純愛

junai

純愛
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×27
  • 萌3
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
6
得点
54
評価数
18件
平均
3.3 / 5
神率
16.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
ビーボーイノベルズ(小説・リブレ)
発売日
価格
¥850(税抜)  ¥918(税込)
ISBN
9784799713365

あらすじ

SEの清水は激務のため通勤途中の駅で倒れてしまう。
誰もが見て見ぬフリをする中、声をかけてくれたのは小学校の同級生『鈴木』だった。しかし再び目覚めたとき、清水は見知らぬ場所に監禁され、優しいはずの『鈴木』から全裸に剥かれ犯されてしまう…!
「きみは苛められるとより感じるみたいだね」
箱の中でセックスに溺れる日々…乳首を、後ろの孔を、唇をいやというほど弄られ淫らに作り変えられていく身体。屈辱はしだいに熟れた快楽にかわり――!

表題作純愛

12年ぶりに再会した小学校の時の転校生 鈴木一
SE 清水康正

その他の収録作品

  • 忘却
  • 回帰
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数6

執着カテの自分No.1かも

電子書籍を購入。
『純愛』、その後の『忘却』、そのまた後の『回帰』が収録されています。

謎解きサスペンスものというより、オカルト系。
結局、謎はそのままに、なんとも言えない後味の悪さが残ります。
それが、すごくいい。
余韻の残る怖さ、恐怖。
かなり、好みです。

ヤンデレ、執着ものが好きなのですが、今のところ、私の中のランキング1位です。
すごい執着、病み具合。
攻めの並々ならない愛情、執着に受けがほだされるって言うのが執着ものの王道展開ですが、本作違います。
いやー、こんな展開もありですね。


本当に楽しませてもらいました。
もっと、こんな作品が読みたいです。

3

怖い執着もの、しっかりとしたサスペンス

こういう作風、設定はかなり好き。全体が割としっかりしたサスペンス。そこにBLの執着攻めを据えた、という感じ。

駅で通りがかりの人に助けられたと思ったら、どこかで会ったような。気がつくと監禁されていて陵辱の限りを尽くされる。
あ~、好み。
もしかしてあの人では?と悩むも、周囲の人の記憶とは一致せず。。
その後、少しずつ謎があきらかになっていくが、最後の”対決”シーンでいったん全容が明かされた風であるにも関わらず、やっぱり全て妄想なのでは?という怖さが残る。

いいですね~、大変楽しめました。
もうちょっと”鈴木”に活躍して欲しかったですけれども。受けの一人称で、中盤は攻め様登場シーンが少ないので、そのあたりでもっと執着する攻め様が描かれていると神作品でした。
とはいえ、大満足のお気に入り作品となりました。

1

愛と幸せは必ずしも相容れない?

愁堂さんの作品としても意外で、BLとしても変わり種ではないでしょうか。なかなか衝撃的でした。
全編受け視点です。
淕辱されたエグい傷、えげつなく刻まれた強い慕情。
夢で会えたのに掴みきれなくて、目覚めたその後でさえもまた夢で。
攻めが愛したのは本当の気持ちなのか、はたまた夢なのか妄想なのか。
ひとつ真実なのは、淕辱してきた相手に会いたい気持ちがあること。
現実と夢と、つくりごとのような空間で愛しあったことを忘れられない。
苦悩する受けが気の毒でかわいそうで美しかったです。
まるで、デヴィッド・リンチの映画を観ているような不思議な作品でした。

2

恋は水ものというか、錯覚ってこういうことかもね


うん、一言で言うと、タイトルみたいなかんじだなあ、と。
でも、エロくて好き。

精神的なもの、って、すごく深いなあ、と思いました。
世にも奇妙な物語、という感じ、ということに納得するとともに、これって、本物なのか、本物になりうるのか、という、そういう、概念的なもののほうが気になります。

絶対に離さないって、BLでよくあるネタだけれども、そういう、それは本物か?と考えさせられるみたいなのが好きな人にはお勧めです。

2

狂気的な愛情の果て

確かに純愛と言ってもいいくらいの空恐ろしい愛情なのかもしれない。
どこか加害者と被害者の中で起こるかも知れないストックホルム症候群や
プリゾニゼーション、もしくはマインドコントロールなどと言う言葉が読み進めると
浮かんでは消える奇妙なストーリーでした。

読んでいると、国家的な何かの陰謀か実験なのかとか、実は人ではないものだったとか
はたまた、受けである清水が精神的な病の中にあり、現実と空想の世界から
抜け出す事が出来ない流れなのかと、どこまでが現実で何処までが違うのか、
ミステリアスな内容に次第に惹きこまれてくのです。

貧血で倒れ、助けてくれた相手が小学生の時の同級生だったが、目覚めた時その彼に
監禁されていて、訳の解らない中で凌辱され続ける。
次第に思考を奪われ抱かれている時だけが生きている自分を実感できるようになる。
監禁され痛みと紙一重の快感で翻弄され続け、それもある日突然終わりを迎える。
監禁された時と同様に何もかも謎のままに解放される。

