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表題作弱味をにぎられた社長

高校の同級生で清掃員 高木純也
大企業の後継の社長 雨白天乙

同時収録作品臆病者のおまじない

同時収録作品世界一お人よしと幽霊

幽霊 
人のいい会社員 優太

その他の収録作品

  • 後日談
  • あとがき

あらすじ

“ な ん と い う 罰 ”

『媚薬』を盛ってムリヤリ手なずけた。
後悔と自責の念に、甘んじてオマエを受け入れる日々が始まった…。


大企業の御曹司である雨白 天乙(うしろ てんおつ)は人嫌いで周囲に馴染めずにいたが、 高校時代に出会った高木 純也(たかぎ じゅんや)だけは違った。
彼に出会ってから天乙の苦悩が始まる。
欲しいものを手に入れることに不自由したことのない天は「片思い」に耐えられなかった。
そして禁断の『媚薬』を高木に…。
しかしこの瞬間から、更なる苦悩が天乙を待ち受けていようとは…!

ただただ好きなだけだったのに…、
恋に狂った寂しい暴君の物語り——。

弱味をにぎられた社長
後日譚
臆病者のおまじない
世界一お人よしと幽霊
あとがき (★描き下ろし)
※すべて商業未発表作品です

作品情報

作品名
弱味をにぎられた社長
著者
ナツヤマ皐月 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
ISBN
9784893938015
2

(6)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
8
評価数
6
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

ダークな共依存

題名に興味を覚え少し軽い気持ちでこの本を手に取ったら、ビックリ!!
「共依存」をテーマにしたシリアスで重たい、そして胸が痛い話だったのです。
一度目読んでその意外性とちょっと気持ち悪い感じがして、間をおいて読みなおしをかけると内容がスルスルと入って行きました。
ほんの一瞬のタイミングのすれ違い。
それは本当だったのか嘘だったのか?
不思議な感覚も残しながら、一応のハピエンを迎えるラスト。
小気味良いとか気持ち良い終わりではないですが、それでもとても印象的なお話でした。
同時掲載は、この表題と違ってクスっとさせるような、明るいお話。
この構成にこの1冊がとても救われますし口直しにもなる、作者さんの作品の幅が見えてよかったです。

会社社長の天乙は、清掃員の高木と身体の関係にある。
高木は、天乙のいる場所どこにでも湧き出す「汚い水」を飲まないと死んでしまう身体だという。
犬のように天乙に甘え、水と身体をねだる高木にゆだねる天乙。
しかし天乙の胸には底のない深い罪悪感が・・・
雨月家の跡取りとして厳しく育てられてきた天乙は、人嫌いで周囲と馴染めず、心配した両親が入った学校で友人をあてがうということをしていました。
高木との出会いは、その何人目かの友人。
いつもは無視したり、天乙の態度が悪くすぐに”友人”は変わっていくのだが、高木だけは違いました。
彼はラーメン屋の息子で、大学を出たら店を継ぐのを目標にし、天乙にラーメンを食べさせたりと、普通の友人付き合いが出来ていました。
しかし、天乙は高木に片想いを。
思いあまって告白しても、高木は友人でしかありえないと。それでも片恋でいいから今の関係を崩さないでほしいと頼みこむ天乙に、今までと変わらない友情関係は苦痛でしかなくいつの間にか疎遠に。
そして卒業式の日、ほんとうの気持ちを言うという高木の言葉を待たずに天乙は彼に媚薬を飲ませてしまう。
その時から家も何もかも捨てた高木は、天乙の虜となり側に仕えているのです。

この関係です!!
天乙と高木にしか見えない汚水は、天乙の罪悪感にまみれた象徴。
本当にそれはあるんだろうか?天乙の幻覚?高木の芝居?
読み進めると見えて行きます。
高木もまた多少なりとも罪悪感を感じて天乙に隷属したのでしょうか?
はっきりとネタはバラされてはいません。
しかし、この物語の中で推測するのみですが、はっきりと言えるのは互いに依存した関係であること。
それが意図的なのか、偽りなのか。
いや、偽りで何年もこんな事はできないはず!だから共依存なのです。
なかなかに、読ませる漫画となっております。
この不可思議な関係は是非読んで、居心地の悪さを体験してください!

