調教は媚酒の香り

choukyou wa bishu no kaori

調教は媚酒の香り
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神42
  • 萌×219
  • 萌8
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

163

レビュー数
14
得点
313
評価数
74件
平均
4.3 / 5
神率
56.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
ビーボーイSLASHノベルズ(小説・リブレ)
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784799713082

あらすじ

SMサロンに住む潤音は、容赦ないSと噂の調教師・宗司一鷹に預けられることに。縛られ絶頂を止められ裸で歩かさる宗司の調教に、しだいにMの悦びを与えられどんどん磨かれていく潤音。宗司への畏怖はやがて――。本格SM官能ロマンス!

表題作調教は媚酒の香り

ワインバーオーナーの調教師 宗司一鷹
捨てられたM奴隷 潤音

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数14

純愛SM

SMものってことで、ちょっとハラハラしながら読んだんですが、すっごく胸キュンものでいい意味で予想を覆されました。Hシーン(というより調教シーンですけど)は多めだけど思いのほかソフトで、痛々しいのが苦手って人でもわりといけるんじゃないかなぁ?

なにせ攻めさんがカッコいいです。台詞にいちいちドキっとさせられます。単にドSってだけじゃなくて、なんか包み込んでくれる感があるのも不思議。プロのドSさんは、本当はこういう感じなのかもって思いました笑)
雑魚キャラに対しての台詞ですが、「豚が、生意気にひとの言葉をしゃべるんじゃない」が個人的にツボです笑)

受けちゃんは、最初の方はウジウジしてて生意気っぽく書かれてますけど、読んでいるうちに寂しい胸の内がどんどん見えてきて愛しく思えてくる。特に攻めさんへの恋心を抱いてからはすっごく可愛くて、最後のH場面なんか、もうきゅんときます。


話自体は、そんなに過酷な山場とかがあるわけじゃないんですけど、攻めと受けの関係の変化がメインになってて引きこまれます。砂床さんの筆力があるから余計に。SMのほかにも、ワインの知識がしっかり書かれている続きのも、読んでいて面白かったです。飲みたくなった!笑)

SMって、普通の感覚でいえば歪んだ愛情の形ですよね。どっちも共依存してるっていうか、そういうのってどうなんだろうって今まで思っていたんですけど、まさに覆された感じ。これはれっきとした純愛だ!って言いたくなる。そういう作品を生み出された砂床さんにザブトン百枚って感じですっ。

3

徐々に通じていく二人の想いに萌え

初読みの作家さまですが、小山田さんの美しい表紙に釣られて購入してみました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

「痛いことをする(される)」というのが苦手なのでSMものってあまり好きではないのですが、これはすごく良かった。

物心がついた時から施設で生活していた孤児の潤音(受け)。自分を守り庇護してくれるべき保護者に恵まれることなく、生きるために体を売り、まさにどん底の生活をしていたところに手を差し伸べてくれた「ご主人さま」。
この「ご主人さま」に捨てられたことでとあるSMサロンに拾われ、そこで調教師の宗司に預けられるのですが。

「正しいこと」や、本当の愛情を知らずに育ってきた潤音が、この「ご主人さま」に尽くし、求める姿には思わずウルッときてしまった。そしてそんな潤音が、宗司にMとしてもソムリエとしても育てられていく過程の中で、人としても成長していく様が非常にツボでした。

そして宗司がとても素敵。
もともと裕福な家庭の子息ではありますが、それに頼ることなく自身の力と努力で全国でも有数のワインバーのオーナーとしての地位を確立させて。
Sの調教師としてS続きMプレイの最中はそれなりの行為を潤音に強いますが、初めはワインにしか深い愛情を注げなかった彼が、徐々に潤音に惹かれていく様子には激しく萌えてしまいました。

色々な出来事を経て、最後に心も体も結ばれた二人。甘々な行為が非常に良かったです。

「本物のSM」を目指して書かれたそうで、初めて知るSMグッズなんかもたくさん出てきますし痛い行為もそれなりにあるのですが、宗司と潤音の、お互いを想う気持ちが透けて見えるので安心して読めました。

