美しいこと(文庫版)

utsukushiikoto

美しいこと(文庫版)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神7
  • 萌×25
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
5
得点
73
評価数
23件
平均
3.4 / 5
神率
30.4%
著者
 
媒体
小説
出版社
講談社
シリーズ
講談社文庫(小説・講談社)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784062774826

あらすじ

週に一度女装して街に出て、男達の視線を浴びるのを趣味にしているサラリーマン・松岡。しかし女装時にナンパされてさんざんな目に遭う。その場を救ってくれたのが、同じ会社の冴えない先輩・寛末だった。不器用でトロいと悪評の寛末と女と誤解されたまま逢瀬を重ねてしまう松岡。ついには恋の告白を受ける。もう会わない方がいいと決心する松岡だったが……。

(本作は蒼竜社ノベルス『美しいこと・上』と『美しいこと・下』より本編「美しいこと」で構成いたしました)

表紙イラスト/mieze

表題作美しいこと(文庫版)

松岡を助けた同会社社員 寛末基文 33歳
週末女装をする会社員 松岡洋介 28歳

その他の収録作品

  • 解説:宮木あや子

評価・レビューする

レビュー投稿数5

恋って難しいな

読ませる作品ですよね。ページをめくる手が本当に止まらなくて一気に読みました。

作品としてはほんっとうに面白いんですけど、攻めの寛末が…。
最初は一途なワンコ攻めって感じで、いつまでも女だって偽ってる松岡(受)においおいって思ってたんですけど、後半は逆転。寛末に対してかなりイライラしてきて、松岡さん可哀想でした。読みながら「嘘つき!」って叫びたくなった。

でも、相手の悪い部分が見えてもなかなか消えないのが恋の不思議さですよね。それを見事に表現してくれてて、切ないし本当に面白いです。でもやっぱイライラが残る。松岡さん、もっといい人見つけなよって何度も思った笑)

他の方のレビューを見たところ、続編などを読んだらちょっと変わるって書いてあったので、ぜひ読んでみたいと思いました!

0

一気に読みました

どうしても受の松岡に感情移入してしまい、攻の寛末に対してイライラしました。 今までは漫画中心にBLを読んでいたのであっという間に相思相愛だったり、表面上相手を傷つけても大切に思う気持ちがダダ漏れな作品を読む事が多かったので寛末の態度には最後までハラハラしました。

ただ、女性が好きな男性からしたら一般的な反応なのかもしれないですね。 男性と恋愛をするという発想がそもそもないでしょうし。それでも、松岡の気持ちがわかった以上もっと誠実にしてほしかったです。

続きの「愛しいこと」や小冊子を見れば寛末に対する見方が変わり感想も変わってくるかもしれませんね。 小冊子は電子書籍になっているようなので購入してみたいと思いました。

木原先生の作品は初めて読みましたが、とても読みやすく言葉の選び方も好きですし他の作品も読んでみたいと思いました。 普段小説は江國香織さんや伊坂さんを読んでいますが、木原先生の作品はBLを読んでいる事を何度か忘れそうになりました。
ヨネダコウ先生に続いてBLを読まない主人に薦めたい作品でしたが松岡が幸せになる所まで描かれていないので萌評価にし続きました。

3

BLを次のステージへ

はぁ~。噂は聞いていたのでいつかは、、とおもっていたお話をやっと読みました。
なんでもっと早くに手に取らなかったんだろうと後悔してもしきれない、、
知らないでいた時間が空虚と思えてしまうほど!!
皆様にとっては、今更でしょうが、書かずにはいられないのでお付き合いくださいませ。


こんなにも切なくて、
登場人物たちの幸せを願いながらページをめくった物語は
かつてない、です。
人を愛するという気持ちは、ここまで一途で健気で献身的でありながらも
また一方で強引でわがままで暴力的な一面を併せ持っているものかとも感じました。

人を愛して、恋焦がれて、もう二度とイヤだと思うくらい苦しむこともあるけど、
できるならもう一度その苦しみを味わいたいものだと思ってしまった。

1頁めくるたびに、2人の物語と共に時間をすごして居られた事に感謝。

宝物が出来ました。

1

文庫版で続きはあるのでしょうか?

