片思い

kataomoi

片思い
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神9
  • 萌×212
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
5
得点
100
評価数
26件
平均
4 / 5
神率
34.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
ビーボーイノベルズ(小説・リブレ)
発売日
価格
¥1,400(税抜)  ¥1,512(税込)
ISBN
9784799712610

あらすじ

大量書き下ろし25P&大幅改稿!!!
さらに、イラストに伊東七つ生先生を迎えた新装版でお届けします!!

「俺、結婚するから」
高校の時の友人、三笠の突然の告白に吉本はびっくり。
なぜなら彼はずっと自分と同じく男が好きだったからだ。
取り残された気持ち以上になぜか三笠の結婚を素直に喜べない吉本は思い余って酔ったふりをして…!?
超鈍感男を好きになった負けず嫌いのツンデレ青年のこの恋の行方は?
吉本と三笠の友人、門脇と数学講師・松下の静かな恋を描いたもうひとつの片思い「あのひと」も全て収録した新装版!
書き下ろしも収録?

表題作片思い

高校の同級生で社会人 三笠高志
機の強い隠れゲイの大学生 吉本智

同時収録作品あのひと

大学の数学講師 松下・39歳
ゼミの学生 門脇尚史・22歳

その他の収録作品

  • 恋は盲目
  • それから
  • 同窓会
  • おかえり
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数5

喧嘩ップルと年の差ほのぼのカップルのお話

とても分厚いです。普通の単行本2冊分くらい。その理由は、表題作のカップルと、彼らの友達と先生のカップルのお話がしっかり書かれているからです。二つのカップルは同じ世界、時間に存在しながらかなり違うタイプの恋愛をします。まず、三笠吉本カップル。完全なるバカップルです。三笠は馬鹿で鈍感だけど正直で優しい男、吉本はイケメンで賢い the ツンデレです。惚れたのは吉本からで、三笠にその心がばれて抱かれた後も『お前なんて大嫌いだ』としか言えない可愛いやつです。三笠が寝ている時にしか素直に好きと言えない...こんな可愛いツンデレ受けが他にいるのか...。 三笠に『俺のこと好きなんだろ?』と迫られた時、何も言えず泣いてしまう吉本にキューンとしました笑 もう馬鹿ップルめ、爆発してしまえ。
一方、そんな馬鹿ップルの間の痴話喧嘩に終始巻き込まれる二人の友達、門脇。彼は人間が出来過ぎていて、強いて言うなら淡白な数学オタクでした。...先生に恋するまでは。 彼は大学のゼミの助教授?に惚れられ、絆されるように身体の関係を続けます。門脇は、愛される幸せを感じつつも先生を愛しているわけでもありませんでした。そして続きその居心地のいい関係に甘えて過ごしつつ罪悪感を感じていました。一方切羽詰まったように門脇を求める先生に切なくなりました... そんな彼らがなんだかんだで(そこは読んでください笑)結ばれた後はお互い清々しいくらいラブラブで甘々でした。門脇も先生のことを好きになってしまい、その想いだけを頼りに会社を辞め、彼を追いかけて神戸に行ってしまう辺り意外と情熱的なんだと思います。 一方先生が門脇を想う気持ちはずっと変わらず、『やっと手に入れた17歳年下の彼は目に入れても痛くないほど可愛らしい人だった。』と言ってしまうくらいの溺愛具合です。このカップルも末永く続きそうで、非常に満足でした。また、このカップルはお互い敬語で話し、喧嘩らしい喧嘩もしないところが、前カップルと違い過ぎて興味深かったです。
両方とも素敵なお話しと、素敵なカップルさん達なのでオススメします。

1

面白かった!


暇つぶしにアニメイトに寄って、買った本でした。
この本厚い。二冊分くらいある!
裏表紙を読んでみて、レビューも良さそうだったので読んでみることにしました!

面白かった!
二組のカップルのお話なのですが、どちらも切なさあり萌えありでよかったです!ストーリーもしっかりと読ませる内容であり、飽きずに読めました!

タイトルが片思いだったので、まさかハッピーエンドじゃないんじゃ…!?…とも読みながら心配したのですが、そんなことはなかったです。ちゃんとハッピーエンドでした(o^^o)

もし本屋に寄って、この本を買うか迷われたら、ぜひ買ってみてください!面白かったですよ〜!