続編にあたる『調教は淫酒に濡れて』も予約済み。そちらも早く読みたいです。

そして小山田さんの挿絵は美しすぎました。宗司にシャンプーされてる潤音の可愛さにはKOされ、宗司のクールな雰囲気もとても素敵でした。

4

Mr.パーフェクト、宗司一鷹という男

ワイン、秘密クラブ、SM、美少年といった一種「耽美」的な世界、それに合わせた小山田あみさんの表紙絵、口絵、挿絵が素晴らしく美麗です。
捨てられたボトム潤音の次の主は、全国規模のワインバーオーナー宗司一鷹。はじめはSMサロンのオーナーQから、ソムリエ修行を兼ねて貸し出された関係だったが…。
プロの調教師としての顔を持つ宗司はこれまではMに対して「支配と従属」のみの関係性しか持ってこなかったのに、ソムリエの才能を見せる潤音には段々甘くなっていくんですね。言葉責めや人前でのプレイ、緊縛、ピアス、排泄系、スパンキング、ローター等あれこれしつつ、お風呂で洗ってあげたりワインの知識を教え込む時は至極真摯に。
これはBL&SM版「マイフェアレディ」だなぁと思いました。
美しい容姿とワインへの深い造詣、元々の育ちの良さに加えて、両親の離婚後の独立心と起業家としての力量、全てを兼ね備えた宗司一鷹という造形。
でも愛は知らなかったのでしょうか。
前の所有者の元ではただの性奴隷だった潤音にソムリエの才能があったから「調教相手」だけでない「愛情」を抱くようになっていったのか?いえいえ。潤音がとって続きも可愛くて、捨てられた仔犬みたいで、それでも人形としての自分より「必要とされる人材」になろうとする健気さ、そんな彼にちゃんと恋愛をしたんだ、と思います。ラスト、甘いです。

5

これはいい‼

もう、デキャンタみたら、思い出すじゃないですか!!(笑)
SMぽい話なのかと思ったら、ぽいではすまなかった!!
なかなかいいSM小説ってないんですよね。いろんな攻めもあって、楽しめます。
挿し絵もとてもいいですよね。場面が。
どきどき、読み返してます。

2

愛ある本格SM

なんちゃってSMではなく、SMの世界がしっかりと書かれていてすごい。
でもページ数の都合なのか、それまで丁寧なストーリー展開だったのに、ピアス穴が落ち着いた後の調教シーンがなく、どんなことをしたのかという説明だけだったのが勿体無かったと思う。

今まで、Mの潤音はSにどんなに痛いことをされてもひたすら耐えないといけないと思っていた。
でも、宗司に「愛のない鞭はただの虐待だ」と、本当のSMのあり方を教えてもらった。
そして、プレイだけでなくソムリエとして生きていく術も教えてもらった。
潤音がいろいろなプレイができる素晴らしいS兼恋人に出会えて本当によかった。

そういえば、もう一つのピアス装着シーンがなかった。
見たかったなー。

1

ハードなHは……

表紙やらタイトルやらで、期待しすぎたかな?
あまり?ハードな話し&Hは無いと感じました。(個人的に)
何故、前の主にそこまで…………と。ただ、ただ感じたかな。

好き嫌いが、別れる程の内容ではないと思う……よ。

1

久々に良かった

SM物で、正直期待してなかったけど。読んだら、途中で泣いてました(笑)
主人公が健気というか。痛々しいというか。

途中から、調教関係なくなってしまったので物足りなさは有りましたが、ハッピーエンドなら良し。という事で。

3

愛にあふれた幸せなSM

SMスキーなので、「本格SM官能ロマンス」なんて言われたら、読まずにいられずw

受けはとても不器用で生きづらい子。社会にうまくなじめずに売り専をしていたところ、ご主人様に買われて奴隷に。でも、ご主人様は事業に失敗し、潤音を置いて失踪してしまいます。何かあった時に行けと言われていたSMクラブに身を寄せていたところ、宗司に再調教されることになるのです。

前のご主人様の調教はほとんど虐待でしたが、それでも最初は優しかったし、愛情だったんだとかたくなに拒む潤音に、宗司が本当のSMについて教え、再調教していくのです。

さすが、本格と謳っているだけあってSMシーンが素晴らしい。そしてそれを支える信頼関係の構築と愛情もしっかりと伝わってきました。ご主人様が品格を重んじるからか、総じて上品です。痛さよりも、甘くコーティングされているので、読みやすいんじゃないでしょうか。

希望を言えば、ペニピ開通シーンも入れてほしかったなぁ。あんまりないし。
気持ちが通じ合った後なので、きっとものすごくラブいシーンだったと思うんですよね。見たかったなぁ。

私はこのご主人様、ちょっとむっつ続きりっぽくて好きでした~♪

6

ゴージャスな雰囲気で楽しめるSM本

◆あらすじ◆

主人公は、孤児として育った潤音(じゅんね 20代)。売り専ボーイをしているうちにマゾに目覚め、金持ちの「ご主人様」に飼われますが、事業に失敗した「ご主人様」は潤音を捨てて失踪。
その後SMサロンに身を寄せた潤音は、プロの調教師で、ワインバーなどを手広く経営する宗司(30代半ば)の下で、ソムリエ修業兼M調教を受けることに。
サヴァン症候群にも似た異常な記憶力の助けもあって、たちまちソムリエの素質を見せ始める潤音。
一方SM調教の面では、宗司に「ご主人様」に受けた愛のない調教を否定され、愛のあるSMプレイを仕込み直されます。
しかし、次第に宗司に惹かれていく潤音を、宗司は一度も抱くことはなく…?

