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小嶋ララ子さんのいつも作品に潜むダークな痛い部分が前面に出たと思われる作品。
これで完結ではなくて2巻へ続くなのですね。
その衝撃的な1巻の終わりには驚愕させられるより他ありません!
1話進む毎に一体何だろう?何があるのだろう?
見えそうで見えないその謎にぐいぐい引き込まれるその力は半端なく、心臓がバクバクしてきます。
サイコホラーなのだろうか?それとも?
こうした系のお話が大変好きなだけに、今回は胸のまん真ん中を打ち抜かれ思わずこの評価がでてしまいました。
(なるべくネタばれしないように詳細には触れずに以下書くつもりです)
良介には血のつながらない養子の兄・ゆずるがいる。
ゆずるが図書館司書になったのをきっかけに二人暮らしをはじめ、そしてこの兄を愛している。
友人がいるのだが、親の虐待に遭ってきた飄々としながらも何かを抱えているひなた。
無口な2コ上のたくみ。
彼等が良介の家を訪れて初めてゆずると体面した時、たくみは探していた人だと涙を流すのです。
このたくみとゆずるの関係が全ての謎です。
ゆずるの亡くした小さい頃の記憶。
それを思いだしてほしいと願うたくみですが、その姿は執着であり淡々としているのに恐ろしいモノを感じさせませす。
たくみとあったことで、ゆずるが昼間でさえ見る白日夢はきっと過去のヒントであると思われるのですが。
それが何やらとても禍々しく暗いモノなのです。
たくみが怖い!!
そしてラストのホームレスのおじさんのシーン・・・衝撃です!!
一見明るいひなたの切なく苦しいものも、良介の兄を思うが故の心配も、
一体これからどうなっていくのか?
そんな物語の吸引力が凄過ぎて、萌えとかそういう次元とは違うところへ行ってしまっているのではありますが、とにかく登場キャラ全てから目がはなせません。
同時収録の【羊の楽園】も痛くてたまりません。
大好きな相手が親の没落により学校へ通えなくなり、何とかしてあげたいと売りを始めて金を渡す。
その健気さは度を越していて、結局は相手をほだすことにはなるのでしょうが、この自己犠牲と奉仕が苦しくてたまりません。
とても苦しい1冊ですが、読み応えとしては自分的に120%のものがあります。
ひょっとすると場面転換などがわかりづらい箇所もあるかもしれないのですが、全体の雰囲気が押していて気にならないくらいです。
2巻が待ち遠しいです!
暗!
読み始めていくうちに、暗さが増してきます。嫌な感じはなく、私は読めますが、人によっては苦手な方もいるかなぁ。。。
私は、ゆずるくんの登場ページで心を奪われ、神評価をつけました。
繊細な絵で可愛らしいのに、闇を描く筆者が素晴らしいと思います。
二巻に続くとなっていますが、出ていません。
物凄く気になる所で、終わってます。
兄に恋する気持ちの裏に何かありそうで、幼なじみを想う気持ちを押し殺して自分を傷つけて、失われた記憶に何かあると必死になって、登場する人物それぞれが、色々なものを抱えて明るく振る舞わっているのが、また悲しい。
完結していないので、読み終わった後に、色々と考えてしまう作品です。
ネタバレはしません。
謎が多くて物語の核心的な部分は読んでもまだ分からない、と言った方が正しいかもしれません。
他の方も書かれていますが、ララ子さんのこれまでの作品に見え隠れしていたダークな部分を前面に出したような作品。
なので、好き嫌いはハッキリ分かれると思います。
切なくもふんわり甘いララ子さんの作品が好きな方には正直受け入れられないことが多いかもしれません。
ですが、実はとてもララ子さんらしい作品なんじゃないのかなぁと思いました。
好き嫌いを抜きにして作品として評価しても、人物とその過去の描き方、お話の雰囲気、言葉選びなど、神だと思うのは私だけでしょうか。
過去の記憶を無くしたゆずる、ゆずるを大切に想う義理の弟良介、ゆずるの過去に関わるたくみ、明るさの裏に心の傷を隠したひなた。
ゆずるとたくみが再会した時に、4人それぞれの思い、ゆずるとたくみの過去の謎、ゆずるの秘密・・・様々なものが絡み合って物語が動き出す――
ホラーというか何というか不思議で痛い重い雰囲気のお話になっています。
タイトルに1とは表記されていませんが、2巻に続きます。
続きが物凄く気になるところで終わっているので、欲を言えば、1,2ヶ月後に続きが出るタイミングで1巻を出してほしかったかな?せめて1巻と表記してくれたら心の準備が出来たかな?と思ったり。
巻末収録の短編「羊の楽園」もかなり切なく痛いお話になっています。
健気すぎる売春少年のお話。
設定というかお話自体もかなり切なく痛いんですが、可愛らしい絵とモノローグのギャップでさらに痛い。痛い。
1冊通してかなり暗いというかとにかく痛い作品になっていますが、個人的には物凄く好きです。
とにかく2巻が早く読みたい!
久しぶりに読み終えたあとにいい意味でもやもやする感覚に襲われました。
はやく続きが読みたすぎる…。
同時収録の羊の楽園では、暴力表現ともふもふの羊のアンバランスさがエロさを引き出していました。
個人的にめちゃくちゃ好きな一冊です。
はやく2巻を読みたい…!
ひとの”暗”の部分を、ララ子先生の甘く丁寧な線が描くことによって、真摯に、じくじくと、痛みを伝えてきます。
わたしはララ子先生の、そんな表現力にとても惹かれます。「ゆめゆめ心中」には表題の「ゆめゆめ心中」のほかに「羊の楽園」というふたつの作品が収録されています。
どちらの作品もとても痛いので、ドエムの読み物といえます。痛みに萌を感じる方は必見ですし、新たな萌を開拓してみたい!という方にもぜひぜひおすすめです。
わたしはじつは、「ゆめゆめ心中」よりもふたつめの「羊の楽園」が大好きです。
わたしは”ヤンデレ”にとても萌を感じる質です。しかしヤンデレというのは自己中心的な愛でしかないので、読後にはどうしようもなくおちこんでしまいます。(それもまたいいのですが、、、)しかし!この「羊の楽園」では、その自己中心的な愛がどうにもうつくしくみえるのです。それはひとえに、ララ子先生の表現力のたまものなのだろうなあと感じます。