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表題作シンデレラの夢

カイン,世界的製薬会社の社長
桐島玲,薬学部に通う大学生

その他の収録作品

  • 夢のつづき

あらすじ

天涯孤独の身となってしまった桐島玲は、バイト先の家庭について赴いたリゾート地でフィンランド貴族の血を引くカインと出会い…。

作品情報

作品名
シンデレラの夢
著者
妃川螢 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
雪のマーメイド
発売日
ISBN
9784344827493
3.2

(10)

(0)

萌々

(6)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
29
評価数
10
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

王道だけど萌えた!

2012年心交社出版「雪のマーメイド」のスピンオフのようです。前作の主役エリクと霄がちらっと出ます。話題に出たエリク家の執事とホームドクターの話もどこかであるのか、と検索したのですが発見できず。「雪のマーメイド」に載っているものしかないのですね…残念。
また、今作品に登場した円華が主役の「ゆるふわ王子の恋もよう」が2014年に同じシリーズで出版されています。

表題作と後日談的続編が収録されています。表題作は玲とカイン、続編はカインの目線がメインで進みます。

「シンデレラの夢」
家族を病で失った玲は、薬の研究者になりたいと大学の薬学部に通っています。バイト三昧の日々の中、家庭教師先の西脇家とともにタイリゾートに旅行に行くことに。そこで、西脇家の会社を買収しようとしているカイン達と遭遇します。カインは何か思惑があるのではないかと玲に近づいて…。

カインから接近し、玲の純粋さに惹かれて抱くけれど、玲は疑われていたことに傷つき、玲は互いの立場の違いも考えて別れます。そこにカインが玲を追いかけてきてプロポーズという甘ーい展開でした。タイムリミットのある甘い生活、逃げるのを追いかけてくる、という展開は童話のシンデレラっぽくもあったのですが、それほどモチーフにしている感じはなかったです。素直な玲と、何か引き出そうとするカインの会話が楽しかったです。

「夢のつづき」
カインにプロポーズされて三日後から始まります。カインは宿泊ホテルをよそに、玲の六畳一間に入りびたりで…。
互いの思考の違いに戸惑いながらも、結局はラブラブだという話でした。玲の知らぬ間にカインに色々手配されるということが面白かったです。

前作も続編も未読の状態で、この作品を読みました。
私はこの作者様の本はこれが初読みでしたが、スピンオフを検索しようと思うくらい気に入りました!王道でベタな展開なのですが、その甘さが心地よかったです。現実が大変だからこそ、こういう夢御伽のような楽しい話が読みたくなることもあり、そんな時にぴったりな作品だと思いました。

金持ち年上攻め、純粋学生年下受け、甘いシンデレラストーリーがお好きな方にお勧めします!

カラー挿絵はないのですが、その分、裏表紙のイラストで堪能させていただきました。それにしても、裏も表表紙も、ベットの中なんですけれど…そこで過ごした時間がほとんどだから仕方ないのですね(笑)作者様もあとがきで書かれていましたが、表紙のネコの可愛さと、「俺のものだ」と牽制するような手つきと目つきのカインがとても良かったです!あと、カーテンごとキスする挿し絵は萌えました!

3

王道だけど、オイシイ設定。

セレブ×苦学生という、まさにBL!な設定に釣られて購入。
(勿論、妃川先生も麻生先生も好きですが!)
内容は、煽り文(「僕を疑っているんですか!?」)を見て予想した程の裏切り感(誤解?)はなく、出逢った当初こそ、攻めが受けをスパイか何かかと疑ってはいましたが、すぐにその可能性は低いと分かって、それからはスパイではないという確証を得るためにアレコレと仕掛けていき、それが裏目に出て、疑われていたと思った受けが、涙ながらに去っていく…という流れ。
初情事が、なし崩し的な流れでヤっちゃうので、そこは賛否両論あるとは思いますが、舞台設定が高級リゾート地で、浮世離れした雰囲気の中、受けがまさしく“シンデレラ気分”になっていると思えば、ふわふわと身を任せてしまう展開もアリなのかなぁ、と。
しかし、つくづく自分は、身を引いて攻めの元から去ろうとする受け、というシチュが好きだなぁ…苦笑

巻末のエピローグ後の番外編は、本編とは逆に、庶民生活を味わうセレブということで、また本編とはひと味違った面白さでした。
しかし、受けの裸を他人に見せまいと、銭湯を貸切にする攻めがちょっと可愛い。笑

