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表題作悪魔の論理学

白皙な美貌の持ち主で冷血漢な生徒会会計
女の子至上主義でナルシストでホモ嫌いな高校生

その他の収録作品

  • 種を蒔く
  • 芽が発る
  • 柵で囲う
  • VS

あらすじ

「光徳の好色一代男・杵島大志、実はホモ…!?」大志はクラスメイトの面前で、瞳一郎にディープキスをされた事から、校内新聞に取り立たされてしまう。
瞳一郎を恨みつつ、新聞部に乗り込む大志。
しかし、新聞部部長は瞳一郎が生徒会で悪事を働いている事を語り、それを暴くために瞳一郎への仕返に手を貸すと言うのだった。
大志、瞳一郎へ仕返しができるのか―!?「嫌いにならないでね」の名脇役キャラが、主役となって遂に新書化。

作品情報

作品名
悪魔の論理学
著者
水森しずく 
イラスト
蔵王大志 
媒体
小説
出版社
桜桃書房
レーベル
Eclips romance
シリーズ
嫌いにならないでね
発売日
ISBN
9784756713179
4.2

(15)

(9)

萌々

(2)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
62
評価数
15
平均
4.2 / 5
神率
60%

レビュー投稿数5

わらいあり、もえあり、

全体的にリアルさは皆無でキャラもストーリー展開もまさにBLなのですが、
受けのばかさ加減と攻めのインテリ悪魔っぷりが良い味出してます。
ちょいちょい挟まるギャグが面白い!
とくに攻めにちょっかい出しているエロエロほも男(と受けは呼んでいる)と受けの掛け合いに普通に噴出しました。

攻めがもうほんっっっとにひねくれもので、
常に余裕綽々受けを手のひらで転がしまくって楽しんでいるような鬼畜な攻めなのですが、
無関心を装って実は受けに執着しまくりな所が良いです。
むしろ受けにしか興味がない勢い。
その溺愛っぷりが読んでいるとじわじわあふれ出して、
時折この機械人間からぽろっとこぼれ落ちる人間味がたまりません。

もう受けはとにかくバカで女好き、でもとても素直でとても優しいKY。
攻めがラストで受けを好きな理由をこぼすのですが、納得。
極度のひねくれ物だからこそ、極度の素直に惹かれるんです。
関西弁かわいいです。

エロは十分ありますよ!
前半は初々しく優しく、後半のエチはねちこくて良かったです。
特に前半は攻めの普段のからかいっぷりが消えうせ、
めちゃめちゃ受けを大事に大事にしています。
エチ自体にはもちろんのこと、ここの攻めのギャップにはやられます。
かっこいいよ・・・!

実は別カプですが「嫌いにならないでね」とゆう前作があり、
この2人はその脇キャラです。
読まなくても分かるっちゃ分かるのですが、読んでおいた方が何倍も楽しめます。

欠点とするとちょっと読む人を選ぶ文体かもしれないとゆうことです。
文体に問題なければゼヒお勧めしたい一作です。
読み応えはあると思います。
欲を言えばこの2人のいちゃつくシーンがもっともっと見たかった!
それほど個人的に好きです。

現在入手方法はおそらく中古のみですが、意外と古本屋にありますよ~。

2

瞳一郎、素敵ですっ

ずっと、読みたかった「悪魔の論理学」やっと読めました!

生徒会会計で守銭奴の瞳一郎×女好きの大志の二人なのですが、前作「嫌いにならないでね」の脇役だった二人です。

ストーリーは、生徒会のコトとかなんですがストーリーもおもしろかったんですが、もう二人のキャラが凄く好きになりました!!
大志の頭の残念な所は、ついつい将来の心配をしてしまいましたが。
大志には、瞳一郎がいるから大丈夫でしょっww

お気に入りの本になりましたので、一生持っていますww

強く、この二人にまた会いたいと思ってますので続編希望です!!
いつでも、待ってますっ!!

あの瞳一郎が大志に渡したオルゴールが何か気になりますっ。
純粋な好意なのか、それとも・・・?
あたしは、絶対好意だと信じてますけどね。

この作品は、ドラマCDにもなってます。
遊佐×鈴村なので、気になったら聴くのをオススメしますっ!!
おもしろいですよー。


1

本当におもしろい!