ワインの話題を絡めつつ、プレイとしてのSMの世界を描いたストーリーです。

◆レビュー◆

SMものは好きなのですが、いわゆるプレイとしてのSMものは初読みです。
「セーフワード」「トップ(主)」「ボトム(奴隷)」などSMプレイの用語やルールも紹介されていて、新鮮味がありました。
軽くワインの基礎知識も織り込まれてますし、や~BLって、勉強になりますね続き☆彡

SMというと、Sの執着愛とセットになっているイメージを持ってましたが、この作品のS=宗司は感情に走るSではなく、SMを愛あるプレイ・SとMとのコミュニケーションとして楽しむスタンスの人。彼のプレイは、スマートで余裕があります。
しかも彼の生活のゴージャスなこと!
宗司の住む屋敷は、旧華族の別荘を移築した豪邸で、燕尾服の執事はいるは、腕のいいシェフはいるは。屋敷内に図書室まで完備。
こんなところで、おいしいワインとワインに合う食事を与えられながらのソムリエ修業&M調教なわけですよ。
潤音はもともと被虐性があるので、調教が辛い・痛いと感じる場面はほとんどなく、ス○トロを強要されても、感じてしまいます。
前の「ご主人様」と違って宗司は潤音を人間として扱ってくれて、調教の後には香りのいいバブルバスで体を洗ってくれたり…これはもう、Mホモ版シンデレラ・ストーリーですね。

その上宗司は、子供の頃から「愚図でのろま」で、デートクラブの接客もままならなかった潤音の、特異な才能まで引き出してくれるんですから、もう潤音にとっては王子以上の存在です。

でも、ここまでしてくれる宗司が、何故潤音を抱かないのか?
愛あるSMって、当然セックスとセットになってるものだと誰しも思うわけですが…
これには宗司なりの理由があって、その理由というのがまた、実にワイン通の彼らしいんです。
ここは読んでみていただければ、なるほど、と頷けると思います。

とにかくSMでありながら、とてもゴージャスに気分よくカプの変態っぷりが楽しめるストーリーなので、ストレスを感じません。(執着愛のないSMなんて、という物足りなさは若干ありますが)
小山田あみさんの美しすぎる挿絵も大きな魅力!ずばりス○トロシーンの挿絵もあります。こんな美しい挿絵なのに人前では絶対に開けないのが残念です(笑)

9

イラストベストマッチ!

ストーリーとイラストがとてもマッチしているように感じました。
いつもは、あまりイラストを重要視していなくて、見ないこともあるのですが、
今回はイラストを楽しみつつ読むことができました。

今回は、SMものということですが、
砂床さんらしく仕上がっているように思います。
こういったSMものだと、
「縄とか色々な趣向を凝らしたエチを
詰め込めばいいと思っているのかな?」と感じてしまう作品もありますが、
ちゃんとエチ1つ1つにも意味がありました。

ただ、受の生い立ちがあまりに不幸しぎて、
別の意味で悲しくなってしまいました。
幸せになってもらいたいです!!!

8

「趣味じゃない」評価にしたけど、本当は「萌×2」評価です。><

新刊チェックの時に、タイトルと、何よりも表紙絵に惹かれて、
粗筋は殆ど見ずに、特典ペーパー付きということで予約して購入しました。


ワクワクしながら本を開いてカラー口絵を見てみると…、
乳首ピアスに固まってしまいました……。
期待は一気に無くなり、一体どの程度の地雷なのか、
不安で一杯になりました。

まだ、読んでいて、乳首ピアスの存在を忘れてしまうくらいの描写で
物語が進んでいくのならまだしも、何度も痛々しい描写が登場してきて、
心の中で悲鳴を上げ続けながら何とか読み終えました。

しかも、今回、この物語の中では実行に移しませんでしたが、
攻めが受けに乳首ピアスをプレゼントした時に、局部用のピアスもあって
(そんな、アソコ用のピアスがあるなんて知らなくて驚愕でした。)、
「いつかアソコにもピアスをしよう」みたいな会話があって、
眩暈を覚えました。


