敏感な陥没を暴く嗜虐

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表題作濡れゆく毒夜の隷

組対の新人刑事 近衛剛史・28歳 
麻薬取締捜査官課長代理 倉見秋知

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

新人刑事の近衛は尾行現場で麻薬取締官の倉見と再会した。美貌と裏腹に横柄な彼へ対抗心を燃やすが、合同調査を通して徐々に惹かれていき……その心を見透かすように、倉見は誘惑を仕掛けてくる。甘い身体と奥深く陥没した乳首は近衛の雄を刺激し、堪らなく揺さぶった。しかし不遜で淫らな一方、捜査に対する倉見の姿勢は自分を省みない危うさがあり――不器用な男たちの傲慢なスリル&エクスタシー!
渾身のオール書き下ろし!!

作品情報

作品名
濡れゆく毒夜の隷
著者
バーバラ片桐 
イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
ブライト出版
レーベル
ローズキー文庫
発売日
ISBN
9784861232671
3

(7)

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萌々

(1)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
20
評価数
7
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

今年度最初の陥没ちゃん

ここにも登場しました陥没ちゃん♪
バーバラ作品で稲荷屋絵なんて、なんて誘惑的なんでしょう。
題名が何か蝕手をイメージさせるヌメヌメしたイメージですが、現代モノで蝕手は登場しませんでした。

西新宿署組対の新米刑事・近衛がヤクの売人検挙の折に偶然出会ったのは、過去一度目を惹かれた麻薬取締捜査官の倉見。
麻取も追っていた物件だったために合同捜査することになります。
そこで下っ端の近衛が麻取へ出向き情報を得ることになるのですが。
前半は近衛視点。
綺麗な顔をしているのに、口は悪く荒い気性の倉見に捜査の餌を貰いそれに警察がとびついている間に麻取は関連のガサ入れを行いと、出し抜かれ感もあるのですが、
何故か倉見から目が離せず、ガサ入れで倉見を救った晩、ゲイなのかとカマを賭けたところあっさりと肯定されて、関係を持ちます。
そしてここから倉見視点。
この捜査が実は、今まで尻尾は捕まえても決して頭までたどり着けないと言われていた薬を扱う暴力団に関与することがわかり、倉見が自らおとり捜査の潜入員となる話に写ります。
それには、実は彼の弟の事件が関わっていたという執着があったのでした。

前半近衛視点なので近衛が主人公かな?と思いましたら案外に倉見が主人公でした。
近衛から見た倉見の人となりを見せていたんですね。

この倉見が”陥没ちゃん”です。
陥没ちゃんはかなり敏感でして、最初のエッチシーンかなりねちっこくいたぶられております。
何か安心安定の陥没乳頭プレイでした。
男前で荒っぽい倉見ですから自ら誘い受けで、女王様うけかな?
で、近衛もハマっちゃう♪

事件というか麻薬売買に関する捜査は、ガサ入れ描写もなかなかに緊迫感あるいいものでしたが、
倉見が潜入始めるそれがちょっとスムーズすぎて(そうでないと始まらないしね)
なかなか頭までたどり着けないと難攻不落っぽい組織のような事が書かれていたのに、倉見が入っただけでこんなに簡単に?と思わなくもない。
情報を得るために倉見は危険を犯しているし、コキ使われてはいますが。
しかも薬を打たれて中毒症状とか出ているのに、このエンド・・・大丈夫かな?って
ハッピーエンドではあるけれど何か倉見が心配でなりません。
近衛は、後半登場は薄いですが、倉見の心を支えるいい感じの存在になってましたので、ちょっぴり番犬っぽさが出てきていたかも?

警察と麻取という若干ライバルのような存在のコンビものですが、シリアスと軽さを兼ね備え、エロもあってというバランスは、さすがベテランのバーバラ片桐という感じではあります。
ものすごく良かったというものではないですが、キャラクターは魅力的でしたよ。

4

乳首攻めはこうでないとね

マトリの高飛車強気の受け様と組対に配属されて1年くらいの新人刑事との
組織間のライバル関係から始まり、受け様の麻薬に対する何か訳有の過去とそんな受け様に
始めから反感を持っていた攻め様だが同時にその美貌に目を奪われ、気にくわないから
気になると思い込んでいる攻め様がいつか受け様に囚われてしまうような話で、
刑事もののスリル感もありながら、作者お得意の陥没乳首エロも入っているストーリー。

薬物が原因で弟を失い、その仇とも言うべき相手が見つかっても尻尾を掴めない、
そして受け様は囮捜査に~~
それを知った攻め様は強固なまでに警察、攻め様自身に介入させろと強引に取り決める。
ちょっとした、きっかけで誘い抱き合ってしまった事を受け様は後悔するが、
次第に攻め様を信頼していくようにもなっていく。
しかし潜入する為に受け様が取った行動はかなり無謀なもので、攻め様が精神的に
肉体的に受け様をフォローしていく展開になります。
普通の恋人同士のような甘い関係ではなけれど、言葉が無くても分かり合える、
相手からの愛情を感じるようなお話でした。

3

どシリアスな陥没ちゃん

バーバラ先生の陥没モノが大好きでよく読んでます。

が、この作品、陥没ちゃんが陥没ちゃんでなくとも、成り立ってしまう話です。
いつものバーバラ先生なら、陥没設定をうまくストーリーに絡めて展開してくるのですが、刑事の攻めと麻取の受けがタッグを組んで事件を解決していく、その過程に陥没乳頭はまったく関係ありません。

受けが麻取になった理由、捜査官として今回の事件のターゲットをどうしても逮捕しなければならなかった理由は切なく重く、自分の身を痛めつけてでも任務を全うしようとする姿はとても痛々しかったです。
そんなボロボロの受けを支えようとする、無骨で優しい攻めもよかった。

でも、陥没ちゃんは関係なかった……。
攻めは受けが陥没ちゃんだから惹かれたとかそういう話ではなく、肉体関係を持ったのがきっかけではあるものの、仕事に対する意姿勢、人間性に惹かれていくという感じです。
それは非常に自然でしたし、素敵なんですけど。
バーバラ先生だから、そこからなにかひとひねりあるのかな?と思ってしまった。
これはこれでいいんですが、物足りない感は否めなかったです。

乳首責めの濃厚さ、ねちっこさに関しては相変わらず素晴らしかったです。

1

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