楽園の蛇 神様も知らない(2)

楽園の蛇 神様も知らない(2)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神12
  • 萌×216
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
7
得点
131
評価数
35件
平均
3.9 / 5
神率
34.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥590(税抜)  ¥637(税込)
ISBN
9784199006999

あらすじ

女性モデルの転落死は、事故か他殺か!? 関係者である青年社長・佐季(さき)に疑念を抱く刑事の流(ながれ)。その裏には、新人時代に担当した殺人事件で、彼を取り逃がした苦い失敗があった──。今度こそお前を闇から引きずり出す!! 過去の清算を誓い、佐季を追う流。一方、後輩刑事の慧介(けいすけ)は、佐季の幼なじみの司(つかさ)との関係を深めてゆき…!? 罪の裁きを逃れ、成長した少年達の恋と野望が、時を経て明かされる!!

表題作楽園の蛇 神様も知らない(2)

北川佐季
音澤司

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レビュー投稿数7

二人の聖域

シリーズ二冊目、「楽園の蛇」。この巻はほぼ過去編です、明るい庭先で出会った二人の少年、幸せな子供だった司と膝から血を流していた佐季。
二度と会うこともなかったかもしれない二人は、教会で再び出会います。酷い生活を強いられていた佐季よりはるかにマシではあっても司も追いつめられていて、不幸な少年二人は罪を共有するのです。
財産目当てで司の家に乗り込んで来た、中根寧子の死。司の手がぶつかって階段から転落した事故死なのですが、一つの死の真実を曲げようとしたがために、佐季は父親を手にかけ、二人は二度と表立っては会えないようになります。
いつ果てるとも知れない罪の共有に、秘密が眠る夜の庭。
少年時代の二人に会っていたのは、まだハツラツとしていた流だった。
その頃の流は今の慧介のように、刑事としても人間としてもまだ未熟であり、闇に沈みゆく佐季を光の差す場所に引き戻すけことはできず、ずっと心に留まっていたわけです。
現在に話が戻ると、佐季は更なる野望のためにリサという女と結婚目前です。本当に愛してるのは司なのに。
この巻を読んで、切なくなりました。

0

唯一の萌えポイントで次巻へ

『神様も知らない』の二巻です。
登場人物は前巻と引き続き同じなんですが、今回は過去編といった感じ。
こちらは完全な続きものなので、前巻読了は必須です。

過去のくだりでは、主要人物である司と佐季は13歳。
刑事の流は26歳。

過去編では、流は神奈川県警山手警察署・刑事課に属しています。
前巻とは違い、まだまだ下っ端刑事ですが、野心家で前巻の雰囲気とは違います。
そんな流が関わった事件の第一発見者が佐季でした。
佐季の父親が自殺し、父親とつきあいがあったらしい女性が事故死にあっていたという流れ。

この事件を追った流は、若いからなのかまだまだ自信満々だからなのか、ひじょうに嫌な大人です。
流の教育係として登場した梁瀬の存在がなければ、今もそうだったかもしれません。
この梁瀬の言った言葉で、前巻、独自に流が佐季を追っていた意味がわかります。

佐季と司の出会い、ふたりを結びつけた秘密も描かれています。
その秘密こそ、司が佐季に対しての罪の意識を植えつけられ、がんじがらめになっていた理由でした。

前巻で司は慧介へ惹かれ始めていました。
しかしこの巻続きでは、慧介があることを捜査しようとしていること、目の前に現れた過去の秘密によって司は慧介から離れようとします。
この作品はなかなか萌えーなところがないのですが、ラストはそんな気持ちになる辺りで終わっていますので、ぜひ3巻を入手してからがオススメです。

1

時の流れは

結構残酷。

流さんの、
流さんが、まだ若くて、熱かった、刑事になりたての頃のお話。

この作品、三部作の2作目ってことになっているが、冒頭が佐季と司の子供時代だし、
流さん登場しても、なんか、めっちゃ初々しくて熱血なんで、前作の、あの流さんと全然結びつかなくて、前作をなかなか思い出せなかった。
でも、この過去があった上での、今の佐季や司や流って事で、第三部に話はつながっていくので、とりあえず思い出せないまま読み進めていても特に問題はなかった。
ただ、最後まで読んで、ああ、この流さんが、あの流になるのね、時の流れって、結構残酷って、しみじみしちゃったけどね。

さて、この続き、今度はストーリー忘れないうちに読めるかな。

2

一巻目を読み返したくなります!