今回は地雷が何度も爆発しましたが、地雷に負けないくらい、
物語の内容や展開、人物設定など、とても素晴らしかったです。

受けの潤音くんが攻めの宗司さんの後をついて行く様子を、
作中では犬続きのようだと表現していましたが、私には生まれて間もない
雛鳥が親鳥の後をついて行く姿を想像しました。
確かに子犬のようだと思った場面もたくさんありましたが、
子犬というより雛鳥のほうがピッタリ合うと思いました。

宗司さんがSMプレイ中、潤音くんを奴隷とか物扱いせず、
一人の人間としてきちんと弁えて接しているところに好感を持ちました。
愛情がきちんと伝わってきたので、(私の地雷を除いて)過激なプレイでも
安心して読むことが出来ました。
そこで、宗司さんを信じて安心して身を任せる潤音くんの姿に、
「あ、これがSMなんだ」と気づきました。
今まで本当のSMをよく理解していないまま、M役の人の気持ちを
理解できないままSMものをいくつか読んできましたが、
SMとは何か、また、M役の人の気持ちが理解できたように感じました。


今回の評価は「萌×2」と「趣味じゃない」で非常に悩みました。
今も迷っています。

物語の内容や展開、文章表現、人物設定、挿絵など、
迷うことなく「萌×2」です。

しかし、やはり、どうしても乳首ピアスの痛い描写が
何度もあったことが、どうしても見逃すことが出来ませんでした。
一度だけ、あまり痛そうに感じ無い描写なら、文章表現が弱ければ、
あまり評価に影響が及ばなかったと思いますが、
いくら受けが望んだことだとしても、逃げ出したくなるくらい
何度も痛々しい描写があると、その点は本当に趣味じゃないので、
そこで評価をどうしても妥協できませんでした。

それさえ無ければ、本当に、本当に良い作品だと思っています。
いくら地雷とはいえ、評価が左右されるほどの、
情景や痛さが伝わってくる描写なので、
それだけ、大変、価値がある作品だと思っています。
裏を返せば、「神」評価と言っても過言ではありません。

本当は自分の地雷のために作品の評価を下げたくない、という思いも強いです。
なので、今回の評価は本当に困りました。


まだBLを読み始めて間もない頃、地雷を発見し、
それ以来、地雷が無いことを確認してから本を購入していましたが、
SMもの、粗筋が分からない時はSMらしいと思われる時は、
特に注意しようと、肝に銘じました。 f(^^;

それにしても、ようやくSMは理解しましたが、
ピアスを開けたいと思う人の気持ちは、やはり
どうしても理解することが出来ませんでした。

4

愛もありSMもありな作品

表紙で若干身構えたものの、蓋を開けてみればしっかと愛もあり、SMもありな作品でした。
調教と言ってもそこまでどぎついものはなく、むしろ宗司さんのところへくる前のご主人様のところにいた時の描写の方が痛々しいくらいでした。
虐待とSMの違いを潤音に教え、心も体も調教していく様は非常に萌えました。
調教といっても鞭や緊縛などを使った痛々しい調教ではなく、比較的優しい、という言い方はおかしいかもしれませんが、痛々しいSMではありませんでした。
小の方のスカ表現が少々ありましたのでそれについては好みが別れてしまうかもですが、個人的にはとても好きです。
ただ囲って調教していくだけではなく、一人の人として扱い、ワインという新しい知識を与えていくというのも、潤音にとってSM以外の世界を見せるきっかけになっていて非常に素敵でした。
二プルピアスや首輪などの定番もあり、非常に満足した一冊です。

9

調教と虐待の違い

俗世に溢れているような鬼畜雑誌のSMとは違い、SM物としてはどぎつくない気がします。
しかし、ソフトながらもスカトロ(放尿)があったり、縛りやニプルとSMではお馴染みの
設定はありますが、やっぱりソフト系なイメージです。
肉親にも捨てられ愛に飢えているような受け様は生粋の被虐体質で本当のSMとは何かを
知ることも無く、初めてのご主人様に奴隷としてもかなり酷い扱いを受けて来たが
それすらも愛されているからと思い込んで耐え、挙句理由も解らぬままに捨てられる。

でも捨てられた事自体理解していなくて、何か困ったときに行けと言われた場所へ
なんとか行きつくが、そこの女王様のQから攻め様へ貸出調教に出される事になる。
初めはご主人様は一人だけと思い詰めていた受け様に、その長年の思い込みを
捨て去るような新たな調教をされ、攻め様に虐待と調教は違うと言われるが
受け様には理解出来ない、しかし攻め様と過ごすうちに次第に違いが分かり、
元の主からの呪縛が消え始めると同士に新しいマスターである攻め様から捨てられる
恐怖と怯えが生まれ始める。