この話にゲスト的に登場する、「雪のマーメイド」の2人。
そちらは未読の状態で今作を読んだのですが、莫大な利益を無視して、恋人の為だけに青薔薇の命名権を得ようとする、親バカならぬ、恋人バカなセレブへと変わっていくだろうストーリーにも興味が出たので、早速そちらも読んでみたいと…

1

価値観の違いがいい

タイが舞台という、ちょっと変わった設定ですが、わりと王道なシンデレラストーリーでした。歳の差作品、シンデレラストーリー、身分差などが好きな方には王道で楽しめると思います。

主人公ら以外に出てくる脇キャラも味があってよかったと思います。
玲が家庭教師をしている一家のタイ旅行に同行し、そこで北欧からきた医療メーカーの社長、カインと恋に落ちるというお話。
玲が勉強を教えている中学生の円華が玲にプロポーズしてくるのもかわいかった。途中で円華のほうのカップリングの最後も見届けたくて堪らなくなりました。

カインはよくあるちょっと強引で独占欲の強いセレブ攻めという感じでした。玲は苦労性の大学生なので、風呂がなくて銭湯に行きたいのに、玲の肌を他の人に見せたくないカインにホテルのお風呂に連れていって言い合いになったり、学費を出す出さないでもめたり・・・と、こういう経済観念が違う二人のやりとりが好きです。

シンデレラストーリーではあるんですが、バカンスで出会った一夜の恋というか、旅先で出会う恋は非日常でのその場限りの恋という色合いが強いと思います。
玲の場合も日本に戻った玲をカインが追いかけてくるのですが、年末年始の旅行という設定だったので、数日感での出会いが一生の相手だと思うには日数が短く感じました。もっと濃いアバンチュールなら説得力があってよりよかったかなと思います。

0

パターンは前作と同じ

既刊で心交社さんから出ている「雪のマーメイド」のスピンオフで、双方の攻め様が
ライバル関係にある製薬会社の社長同士で友人で、前作の主役二人もさらりと出て来て、
相変わらず甘いカップルだと思わせるサービスシーンも入っている作品。

そして展開的には歳の差カップルで、受け様が清廉純白系なのに、攻め様の一方的な
ちょっと純粋さを忘れた大人の勘違いから、受け様を傷つけ、傷ついて手元から逃げられ
自分が犯した罪と受け様への気持ちに気が付き、受け様の望むような形を画策し、
受け様を怒らせた件を綺麗に片付け、受け様にプロポーズするストーリー。
ただ、今回の攻め様は前作よりも子供っぽいところがあって、逆に受け様は、
薬学部の大学生で、天涯孤独の身の上なので意外にしっかりしています。
しかし、南の島で出会い、攻め様の思惑に気が付かないままで、言葉も何もない時に
流されるように抱かれてしまうのはどうなのだろうと、前作よりも感じます。

書下ろし部分は、庶民レベル以下で貧乏な受け様とセレブ攻め様が受け様の六畳一間で
プロポーズ&H後の二人の様子が描かれていて、セレブ銭湯へ行くなんてお話。
攻め様の嫉妬と独占欲が甘く描かれていて、本編ではあまりシンデレラ的な感じが
しなかったのですが、書下ろしで、受け様の知らないところでセレブ改革されてる
受け様って内容のストーリーです。

2

ハーレ(略

偶然誘われてバカンスにやってきた南国・タイで、北欧の貴族でもある独身のイケメン社長と出会い、熱烈に求められ、恋に落ちる苦学生の主人公ーー…って、どこのハー●クインですか。いや、ハ●レクイン読んだことないけど。

いやー。はは。…ダメでした。もうハーレ●インものには手を出さないようにします。どんなにロマンティックに描かれていても、睦言の途中で「これ…何語で喘いでいるのかな」って考えちゃうんだもん。いくら独学で勉強しているとはいえ、海外経験のない二十歳そこそこの学生がベッドで使える英会話まで習得しているはずがない。

それに、この展開だと主人公は女性でも全然問題ないように思えて、これも萎えポイントでした。家庭教師している中学生に好かれちゃうとことか、特に。

ハーレク●ンっぽい作品が嫌いでなければ結構面白い作品だと思います。…多分。

1

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