幕が下りたら始まる、秘密のオフステージ・ラブ。

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表題作シェイクスピア・ロマンス

友成賢介,舞台美術スタッフ
浅井雅生,舞台制作スタッフ

同時収録作品シェイクスピア・シンドローム

森村沙翁 他劇団所属の俳優
水無方葵 小劇場系俳優

同時収録作品告白はお気に召すまま

内藤瑞樹,21歳,学生劇団員
清水芳継,30間近,サラリーマン

同時収録作品ボクガ ソバニ イルヨ

香久山好久,バーオーナー
新堀健翔,高校生

その他の収録作品

  • イツモ ソバニ イテネ
  • あとがき

あらすじ

劇団「市ヶ谷シャーク団」の制作スタッフ・雅生は、舞台美術の友成と身体の関係を続けて半年。
雅生は友成が好きだが、彼が自分を恋人と思っているのかを確かめるのが怖くて――…。

作品情報

作品名
シェイクスピア・ロマンス
著者
冬乃郁也 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403663802
2.8

(6)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
15
評価数
6
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

読みやすい一冊でした

1冊に4つのお話が入っているため、急展開感は否めませんでしたが、どのお話も流れがしっかりしていた印象です。
ただ、たまに登場人物の行動が理解できない時があるのが気になりました。
たとえばセックスするために大学を辞めるなど・・・。
これは攻めのほうにトラウマがあったからということはわかるのですが、いくらなんでもそれはないだろうと思ってしまいました。
退学届けが破棄できて本当に良かったです。
それからとっても個人的なことなんですが、「告白はお気に召すまま」のメイン二人の前髪がくるんくるんしていたのが、私の実際の知り合いにかぶって笑ってしまいました・・・
でもお話は「告白は~」が一番好みでした!
メイン二人がとてもかわいかったし、自分たちの演劇に納得しなければ払い戻しをすると言い切ったところがかっこよかったです。
この二人に関しては好きになるきっかけがふとした表情などでふわっとしていたので、そのあたりをもう少し詳しく読んでみたかったなと感じました。

0

演劇&オヤジ成分薄め

「小劇場の劇団」をテーマに、様々な角度から舞台に携わる人々を描いた短篇集。
役者同士、スタッフ同士、学生劇団員×リーマン、元役者×高校生という
4組のカプの話が入っています。

色んな視点から「舞台」や「演劇」を表現したかったのかなと思いますが、
登場人物がどんな想いで舞台に臨み、どんな仕事をしているのかの描写が少なく、
舞台や演劇がラブ展開のエッセンス程度にしかなっていないのが物足りなかったです。

たとえば最初の「シェイクスピア・シンドローム」の受け(舞台俳優)は
良い芝居を見ると勃起してしまう癖があるのですが、その芝居が詳しく出てこない。
また、勃起設定は攻め(舞台俳優)と接触するきっかけになるだけで、
勃つほど熱い役者魂の主人公…という話があるわけでもない。
攻めが受けに惹かれた理由も芝居的なものとは関係なく、
純粋に「恋」で片付けられてしまい、この話を演劇テーマである必要性があまりないと感じてしまいました。

小劇団「市ヶ谷シャーク団」や、シェイクスピアへのこだわり、劇団と経営陣の関係など、面白くなりそうな題材はちりばめられているだけに、どれも散漫に終わってしまったのが勿体ない~。
短編集ではなく、役者なら役者、スタッフならスタッフだけを追って一冊にまとめた方が
視点が定まって、舞台もじっくり描けたんじゃないかなと。

また、オヤジスキーとしては最後の【ボクガ ソバニ イルヨ】(描き下ろしあり)
に萌えたいんですが、若い顔にシワ足しただけのような風貌で、オヤジ成分が著しく足りなかったのも残念(´;ω;`)
眼帯・ロングコート・黒ずくめ…で過去にワケありっぽいオヤジって設定もコッテコテですが、「俺のツバメちゃん」なんて素で言っちゃうノリにもちょっとついていけず。。。
この芝居がかった設定・台詞回しを少しでも本物の舞台の描写に回してほしかったかなと思いました。
カップリング的にはトラウマ持ちオヤジ×強気高校生という組み合わせで
成人した受けが、なかなか手を出してこない攻めに乗っかる…という結構好きな展開だったのですが…!演劇面でのツカミの弱さとオヤジ絵にハマれなかったことで今一つ萌えられず、大変口惜しく感じました。

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