【臆病者のおまじない】
うってかわって高校生のかわいらしいお話。
好きな子がお腹を好かせているのを見て、ついお弁当をつくってきてあげるよと声をかけた主人公。
好きな子の為、弁当作りは元々好きだけどはりきっちゃうのはまるで女子のソレとにているのだが、彼は自分でオネェ気のあるゲイと認識しているという設定だ。気持ちが女子ということだろう。
お弁当を通して彼の人となりを知り、自分も知ってもらい、こうやって恋が始まる。
乙女チックな設定だけど、全然そう見えなくて見た目も男子っぽいし、嫌味に感じない爽やかさがありました。

【世界一お人よしと幽霊】
とても人に親切な男がありまして、彼は目の前に現れた幽霊の希望によって彼とセックスしている!?
何と彼は中学時代、皆からつまはじきにされていた同級生だった。
唯一優しくしてくれた主人公の元に出てきた彼は心残りが。
せっかく成仏したと思ったのに、その後があるんです♪
結婚して子供が生まれた主人公。その子供に!?成仏したんじゃないのか?
お墓参りに行った彼は成仏できないならせめて子供はやめてくれと、差し出した霊媒は!?
愉快で楽しいお話、ほんとうに人がいいんだからwww

8

このタイトルだから

もっとエロいの想像してたの

でも、よく考えたら、フュージョンプロのPOE BACKSだし、
この表紙だし、
ないよねぇ、、
エロエロ

同じタイトルでも、これがピアスだったら、きっともっと、鬼畜~~で、エロエロ~~な展開が、、、。

表題作、カバーに書いてあるあらすじからでは窺い知れない、微妙な厨二テイストのファンタジー展開で
そのへんが、最初から商業誌掲載ありきの職業マンガには出せない、まあ、ああれだ、
このテーマ、こんな風にファンタジーで解決しないで、ちゃんとシリアス展開に、現実として描けていたらどうだったろう。

同録の「臆病者の~」は、かわいらしい高校の同級生物。
これは、普通にかわいくてよかった。
「世界一お人よし~」は、幽霊出てきたり、転生したりと、ガッツリファンタジー設定だけど、これならこれで、全然かわいくてよかった。

0

執着と依存萌え

大企業の跡継ぎ御曹司の受け様と、高校からの友人の攻め様との執着と依存テーマの
暗めのお話で、内面的な激しさを感じるような作品だと思いました。

受け様は幼い時から帝王学を無理やり学ばされ、さらに人付き合いも苦手で、
友人なんていらないと思っているが、自分の意思とは無関係で、受け様の親が友達を
斡旋するように、次々に友人候補を受け様に与える。
そんな中で、庶民で家がラーメン屋の攻め様が同じように受け様の側にやって来て、
次第に今までとは違う感情を受け様は持ち始め、攻め様も自分の意思で傍にいたいと
言いながら友人関係を続けていたが、受け様はそれが友人に対するものでない事に
気が付き、攻め様に思いを告げるがやんわり拒絶される。

受け様はその時から攻め様に対して執着を強くして、ある意味心が病んでいる感じ。
他人には見えない汚泥が目の前に溢れる、自分の醜い心を表す汚泥と思い込む。
そしてその汚水を手に、攻め様が逃れられないよに飲ませる事に。
一歩間違えば仮想世界的な雰囲気もあるけれど、実はこれが執着と依存とで精神的に
病んでる状態が見せている幻覚みたいです。

同時に罠を仕掛けられたような攻め様もまた、時差のズレはあっても、同じような
依存と執着を受け様に示すようになり、二人にしか見えない汚水が依存的共鳴の印。
なかなか奥深い作品で人を好きになる面をダークな色合いから描くとこうなるって
感じの内容だったと思います。
他の作品も明るく楽しいものではないのですが、それぞれ違った味わいがありました。

5

ホントにそうなの?

うーむ、ラストに納得がいきません。
「これでホントにハッピーエンドってことで喜んでいいの?」
って感じがモヤモヤと心に残ります。

-------------------

人付き合いが苦手な主人公雨白(受け・通称「天」)。
雨白グループの総帥の息子である天は、わざと友人を
「与えられる」ことになります。
そして今回与えられた友人が純也(攻め)。

二人共同じ学校に通い、いつしか天(受け)は、
純也(攻め)に恋心を抱くようになります。
しかし、それは禁忌の恋。決して成就しない男同士の恋…。
純也に告白しますが、断られてしまいます。
しかし、純也は天の一途な気持ちを聞き
「高校卒業までには答えを出す」と言います。
うーん、ちゃんと答えを聞いていれば、今後のような
悲しいストーリーにならなかったかもしれないのになぁ。
天のバカ!

そして卒業式の日、天の側に泥水が湧き出します。
その泥水は天のそばでないと発生しないという不思議な泉でした。
それを天は「自分のどす黒い恋心」と思います。

ここは凄く謎な部分なのですが、
天はこの水を一滴でも飲ませれば、惚れ薬として作用することを
知ります。(ここは、何故なのかホントに分かりませんが)
それに天の側に泥水の泉が発生するというのも
ひょっとしたら、一種のファンタジーと言ってもいいのかもしれません。
うーむ、うーむ。

そして、高校卒業式の日、天は純也の答えも聞かず、
惚れ薬を純也に飲ませてしまいます。
そして、その惚れ薬の効果は絶大で、すぐに純也は天を抱きます。
ああ、ここは見てて悲しかったなぁ。
もっとよく考えて、純也の答えを聞いてからでも
遅くはなかったのではないかい??

純也はそれから、自分の夢も捨て、24時間
天の側を離れなくなります。

そして、何年経ったのか……。
天は大学を卒業し、数年経ち、雨白グループの社長の座を
継ぐことになります。
しかし、側には変わらず純也が…。
うそー、惚れ薬ってこんなに何年も効果絶大なの?
凄い効能だな。

しかしもう、天は純也に対し罪悪感でいっぱいになり、
どうにか純也を元に戻してやりたくてたまらなくなります。
惚れ薬のせいで、何年も何年も天の側にいる純也を…。
ずっと罪悪感にさいなまれる天を見てて、
悲しくなりましたね。
これだけ長く、作用が聴くとは思っていなかったのかもしれませんが、
自分のしでかしたことで、純也の人生を狂わせてしまったわけですから。

しかし、ラストシーン。
純也は、「わざと」惚れ薬を飲んだことが判明します。
最初から、純也は全て分かっていたのです。
結局天を思う気持ちは、純也にもちゃんとあった…
と、いうところでラストなのですが…。

でも!
私がこのように文章で書かなければ、
絶対読者はこの話を読むだけでは、意味不明だったと
思うんですよね!

えっ、純也ってホントに天を好きだったの?
惚れ薬関係なしに?
マジで?

最後はすごく頭にハテナマーク。
これでハッピーエンドって思っていいの?

惚れ薬関係なしに、
純也は何度も天を抱いたの?
うーん、ここが理解できない。

だって惚れ薬の効能はずっと続いているわけですから、
口ではなんとでも言えますよ。

天の側に泥水が必ず湧く…という設定は、
悪くなかったと思いますが、
どうもラストシーンが
腑に落ちないのです。

ですので「中立」の評価で、お願いします。

3

絵が……

表紙とタイトルに惹かれて買いました。
しかし、中身の絵が趣味じゃなかったです。
なんだか細かいところが雑なのかな?体の描き方にもなんか違和感を覚えてしまいました
絵がおかしいというところに気が向いてしまってあまりストーリーも入ってこず……

受けの学生時代の性格も現在の性格も受け入れられませんでした。
攻めもなんだかあまり好きなタイプじゃなく……
ストーリーも依存関係を描いているんですが、あまり共感できませんでした。

全体的にわたしの趣味にはあいませんでした。

0

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