司と佐季の過去のエピソードがメインです。

酷い大人たちに追い詰められていく二人の姿が辛いけど、どんどん精神を病んでいく佐季が怖かったです。
ちょっと白夜行を思わせる感じです。
子どもvs大人(警察)がいい感じにソワソワさせてくれて、流も何かひっかかるんだけど事件は(佐季の思惑通りに)解決にすすんで、思いも寄らないピンチが司を遅い、っなぐあいにどんどんストーリーがすすむのですごくおもしろかった!
時々花言葉や童話や聖書も組み込まれていてそれがポイントにもなり、よくできたストーリーに感動します。
BL抜きに楽しめるミステリー作品です。

このエピソードが一巻目にあってもいいと思いました。改めて「神様も知らない」を読み返したくなります!
3巻も早く読みたい!!!

正直、萌えは少ない内容だけどゾクゾクさせてくれるので「神」クラスです!

あ、流刑事は現代とだいぶ違ってて爽やか熱血マンで口絵もかっこよかった☆

3

点と線がつながりそして螺旋を描く

読み終わって、なかなかここまで業が深いとは!とこの先がとても愉しみになった2冊目。
モデルの死を追う新米刑事とちょっとやさぐれた何かありそうなベテラン刑事。
そして庭が縁で出会ったガーデニングの青年と、彼と秘密の関係のある何やら黒い影を持つ綺麗な男。
単なる三角関係や、事件の被疑者や追うものという関係だけではなく、それは複雑に絡み合いツルが巻きついて伸びていくように、そして根も深く張っていたとは!

一見閑話休題のようであり、これは次の展開にとても重要な役割を持つ過去の話でした。

アウトローな動きをするベテラン刑事・流の新人だった13年前担当した事件。
そこで彼は佐季と司と会っていた。
それが現在までつながっている、彼に執着を覚えさせる事件になったのだとは!
そこで見えた、佐季と司の関係の成り立ちも、1作目の不思議な部分の裏付けとなりました。
また更に、長野での事件が流を駆り立て、
13年前の事件に関与した女の息子が登場し、司に重圧を与えます。
佐季の利益を追求した司の望まない結婚という行為を平気でする、彼にとって裏切りとも思えるそれに苦しめられているときに続き現れた過去にまつわる人物。
佐季は司の為ではなく、本来は自分の為、全て利己的な理由で司を翻弄しているのではないだろうか?それは出会った最初から・・・
と想像するのですが、ひょっとしてそれさえも、佐季が過去を消すためにまた新たな罪へ手を染める、そして蛇のしっぽとなるのだろうか?
そして、流は蛇の頭を捉えることはできるのだろうか?

そんな予感をさせて、この物語は続きます。
きっとこの登場人物の中で、純粋に白いのは慧介だけなんだろうか?
彼が良心だとすると・・・?
全てが明らかになったとき、彼等の色が何色に染まるのか?
恋愛としては薄い展開でしたが、物語の吸引力としてはとても強い光を放つものでした。
次巻!1年以内には出て欲しいぞー!!