ノベルズ版既読です。
改稿しているとのことでしたがノベルズ版と並べて読む無粋なことはしません(笑)
当初より「美しいこと」のみで構成されると告知があったのでここで終わりというのはわかっていました。

別れた女の服を着て街を歩く松岡。
自分に集まる男の視線が快感に変わる。
自由で何ものにも縛られないもうひとりの自分。
けれどその秘密が暴かれた時、恐怖と絶望に打ちひしがれた彼に手を差し伸べたその人(寛末)にかなわぬ恋をします。
重ならない思いに苦悩する松岡と思いを重ねる気がないくせに未練を残す寛末。
ノベルズ版を持っているのでこのふたりが今後どうなるのかはわかってはいても、叶わない恋に思いに苦悩するふたりのあり方の対比が絶妙だな・・・と思いました。

2

BLを一般文庫化する難しさを考える

「箱の中」に続いて一般文庫版の第二弾。
ノベルズ版を若干改稿して、『愛しいこと』の収録のない純粋に『美しいこと』だけの収録。
比較をしましたが、改稿といっても内容を削ったり省略したりという部分はなく、時間だったり微量の言葉の修正のみで、ほとんど変わりはありませんでした。
(ひょっとして携帯のやりとりがスマホに?とか思ったけどwそんなにすごく古い作品でもないですもんね)

前作の時、初の一般文庫ということで若干興奮気味にBLファンでない人にとってどうか?という視点で見た為に、やはり欲しかったという章が挿入されていなくても神の評価をいたしました。
確かにこの『美しいこと』も文句なくの神作品です!
女装というきっかけで、鈍感で仕事ができないというレッテルを貼られている廣末の人間性に惹かれていく松岡と、
女性である”葉子さん”に恋はしても、それが男だったという事は認められない裏切られたとさえ思い、松岡を突っぱねる廣末の
会社の出来事と人間関係を通しての大いなる気持ちのすれ違いが切なくて切なくて。
人を好きになること、愛することについての過程を性別の枠を見据えて見事に描いた作続き品なんだと考えております。
しかし、BLとして見た時にやはり『愛しいこと』がないと満足する成立ではないのです。

やっと向き合えるのだろうか?というあの遮断機のシーンでこの話は終わっておりますから、読者によってはきっと永遠の平行線にもみえるだろうし、ある人にとっては友情の始まりにみえるかもしれないし、またある人にとっては完全なる決別に見えるかもしれないし、恋人になることを予想する人もいるかもしれない。
そういう一番肝心のシーンで終わっているからです。
一般対象にして、読者に裁量を求める話であることを前提とするなら、きっとこれもありの区切りなのでしょう。
しかし、『愛しいこと』を読んでしまっている読者には、ここから先のまた更なる試練の繰り返しがあってようやくの結末と、恋愛としてのお話だと思っているので、やはりちょっと。。。という感想は否めないのです。
この先を知っているから安心して読める。それが前提な気がして。
ただ、きっとBLを知らない人が読んだとすると恋愛云々よりも、単純に「人を好きになるということはどういうことか?」ということがテーマであることは明白には見えるとは思うのです。

もし、文庫化がノベルスとの共同販売戦略だとして、この構成であるとするなら、うう~ん、、と首をかしげたくなるものではあると思ったのです。
そこまで邪推して考えなくもいいのかもしれません。
純粋にこのお話はとても「萌え」であり「ツボ」をつく苦しくも感動する話であるということは間違いないですので。
でも、やはり・・・

今回は解説を宮木あや子さんと言う方が担当されています。
BLに精通している三浦氏のじょうぜつな文章と違って若干の度惑いを見せる文章でした(褒めてはいますが)
どうしてこの方だったのかな?と疑問を残しつつ。

少しマイノリティな傾向を持つ一般文庫として評価するのか、BLとして評価するのか、そこで大変に苦しむはめになろうとは。。。自分の中では”神”評価作品ですが、BLとしてみることにして、文庫としては少し落した評価にしたいと思います。

11

茶鬼

こんにちは、牡丹灯籠様
男女モノの恋愛小説はここ20年近く読まないので全く存じ上げない作家さんでした。
なので思わずwikkiで調べちゃいましたよ。
多分牡丹灯籠さまのおっしゃるような理由で選出されたのだとは思います。
小説の後書きの中に「腐女子を自称していながら作家さんの名前を存じ上げなかった。また二十年近くBL創作物から離れている」と書かれてらっしゃいました。

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