そこから清水の精神的な苦悩が始まることになり、忘れたいのか忘れたくないのか
会いたいのか会いたくない続きのか、夢と現実の狭間で不安定に揺れ動く感情。
清水の上司で、清水に恋心を抱く白井が出てくるまで、清水の不安定さは続く。
上司の白井が清水の行方不明の10日間の出来事を調べることで事態は急激に変わる。
攻めである仮名鈴木の思いはヤンデレストカー系でかなり危ないけれど、
その思いは確かに本人にすれば本物の純愛。

清水にとっては、それが果たして幸せに繋がる行動なのか、常に相手に対して
記憶を改ざんさせられているのではないかと思う疑いが付きまとうようになるのではと
読み終えて感じるのです。
それでも、このまま離れてしまうことはきっと何よりもこの先後悔をしてしまう
そんな思いも感じられて、本当にハッピーエンドなのかと読み終えても不思議な内容で
作者の「世にも奇妙な~」作品を書きたかったは、成功している気がします。

6

忘れないでいてくれ

表題【純愛】は02年にサイト掲載だった作品を改作し09年に小bに掲載、続き【忘却】も同じくサイト掲載作を加筆修正。
そして、その2本に決着をつける話として【回帰】が書下ろしで1冊にまとまった本。
あとがきにあるように『世にも奇妙な物語』風な話を書きたいということで書かれた作品らしく、前半2本ではまさに謎を謎のまま残し、一体誰が?一体何が?な状態で、実に奇妙な物語。
何者かわからないまま、彼の心と身体に刻みつけられた人物。
きっとサイト掲載の習作っぽい作品のままならそれでも充分にユニークな作品だったと思います。
書下ろしにおいて決着・謎がとけたことで、全ての糸(意図)が繋がる。
う~ん、、これが商業として作品を出すということなんですね。
その結末と決着を付けたことで、納得するストーリーになったのか?それともないほうがいいと思うのか?
自分としては、ネタばらしの時点で全てが合点いった感じで、とても興味深いと思い、かなり面白かったかも?とは思います。
また、挿絵が奈良千春さんなのですが、表題の部分は09年の雑誌掲載時の絵柄。
他2篇は最近の筆によるもの。
1冊の中で5年続きの変化を一気に見られると言う点もちょっと注目です。

仕事の納期が迫り3時間睡眠が続いていたある朝、SEの清水は駅で気分が悪くなります。
それを助けてくれたのが、その美貌に見惚れた男性。彼には確か見覚えが?
小学校6年の時転校していった鈴木くん?
車で送るという彼に従いタクシーに乗った後・・・清水が目をさますとそこはどこか知らない部屋。
そこで鈴木に監禁され、凌辱され、次第に時間も体の感覚もなくし、感情から逃れるために快楽に身をゆだねていたある日、突然解放される。
「本当は鈴木じゃないんだ・・・わすれさせたくない」
たった10日の出来事だったのだが、それは彼に何かを残したのでした。
【忘却】
1年後、鈴木の「忘れさせたくない」の言葉にとらわれなくても彼の事がずっと心に残り心身に不調をきたすようになった清水は休職し、会社の紹介で茅ヶ崎の病院へ行く。
そこの心療内科で診察に現れたのは・・・鈴木だった。
彼は幻だったのか?
【回帰】
勤めていた会社が吸収合併され、清水は大阪勤務になる。
ほとんど知り合いがなく、元々内向的な性格の清水を気にかけ声をかけてくれる上司・白井。
彼に食事に誘われるようになるのだが、上司ということもありはっきり断れないうち、彼に好意を打ち明けられる。
それが引き金になり、再び鈴木の事を思い始める清水。
自分が犯したミスを白井がかばってくれたことから、彼の好意を無碍にできないと彼の好意に応えることで何かが生まれるかもしれないと決心したその時・・・

最初の鈴木と清水の出会い。
意味深な言葉を鈴木は残していますが、ほんとうに清水ではないですが、宇宙人なのか何かの組織の人間なのか?とさえ思います。
最初の別れの時「僕は恋に落ちてしまったのだと思う」と更に意味深な言葉を残して、それは書下ろしにて回収されることになりますから、その間の清水の見る淫靡な夢は夢か現か、その堺目さえはっきりしません。
しかし、それはとてもとても深い怖いほどの執着の愛情だったのです。
それは暗示によるものなのかどうか?鈴木でさえわからなくなるほどの効果を表します。
暗示によりつり橋効果が増幅された?
暗示により、新たな清水の執着が生まれた?
結果的に、離れられない深い刻印が刻まれて恋愛感情になったのでしょう。

監禁とかエロとか、そちらより、謎とか見えない執着、そういった精神的なものに大変に興味を引かれる話となっており、冒頭にも述べましたがその点がユニークでした。
清水の上司の白井、、、ちょっとかわいそうだったな(泣)


14

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