3

心に巣食った闇色

シリーズ2作目、前作のサスペンスの続編も期待を裏切らない内容でしたね。
この続編で佐季と司、そして刑事の流れとの過去の関わりがはっきり解る内容で、
彼らの13歳の時の出来事が全ての始まりだった事が詳細に解るのです。
そして、司と佐季との関係が、佐季の心にいつしか巣食ってしまった闇色の心が、
とても哀れでもの悲しいけれど、追い詰められた子供の純粋過ぎる思いからの犯罪。
生きる事、生存本能とでも言うべき行動だったし、初めて心から欲しいと思った
相手を手に入れる喜びに、空虚だった心が皮肉な展開で甦る、そんな気がします。

司は13歳のあの時に、佐季と出会った事で、全てが変わってしまうが、共に何かを
求めているのは同じでも、育った環境の違いで別の道を歩む感じだったのに、
司が不可抗力で起こした事件がキッカケで二人は自力で引き返す事が困難な道に向かう。
子供にしては賢かった佐季に踊らされる形で間違った事件の解決をしてしまう流刑事。
でも無事に解決した時に何処かがおかしいと疑念に感じてしまった事から佐季に
再び目が向くが、逮捕にまではこぎつけなかった過去。
この過去を踏続きまえての1作目だったのだと、より内容が理解できるとともに、
司の新米刑事に対する恋心がいかに、タブーなのかが解り、簡単には解決出来ない
内容になっていましたね。

そして、事件は更に複雑化していく事になるんですよね、現在の事件と過去の事件が
複雑に絡まり合って、司の前に現れる事になります。
それがきっと更なる闇への入り口に、破滅への道になっていくような気がします。
きっとこの作品には、素敵なラスト、幸せなラストなんて見えてこない気がします。
それでも、やっぱり、続きが気になる作品なんです。

3

そして、続きます…

ミステリアスな雰囲気のサスペンスもの。
BLとしての面白さというより(そもそも、一体メインカプは誰?と未だに確信が持てない)
絡み合った事件や人間関係で読ませる話だと思う。
そういう意味では、萌えるかどうかは分からないが、序章だった1巻よりもさらに面白い。


前巻での登場人物を整理してみると…

広い庭のある横浜の高台のお屋敷で、花屋を営む司。
彼と幼なじみらしく、共に重大な過去を抱えているらしい、モデル事務所社長佐季。
この二人は肉体関係があるが、佐季が夜中に訪ねてくる他には接触をしない秘密の関係。

偶然司と知り合った、新人刑事の慧介。
慧介とペアを組んではいるものの、単独行動が多いアウトロー刑事の流龍一。
彼は、どうも佐季が関係しているらしい10年以上前の事件を、今も追っている。
流の大学時代の同級生で検事の日置のも気になる存在。

 *キャラバースデーフェア2012に『酒と薔薇の日々』という、流と日置の番外編があるらしい。

慧介は、犬の夜の散歩で知り合った司に惹かれていく。
そして、夜の世界で生きているかのような司も、この陽の光のよう続きな刑事に惹かれ…

               :

前巻は、ついに蛇の尻尾を掴んだとほくそ笑む流が「今度は逃がさねえ」と呟いて続くとなっていたが、
この巻では、その過去の因縁の事件が描かれる。
少年時代の佐季と司が関わっていた事件…
それ自体は詳細は別として、大筋では前巻で予想していたものであったが、
それでも先を知りたくて惹き付けられて、ザワザワとしながら一気に読んでしまった。

後半時代は現代に戻り、司の前に、やはり過去の事件の因縁を持つ中根という人物が現れ、
TVで4年前の別荘地の事件と関連する報道を見て、急に流が休暇を取って消え、
音を立てて何かが動いて行く不穏な気配を残して、
待て次巻!!!

               :              

タイトルの通り失楽園がテーマとなっており、
事件の重要なモチーフになっている赤いイヤリングは、あたかも林檎のようだ。
その他「秘密の花園」や「不思議の国のアリス」も作中にチラッと登場するが、私は読みながら、
時がテーマの傑作ファンタジー「トムは真夜中の庭で」(フィリパ・ピアス)を思い起こした。

昼間とは全く違う色合いで目の前に広がる、夜の庭園…


2

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