1

2カップルの恋話

旧作を読んでいない、新装版の初読みです。本のぶ厚さに一瞬怯えましたが、あっという間に一気に読み終えてしまいました。

1冊の中に、同級生カップル(三笠×吉本)と年の差カップル(松下×門脇)の話が入っています。

「片思い」「恋は盲目」は三笠×吉本、「あのひと」「それから」は、松下×門脇です。その後に更に「同窓会」三笠×吉本、「おかえり」松下×門脇があります。

作者の木原音瀬様の作品は「痛い」「辛い」評価が多く、松下×門脇では、家族と確執の場面もありますが、読後はとても良いです。木原様の作品の中では一番読みやすいのではないでしょうか。その分、出血だの監禁だのという派手さはありません。ですが、最初から相思相愛じゃない二人が愛を築いていく過程が違和感なく進められていて、読んでいて心地よいです。

オススメです。

3

門脇の和風美人ぶりにやられました

木原作品は本当にハズレがないですね。購入するときに迷う必要がない数少ない作家さんです。

「片思い」
読み始めてすぐに、頭の中を「ツンデレ」という単語がぐるぐると・・・(笑)
高校来の付き合いである三笠に結婚すると告げられて激しく動揺する吉本。彼は三笠のことを密かに好きだったわけですが、三笠の結婚の決意表明後、七転八倒しながらも素直になれない吉本の様子がいじましくもかわいらしい。素直になればいいのに、できるものならそうしたいのに、それまでの態度とプライドに邪魔されて、何とか絞り出した苦肉の策も、三笠の鈍感(無神経?)の前にはあっさり玉砕して、さらには親友の門脇にまでばらされてしまいます。その辺の追いつめられっぷりが容赦ない(笑)
そんなに重い作品ではなく、安心して読める作品ではありますが、吉本のツンデレ加減がピリッとしていて、やるなと思わせてくれました。

「恋は盲目」
前述の二人の数年後。会社のイベントに参加した彼らを吉本の部下視点で書いてあります。見事にバカップルで楽しい作品。吉本ってあんなに神経質でキーキー言ってたら禿そう(笑)そしてまた、あれだけキツい態度だけど続きメロメロなのがかわいい。三笠も分からないと言いながら、大事なことはちゃんと理解しているあたり、お似合いカップルでした。


「あのひと」
動的な三笠×吉本とは対照的に、植物的な松下と門脇のお話。まずは門脇視点のこのお話でした。
冒頭ですぐに松下が門脇に思いを寄せていることはわかるのですが、あっさり振ってしまう門脇。その後も必要に迫られて松下との接点は続いていくのですが、非常に奥ゆかしく細やかな松下の気遣いに次第に心地よさを感じていきます。想いを抑えられなくなった松下はなし崩しに門脇を抱いてしまいますが、そこでも遠慮なのか同情なのか、はっきりと拒めなかった門脇はずるずるとその関係を続けてしまいます。いつまでたっても恋というものがピンとこない門脇に、この人たち一回離れないと無理なんじゃ?と思ってたら案の定松下から切り出されます。それでも淡々とした門脇に、この話大丈夫なんだろうか?と不審に思い始めたころに物語が動くのです。
この辺のさじ加減がいつもうまくて、だからつい気持ちよく読まされてしまうのです。そこからの門脇が本当に良かった。

「それから」
今度は松下視点で。「あのひと」でも植物的で静かな二人の関係性はとても心地よかったのですが、こちらはさらにしっとりと落ち着いた繊細な雰囲気で、この空気感に対しての神評価です。
ともに人生を歩み始めた二人に松下の妹が介入してくることで起こる小さな波紋の影に静かで穏やかな二人の間にある隠されたものが見え隠れして、門脇がこの上なく魅力的です。松下に門脇がこのように見えていたのかと思うと松下の執着にも納得です。門脇が女神です、ほんと。このタイプにときめかないおじさんはいないんじゃないかと思うような、しっとり和風美人といった感じ。この二人にはビルエヴァンスが似合うなぁと思いました。

「同窓会」
相変わらずどたばたとした三笠×吉本。かつて思いを寄せていた同級生との再会した彼らの胸の内がほほえましい。相変わらず体で仲直りで、どうということもないありふれた短編なんだけれど、そこに潜ませてある心情の描き方に味わいがあります。

「おかえり」
早々に同窓会を辞した門脇のその後。相変わらず松下は病弱です(笑)今度は門脇の兄弟とのかかわりが出てきます。
いつか、一人になった門脇が松下の遺した本に囲まれて、弟妹達に支えられた穏やかな最期を迎えることが予想されて、ちょっと切なくもよいラストでした。

