてくれたその男のことが、その後も何となく気にかかっていたひかる。

大学の後輩 • 松村なる男からラブレターをもらってしまい!
ひかるの大先輩、売れっ子小説家じゅん先生の助言もあり、BL小説の参考にすべく、彼に取材するべく指定された待ち合わせ場所へ…。
するとそこ居たのは、コンビニ強盗から守ってくれた男が!
ひかるの勘違いと、偶然居合わせたその男との再会。
実は…その男の正体は、ひかるがずっと憧れていたイラストレーターの風見慎一だったのでした。

仕事場兼プライベートでもある慎一宅に、他人を招かないことで有名な、気難しく、怖いといわれている慎一に、初対面から家に招き入れられ、気に入られたらしいひかる。
そこに、ひかるの大先輩であり、慎一の幼馴染&お姉様的存在のじゅん先生が加わり、しつこく迫ってくる、本物の松村を撃退する為に恋人の振りをすることに…。
お友だちから始まった2人の恋の行方は…⁉︎

慎一の俺様な性格も、ひかるの素直な可愛らしい性格も、とても魅力的に映る楽しいカプです。
若いのに、自分の人生の目標を持った2人なので、大人っぽくも感じます。

そして、1番の萌ツボは!
気難しくて扱いにくいと有名な傲慢&俺様な天才肌の慎一が、ひかるにだけは、最初から凄く優しくて、特別な存在であることを、真っ直ぐにアピールする姿にキュンキュンされられるんです♡
でも、松村の件で警戒心大なひかるを怯えさせたくもないから、見守るスタンスで、うまくカモフラージュさせながらも、密かに慎一自身は恋愛へ持っていこうと試行錯誤みたいな…(笑)
ひかるにだけ限定!なラブ度大な所に惚れました!

ひかるの方は⁉︎
慎一が特別な存在なのに、「絵描きとしての慎一が好き」と心酔しているあまりに、恋心に気が付いていないというか!夢心地過ぎてスルーしてしまっているというか!
ただ、からかわれているだけだと…微妙な立ち位置(笑)

1巻はそんな感じで…
慎一はラブな展開に持っていくのに、邪魔が入ったり、ひかるの天然っぷりで、ことごとく未遂に終わっていきます(笑)
美味しい程に、萌展開なキスシーンもあるのに、そのままHになだれ込まない、ジレジレ感が楽しめます♡

あと忘れたら怒られそうな、じゅん先生(笑)
彼女はこのシリーズには欠かすことのできない、色んな意味で素敵な方!
これまで読んだBL作品の中でも、私的に好きな女性キャラランキング上位に入ります。

松村の逆鱗にふれてしまった2人!
松村がどんな逆襲をしかけてくるのか⁉︎
2人の関係はどういった形で進展していくのか…
1巻は続きが凄く気になる所で終わっています!
なので、もし興味があって読まれたい方は、1と2巻同時に読まれることをオススメします。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP