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表題作カラダも心も縁結び!

加藤孝秋・一流企業で部署を立ち上げた部長代理
寺山朔26・会社の合併で加藤の部下となった平社員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「恋人が欲しい」と願った寺山の前に、掌サイズの自称縁結びの神様が現れた!? 天邪鬼な神様により、何故か女性ではなく冷徹上司の加藤と赤い糸で繋がれ、突然キスされるハメになった寺山だけど…?

作品情報

作品名
カラダも心も縁結び!
著者
成宮ゆり 
イラスト
沖銀ジョウ 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041008102
3.7

(23)

(3)

萌々

(12)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
87
評価数
23
平均
3.7 / 5
神率
13%

レビュー投稿数5

祠の神様が傲慢だけど面白い

寺山(受)の視点です。鬼と呼ばれる上司×神様に振り回される部下の話。

拾ったお金を、古い祠(ほこら)に入れて「27歳までに恋人が欲しい」と気軽な気持ちで願ったら、祠の神様がノルマ達成とばかりにかなり強引に色々されるというストーリーでした。

表紙イラストがベッドで片方が裸なのですが、エロに流されるという感じでなく。加藤(攻)が魅力的な上司&男性なので、口説かれたらこりゃオチちゃうわーという気がしました。やりてぇ、と言いつつ抱きしめるので我慢する場面とか大人の魅力満載でした!

職場恋愛ということで仕事のトラブル解決に海外出張、寺山の家族関係の修復もあったりして、190弱というページ数にしては濃厚なストーリーでした。

あらすじでは「発情設定」の方がピックアップされてましたが、距離的に離れたら小指がちぎれちゃうという赤い糸も衝撃的で面白かったです。

なにより寺山と神様の会話が楽しかったです。神様のなんとなく分かるけど意味おかしいよね?という造語に笑いました。

イラストも内容でイメージする二人にぴったりで素敵でした。最初の椅子キスの場面がお気に入りです。

モテ男に好かれて嬉しいけれど、神様の力なんだよね…と切ない思いをする真面目な主人公がお好きな方にオススメです!

1

半端ない緊張感と臨場感と共感力

久しぶりに成宮さんの作品を読みました。
共感力と臨場感がさすがです。

鬼上司やクソ女部下や家庭の事情やら追い詰められ加減が大変でしたね。
主人公寺山が近所の祠でつい三ヶ月後の27歳までに恋人が欲しいとお願いしてしまったら、不思議な神様に願いを叶えられることになり…。

全編通して切なくてしんどかったです。甘かったのは本当に最後の最後。しかも本人の回想しかない。

祠に願い事をした翌朝オフィスで鬼上司の加藤にいきなりキスをされ!
自分の事を好きだと言ってくる。エエェェ!
神様、なんでよりによって加藤部長に?

しかもお互いの小指が赤い糸で繋がってるようで、物理的に離れると小指が痛むのです。

加藤を上司として尊敬してるけど、無理無理無理!加藤が神様に操られてる〜、どうしよう?からの…。

加藤の仕事ぶりや口説いてくる姿勢に寺山も次第に惹かれていくものの、付き合ったら加藤は我にかえるはず、加藤の黒歴史になるはず、と素直になれず。切なかったですね。

はぁ〜、加藤は男前ですね。最後の最後でオチを知ってから思い出すとなんて男前なんでしょう。人としても男としても頼もしくて。

神様パワーで危機一髪奇跡を起こして。
やっとやっとですよ。素直に寺山が加藤と。
最後のエッチもすごかったですね!
付き合ったら溺愛甘々の加藤。ぜひもっとそこのところを書いて欲しかったです。
だってほとんど切なかったり切羽詰まってたりで緊張感がすごかったんですから。

0

神様が取り持つ縁?

街の小さな祠の神様が願い事を必ず叶えてくれる、それも建立百年記念キャンペーンで
先着3名様までの願いを500円で叶えてくれる、かなり自己中で傲岸神様に翻弄される
リーマンの受け様とその鬼上司の攻め様との恋のゆくへを描いた作品。

ファンタジーなのですが、主人公たちはリーマンで同じ会社の部署で働く上司と部下。
上司の攻め様は仕事が出来る他人へは厳しいが自分にはもっと厳しい鬼上司で、受け様は
苦手意識が出会った6年前から変わらずあるのですが、それでも仕事はデキるしイケメンで
モテる男の攻め様に同性として嫉妬してしまうくらいなのです。

そんな受け様は恋人無しの童貞くんで、ある日自宅に帰る途中にある小さな祠に拾った
お金を入れたら中から小さな人形みたいな人物が出て来て願いを叶えると。
薄気味が悪いと思いながらも信じてもいないせいで、誕生日までの3カ月間で恋人が欲しいと
言った受け様の願いを叶えることになるのですが、その相手と言うのが上司の攻め様。
恋人は欲しいと願ったが、相手が苦手な鬼上司で同性だと言う事で激怒する受け様。

しかし苦情を言えばノークレームノーリターンだし、神を敬えと小さな神様に逆切れされ
既に攻め様との間に赤い糸を結びつけられているから願いの取り消しは出来ないから
恋人になって神様のノルマを達成させろと言われる始末。
赤い糸も運命の~なんてロマンチックなものでは無く、ガッチリ小指の先が痛んで色が
変わる程結ばれていて、物理的に距離があると指が痛みだし、300キロを越えれば
小指がちぎれてしまうという、恐ろしい赤い糸。

怖い鬼上司から好きだと告白され、拒絶し逃げ惑う事になりますが、攻め様からの
アプローチに次第に心が傾いて行くが、それは神様が仕向けた事で恋人になった瞬間
誕生日が過ぎればダメになる関係だと思い込んでしまう。

キッカケは神様なのですが、苦手からいつの間にか気になりいなければ生きていけない
くらい相手を好きになるまでのお話なのですが、出てくる神様の身勝手な感じは
やっぱり神様って甘くないよね、なんて思いながら読みましたね。
言葉の選び方一つで揚げ足取る神様を苛めてみたいなんて妄想しました(笑)

4

神様のとりもち!?

成宮さんの前作「すべてタタリのせいです」と
同じ雰囲気の作品です。
ただ、この前作はあまり好きではなかったのですが、
今回は、とてもツボでした!!
同じ作者さん、似た雰囲気・・・なのに、
こんなに好き嫌いが出てくるなんて、
「なんて萌って深いのか!?」と思わされる作品でした。

会社員の寺山は、神社でなんの気なしに「恋人がほしい」と
願ったところ、神様が現れ、叶えてくれるといいます。
すると翌日、鬼の上司、加藤から口説かれるようになるのでした。

仕事のできるキレキレな加藤が、相当ツボでした。
ただ、イラストがあまり好みではなかったのが残念です。

1

No Title

ラブコメ部分は面白かったのですがラブコメとしてずっと楽しく読める内容ではありませんでした。

主人公の家族関係の話がしっかり触れるわりに雑でとにかくモヤモヤしました。
特に母親の話が全く理解できませんでした。
高校生とさらにその下に子どもがいる状態で、子ども置いて再婚相手と家を出るって何……?
育児放棄じゃないですか……?????
まるで綺麗に解決して主人公も成長して偉い、みたいな終わり方なのですが、本当に理解出来なくて主人公と弟以外の好感度が一段階ずつ下がりました(笑)

それはさておき序盤のドタバタラブコメが楽しかったです。
神様と主人公の会話や、鬼上司の奇行にてんやわんやする様子がコミカルで良かった。
上司に気持ちが向いてからは色々と思い悩んでしまう主人公ですが、恋愛ごとについては両片思いだと分かるので読者としては安心できました。

その分社内での無理矢理シーンが本当に残念でした。
神様のせいで主人公を淫乱ビッチだと思い込んでいてる上司。同僚に襲われる主人公を見て、同僚を誘惑していたと勘違い。そのままの流れで主人公を無理矢理犯してしまいます。
もし本当に主人公が淫乱で会社で男を誘っていたとしても、それ即ち上司が手を出してもいいということでは無いので、あの無理矢理ことに及ぶシーンで攻めの好感度がかなり下がりました。

あとがきに「二人にしか見えない赤い糸で繫がれ(物理的に)離れることができない話」と書かれていましたが、離れられない感はわりと薄いです。
距離にそれなりの余裕がある上に、上司には赤い糸が見えないので(笑)

色々と気になる部分はありましたが、オチが綺麗なので読後感は良かったです。
願掛け先着三名様の真相が良かった。
最後の最後で上司に神様の存在がバレて終わるので、色々な誤解が解けていればいいなと思いました。

0

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