静と動の2カップルのお話で、どちらも付き合っているのだけれど、片思いのように自分一人が相手を思っているのではないかという錯覚と感覚を軸に、統一感のあるお話でした。分厚いだけに、レビューも長くなってしまいました。

1

犬と猫、4人4様

比較的新しく腐の世界に入った身には、絶版の新装版は特に関連性のある作品が、とてつもなく分厚くなってしまったとしても一気に見られることは嬉しい。
旧版は桑原さんがイラストだったが、端正な絵柄で目を引く伊東七つ生さんのスタイリッシュなイラストになって今によみがえるのも新鮮です。
ただ、同時収録でそちらの方が評価が高かった作品はどうなるのか?ちょっと心残りもありながら・・・

【片思い】
猪突猛進のバカワンコと超超ツンツンデレの猫の組み合わせといったらいいのでしょうか?
最初、読み始めこれは痛いのか?と思ったら実はとても愉快な話だった(!?)という感想です。
本当は自分も男性が好きな嗜好をもちながら、それを隠さずに素直に表にするのをバカにしている同級生・三笠を見下して優越感を持つことでプライドを保つ、一応友人の吉本。
彼のタガが外れたのは、三笠が彼女をつくり結婚しようと告白した時。
悔しくて気になって、それが彼が好きなのだと気がついた時にとった行動で、思わずガッツいて吉本を好きになった三笠。
その後の【恋は盲目】において、ツンはツンなりの超意地っ張りな吉本の心遣いと、それ続きがわからないといちいち嘆きながらもそんな彼が可愛くて好きでたまらない三笠のバカップル話が、第三者である吉本に虐げられてへこんでいる部下の視点で語られるのが、愉快で仕方ない。
この二人、何だかんだいいながら他人を巻き込みながら、結構言いたいこと言い合って、身体で堕ちる吉本という図式がパターン化して、バカップル展開を見せているのが、木原流のコメディなんだろうかとさえ。
ちょっと伊東さんのイラストが綺麗すぎるけど、でも吉本の猫な感じが良く出ている気がします。

かたや、とても静かで熱い熱がだんだんとヒートしてくるのが、三笠と吉本の友人であった門脇の話【あのひと】でした。
呑み会の席で酔いつぶれてしまった門脇の側にいて髪を撫でていてくれた人。
ゼミ講師の松下は、39歳独身というちょっと冴えない感じのひと回り以上年上の人。
彼の好意を感じた門脇はその好意はうけとれないと釘をさすのだが、松下を振った事に心を動かされる事はない。
偶然火事でアパートが焼けてしまい、松下の住まいの近くに越したのが縁で互いの居心地のよさに松下と近しくなっていく。
しかし、まだ松下を好きというわけではない。
彼に体を求められても、ただ流されて抱かれているだけだったのに門脇が松下を必要と思ったのは、松下を失った時。
自分でも感じているように、人を好きになるという感情に程遠いところにいる門脇にとって、同じ価値観をもち、存在が苦にならない同化したような空気をまとい、そして必要とされる存在への過程は、松下の情熱だけが空回りしているのではなく、その中で確実に門脇の心を動かしている。
そうしたジリジリとしたゆっくりさが焦れるというより、似たもの同士なのでお似合いだという印象を抱かせる。
【それから】は松下視点になるのだが、二人の着実な彼等なりの想いやった穏やかな生活が流れると思いきや、松下の妹が登場して松下の同性愛を否定する。
身を呈して真っ向から妹に向き合う門脇と、ただ自分の感情で妹とやりあう松下。
門脇の悟りのような思いやりある愛情は・・・と思うとそれは【おかえり】であきらかになるのでした。
この【おかえり】は新たな書下ろしになるそうなのですが、神戸に出てくる時に親から勘当されても、妹弟は変わらない兄弟付き合いをして、松下の家族との対比も見られる。
いい兄弟だな~とちょっとほっこりする。

こうして一冊を見ると、
ワヤワヤと大騒ぎしながら周囲をちょっと巻き込みながらもバカップルでいる三笠と吉本のバカップルと
互いを思いやりながら固い決意で結ばれている松下と門脇のカップル。
その家庭も対比なら、カップルの在り方も対象的で、人がいればいるだけ、色々な恋愛のタイプが、カップルの在りようがあるのだな~と、少し感慨深いものも感じます。

6

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