暴力による洗脳を正しい奴隷調教で続き解除するような流れだった気がします。
それに、受け様の持って生まれた才能と攻め様の仕事で扱う品でもあるワインが結びつき
受け様はソムリエとしての勉強も調教と同時進行でさせられることになります。
ただ、個人的にう~んって思った設定が受け様の持って生まれた障害の記述。
いくらファンタジーとはいえ、これは少々頂けないなと感じましたね。
内容自体は良かっただけに、ちょっと正直残念でした。

受け様の育った背景から、愛に飢えた、誰かかに必要とされ愛されたいと思う受け様が
切ない感じで、虐待されているのも愛してるの一言が免罪符になってしまうなんて
悲しい受け様が攻め様と出会ったことで、本当の意味でのSMに目覚め、更に知識も
吸収して、最後に攻め様を選び幸せを手入れる内容で、楽しめると思います。
ホントはW萌えにしたいところですが、どうしても気になる一点が拭いきれずの萌えです。

11

本格SMを目指したらしいが、ちゃんと愛あります

かなり目をひく素敵な表紙です☆
帯の煽り文句は「閉ざされた屋敷で行われる調教。そこには愛と快楽しかない。」とあり、幾分かありきたりですが、その通りに ”SM” ではありますがかなり愛情がありましたよ。
自分的には全然痛くないSMで、展開的にもラストに至ってもちゃんと「愛」があるので安心して読める1冊だと思います。

生年月日も親も知らない施設育ちの青年・潤音が行きついた先は己のマゾヒスト嗜好に目覚めたことからM奴隷。
依存していたご主人様が事業に失敗して自分を捨てて逃げた事を信じられず、頼った先で預けられたのが、ワインバーとショップのオーナーでもあり調教師でもある宗司の元。
彼の記憶力に目をつけた宗司が、奴隷だけでなく一人の人間として自立できるようにワインの知識と取り扱いを教育し、そしてM奴隷として調教し直していく過程で、
潤音が本当のSとMとの関係に気がつき、宗司を本物の愛するご主人様として、恋人として、
そして宗司にとっても潤音が愛しい奴隷であり恋人になっていくといったお話。

その過程に調教があるわけですね。
緊縛、ローター放置の上での暗記勉強、スカ、スパン続きキング、鞭、ピアス、などなどさまざまなプレイが調教やお仕置きとして登場して、潤音を躾けて行くのでそういった多様なプレイが見られるのは中々他作品ではなんちゃってや言葉だけや精神的SMが多い中、要素的にはバラエティがあります。

ここで潤音が主人公であるので、彼が正しいマスターと奴隷の在り方に気づかされるのがまず一つのポイント。
前のご主人様をとても慕っていて、宗司の元に来ても帰りたいと願っていたのですが、宗司によってMの要望するままに壊れるまでするのは本当の主人でなく、Mの願いを知った上でコントロール出来るのが本物の主人だと知るわけです。
以前潤音が持っていたものはただの「捨てられたくない」という愛情欲求を満たす為だけの依存でしかなく、主人はそれを聞きながら傲慢にそして最後はストレス発散の苛めになっていたという差が出ることで信頼と愛情(SMとしての)が見えるのですね。

また潤音の才能について、文中で「サヴァン症候群に似ている」と発言されていまして、どうやらそのような要素があるようです。
記憶力と言う点で、たまたま宗司がワインを扱っていたのでそちら方面で生かしたということですが、今までの犬のような扱いから人の扱いとなる差も見せています。

ご主人様への信頼と愛情が生まれ、嫉妬も生まれ、潤音がより人間らしいMとなっていく過程を描いているので、そしてラストに元ご主人様が登場して彼がいかに酷い輩なのか暴露したことで、この話が非常に読みやすいSMの形を借りてはいるが恋愛話となっているのが、読者が安心して読める点だと思います。

萌え萌え?と聞かれると、自分には剛しいら作品のテッシー、対局に石黒氏、という強力なご主人様が控えている為、この宗司は普通すぎてご主人様としてはちょっとランクダウン(笑)
榎田作品の「優しいS~」よりは元来がご主人と奴隷の人達なので、ほのぼのはないけど関係性としては納得できやすいんじゃないかな?
ということでエスエムスキーとしては、ちょっと厳しいけど「萌え」にさせていただきます。

10

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