最初ページを開いたとき、「字ちっさ!」とびっくりしましたが、中身もぎゅうぎゅうに詰まっていて読みごたえがありました。

前半はコメディ、後半は(どちらかというと)シリアスという緩急のついたストーリー構成で飽きさせません。

後半部分がCDにならなかったのは、やっぱり流産とかの話があるからでしょうか?違うかな・・・。

ラストの瞳一郎と槇の話は、瞳一郎のめったに見せない本音が垣間見えておもしろかったです。なんだかんだ言って瞳一郎も大志にベタぼれじゃないですか(笑)。

きっと大志は一生瞳一郎からは逃げられないと思います(笑)。彼に幸あれ。

0

極悪非道な悪魔の恋愛方法

 女の子至上主義で、学校中の女の子に手を出し、挙句、先生にまで手を出した杵島大志は、母親の言い付けで、京都の家から東京の祖母の家で生活させられることとなった。
 そこで出会ったのが瞳一郎と想平。
 ところが、大志はホモ嫌いなのに友人である想平がクラスメイトである槇と付き合い始めたと聞いて、大志は錯乱状態に。
 それなのに、友達だと思っていた瞳一郎は大志に大志のあまりよくない頭では理解できない難しいことを言って、ホモの味方をする。おまけにあろうことか、大志にセクハラ攻撃を仕掛けてくるようになって、怒った大志に更に、クラスメイトの面前で、瞳一郎は大志にディープキスを仕掛けてくる。おまけに、それが校内新聞に「光徳の好色一代男・杵島大志、実はホモ…!?」と取り立たされてしまい、ホモ嫌いな大志はブチ切れる。
 瞳一郎を恨みつつ、怒りのあまり新聞部に乗り込む大志。しかし、新聞部部長は瞳一郎が生徒会で悪事を働いている事を語り、それを暴くために瞳一郎への仕返に手を貸すと言
い出すのだった。

 大志が頭が弱いのはしょうがないとして、他の人間なら鳥肌ものなのに「瞳一郎なら大丈夫」っていう点を追究しないのは素晴らしいと思いました。個人的に、このBLの王道的論理は好きじゃないんですが、大志くらい頭が弱めだと、この論理にすがるのもいいかなぁ……と、思ってしまいます。まぁでも、それくらい他のところで大志が瞳一郎を気にしてるのが明らかだから、なんだと思いますが。
 それにしても、瞳一郎の何が鬼畜って、最後までちゃんと「好きだ」って言ってあげてないところだと思います。どう考えても、瞳一郎の態度は好きな人に対するとってもわかりにくい愛情表現そのものだと思うんですが、多分、複雑な思考回路を持たない大志には伝わってないと思うんですよね。
 まぁ、瞳一郎自身もきちんとした形で認めたくないっていうのもあるんだと思いますが。

 個人的には、瞳一郎に「自分のものにする」って決められたら最後、逃げられる可能性の方が少ないと思うので、大志は早々に腹をくくった方がいいと思うよ! 楽になれるかと……。

 いつか、瞳一郎がちゃんと大志に対して想いを伝える甘ったるいシーンを見たいな……と、思います。

2

ドタバタ疾走感のある小説

受の杵島大志の人物紹介に「ニブくはないけど、だいぶバカ」って書いてあるのですが、
ま・さ・に!その説明通りです!
なんでこんなにおバカなの~!!(笑)おバカすぎて、だいぶ素直なのがかわいいですね~。

瞳一郎は、ひょうひょうとしてて、どこまで計算しているんだか謎です。
人の心を操り、ITシステム構築から投資の裏情報まで精通し、
高校生なのにナチュラルにお酒を飲んで煙草を吸って車を運転する、
すごい、スーパー人間です(笑)

こんな二人だから、最初は、きれいにストンと収まるんだろうなぁと
予想しながら読んだのですが、想定に反して最後までキレイに落ちませんでしたね。
大志はだいぶ扱いやすいと思うけど、瞳一郎が頭いいわりに捻くれすぎてるので…。
二人とも素直じゃないなぁ。大志は単に、頭がそこまで回らなかっただけだと思うけど。
続きが書けそうな終わり方でしたね。

人によっては好き嫌い別れてしまうかもしれないけど、
文章の書き方が、大志の関西弁の一人称なのがまた面白いです!

0

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