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表題作ブラザー×セクスアリス

仁科彌勒,暴力性が高い弟
仁科吉祥,潔癖な兄

その他の収録作品

  • オーバー×ドーズ

あらすじ

弟の彌勒と関係をもってしまった吉祥は、男同士の正しい性交方法を知ろうとするが――!?兄弟の危険なラブストーリー続編登場!

(出版社より)

作品情報

作品名
ブラザー×セクスアリス
著者
篠崎一夜 
イラスト
香坂透 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344827875
3

(6)

(1)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
16
評価数
6
平均
3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

これは好みなガチ兄弟ものだった

 1冊目は未読な上に、初読み作家さんなのですが、表紙の素敵さと設定に惹かれて購入しました。
何と言っても「ガチ兄弟もの」が大好物な自分ですが、なかなか好みの作品には出会えずにいたところへ偶然にも引っかかってきた『ブラザー×セクスアリス』。
 この作品は、アタリでした!背徳感まみれな雰囲気が気に入っています。お気に入りの『二重螺旋シリーズ』『赤い呪縛』と似た感じなダークさとヘビーさが凄く好みです。

 攻で弟の仁科彌勒が、人間的に壊れてしまっているところも、感情のベクトルが受で実兄の仁科吉祥に向かって振り切れてしまっているところも、俺様かつ歪んだ執着具合も良いです。
 受の吉祥は、ぶっ壊れている彌勒とは正反対の清らかさと正しいさが良いし、彌勒の熱くて重くて歪んだ愛情に翻弄されながらも一生懸命に受け止めようと頑張る姿がたまりません。
 いびつな関係と止められない感情が渦巻くガチ兄弟ものって、メチャクチャ萌えます。

 吉祥の暗さに関するトラウマに関して、ちゃんと理解するためにも1冊目を探してきます。
→1冊目を読んでみたら評価が一段階UPしました。

1

トラウマ共依存兄弟

前作「ブラザー×ファッカー」の続編でタイトル通り兄弟近親相姦ものですね。
今回のタイトルは性生活や性別に悩める兄弟と言ったところでしょうか。
一見生真面目品行方正でありながら、やはり過去のトラウマで弟に依存してる受け様と
同じトラウマ持ちながらも方向性がまるっきり違う、兄へのヤンデレ的な執着を示す
攻め様の弟の二人のその後的な話なのですが、やっぱりシリアスかな。

登場キャラや、攻め様の性格的なもので、暗くなる様な作品ではないのですが、
実はかなり深い闇を持っていそうな二人。
互いに依存度が深くて、兄弟の絆以上に強く結びついた二人。
そんな今回は受け様が弟である攻め様との正しい性生活を生真面目に考えた事から
トラブルに発展して、受け様が混乱してしまう結果になります。

この受け様少し天然も入っているし、生真面目だから何でも調べて追及しちゃうけど、
それが兄弟の禁忌の関係に影が差す。
弟を受け入れ、弟の為にも、自分は普通ではないと思っている受け様が男同士の
性生活の正しい知識を得ようとすることで、自身が深く傷ついてしまう。
また、弟もそんな受け様の姿に動揺を隠しきれないながらも、手放す事など出来ない兄へ
逃がすことなく、向かっていく。

結果的には全てが禁忌の関係ながらもうまくまとまっていますが、兄弟それぞれ自覚してる
異常性は痛い感じもしますよね。
深読みすると心にず~ンってきちゃうストーリーでもありますが、互いに思い合う
愛情は今回も健在だと感じる続編になっていました。

4

随所に仄暗さが漂う兄弟愛

「ブラザー×ファッカー」続編。

前作同様2タイトル収録されていて、
前半は兄視点・後半は弟視点でした。

個人的に前半はちょっと面白さ半減したというか…。
あれ?こんなに読みにくい文章だったっけ?と頭を捻り捻り。
この兄弟のダークなところが好みだっただけに
コメディテイストがイマイチ合いませんでした。

後半は弟(攻め)視点…!!!
これは新鮮でワクワクしましたヾ(*´∀`*)ノ


◆ブラザー×セクスアリス(兄視点)

あらすじに載っている部分ですね。
高校1年にしてすでに経験豊富な弟に流されっぱなしの兄は、
兄としての威厳+生真面目な性格で正しい性交を学ぼう…!と。
コソコソDVDを買い求め、コッソリ視聴覚室で勉強しようと思っていたらーーー!
というお話です。

既にツッコミどころ満載なんですけどね。
お兄ちゃんが天然発揮しててなんとも言えない…。
可愛いというより…なんだろ、斜め上いってるなーと。

しかもパッケージをよく確認せず掴んだからか、
男同士のアレコレで腸内清掃を勉強したかったのか、
DVDチョイスがスカトロ…;
ううう、兄の思考回路が宇宙人でよくわからん…。

潔癖な兄は当然ドン引き&吐き気。
自分も同じ事してるのかと思うとゾッとする始末。
けれど弟を切り離せないという矛盾は
萌えるけど往生際悪いなぁ…と感じる気もしたかな。

コミカル展開にテンションダダ下がりゆえ
こんな感想しかない…;すみません;

でも弟が自嘲する場面があるのですね。
「普通なお兄ちゃんを、フツーじゃねぇ俺のモンにしちまったわけだし」と。
そのセリフの後、兄が必死で否定するのがすっごく萌えました!

兄の性格からして自分の弱さを弟にさらけ出すのに愛を感じるなぁ…。
そのあと初めて兄自ら性的な行動に出るのも胸熱ですヾ(*´∀`*)ノ

◆オーバー×ドーズ(弟視点)

あああ~!子供時代の挿絵がッッ!!
めっちゃ可愛いし、子供時代に触れた内容も良かった。

生まれに1年差があれど同級生の兄弟。
身体的にも頭の回転も弟の方がずっと上だったようです。
挿絵1枚をとっても
箸を正しく使って綺麗に食事する弟に対し、
兄は箸を上手く使えずテーブルを汚す様子が…。

その頃から弟にとって兄のいる世界が全てで
一歩先をいく知能で周囲を俯瞰した目で見ていました。

弟は「なぜ兄と2つに別れたんだろう」と考えているのですね。
もともと1つだった魂が別れてしまった感覚で兄を見ている。
一方兄は当たり前のように最初から2つだったことを受け容れている。
兄弟の歪みの根本は過去の事件より前にありそうだなぁと感じました。

このお話の弟はいじらしさがあってキュンキュンしました。
強引に抱く反面、それで兄を苦しめていることを自覚しているのですね。
俺様鬼畜なくせにたまにしおらしいこと言うから萌えます///
あとお兄ちゃんに褒められると照れちゃうトコ可愛い…!!

しかし尻尾振って喜んでたら
兄に裏切られたと勘違いする事案が発生してショック&ブチキレ。
暴走して荒れ狂ってしまうのが"オーバードーズ"って気がしました。
この回のセックスの荒々しさはお兄ちゃんが痛々しくて(;ω;)
(挿絵がエロくてより背徳的な気分←)

前作では近親相姦の罪悪感に押しつぶされそうだった兄が、
もう俺達はこうじゃなきゃ生きられないって覚悟を決めたようにも思います。
兄として弟を守るつもりで抱かれ続けて、
弟の愛を受け止めることで自分が保てるような…。

前作に比べてコミカル路線になりつつも
随所に設定の仄暗さ・痛々しさも感じられて良かったです。

2

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